投げ釣りは、様々な魚が釣れることや、初心者でも簡単に挑戦できることから人気のある釣り方の一つです。今回、釣りラボではそんな投げ釣りに使う餌に注目し、おすすめの餌や付け方、スーパーやコンビニで買える代用餌などを詳しく解説していきます。
そもそも投げ釣りとは?
投げ釣りは、数ある釣りの種類の中でも竿・リール・仕掛け・エサと最低限この4つで済むので、比較的釣りを始めやすく、仕掛けを遠投して少しづつ引きずりながら当たりを探って行くだけの釣りです。
主な釣り場は砂浜や堤防になりますので初めての人も手軽にチャレンジすることが可能です。
しかし、投げ釣りはターゲットになる魚がとても多く、根魚や回遊魚、沿岸の浅場を生息域にしているすべての魚種が対象となります。
そのため、初心者が始めやすいとは言っても、仕掛け、釣り方、ポイントの見分け方は多種多様で、とても奥が深い釣りです。
“,”type”:”wp-embed”,”providerNameSlug”:”釣りラボマガジン”} –>投げ釣りに使う餌の種類と付け方
釣り餌には様々な種類があり、投げ釣りの餌としてどのようなものを選べばいいか分からない方も多いかと思います。
ここでは、投げ釣りにおすすめの釣り餌を、以下に分けてご紹介していきます。
活きエサ・虫エサ
投げ釣りの餌としてまず押さえておきたいのは活きエサ・虫エサです。
イソメやゴカイ、マムシなどが使われることが多いです。
アオイソメ
アオイソメはカレイ釣りなどで使う本命のエサで、青虫とも呼ばれることもあります。
匂いでアピールするというよりは、動きで魚を誘うエサです。
しかし、アオイソメは投げ釣りだけでなく釣り餌として万能なので、多くの魚が好んで食いに来るエサです。
比較的安価で簡単に手に入るので入手には困ることはないですが、エサ取りの魚が多いときは一瞬で取られてしまいます。
特にフグやカワハギはアオイソメが大好物なので、厄介です。
十分な量を用意するようにしましょう。
ゴカイ
変化に弱いため運搬や保存も細心の注意が必要なゴカイ。
ゴカイはアオイソメと比べると値段は上がります。
また、針持ちも悪いため、こまめなエサ交換を行わなければいけません。
一方で、ゴカイはアオイソメに比べると魚の食いというメリットがあります。
ここぞという時にはゴカイを使ってみましょう。
マムシ
マムシは最大で体長50cmほどもあり、イシゴカイやアオイソメにくらべると大きくて太いのが特徴。
釣具屋で見るマムシは動きが少なく、またハリに通す時も、短くカットするので、その状態ではまったく動きはありません。
ではマムシを多くの魚が好んで食う理由はなんでしょうか。
それはその体液から香る強いニオイと味です。
カットした部分から流れです体液が、このエサの命です。
長時間食われずに使っていたら効果がなくなりますので、こまめに新しいものに交換しましょう。
活きエサ・虫エサの付け方
活きエサ・虫エサを使用する場合の付け方についてご紹介します。
通し刺し
魚の針掛かりも悪くなく餌の持ちも程よい平均点の餌の付け方です。
投げ釣りでキスなどを狙っていくのであれば、この付け方だけ知って置くだけでいいです。
といった方法で行います。
この時、イソメやゴカイが体を縮めて針からの攻撃を避けたり、牙を出して噛んで来ることがありますが、よっぽど大きいものでない限り噛まれても殆ど痛くないので気にする必要はありません。
しかし、躊躇してビクビク餌付けていると余計に噛まれるし、体液を出しヌメヌメになっていってしまいます。
イソメやゴカイの左右を指でがっしりと固定し押さえ、片方の手で素早くササっと口から針を刺しましょう。
初心者の場合は、滑り止めの粉を使うと動きも収まり滑らなくなるのでおすすめです。
チョン掛け
チョン掛けとは、イソメやゴカイの口の部分にちょこっと針を掛けて抜くだけの付け方です。
メリットとしては以下のような点があげられます。
しかし、針の部分まで食わずに食い逃げされたり、遠投しすぎるとその衝撃で餌が外れてしまいやすいといったデメリットもあります。
沖に向かって遠投しない釣りや、口が大きく虫エサを針ごと丸呑みしてしまう魚を狙う時に使います。
房掛け
イソメやゴカイを2本、3本まとめて針に付ける贅沢な方法が房掛けと呼ばれています。
メリットは、エサの存在をアピールして、魚の活性を上げる事です。
しかし、餌のコストパフォーマンスがとても悪いですし、空気抵抗を受けやすく、遠投に不向きです。
