タナゴ釣りにおすすめの餌を紹介!自作餌の作り方や保存方法も解説

タナゴと言えば、釣りを楽しめる魚の中では最小と言っても過言ではないほどの小ささを誇る魚ですが、そんなタナゴ釣りで使う餌はどんなものなのでしょうか?今回釣りラボでは、タナゴ釣りにおすすめの餌や付け方、手作り餌の作り方などを紹介します。

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そもそもタナゴ釣りとはどんな釣り?

タナゴ

出典:写真AC

タナゴ釣りは、釣りの対象魚としては最も小さい魚を釣るアクティビティです。
小川や用水路などのうち、流れの緩やかなところで行う非常に繊細な釣りです。

タナゴ釣りは、タックルも道糸もハリスも針も、ほぼタナゴ専用の極細・極小のものを使う、非常に難しく奥が深い釣りです。

タナゴの生態

タナゴとは、コイ目コイ科タナゴ亜科タナゴ属に分類される淡水魚です。

日本に生息するタナゴと呼ばれる魚には、タナゴ、ゼニタナゴ、バラタナゴ、ヤリタナゴ、アブラボテ、オオタナゴ、カネヒラ、ミヤコタナゴなど全16種がいますが、釣りの対象としては「タナゴ」とひとくくりにされています。

このうち、ミヤコタナゴは1974年に国の天然記念物に指定され、1994年には国内希少野生動植物種に指定されました。
環境省のレッドデータブックでは、絶滅危惧種ⅠA類に指定されています。

その他、イタセンパラ、スイゲンゼニタナゴも捕獲が禁止されています。
最も分布域が広く、数が多いものは、東アジア原産のタイリクバラタナゴです。

タナゴ類は、川底に生息するドブガイなどの二枚貝の鰓葉に産卵する生態があります。
この二枚貝が多くの河川、湖沼で減っており、タナゴの仲間は、最も大きく成長(15cm程度まで成長)するカネヒラと繁殖力の強いタイリクバラタナゴを除き、減少傾向にあります。

タナゴ釣りを行う場所

タナゴ釣りは、小河川の流れのゆるい場所、田んぼへ水を引くための用水路などにいます。
水草が繁殖しているところ、暗渠の出入り口付近に溜まっています。

タナゴ釣りの代表的な釣り方・仕掛けの種類

タナゴ釣りの代表的な釣法は、超軽量仕掛けによるウキ釣りです。
極小のシモリウキを3〜4個つけるシモリウキ仕掛け若しくは、超小型の立ちウキ(ハエウキ)を使うウキ釣りです。

いずれにしても、ロッドから道糸、ウキ、ハリス、針など、タックルのすべてを超小物用にします。

タナゴ釣りの注意点

タナゴ釣りの注意点は、「採捕が禁止されている種がいる」ことです。

ミヤコタナゴ、イタセンパラ、スイゲンゼニタナゴなどは採捕が禁止されています。
なかなか見分けが付きづらいので、図鑑などを持ち歩き、採捕禁止対象と判明したら速やかにリリースしましょう。

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タナゴ釣りに使うオススメの餌

タナゴ

出典:写真AC

では、実際にタナゴ釣りにおすすめの餌を、種類ごとに紹介していきます。

なお、タナゴはコイ科の魚ですので、基本的には雑食性ですが、餌はタナゴ針という特殊な極小針につけられることが大前提になります。

タナゴ釣り用のエサ1:練り餌

タナゴ釣りの餌として一般的なものは練り餌ですが、練り餌にもいくつか種類があります。

1.グルテンエサ

グルテン餌は、小麦粉に含まれるタンパク質を抽出したものです。
バラケ安い性質があり、どちらかというと食わせには使いづらいですが、タナゴの食いは非常に良好です。
頻繁につけ直す必要がありますが、タナゴ釣りには必携の基本餌です。

マルキュー(MARUKYU)
【マルキュー】タナゴグルテン NO.1652

タナゴ釣り専用に開発されたグルテン餌です。
比較的針に残りやすい設計になっています。
にんにくエキスを加え、タナゴの嗜好性をアップさせています。

2.おかゆ練り

おかゆ練りとは、小麦粉とおかゆ粉などを混ぜて作る練り餌のことです。
タナゴ用のおかゆ練りを作るのであれば、以下の手順が望ましいです。

  1. マッシュポテト粉末とおかゆ粉と小麦粉を1:1:0.5くらいで混ぜる。
  2. そこに40℃くらいのお湯を加えていき、10分以上割り箸で撹拌する。
  3. すると、あるタイミングで突然変質し、粘度の高いおかゆ練りが完成。

おかゆ練りは作るのも、使いこなすのも技術が要りますが、タナゴへの効果は抜群です。
ぜひ、一度作ってみてください。

マルキュー(MARUKYU)
【マルキュー】おかゆ粉

食いが渋っているときに効果を発揮する、柔らかくて粘り気の強いおかゆ練りが作れます
マッシュポテト粉末、小麦粉に混ぜてよく練ります。

3.黄身練り

黄身練りとは、小麦粉に卵の黄身を加えて練ったもので、注射器状の容器に入れて押し出しながら針に刺して使います。

泡づけ本舗
【泡づけ本舗】おかゆポンプ オレンジ 小

おかゆ練りを定量押し出すための道具です。
乾燥させてしまうとと押し出しできなくなりますので、乾燥させないことが大事です。

タナゴ釣り用のエサ3:玉虫

玉虫は、イラガの繭の中にいる蛹のことで、タナゴの特餌として知られています。
針への付け方も特殊で、繭から取り出した蛹の尻の部分を押して腸を引っ張り出し、その強くて長い腸を針にくるくる巻いて行くと言う付け方になります。

