青物や根魚をメインターゲットとしているスロージギング。そんなスロージギングに用いるリールはどんなものを選べばよいのでしょうか?今回、釣りラボでは、スロージギングのリールに焦点を当て、おすすめのリール、2024年の新製品、代用品、選び方を詳しく解説します。
そもそもスロージギングとは?
スロージギングとは、青物狙いのジギングのようなハイスピードリトリーブでなく、ヒラヒラと水中を漂わせるようなゆっくりとしたメタルジグの動きで、泳ぎの遅い魚や捕食が上手でない魚などを狙うジギングのことをいいます。
スロージギングに使うメタルジグは、スロータイプという、著しく平べったい形のものを使います。
この形状のメタルジグは、水の抵抗を受けてゆっくりと、ひらひら揺れながら沈んでいく特徴があります。
スロージギングは、魚にじっくりルアーを見せて、フォールで食わせる釣法です。
スロージギングは、青物はもちろん、ヒラメやマゴチ、マダイやムツ、ハタやクエなどの高級魚が釣れるのがスロージギングの最大の魅力です。
スロージギングで釣れる魚の例
スロージギングで釣れる魚の代表的なものはヒラメやマゴチ、マダイなどをはじめとして、ハタ、ムツなどに代表される、ほとんどのロックフィッシュなども対象になります。
これらは泳ぎがさほど速くなく、捕食があまり上手ではない魚であるという共通点があります。
スロージギングの時期・時間帯
スロージギングの時期は、ターゲットの魚によって様々ですが、春の終わりから秋にかけてがシーズンになります。
時間帯は、朝夕のマヅメ時がゴールデンタイムとなります。
スロージギング用のリールの選び方
オフショアでのスロージギングは、バーチカル(垂直方向)をリフトアンドフォール、ジャーク、シェイク、ただ巻きなどをしながら、フォールで食わせる釣りになりますので、ベイトリールが良いでしょう。
また、ベイトリールには、着底がわかりやすいというメリットもあります。
スピニングリールでもスロージギングはできなくもないですが、糸ヨレの問題や、ラインローラーの強度の問題、ベイルやドラグの操作が煩雑なため、ベイトリールの方がトラブルが起こりにくく、ストレスフリーの釣りができるでしょう。
どのようなベイトリールを選べば良い?
スロージギングでは思わぬ大物がかかる場合も少なくないので、パワーのある中型以上のベイトリールをおすすめします。
できることなら、目的のタナに正確にルアーを通すことができるカウンター付きのベイトリールが用意出来ればベストです。
また、ベイトリールは、垂直方向のラインの出し入れに最適な構造をしています。
基本、糸ヨレがほとんど起きません。
なので、特に低ギア比のモデルであれば、スピニングリールよりも遥かに釣力が高く、パワフルなやり取りができます。
加えて、ラインキャパはできるだけ多いほうが良いです。
最低でも水深の2倍は巻けるものを使いましょう。
なお、ベイトリールには、見た目が丸いクラシックスタイルのラウンド型リールと、見た目が平たくスタイリッシュなロープロファイル型リールがあります。
基本、どちらを使っても問題はありません。
ジギングリールの番手はどれくらいが良い?
スロージギングで使うリールの番手は、スピニングリール、ベイトリールの場合で異なります。
また、メーカーによっても番手とサイズは統一されていませんので、一般的な番手について記載します。
近海でスロージギングを行う場合
ターゲットにもよりますが、水深100m以下の近海でスロージギングを行う場合は、ラインキャパはPE1(16lb)〜1.5号(24lb)が200m以上巻けるリールであれば良いでしょう。
スピニングリールであれば3000番〜4000番相当、ベイトリールであればダイワの10番、シマノの1000番程度のロープロファイル型で間に合うでしょう。
中深海でスロージギングを行う場合
水深100〜200m程度の中深海でスロージギングを行う場合は、さらにラインキャパが必要です。
PE3号(48lb)〜4号(64lb)が最低300m以上、400mあれば安心です。
スピニングリールであれば5000番程度、ベイトリールであればダイワの20番、シマノの2000番以上のものを使いましょう。
深海でスロージギングを行う大物狙いの場合
水深200mを越える深海域でスロージギングを行う大物狙いの場合は、使用するラインもPE6号(96lb)〜10号(160lb)以上の太いものを使用します。
ラインキャパは500m以上は欲しいです。
この海域では、電動リールの600番以上、水深とターゲットによっては1000番を使う事もあります。
ジギングリールのギア比はどれくらいが良い?
