トラウトを釣る時は、ルアーやロッドの他にラインにもこだわりたいところ。とはいえ、素材もカラーも豊富で迷ってしまうのが本音ですよね。今回、釣りラボでは、トラフト釣りにおすすめのラインの選び方や、口コミで人気の商品を、素材別に紹介していきます。
ライン・釣り糸トラウトのラインの素材の種類

トラウトとは、釣りの世界では、広義でサケ科の淡水魚全般の事を指します。
すなわち、ニジマスもトラウト、イワナ(アメマス)もヤマメ(サクラマス)もアマゴ(サツキマスも)トラウトと呼びます。
これらは、管理釣り場で釣る、いわゆるエリアトラウトと、河川の上流域や湖などで釣る本流トラウトがあります。
エリアトラウトと本流トラウトでは、タックルのサイズが変わってきます。
本流トラウト釣りは、エリアトラウトのワンサイズ上のタックルを標準で使います。
トラウトフィッシングに使うラインは主に4種類、ナイロンライン、フロロカーボンライン、PEラインは、エステルラインがあります。
ナイロン素材の特徴
ナイロンラインは古くから使われているラインで、トラウトフィッシングにおいても最も歴史のある素材です。
比重は1.14で、しなやかさとパワー、水やスプールへの馴染み性がよく、初心者向にも使いやすくバランスの取れた素材です。
しかし、吸水劣化しやすい弱点があり、耐久性が劣ります。
安価なものが多いので、頻繁に新しいラインに巻き替えることをおすすめします。
フロロカーボン素材の特徴
フロロカーボンラインは、比重が1.78と高く、ほとんど吸水せず、伸びにくい特徴があります。
耐摩耗性が高く、沈みやすい材質のため、仕掛けを沈めやすく、ボトムエリアを探るのに向いています。
また、PEラインやエステルラインのショックリーダーとしても多用されます。
目立った弱点はありませんが、風合いが硬く、仕掛けの馴染みは今ひとつです。
PEラインの特徴
PEラインは、超高密度ポリエチレンのフィラメントを編み込んで製糸したラインで、理論上は吸水ゼロのため伸びません。
引っ張り強度が非常に高く、ナイロンラインやフロロカーボンラインの約4倍の引っ張り強度があります。
また、比重は0.97と軽いため、ナイロンラインやフロロカーボンラインと比較すると同じ強度で太さを4分の1程度にすることができ、軽い仕掛けを遠投することができます。
耐摩耗性が非常に低く、根ズレなどでラインに摩擦がかかると極端に引っ張り強度が低下します。
また、表面エネルギーが低い素材のため、結束性が悪く、摩擦系と呼ばれる特殊なノットシステム(専用の結び方)を組む必要があります。
具体時には、フロロカーボンラインやナイロンラインを先端に結びます。
また、風に極端に弱いのも弱点です。
エステルラインの特徴
エステルラインは、ポリエステルを素材にした比較的新しいラインで、もともとはアジング用ラインとして使われてきたものですが、トラウトフィッシングでも急速に普及し、最近はトラウト専用のエステルラインも増えてきました。
最大の利点は、感度の高さで、小さなアタリを確実にアングラーに伝えるラインとして、繊細な釣りに向いています。
また、軽いルアーを遠投することにも向いています。
比重は1.38、吸水率は0.4%程度で、伸びず、ゆっくり適度に沈むため、優れた素材ではありますが、使い手を選ぶ素材でもあります。
非常に硬く、リールへの馴染みが悪く、バックラッシュなどのトラブルが起こりやすいラインです。
また、衝撃に対してあまり強くないため、必ずフロロカーボンやナイロンのショックリーダーを30〜50cmほど先端に結ぶ必要があります。
トラウトのラインの選び方