使うシチュエーションは夜釣りや水が濁っているポイントで、ある程度大物を狙う時など、使用機会が限定されるエサの使い方です。
死にエサ・冷凍エサ
海の投げ釣りで一般的な死に餌、冷凍エサの種類や使い方を紹介します。
オキアミ
一番定番でほとんどの魚が食ってくれる万能な冷凍エサは「オキアミ」です。
針に刺してエサとして使います。
見た目は小さなエビですが、実は南極多く生息しているプランクトンの一種です。
オキアミのサイズは3cm~5cm前後とバラつきがあるのでS~LLのサイズ表記があります。
基本的には、狙う魚のサイズにもよって使う針が小さければS、大きければLやLLを針に通します。
そして、基本凍っているので使用するときに解凍します。
オキアミの付け方は頭を残し尾羽根から刺し通す「腹掛け」にするセット基本です。
特に遠投して潮の中を釣る場合は、目立つようになるべく大きなオキアミを選び、頭を付けて使いましょう。
オキアミLやLLは大振りで身がしっかり付いているから付け餌として使いやすいです。
サバなどの魚の切り身
エサ取り集団の活性が高く、なかなか狙った魚の当たりが来ない場合に活躍するのが、身がしっかりとしていてエサ取りに強いサバの切り身です。
サバの切り身を使用する理由は、価格が安い・スーパーで手軽に購入できる・身が固くエサ取りに強いなどが上げられます。
切り身の使い方ですが、魚の皮はそのままで問題ありません。
海中でユラユラさせるため、まず腹骨を落し、幅は約1cmくらいに切ります。
厚さも、1cm以下くらいになるように、余分な身を切り落とすようにしましょう。
カニ・エビなどの甲殻類
カニやエビなどの甲殻類も、投げ釣りではエサとして大活躍します。
カニ
現地で簡単に手に入る餌と言えばカニ。
釣具屋さんでも販売されており、価格は大きさにもよりますが、1匹25円くらいが妥当な金額です。
もちろん、買わなくてもサーフや堤防に行けばいくらでもいます。
針の通し方は大きく2通りです。
どちらの方法も比較的に簡単ですが、針を通したら針の返しの部分まで通しきった方が無くなりにくいのでおすすめします。
横から通す場合はカニの足が取れてしまわないように注意しましょう。
カニは足が動くことによって魚にアピールできます。
エビ
エビはマダイ釣りなどの餌として人気があります。
特にクルマエビは最高なエサだとも言われますが、少し高価なのが欠点です。
そこで代用できるのがヨシエビです。
クルマエビの仲間ですが網を使って大量に取られるため、クルマエビよりも安く入手できます。
体長は10~15cmの中型エビでマダイ釣りだけでなく、ハマチやスズキ、クロダイの人気魚種を多く釣れるのが魅力です。
イカ
魚屋さんや釣具やなどに行かなくともスーパーなどで売られているイカも釣り餌として人気があります。
イカの種類がいくつかあるので迷うかもしれませんが、おすすめは生のスルメイカです。
冷凍のイカ、コウイカ、アカイカ、アオリイカなども、もちろん使えますが、ちょっと高価なのでもったいないです。
イカの切り身を使ったエサを作るときは短冊餌が一般的です。
エサ持ちもよく、手がそれほど臭くならないのも嬉しいところです。
安価で一匹から大量に作れるイカエサは、コストパフォーマンスが高く釣れる魚も魅力的です。
アジ、カツオ、ブリ、マダイ、タチウオ、クロダイ、メバル、アナゴ、キスなど美味しいターゲットばかりです。
人工餌・ワーム
人口餌として代表的なワームは、虫餌そっくりに作られており、魚が好む味やニオイ成分がしっかり含まれています。
餌持ちがよく、色々なカラーが販売されています。
先に紹介した虫餌や魚介系の餌よりは釣果は落ちると言われますが、パワーイソメというワームは見た目をグロテスクに感じ触れないという方や女性、子供にもおすすめです。
豊富なカラーバリエーション
パワーイソメはカラーバリエーションも豊富です。
定番はアオイソメ、茶イソメ、赤イソメ、その他にも夜釣り用の桜イソメや地域限定のレモンイソメ、パールイソメがあります。
狙ったターゲットや、時間帯に合わせた色を使って楽しめます。
保存液に戻せばまた次回も利用できる
生餌は余ると海に放して終わりですが、パワーイソメは製品パッケージに入っている保存液に戻せば再利用出来るので保存方法もとても簡単で経済的です。
注意しないといけない事は使用済みのものと新品は分けて保存しましょう。
特有の匂いがしない
最近の疑似餌は独特な匂いもほとんど無くなりブルーベリーやピーチの香りがするものが販売されています。