この一連の作業には慣れと技術が必要ですが、きちんと針につけられれば、玉虫1個で100匹釣る人もいるほど餌持ちが良いです。

タナゴ釣り用のエサ4:ミミズ

タナゴは、ミミズでも釣り上げることができます。

ミミズはできる限り小さいものを、さらに2〜3mmくらいに小さく切って、針先に刺します
オオタナゴやカネヒラなどの大型のタナゴを狙う場合は、1cm程度にしても良いでしょう。

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タナゴ釣りで使う自作練りエサの作り方

タナゴ

出典:写真AC

タナゴ釣りで使う練りエサを自作する場合、水分量に気を付けましょう。
また、保存状態が悪いとすぐに乾いてパサパサになりますので、乾燥させないような工夫が大事です。

グルテンエサの作り方

お麩、マッシュポテト、小麦粉で作ることができます。
お麩とマッシュポテトはバラケを、小麦粉がつなぎの役目を担当します。
仕掛けを投入して30〜40秒くらいで針からすべてバラけ、餌がなくなるくらいのセッティングがベストです。

黄身練りの作り方

黄身練りを作る際には、卵の卵黄だけを使います

取り出した卵黄を崩し、小麦粉を少しずつ加えながらかき混ぜていきます。
水飴くらいの硬さ(持ち上げるとドローンと伸びる感じ)になったら完成です。
なお、小麦粉の代用としてホットケーキミックスを使うこともできます。

おかゆポンプに入れて、少量ずつ出して針につけます。

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タナゴ釣りで使う餌の付け方

タナゴ

出典:写真AC

タナゴ釣りはとにかく針も餌も釣りの中でもっとも小さいものを使いますので、餌の付け方にはコツがいります。
場合によっては補助器具を使います。

練りエサの付け方

タナゴ釣りに使う練りエサは非常に柔らかいものを使いますので、おかゆポンプや注射器のシリンジがあると便利です。
もし、シリンジなどがない場合は、割り箸の先に練りエサを付けて、そこにタナゴ針を押し付けるようにして少量針につけます。

虫エサの付け方

赤虫(ユスリカの幼虫)を針につける場合は、大根の輪切りがあると非常に便利です。
大根の上にアカムシを一匹置き、赤虫に触ることなく大根ごと赤虫をチョン掛けにします。

大根の白色と赤虫の真紅色のコントラストが、狙いを定めやすく、赤虫を簡単に針に刺すことができます。

針を大根から外せば、赤虫だけが針先についています。

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タナゴ釣りに使う餌の保存方法

タナゴ

出典:写真AC

タナゴ釣りは往々にして餌が余ってしまうかも知れません。
練り餌の場合は、ラップを広げた真ん中に練りエサを小分けにして巾着状にラップの四隅をねじって輪ゴムで止め、冷凍庫で保管できます。

虫餌の場合は、ぬらした新聞紙などを入れたケースに赤虫やサシなどを入れ、冷蔵庫で保管すれば1週間くらいは保ちます。

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タナゴ釣りで餌以外でおすすめのタックル・仕掛け

出典:写真AC

最後に、餌以外で必要になるタナゴ釣りにおすすめのタックルをご紹介します。

タナゴ釣りのタックルはとにかく小さいもの、軽いもので統一します。
タナゴ釣り専用タックルもたくさん販売されていますので、それらを利用するのが良いでしょう。

オーナー(OWNER)

【オーナー】糸付 20307 タナゴ 極小 0-0.3

タナゴ釣り専用針として古くから使われている、新半月と呼ばれる赤ハリス針です。
一瞬の小さなアタリを逃さず、一発でフッキングさせるには新半月の細くて柔らかなしなりが必要です。

タカミヤ(TAKAMIYA)

【タカミヤ】竿 H.B concept 白滝 手長エビ・タナゴ

長さ1.5m、自重35gの超軟調小物専用ロッドです。
タナゴ、テナガエビ専用設計で、柔らかい竿さばきが必須のターゲットを優しく釣り上げるのに必要な衝撃吸収性を持っています。

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タナゴ釣りの餌に関するまとめ

タナゴ

出典:写真AC

いかがでしたでしょうか?

今回、釣りラボでは、「タナゴ釣りにおすすめの餌を紹介!自作餌の作り方や保存方法も解説」というテーマに沿って、

  • そもそもタナゴ釣りとはどんな釣り?
  • タナゴ釣りに使うオススメの餌
  • タナゴ釣りで使う自作練りエサの作り方
  • タナゴ釣りで使う餌の付け方
  • タナゴ釣りに使う餌の保存方法
  • タナゴ釣りで餌以外でおすすめのタックル・仕掛け

といったことをご紹介してきました。

他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

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監修者:釣りラボ編集部

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