3.5ノットは、ライン(エステルライン・細いPEライン)とリーダーの結束方法としてその安定性から人気があります。今回、釣りラボでは、3.5ノットのやり方から、メリット・デメリット、強度に関する考察まで幅広く解説します。ぜひご覧ください。
3.5ノットとは?
3.5ノットとは、ショックリーダーを使う時のノットワークのひとつです。
サージェンスノットを基本とした結び方で、結束時間が早く失敗も少ないため、夜釣りにも適しています。
また、近年主流になりつつあるエステルラインやPEラインなど、細いラインとの相性がいいのも特徴です。
初心者でも簡単にマスターできるので、覚えておくときっと役に立つでしょう。
3.5ノットのメリット
では、数あるノットワークの中で、3.5ノットを使うメリットは何でしょうか。
簡単に結ぶことができる
3.5ノットの最大のメリットは、やはり「簡単にできる」ということです。
他のノットワークに比べ手順が少なく、時間をかけずにできるのが最大の魅力でしょう。
夜釣りの常夜灯やヘッドライトの明かりでも、十分に対応できます。
失敗することが少ない
3.5ノットは手順が少なく、あまり複雑な工程がないので、失敗することも少ないです。
初心者でもマスターしやすいので、不意の時合いを逃す心配もありません。
3.5ノットのデメリット
では逆に、3.5ノットを使うデメリットは何でしょうか。
強度がそれほど強くない
3.5ノットは編み込み系のノットに比べると、強度がそれほど強くありません。
中型シーバス程度のターゲットまでなら対応できますが、大物狙いには適さないでしょう。
また太いライン同士の結束や、細いラインに対して太いリーダーを使う場合、強度が十分に出ない可能性があります。
結び目が大きい
3.5ノットは、結び目が大きいのが特徴です。
そのためガイド抜けが悪く、破損の原因となることがあるので注意が必要です。
3.5ノットの結び方(動画付き)
ここでは3.5ノットの結び方を簡単に説明します。
ラインは多少伸びるため、ゆっくりと均一に締め込むのがポイントです。
強度に大きく関係してくる部分なので、実践の前に練習しておくことをおすすめします。
また摩擦熱に弱いため、少し湿らせておくことも忘れずに。
こちらの動画で3.5ノットの結び方を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
3.5ノットの強度について
3.5ノットは編み込み系のノットに比べると、強度がそれほど強くありません。
断線負荷は約0.9kg、結束強度は約80%という検証結果があります。
編み込み系のノットに比べると強度は劣りますが、これだけの強度があればライトゲームでは十分でしょう。
スピーディかつ簡単に結べるという点では、使い勝手の良いノットワークです。
すっぽ抜けることはある?
3.5ノットを使って釣りをしている最中にすっぽ抜けるということはあまりないでしょう。
しかし結び目を締める際、勢いよく締めてしまうと、摩擦熱に弱いラインでは痛みの原因になります。
切れたり抜けたりする原因にもなるので、ゆっくりと湿らしながら締め込むことを意識してください。
焼きコブで強度は変わる?
焼きコブは、結び目から出ているラインの先をライターで焼いてコブを作り、すっぽ抜けを防ぐ効果があります。
3.5ノットを使う際に、焼きコブは必ず作らないといけないわけではありませんが、最終的にラインが抜けることを防ぐ効果はあります。
PEラインで3.5ノットを使う際の注意点
PEラインで3.5ノットを使う時は、ラインの号数と摩擦熱に注意が必要です。
極細0.3号程度のPEラインを使用した場合、結束強度は約60%ありますが、1号以上のPEラインを使用した場合、本来の強度が出なかった、という実証結果もあります。
また、PEラインは摩擦熱に非常に弱いので、締め込みの際、湿らせることは忘れないよう注意してください。
どういった釣りで活躍するの?
では実際、3.5ノットはどういった釣りで活躍するのでしょうか。
アジング・トラウト・メバリングで活躍
3.5ノットに適しているのは、アジング・トラウト・メバリングなどのライトゲームです。
エステルラインやPEラインなど細くて低伸度のラインを使用し、魚とのファイトでダイレクトに引きを感じ、操作しなければならないような釣りには最適なノットワークです。
エギングでも使える?
エギングで3.5ノットを使っても、とくに問題はありません。
しかし、根掛かりが多い場所では注意が必要です。
すっぽ抜けないよう、焼きコブで予め対策しておくことをおすすめします。
より簡単で強度の強い結び方はある?
ノットワークは多種多様で、用途やラインによって使い分けられています。
トリプルエイトノット・電車結び・SCノット・FGノットなどは、よく耳にするのではないでしょうか。
ここでは3.5ノットと同じく、簡単で初心者でもマスターしやすい「トリプルエイトノット」と「電車結び」を簡単に紹介します。
電車結び
電車結びは、強度はあまりありませんが、簡単で素早く結べる方法です。
2本のラインを重ね、それぞれにユニノットを施すというシンプルな結び方なので、初心者でも簡単にマスターできるでしょう。
結び目が大きいのが欠点ですが、太さの違うラインの結束や、ライン巻き替え時に重宝します。
トリプルエイトノット
トリプルエイトノットは、10秒ほどで結べるので、とにかくスピード重視の時におすすめです。
3回捻って通すだけ、という簡単な工程にも関わらず、強度が約90%と言われており、3.5ノットよりも強度があります。
強度とスピード、どちらも叶う初心者にはおすすめのノットワークのひとつです。
3.5ノットのまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「3.5ノットの強度はどれくらい?簡単かつ強い結び方をご紹介!」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。