オフショアジギングには、一般的にスピニングリールが使われますが、近年ベイトリールを使う方も増えています。今回、釣りラボでは、そんなジギングにおすすめのジギングリールやその選び方、2020年の新製品をまとめて紹介!ぜひご覧ください。
リール ジギングそもそもジギングとは?

そもそもジギングとは、メタルジグを用いるルアーフィッシングのことを言います。
単にジギングと言った場合には、ボートからのメタルジグを使ったルアーフィッシング(オフショアジギング)のことを指すのが一般的です。
堤防や岸壁から行う場合には、ショアジギングと呼び、オフショアジギングと区別する場合もあります。
ジギングにベイトリールを使っても良いの?

ジギングにベイトリールを使っても良いの?という疑問を持つ人がいるかもしれません。
初心者の場合には、スピニングリールの方が、バックラッシュなどのトラブルを起こすことも少ないですし、キャストを中心としたキャスティングにも対応できます。
ただ、ジギングにはベイトリールを使うとか、スピニングリールを使うとかの決まりは特に無く、それぞれのメリット、デメリットを考慮し、状況によって選択すれば良いでしょう。
ベイトリールを使うメリット
ジギングにベイトリールを使うメリットは、ラインを流す(フォール)際に、クラッチを使えることです。
スピニングリールをジギングに使う場合には、ベールを開いたり閉じたりしなければならないので、動作が大きくなります。
対して、ベイトリールの場合には、クラッチの入り切りだけになるので、細かい間隔でフォールする際にはとても便利です。
また、メタルジグが海底についたのを感じやすいので、着底を感知して素早く巻き上げることができます。
もう1つ、ベイトリールの大きな特徴としては、スプールの軸とハンドルの回転軸が同じ向きになっており、巻き上げる力が強く、深場での釣りや大物釣りに適しています。
ベイトリールで狙える魚
ジギングにて、ベイトリールで狙える魚についてご紹介します。
オフショアジギングで狙える魚は、タチウオ(太刀魚)、タイ、シーバスの他に、青物としてヒラマサ、ブリ、カンパチなどがターゲットとなります。
ショアジギングとなると、カサゴ、メバル、ソイなどの根魚の他に、ヒラメ、マゴチなどサーフから狙う魚もターゲットとしてあげられます。
そのほかサバやアジなどもターゲットとしてあげられます。
ジギング用ベイトリールの選び方・ポイント