スロージギングといえども、ルアーをいつもゆっくりと動かすだけではありません。
時にはスピード勝負の場面もありますので、ハイギアタイプが使いやすいのですが、ギア比が高くなればなるほどギアへの負担が大きくなり、リーリングも重くなります。
ターゲットが60cmくらいまでの中型魚であればハイギアタイプを、1mを超えるような大物がターゲットの場合はパワー勝負のローギアタイプのリールが良いでしょう。
スロージギングリールの人気メーカーから選ぶという手も
スロージギング専用リールと言うものは存在しませんが、国内だとダイワやシマノが、海外だとアブガルシアなどのメーカーが、スロージギングに適したリールをいくつもラインアップしています。
ターゲットとする魚種と水深によって使い分けましょう。
【2024年最新】おすすめのスロージギング用リール14選|コスパ最強
スロージギングに適しているおすすめのリールを、安いのにコスパの良い製品から、人気ランキングで常に上位にある商品まで、合計をご紹介します。
【シマノ】17 オシアジガー 1000HG/1001HG
ピニオンギアの回転抵抗を最大60%軽減するインフィニティドライブを採用した高級コンパクトリールです。
水深100mまでの近海でのジギングに最適です。
【シマノ】オシアジガー 2001NRMG
シマノ最新型ジギングリール
シマノから2021年発売のオフショア両軸リールになります。
オシアジガー 2001NRMGは、シリーズに追加ラインナップされたパワーギア搭載のジギング向けの両軸リールです。
深場や高負荷のジギングに有利なT型ハンドルノブを搭載し、底物の突っ込みパワーに対しても、強引に引き剥がす力を掛ける事が可能です。
こんな人におすすめ
- 深場や高負荷のジギングをよくする方
- 底物の突っ込みに強く、引き剥がす力を求める方
【シマノ】バルケッタ 150/151DH-HG
オフショアゲームで活躍する両軸リール
バルケッタ 150/151DH-HGは2021年にシマノから発売された、オフショア専用両軸リールになります。
安価な価格設定とは裏腹にオフショアゲームの汎用性が極めて高く、ルアーゲーム全般からライトなエサ釣りまで、搭載されるICカウンターとハイギアを武器に幅広く熟します。
やる気を演出する、ドラグサウンド設定も魅力の一つです。
こんな人におすすめ
- オフショアで釣りをすることが多い方
- スロージギングをメインに行う方
【ダイワ】ソルティガIC 300L
進化したスロージギングリール
2021年に発売されたこちらの製品は、ダイワのジギング用ベイトリールで、ハイパードライブデザインの採用により、基本的な性能が長く続き、購入時の能力を維持できるスロージギングリールです。
コンパクトなボディは、軽く、パーミング性能も高く操作のしやすさを実感できます。
丸型のジギングリールとしては初めて搭載されたICカウンターは、目視での深さの確認とともに、デプスアラームにより音でも、深さを知ることができ、アプローチも容易です。
こんな人におすすめ
- ジギングでの釣果を重視し、高性能なリールを求めている方
- スロージギングを行う上で、深度の把握が重要と認識している方
【ダイワ】SPARTAN IC200H/HL
スパルタンIC両軸リール
ダイワから2019年発売の汎用両軸リールになります。
SPARTAN IC200H/HLは、スーパーメタルフレームを纏い、剛健ボディーと精密ギアの組み合わせでハイパワー化されている、ICカウンター搭載の両軸リールです。
ジギング全般をこなし、スーパースプールフリーでいち早く魚の居るレンジにジグを送り込める、多様性を持ったリールに仕上がっています。
こんな人におすすめ
- ジギング全般をこなすことができるスロージギングの釣りをする方
- 強めの引きにも対応し、パワフルなリールを求める方
【シマノ】20 トリウム 2000PG
ギア比4.6:1のパワーギアタイプの中型ベイトリールです。
PE3号が400m巻けるキャパがあり、入門用にピッタリなハイコスパモデルです。
【シマノ】トリウム 1500HG
手頃な遠投リール
シマノのトリウムは、シマノお馴染みの独自機構であるHANAGEボディや防水構造のXプロテクトを搭載したオフショア用ベイトリールです。
リールの巻き取りやロッド自体のパワーでジグをゆっくりと操作するスロージギングでは、リールををしっかりと掴む必要がありますが、トリウム1500HGのコンパクトなボディは手にしっかり収まります。
エントリーモデルとしての側面もあるので、コスパが良いのも魅力のひとつです。
こんな人におすすめ
- スロージギングで初めてリールを使う方
- 手にしっかり収めることができるコンパクトなリールを探している方
【ダイワ】21 バサラ IC 250P
高性能スロージギングリール
2021年、ダイワから発売の両軸リールです。
21 バサラ IC 250Pは、ギア比5.3、巻き取り量70cm/回転のハイパワーローギア設計の両軸リールになっています。