以前から擬似餌は多く販売されていましたが、匂いがきつく初心者や女性から敬遠されてきました。
その問題点を素早く解消したのがパワーイソメです。
疑似餌なので針に通しやすい
パワーイソメは、生きていないので噛んで来ることは絶対にありませんし、クネクネ動く訳でもないので、針を通しやすく、簡単に使用できます。
投げ釣りにおすすめの人工餌・ワーム
では実際に、投げ釣りをするにあたっておすすめの人工餌・ワームをご紹介します。
スーパー・コンビニで買える!代用餌を紹介
コンビニ、スーパーで買える釣り餌を以下で紹介します。
ぜひ一度試してみてください。
投げ釣りで釣れる魚・時期・やり方・道具
それでは最後に、投げ釣りで釣れる魚、最適な時間帯、やり方、おすすめのタックルをご紹介します。
投げ釣りで釣れる魚
投げ釣りの魅力は、なんといっても身近な釣り場で真鯛などの大型魚が釣れることです。
好条件が重なれば80cm~100m近い大物が喰ってきます。
真鯛だけではなく潮が動くことで魚の活性が上がります、キス・カレイ・アラカブ・カサゴ・ハゼ・カワハギ・マゴチ・クロダイ・チヌ・メゴチなど、投げ釣りで狙える魚は沢山います。
天候など状況にもよりますが、良い潮を選んで是非予定を立ててください。
投げ釣りに適した時期・時間帯
では実際に釣りに行こうと思った時に、どのくらいの時間帯に出たけたら釣果があがるのでしょうか。
釣り自体は早朝からから深夜までと、丸1日楽しむことができます。
しかし、丸一日釣り竿を垂らして狙いたい魚を待っていても当たりはきません。
重要なのは、時間ではなく「潮が動いている」ということです。
速かった潮が緩み始めた、流れている潮の向きが変わったなど、何らかの変化が潮流に生じた始めた時が時合になることが多いです。
時合は地域や季節によって違うので、何度も足を運んで潮のクセを見つけることが釣果への近道です。
潮の止まりかけと動きかけがチャンスです。
潮の流れの変化はもちろん、海面に出来るヨレや潮目の位置を見て、変化のあるポイントを狙います。
投げ釣りのやり方
投げ釣りは、 おもりとエサの付いた仕掛けを遠投して沖に飛ばす、浜辺や堤防で行う釣りです。
タラシの長さを確認
タラシは長ければ長いほど遠心力がつき遠投しやすく飛距離が伸びますが、 始めの頃は1m前後でいいです。
特に人気のキス釣りはおもりや仕掛けが長く、 あんまり長くすると絡みやすく初心者には難しいので短めにしましょう。
堤防などでは、投げる前に周りに人や灯台、電灯がないかしっかり目視してからキャストします。
投げるフォームを意識
キャスティングする時のフォームや体の動かし方はボールを遠投するフォームを意識しましょう。
ストレートのようにまっすぐ飛ばすフォームではなく、 滑空時間が長い放物線を描くフォームが理想です。
キャスティングするときには目標方向に両足を肩幅ぐらい開き、 ガイドを空に向け垂直に振り下ろします。
この時キレイに振れていればリールガイドが真下を向いています。
遠投する投げ釣りではこの基本動作がとても大切になります。
「目線」と「離すタイミング」
「目線」と「離すタイミング」はキャスティングフォームと同じかそれ以上に大切です。
目線は上空45度で、投げたい場所の方向に目線を置いて、空に向かって投げこむイメージです。
離すタイミングは ロッドを振ってしなりと遠心力がラインをかけた指に力がかかるところです。
ここでタイミングがピッタリ合うと飛距離が伸びていきます。
慣れてくれば自然と指が離れます。
あとは練習あるのみです。
投げ釣りにおすすめの道具(タックル)・仕掛け
釣具大手量販店であれば、入口付近には必ず投げ釣りセットとして2000円から3000円前後のタックルが売られています。
3m前後のロッドに小さめのスピニングリールが付いていて、中には仕掛けや天秤もセットなど本当にこれだけ買って海に出かければいいものになっています。
半日ぐらい釣りをするのであれば、この投げ釣りセットと500円程度エサを購入すれば十分です。
すぐに釣りを始めることができます。
投げ釣りで使う餌のまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「投げ釣りにおすすめな餌を大特集!付け方や代用餌まで紹介します」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。