ワームの所有数が増えてきたら、整理して保管するためにもワームケースが必要です。今回、釣りラボでは、ワームケースの選び方、おすすめのケース、2024年の新製品を紹介した上で、ケースに入れたワームが溶けたり、くっつく要因とその対処方法をご紹介。
ワームワームケースとは?
ワームケースは、その名の通りワームを保管しておく容器のことをいいます。
もともとワームは、購入した際には袋に入っています。
異なるワームを袋ごとバッカン等に保管しておいても良いように思いますが、ワームケースを使うメリットはどんなところにあるのでしょうか?
それは、コンパクトに整理して持ち運ぶことができるという点につきます。
袋ごと持ち運んでも全く問題ないのですが、やはりかさばってしまうというデメリットがあります。
ただ、その反面、正しくケースを使わないとワームが溶けてしまったりする場合があります。
ワームが溶ける要因とその対処方法
ワームを使っていると、保管している間にワームが溶けて形が変わったり、他のワームとくっついたりしたという経験をお持ちの方も多いと思います。
ワームケースで保管していても、正しく管理できていないと、ワームを溶かしてしまうことがありますので注意が必要です。
ワームが溶ける要因と、その対処方法について解説していきます。
ワームが溶ける・くっつく理由
ワームが溶ける・くっついてしまうのには、いくつかの理由があげられます。
それぞれ確認していきましょう。
理由1:他のワームの可塑剤が影響してしまう
ワームが溶ける理由の一つに、他のワームの可塑剤が影響してしまうというのがあります。
ワームは、柔らかいプラスチックでできていますが、柔らかさを調整するために可塑剤という薬品が練りこまれてます。
柔らかさはワームの製品毎に異なるように作られており、練りこまれる可塑剤の量や種類もそれぞれ適正に調整されています。
そのため、異なるワームを接触させておくと、別のワームに含まれている可塑剤の影響を受けワームが溶けてしまったり、くっついてしまったりというトラブルが発生します。
理由2:水分・日光によって生分解が進んでしまう
ワームが溶ける理由の二つめは、水分や日光によって、生分解が進んでしまうというものがあります。
微生物によって分解され無害なものになっていく現象を生分解と呼んでいます。
ルアーフィッシングの際に、海中に残ったワームがそのまま残り、海洋汚染の原因とならないように、生分解する材料でできた生分解ワームが開発されました。
生分解ワームは、非常にデリケートで、水分を付着したままにしておいたりした場合や、熱や光の影響で生分解して溶けてしまうことがあります。
理由3:塩ビ系素材が他のワームを溶かしてしまう
ワームが溶ける理由の三つめとして使用している塩ビ系素材が他のワームを溶かしてしまうという現象があります。
ワームの多くは塩ビ系のプラスチックにより作られています。
塩ビは塩化ビニールの略で、塩素が多く含有されており、他の素材に影響し溶かしたり、腐食したりするという性質を持っています。
またワームにはスチレン系素材を用いているものも多くあります。
スチレン系は主に強度を確保したい時に用いる素材です。
スチレン系素材のワームは塩ビ系素材のワームをくっつけて置いておくと溶けてしまうことがあります。
ワームを溶かさないための対処方法
ワームが溶けたり、くっついてしまったりする現象がおこる理由をふまえ、ワームを溶かさないための対処方法をご紹介します。
ワームケースを使う際には、ぜひ以下の点に注意してください。
対処法1:材質の異なるワームを一緒にしない
対処法の一つは、材質の異なるワームを一緒に保管しないというものです。
異なる材質のワームはお互いに悪影響を及ぼす場合があります。
このためワーム同士を触れた状態で保管すると、ワームが溶けたり溶けた影響でくっついてしまったりします。
材質の異なるワームは一緒にしておかないことが基本です。
材質を細かく見極めるのが、わからない場合には同じワームを一緒に保管しないようにすると良いでしょう。
具体的には、ワームケースを用いワームケースの同じマスには、同じワームを保管するようにすれば良いでしょう。
対処法2:水分をしっかり拭き取る
対処法の二つめは、使った後のワームの水分を良くふき取ることです。
生分解ワームを用いた場合には使った後のワームが濡れていると徐々に分解して溶けてしまうことがあります。
特に濡れたワームを濡れていないワームと同じワームケースの同じマスに入れてしまうと、使っていないワームも溶けてしまうかもしれません。
一度使ったワームを再度使いたい場合には、良く拭いた後に、できれば帰宅するまで別に保管し、十分に乾燥させた後でいっしょに保管することをおすすめします。
対処法3:直射日光を避ける
対処法の三つめは、直射日光に当てないということです。
直射日光に長時間当ててしまうと、生分解ワームは溶けてしまうことがあります。
ルアーフィッシングをする際には、ワームは光が当たらないように保管しましょう。