ジギングにおすすめのベイトリールの選び方・ポイントについて解説していきます。
選ぶポイント1:サイズ・番手
ジギングに、ベイトリールを使用する際にまず、考えておく必要がある点はサイズ・番手です。
ジギングに用いるベイトリールの番手やサイズを選ぶポイントは、どの太さのラインをどのくらいスプール(糸巻き)に巻けるかで決まってきます。
近海狙いの場合
近海で、100m程度の比較的浅い層で、ブリクラスの青物を狙うのであれば、PEラインの2~3号が200m程度巻けるベイトリールが良いでしょう。
シマノの場合は、200番~300番、ダイワの場合は100番~200番程度の番手になります。
大型狙い・深海狙いの場合
ターゲットの魚が大型になる場合や300m程度の深い層で狙う場合には、PEラインの2号~5号が200m以上巻けるベイトリールが良いでしょう。
シマノの1000番~2000番、ダイワの10~15番がおすすめです。
ショアジギングの場合
ショアジギングを行う際には、ラインも細いもので十分ですし、巻ける量も必要ありませんので、PEラインが200m程度巻けるものを基準にすればよいでしょう。
なお番手表示はメーカーによって異なり、また同じメーカーでもモデルによって表示形式が変わってきます。
メーカーのH.P.からライン太さと巻ける量を確認しましょう。
選ぶポイント2:リールの重さ
ベイトリールを選ぶ場合、リールの重さも実際に使う上で、大切なポイントとなります。
リールの重さは、リールの番手やサイズによってほぼ決まってきます。
比較的小さい魚を狙うライトジギングやショアジギング、スーパーライトショアジギングで使うベイトリールでは、ロッドとのバランスもありますが、200~300g程度がおおすすめです。
特にショアジギングでは、短い距離ながらキャストもあるので軽いほうが扱いやすいでしょう。
ターゲットの魚の大型に対応したシマノの1000番~2000番、ダイワの10~15番では400グ~600グラム程度あります。
このサイズのベイトリールを使うジギングは、キャストではなメタルジグを船の下に落とすのが主になるので、重さはあまり気にならないでしょう。
選ぶポイント3:ギア比(ハイギア)
ベイトリールをジギングに使用する際に、どのようなギア比のリールを選ぶかも、ポイントの1つです。
ベイトリールを使ったジギングでは、メタルジグを海の比較的深い部分まで落とし込むので、長いラインの巻上げが必要です。
ですので、ベイトリールをジギングに使う場合には、ハンドルの1回転でスプールが沢山回転する、ハイギア仕様がおすすめです。
ライトジギングやショアジギングでラインがあまり長く出ない場合には、ノーマルギアの選択もありますが、まずハイギアのベイトリールがおすすめです。
選ぶポイント4:最大ドラグ力
最大ドラグ力は、釣りあげることができる魚のサイズ等にも影響するとても大切な仕様の1つです。
最大ドラグ力は、ベイトリールのサイズによって決まっていますが、ドラグ力をメインにベイトリールを選ぶ場合についてご紹介します。
ライトジギングでは5kg程度、大型や深い層を狙う場合には7kgから10kg程度のドラグ力のベイトリールを選択すれば良いでしょう。
選ぶポイント5:デザイン・形状
ベイトリールを選ぶ際のポイントの1つであるデザイン・形状について解説していきます。
丸型とロープロ型をご紹介しますが、どちらの型も、ジギングの状況に合わせてハンドルをカスタマイズするとより使いやすくなります。
またベイトリールのハンドルは右、左固定で変えることができませんので購入時に注意が必要です。
丸型リール
丸型のベイトリールは、金属の塊から削りだしで製造され、本体を構成する部品も少ないため、とても剛性が高く、巻き上げる際の力が基本的に強いという特徴があります。
しかし、リールの本体の丸型の部分にギアを全て組み込まねばならず、ギアのバリエーションを広げにくいという欠点もあります。
特徴的なのは、その外観で、古くからある形は伝統的で根強いファンがいることも事実です。
ロープロ型リール
ロープロ型(ロープロファイル型)ベイトリールは流線形をしており、現在はベイトリールの主流になってきています。
巻き上げる力も、技術の進歩により丸型と遜色の無いレベルとなってきており、その軽さと、小型でパーミング(てのひらで握ること)しやすく、人気は高くなっています。
選ぶポイント6:リールの値段
ジギングを行う際に、どのくらいの値段のベイトリールを選べば良いかというのも大切な点となります。
ベイトリールは、シマノやダイワ、そしてアブガルシアのような有名メーカーの他に数多くのメーカーが提供しています。
価格も安いもので5千円以下のものから10万円を超えるものまでさまざまです。
一般的には、リールの番手が大きくなるほど、リールは大きく頑丈になっていくので価格は高くなっていきます。
初心者であれば、まず最初は1万円以下か高くても2万円を超えない程度のリールを選択しておけば良いでしょう。
もちろん、5千円以下の製品や2万円を超えるものを選択しても構いません。
電動を選ぶ場合はもう少し価格は高くなっていきます。
ジギングにおすすめの人気ベイトリール6選!