ハイパータフクラッチを駆使しながら、スロージャーキングとフォールを繰り返す、スロージギングに相性バッチリな両軸リールです。
ICカウンター搭載ですので、魚の居るレンジにジグを狙って送り込める、高性能・高剛性なリールに仕上がっています。
こんな人におすすめ
- スロージギングに興味があり、使い込みたいという方
- 高性能リールを探している方
【シマノ】18 バルケッタ SC 3000
デジタルカウンター付きの中型ベイトリールです。
PE6号が300m巻けますので、近海であればヒラマサ、ワラサゲームも対応可能です。
【ダイワ】キャタリナ 15H
アルミダイキャストの高剛性ボディのオフショアジギング用ベイトリールです。
PE2.5号を400m巻けるラインキャパがあり、水深200m程度の中深海ジギングまで対応できます。
【シマノ】オシアコンクエストリミテッド 200/201 PG
オフショアジギング最強ロッド
シマノから2020年発売のオシアコンクエストリミテッド 200/201 PGは、オフショアジギングで抜群の操作性を見せるモデルです。
レベルワインダーがフォールとジャーキングに連動して働き、スムーズな落下スピードと、スローな誘いを可能にしたことで、より細い糸で岩礁回りのスローピッチジャークでのゲームを楽しむことが出来るようになりました。
こんな人におすすめ
- スローなジャークアクションを楽しみたいという方
- 目的に応じたギア比を選びたいという方
【ダイワ】ベイトリール 15 ソルティガ 35N-SJ
大型魚と対峙するための武装を極めた堅牢精密な高級ベイトリールです。
PE4号を300m巻けるラインキャパです。
ヒラマサ、ワラサ、シイラ、カツオ、キハダなどに立ち向かうパワーを備えています。
【ダイワ】ソルティガ 10H
ハンドル1回転あたり巻長さ100cmのハイスピードモデルです。
マグシールドベアリング、フルマシンカットアルミボディ採用で、防水性、剛性に優れたハイスペックモデルです。
【アブガルシア】REVO SALTY STAGE
アブガルシアは、日本でもとても人気の高い海外のリールメーカーです。
中でもこちらのベイトリールは、スロージギングに最適な人気のリールになっています。
スロージギングのリールは他リールでも代用できる?
スロージギングのリールの代用品には、かなり選択肢があります。
ベイトリールで、ある程度のラインキャパがあり、パワーがあるものであれば、代用が利きます。
例えば、タイラバ用リールやひとつテンヤリール、ビシアジ用の両軸受けリールなどが該当します。
【シマノ】炎月プレミアム 150PG
こちらは、カウンター付きタイラバ用ベイトリールです。
クラッチ横のレバーを前後に倒すだけでフォールのスピードを早くしたり遅くしたりできる可変機能付きのプレミアムリールです。
リール以外のスロージギングに必要な道具・タックル
最後に、リール以外でスロージギングに必要な道具について紹介します。
いずれも、対象魚や水深によって適合するものは変わってきますのでご注意下さい。
スロージギングロッド
ロッドはオフショアジギングロッドを使用しますが、対象魚により、太さや硬さは変わります。
バットのパワーが大きいものが安心です。
【シマノ】ゲーム タイプ スローJ B683
スロジギング専用に開発されたワンピースロッドで、バットの強いしなりが生み出すパワーで、メタルジグを確実に横に寝かせてターゲットに見せることができます。
スロージギングライン
ラインはターゲットによって、PE0.8号〜10号くらいまで使いますが、近海で60cm程度までの魚がターゲットであればPE1〜2号で対応できます。
編み数は8本組みが使い勝手が良いです。
【ゴーセン】PE ドンペペ8 ACS 2号(32lb) 300m
表面の平滑性に優れた8本ブレイドを編み上げた高強度PEラインです。
10m毎に5色2色分けされているマルチカラーラインです。
スロージギングリーダー
ショックリーダーは基本、メインラインの強度(ポンド数)を合わせれば良いのですが、リーダーの場合はターゲットの歯が鋭いかどうかも考慮する必要があります。
サワラやタチウオなど、歯が鋭い魚を狙う場合は、リーダーの太さを上げるか、ワイヤーリーダーを使うことをおすすめします。
【がまかつ】タチウオ ワイヤーリーダー 30cm 47号 TU120
30cmのワイヤーリーダーです。
歯が鋭い魚でもこれなら安心です。
タチウオ、サワラ、ムツなどを狙う場合は使うと良いでしょう。
スロージギングのリールまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「【2024年】スロージギングにおすすめのリール14選!選び方やコスパ最強製品も」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
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