ワームケースを用い、きちんと蓋をしておけば直射日光は当たりませんし、さらにタックルケースにワームケースをしまっておけば温度上昇も防ぐことができ、ワームが長持ちします。
ワームケースの選び方
続いて、ワームケースの選び方について解説していきます。
選ぶポイント1:ケースの素材
選ぶポイントのひとつはケースの素材に関してです。
材質としてはポリプロピレンを用いたものをおすすめします。
ポリプロピレンは、日用品などに多く素材として提供されており、値段も比較的安く、またワームへの影響も少ない素材です。
専用のワームケースの中にはワームプルーフ加工という処理がされているものもあります。
選ぶポイント2:ケースのサイズ・大きさ
選ぶポイントのふたつめはケースの大きさ・サイズになります。
サイズについては、持っているワームの数や大きさにより選べば良いでしょう。
ワームケースを提供しているメーカーからは、同じタイプで大きさの異なるワームケースが提供されている場合もあるので、好みで選ぶこともできます。
ランガンを行う際にはワームケースを大型のワームケースに保管しておき、別に小型のケースに必要な分を取り分けて持ち運ぶのも良いでしょう。
首にかけられるタイプや、ベルトに止められるタイプなどもあります。
ワームケースおすすめ11選
おすすめのワームケースをルアーフィッシング対象魚毎にご紹介していきます。
【ダイワ】リバーシブルケース RC165
収納力抜群のワームケース
ダイワのワームケースであるリバーシブルケースはその名前の通り、両面収納が可能で収納力に優れたワームケースです。
2021年に内寸が165㎜のモデルが発売され、大型ワームも簡単に収納できるようになりました。
こんな人におすすめ
- 多くのワームを使う方の方
- 収納スペースが限られている方の方
【ダイワ】RC86L
ワームや小型のミノーなどを両面に収納できるダイワのリバーシブルケースRC86Lです。
コンパクトなサイズでゲームベストのポケットにも入りますし、水抜きダクト付きで丸洗いもできます。
カラーはグリーン、パープル、ブルー、スモークの4色から選べるので、お好みのケースを見つけてください。
【メイホウ】ライトゲームケースJ|アジング
ライトゲームに最適なワームケース
アジング・メバリングに最適なメイホウのライトゲームケースで人気の製品でコスパも最高です。
厚さはとても薄く、18mmとなっており、さらに二つを裏面でドッキングして両面使いとすれば、沢山のワームを保管することができます。
ランガンにも使用できる大きさに加え、蓋にはワームスリップ加工を施してあり使い勝手も良くなっています。
こんな人におすすめ
- アジングメバリングをよくする方で、ワームを沢山持ち運びたい方
- ワームを使う機会が多く、コンパクトなケースで保管したい方
【明邦】ルアーゲームケースJ
カスタマイズ自在のルアーケース
2021年にプラスチック製収納BOXの有名ブランド明邦から発売されたルアーゲーム専用ケースです。
蓋内側に施されたワームスリップ加工で、ワームが引っ付きにくい仕上げとなっています。
可変仕切り6枚付属でカスタマイズ可能。
ワームだけでなく、小型ジグやタイラバのネクタイなど使用用途も様々。
同一シリーズとのジョイント可能で、いろいろなシチュエーションに対応可能です。
こんな人におすすめ
- ルアーゲームによく使うワームや小物類をコンパクトに収納したい方
- 釣り道具を整理整頓して、釣りに集中したい方
【ダイワ】月下美人 ローテーションケース|メバリング
便利なワームケース
ランガンなどの際に、使用するワームやジグヘッドを小分けして持ち運ぶためのワームケースで、とてもコンパクトにできており、人気ランキングでも高い位置を占めています。
小分けにしては運べるため、一度使って濡れたワームをワームケースに戻す必要もなく、使っていないワームへの悪影響もありません。
こんな人におすすめ
- ランガンで釣りをする方
- 濡れたワームを扱う際に、ワームケースの中で整理し管理したい方
【シマノ】スタッフケース|アジング
マグネットケースで液漏れ防止
ワームケースとしても使用できるケースで、マグネットを使用すれば底面側をくっつけて両面で使用することができます。
外寸法は同じですが、中の仕切りの大きさによって三つのサイズが提供されています。
スタッフケースをヒップバッグやショルダーバックに入れてランガン等をする際に最適で、密閉度も高く作られており、液漏れも少なくなっています。
こんな人におすすめ
- 釣海水釣りで使用するワームをたくさん持ち歩く方
- ランガン等の釣りで手を空ける時間を最小限に抑えたい方
【メイホウ】VERSUS VS-3038ND|ロックフィッシュ
大容量のワームケース
比較的大きなワームを保管したいアングラーにおすすめのワームケースで、多くのワームを保管できます。
幅が約28cmあり、大型のバッカンでないと入れることは少し難しいかもしれません。
ワームプルーフ加工もしっかりされており、安心して使用できます。