では、実際にジギングにおすすめの人気のベイトリール6選をご紹介します。
オフショアジギングにおすすめのベイトリール3選
オフショアジギングにおすすめのベイトリール3選をご紹介します。
初心者に人気のある比較的小型の青物やタチウオを狙うライトジギングや、少し大きめのヒラマサ、ブリを狙うジギングに向くベイトリールをご紹介します。
【ダイワ】プリード
ダイワのジギングにも使えるロープロ型のベイトリールで、最もコスパの良いものの1つで1万円以下で購入できるモデルです。
船での小物釣りに適しており、スーパースプールフリーやワンプッシュクラッチも採用していることから、これから上級者を目指す人にも満足できる仕上がりとなっています。
【シマノ】プレイズ400
シマノの電動ベイトリールの入門用モデルです。
重量も400g台と軽く作られライトジギングのみならずタイラバやエギングにも対応しており、使用範囲の広い電動ベイトリールです。
入門モデルながら、スーパーフリースプールや、クイックリターンクラッチなど操作性を高めています。
楽々モードや速度一定モード、超スロー巻上げなどを使いカウンターを確認しながら設定することもできます。
【ダイワ】ミリオネア バサラ
ダイワが提供する丸型ベイトリールで、金属の塊から削りだした丸型の美しいフォルムと光沢は根強い人気があります。
オートマチックドラグシステムや、マグシールドなどダイワの革新的技術でオフショアでのジギングに対応しています。
ショアジギングにおすすめのベイトリール3選
続いて、岸から行うショアジギングにおすすめのベイトリール3選をご紹介します。
【アブガルシア】REVO LV7
オールマイティに使え、アルミ製のフレームやジュラルミン製のスプールを使用し自重が166gと、とても軽くできています。
巻けるラインの量は少ないですが、ショアジギングで堤防や岩礁などで近場を狙うのには最適のベイトリールです。
全高が38mmとパーミング性もよく、おすすめのモデルです。
【プロックス】バルトム BCS2
プロックスが提供しているソルト対応のキャストモデルです。
プロックスの製品は価格も比較的安いモデルが多くコスパは最高です。
ダブルハンドルにマグネットブレーキやステンレス製の4つのベアリングを採用したベアリングなど基本性能も充実しています。
左ハンドル、右ハンドルモデルにギア比も2種類が用意されています。
【ダイワ】エアド
重量が155gと超軽量のモデルで、キャスティング回数の多いショアジギングでも疲れることが少ないおすすめのモデルです。
メタルフレームを採用し、軽さに反して高い剛性を持っており、ハイギア仕様は素早い手返しを実現しています。
【2020年新作】おすすめのジギングベイトリール2選

続いて、2020年以降に発売された新作のおすすめジギングベイトリール2選をご紹介します。
※2021年の最新情報は、随時更新していきます。
【ダイワ】LIGHT SW X IC SS/L SS
ダイワの2020年新作、ソルト対応の軽量、小型のベイトリールで、ICカウンターを搭載し、10cm単位での水深の計測が可能となっています。
船べりのアラームを採用しており、穂先を巻き込むトラブルを抑えるほか、メタルフレームの採用で軽量に反し剛性の高さを誇っています。
【シマノ】SLX DC
バックラッシュを抑える機能と、遠投性を高めた2020年新作のシマノのベイトリールです。
メタルジグの他、多くのルアーに対応できるブレーキ制御を行うことができ、操作性も高くおすすめのベイトリールです。
ベイトリールの持ち方・キャスティングのコツ【動画付き】

ジギングを行う際のベイトリールの持ち方・キャスティングのコツを動画付きでご紹介します。
ベイトリールは、スプールが横向きになるように持ちます。
腕や手首の動きで、ねじれることの少ないキャスティングが実現します。
投げるときは、目線を上に向けると、飛距離が伸びます。
キャストする地点(水面)を見ていると、手前にメタルジグが落ちるという失敗が多くなります。
youtubeの動画も参考にしてみてください。
おすすめのジギングベイトリールについてまとめ

いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「【2020年】ジギングにおすすめのベイトリール8選!コスパ最強の製品をご紹介」というテーマに沿って、「そもそもジギングとは?」「ジギングにベイトリールを使っても良いの?」「ジギング用ベイトリールの選び方・ポイント」「ジギングにおすすめの人気ベイトリール6選!」「【2020年新作】おすすめのジギングベイトリール2選」「ベイトリールの持ち方・キャスティングのコツ【動画付き】」といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
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