PEラインをルアーに直結する人は少ないかもしれません。慣れれば簡単に結べるようになってとても便利です!そこで今回、釣りラボでは、PE直結のメリット・デメリットや結び方についてわかりやすくまとめました。
PEラインを直結するメリット・デメリット
すっかり釣り糸の主役に定着した感じのPEラインですが、PEラインは結束性が悪く、また、耐摩耗性が低いため、ルアーに結ぶ際はフロロカーボンあるいはナイロンのショックリーダーを噛ませるのが常識とされてきました。
現在においても、海釣りでのショアジギングなどでは、PEラインの直結はほとんど行われませんが、負荷の低いちょい投げでのキス釣りや、小型リグを使うメバリング、小型エギを使うエギングなどで使うことが可能です。
いずれも根ズレの起こりにくい環境であることが大前提です。
ただ、根ズレを起こさないことは、ロックフィッシュ狙いなどでは不可能です。
そこで例えば、フレッシュウォーターでは、バス釣りトップ引きなど、一部のシーンで、PEライン直結が行われるようになってきました。
本項では、PEラインをルアーアイやスナップ、スイベルや天秤に直結するメリット・デメリットについて解説していきます。
PEラインを直結するメリット
PEラインをルアーに直結するメリットは、トップウォーターにルアーを通す際、比重の軽いPEラインは沈まないため、水面に落ちてジタバタしている昆虫などのアクションを演じやすいことがまずあげられます。
フロロカーボンやナイロン製のショックリーダーは、比重が1.3〜1.8程度あるため、どうしてもラインは沈みます。
PEラインは比重0.98程度なので、水面に貼り付くように浮きます。
トップを引くタイプのルアーを操るのに適しています。
また、ショックリーダーを使わないということは、仕掛けを手返し良く作り変えることができるメリットがあります。
通常、ショックリーダーは、根ズレなどによって常に摩擦を受け、傷がついています。
一定時間使用したら、傷ついた部分を切り落とし、ショックリーダーが短くなってしまったら、新たなショックリーダーをPEメインラインに結ばなければなりません。
この作業を現場で何度も行うのは大変手間がかかります。
PEライン直結であれば、そうした手間が省くことができます。
しかし、PEラインは結束強度が低いため、特殊な結び方が必要です。
また、PEラインは摩擦に対する耐性が他の材質のラインよりも格段に劣るため、根ズレが起こるような場所や、トップウォーターでも落ち葉や流木などの浮遊物がたくさん水面にあるような場所では向きません。
PEラインを直結するデメリット
PEラインは、非常に細い撚糸を4本〜12本程度編み込んで1本のラインにしています。
そのため、表面にささくれなどのキズができると一気に強度が落ちます。
また、体表に鋭い棘やエラ蓋をもつ魚(シーバスなど)がフッキングして暴れた際、魚の体表でラインを切られることもあります。
大型青物など、フッキングの際に大きな衝撃がかかる場合も、吸水せず伸びないというPEラインの性質のため、バチンと切れることもあります。
また、摩擦熱に非常に弱いため、ノットを組んでいるときの熱でも切れやすいです。
特に細いPEラインは非常に切れやすいので、2号、3号など、太めのラインの方がPE直結には向いているでしょう。
他にも、PEラインの直結は、デメリットがあります。
PEラインには、フロロカーボンリーダーやナイロンリーダーのようなラインのコシやハリはありません。
このため、キャスト時、水中でアクションを加えたときなと、ことあるごとにルアーのフックやボディにPEラインが絡みやすくなります。
キャストのたびに針にラインが絡むとなると相当なストレスとなってしまいます。
飛行姿勢が不安定な太めのビッグベイトや、フロッグ、スピナーベイト、また、ラインアイが背中についているバイブレーションなどの投げ釣りにも不向きです。
また、PEラインは伸びないため、魚のバイトによりアワセを入れた時に、硬すぎて魚を弾き飛ばしてしまう可能性もあります。
こうしたことから、ソルトウォーターでは滅多にPE直結は使われません。
【PEラインを直結する結び方①】パロマーノット
ここからは、PEラインを直結するのに適した結び方を紹介して行きます。
まずは、手順が簡単で、強度が比較的強いパロマーノットから説明します。
パロマーノットの特徴
パロマーノットの一番の特徴は「簡単」であるということです。
そして、強度が非常に高いため、ルアーアイとショックリーダーとの直結や、サルカンとショックリーダーの締結に非常に向いています。
パロマーノットの結び方
パロマーノットの結び方を説明します。
1.PEラインの先端を10cm程度二つ折りにします。
2.二つ折りにしたラインをルアーのアイに通します。
3.アイに通した、2本になっているラインで輪を作り、ラインの先端を3回ほどくぐらせます。
4.ラインの先端を開き、輪の中にルアーを入れてゆっくり締め上げます。
【PEラインを直結する結び方②】FGノット
続いて、FGノットについて説明します。
FGノットとは、「ファーストジギングノット」の略で、古くからあるラインシステムの中でも直線強度98%を超える強いノットとして親しまれています。
FGノットの特徴
いわゆる「摩擦系ノット」です。
FGノットは、PEラインとショックリーダーを結ぶためのノットで、ショックリーダーにPEラインをスパイラル状に編み込んだあと、ハーフヒッチでPEラインのみを編み込みます。
このノットは、なかなかない頭で理解するのは難しいノットです(慣れれば簡単にできるようになります)が、是非覚えておきたいのです。
FGノットの結び方
FGノットの手順を説明します。
【PEラインを直結する結び方③】ハングマンズノット
続いて、ハングマンズノットを紹介します。
ハングマンズノットの特徴
ハングマンズノットの最大の特徴は、抜けにくいことです。
もともとはハングマン(絞首刑の執行人)が使った結び方と言われています。
ユニノットの変形版で、比較的手順が簡単で、PEラインの直結に非常に向いています。
ハングマンズノットの結び方
ハングマンズノットの結び方を説明します。
【PEラインを直結する結び方④】マジカルノット
最後に、マジカルノットを紹介します。
マジカルノットとは、北海道の遊漁船「マジカルアワー」の亀田船長が開発したノットと言われています。
PEラインの直結に非常に高い結束強度を示します。
正しくノットが出来ていれば強度は最強です。
マジカルノットの特徴
マジカルノットは、イモムシノットの変形版のようなノットです。
イモムシノットはひたすらハーフヒッチで編み込んで行くノットですが、マジカルノットはひたすら強く、密にラインをねじって行き、最後にハーフヒッチで編み込み及びエンドノットで仕上げます。
マジカルノットの結び方
マジカルノットの結び方を説明します。
PEラインの直結についてまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「PEラインを直結するメリット・デメリットとは?おすすめの結び方4選もご紹介!」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。