ランガンには不向きですので、ランガンをする場合にはもう少し小さな物を準備して使い分けると良いでしょう。
こんな人におすすめ
- 多量のワームを持ち運ぶ釣りをする方
- ロックフィッシュなどの船釣りで使用する大型バッカンを持っている方
【TICT】スタメンケース|バス釣り
全て入るワームケース
ワームの他に、ジグヘッドを保管できるスリットスポンジのついたケースで、これ一つを持っておけば、ルアーフィッシングに必要なルアー類が保管できます。
仕切りは自由仕切りとなっており、ワームのサイズに合わせて大きさを調整でき使い勝手は良好です。
カラーは3種類あり好みに応じて選ぶこともでき、入れるワームやルアーで分別することも可能です。
こんな人におすすめ
- ルアーフィッシング初心者で、ワームの収納方法に悩んでいる方
- 釣り道具をコンパクトにまとめて持ち運びたいという方
【コアマン】ダブルオープンルアーケース
収納力抜群のルアーケース
2018年にコアマンから発売になったダブルオープンルアーケースは、大型のシャッドやストレートワームを収納出来るベストサイズのルアーケースです。
両サイド、左右どちらからも上蓋を開ける事が出来る事で、バッカンやライフジャケットのポケットから取り出して、直ぐに内容物を取り出せることで、時合やマズメを逃さずゲームを楽しめます。
こんな人におすすめ
- 大型のシャッドやストレートワームをよく使用する方
- よく釣りに出かける場合、スピーディなルアーの変更が必要な人
【がまかつ】宵姫スリムワームボックス LE-505
ライトゲームに用いる比較的小型のワームを収納できるワームケースで、完全防水の上に厚さ16mmと、とても薄く持ち運びにも便利です。
白い下地に黒のスポンジ仕切りで、ワームも見やすくきれいに保管できます。
【がまかつ】宵姫スリムスリットボックス LE-504
コンパクトなワームケース
ジグヘッドにとりつけたワームを保管できるワームケースで、スポンジの上にきれいにならべられたワームは、選びやすくなっています。
完全防水の上に厚さ16mmととても薄く作られており、ボディバッグなどにも入る大きさでランガンの際にも重宝します。
こんな人におすすめ
- 釣りの際、ワームをバッグなどにいれて持ち運びたい方
- ワームの種類を複数持っている方
【メガバス】MB-3010NDM レッド
完全収納のルアーケース
LUNKER LUNCH BOX MB-3010NDM レッドは、2022年にメガバスから発売になるルアーケースになります。
フィッシングバッグやゲームベストポケットにすっぽり収まる外寸ですので、ビッグベイトからワーム各種まで、ひとつのケースにまとめて収納できます。
間仕切りも4枚添付されていますので、自分なりのカスタムが可能です。
こんな人におすすめ
- 釣行時に多数のルアーを持ち運びたい方
- ワームの種類が豊富で、整理整頓が欠かせない方
【ダイワ】RC86L
ワームや小型のミノーなどを両面に収納できるダイワのリバーシブルケースRC86Lです。
コンパクトなサイズでゲームベストのポケットにも入りますし、水抜きダクト付きで丸洗いもできます。
カラーはグリーン、パープル、ブルー、スモークの4色から選べるので、お好みのケースを見つけてください。
【ダイワ】RC86L
ワームや小型のミノーなどを両面に収納できるダイワのリバーシブルケースRC86Lです。
コンパクトなサイズでゲームベストのポケットにも入りますし、水抜きダクト付きで丸洗いもできます。
カラーはグリーン、パープル、ブルー、スモークの4色から選べるので、お好みのケースを見つけてください。
ワームケースは100均でも購入できる?
ワームケースは100均でも購入できるのでしょうか?
ダイソーなどの100均でもワームケースとして使用できそうな小分け容器(セパレートボックス)を手に入れることはできます。
この容器を用いて必要な加工を施したりしてワームケースを自作することも可能です。
ただしダイソーなどで売っているケースはワーム専用ではなく、基本的にはワームプルーフ加工などはされていないと考えたほうが良いでしょう。
保管している間にワームが溶けてしまう可能性があり、あまりおすすめできません。
百均でワームの入れ物を購入する場合には、ケースではなく密閉式の袋をおすすめします。
ワームが溶けてしまうことも少なく、密閉できるので、濡れてしまうことも少なくなります。
ただし袋はワームに接触している部分が多くワームがくっつきやすいので大きめの袋が良いでしょう。
ワームケースについてまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「【2024年】ワームケースおすすめ11選!溶ける要因と対処方法も解説」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
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