トラウトフィッシング用のラインの選び方派、まず自分がどこで釣りをするかで決まります。
すなわち、エリアトラウト(管理釣り場)なのか、本流トラウトなのかで使い分けます。
一般的には、エリアトラウトより本流トラウトの方が少し強めの仕掛けを使います。
選ぶポイント1:ラインの太さ
ラインはなるべく細いものが良いです。
理由は、1〜2グラム程度の超軽量ルアーを投げることもあるからです。
具体的には3lbか4lbを使いますが、本流やレイクフィッシングなどで大物が狙える場合は6lb〜8lb程度のラインを使っても良いでしょう。
選ぶポイント2:ラインの長さ
ラインの長さは、エリアトラウトであれば100mあれば充分です。
渓流釣りでは、川幅や地形にもよりますが、ロングキャストはしない代わりに岩でラインが傷んだりして頻繁にラインを切り捨てながらの釣りになることが多いため、予備をたくさん持つ必要があります。
選ぶポイント3:ラインの色
トラウト用ラインのカラーは様々あります。
透明、ナチュラルカラー、オレンジ、グリーン、ピンクなど、様々ありますが、結論とすれば「好きな色を選べばよい」でしょう。
トラウト類の目は、ラインが見えるそうです。
しかし、それが何を意味するのかはわからないようで、ラインがあってもなくても、餌に対する反応は変わらないことがわかっています。
従って、水中でラインが目立たないようなカラーにする必要はなく、視認性重視で人間が認識しやすいカラーを選べばよいでしょう。
ピンク系がおすすめです。
選ぶポイント4:ラインの価格帯
トラウト用ラインの価格帯で選ぶ方法はあまりおすすめしません。
特に名前も聞いたことないメーカーの製品や、極端に安いものは疑ってかかったほうが良いでしょう。
高価なラインには正当な理由があります。
素材の弱点を補うようなコーティングが施されていたり、熱処理でフィラメントが強化されていたり、さまざまな加工が施されています。
例えば、高価なナイロンラインには、吸水を抑えるコーティングが施されていたり、摩擦に弱いPEラインのため、ライン編織時に高密度に編み込みをし、編み込み後にはアニール処理(熱養生)が施されているものもあります。
魚とアングラをつなげる唯一の道具ですので、ココは激安品は避けたいです。
また、ラインはできるだけマメに交換しましょう。
高かったからといって、2年も3年も使い続けていてはNGです。
ラインはいつも、なるべく新しい状態で釣りをしたいです。
そういった意味では、安価なナイロンラインを贅沢に毎回交換し、常に新しいラインで釣りをするという方法も一理あります。
人気メーカーから選ぶという手も
有名メーカーのラインでも、自社で作っているとは限りません。
調べることは難しいかも知れませんが、何という会社がどこで製造し、有名ブランドのOEM生産をしているか知ることは大変重要です。
OEM品には、高品質ながらコスパの良い製品が多数あります。
東レ(ナイロン)、クレハ(フロロカーボン)、東洋紡(PE)など、樹脂から原糸そのものを作っている会社の製品であればある程度信頼できて安心です。
【素材別】トラウトラインのおすすめ8選!

ここからは、トラウトフィッシングにおすすめのラインを素材別に紹介して行きます。
ナイロン素材でおすすめのトラウト用ライン2選
まずは、ナイロン素材でおすすめのトラウト用ラインをご紹介します。
【モーリス】バリバス ナイロンライン スーパートラウトアドバンス 100m 4lb

ナチュラルカラーのミスティブラウン色のトラウト用ナイロンラインです。
高密度分子結合製法でワンランク上の強度を実現した、コスパに優れたラインです。
【サンヨーナイロン】APPLOUD GT-R トラウト スーパーリミテッド 300m
こちらも大変コスパの良い、信頼できるナイロンラインです。
耐摩耗性を従来のナイロンラインの20倍まで高めたタフなラインです。
エリアトラウト全般におすすめです。
フロロカーボン素材でおすすめのトラウト用ライン2選
続いて、トラウトフィッシングにおすすめのフロロカーボンラインを紹介します。
【クレハ】シーガー R18 フロロリミテッド 4lb 100m

フロロカーボンの特徴である、強靭でハリのある層と、使い勝手を改善させるための柔らかい層を一体化させることに成功した、クレハ最上級のフロロカーボンラインです。
感度も抜群で、小型スプーンも難なくキャストアンドリトリーブが可能です。
こんな人におすすめ
- トラウト釣りを始めたばかりで、フロロカーボンラインの使い方がわからない方
- トラウト釣りを満喫するために、高感度でしなやかなラインを求めている方
【ヤマトヨテグス】ブラストフロロ 150m 8lb
カモフラージュ性の高いグレー色のフロロカーボンラインです。
しなやかさと柔らかさの両立に挑戦した万能ラインで、ルアーをの操作性も抜群です。
PEラインでおすすめのトラウト用ライン2選
次に、トラウトフィッシングにおすすめのPEラインを2つ、ご紹介します。
【ユニチカ】シルバースレッド アイキャッチPEII 150m 蛍光イエロー
比重1.18のサスペンデッドタイプのPEラインです。
風の影響を受けにくく、ボトムエリアをサーチすることも可能です。
【東レ】トラウトリアルファイター PE 100m 0.2号
究極のベイトフィネスゲームをするためにはぜひとも使いこなしたいラインです。
1〜2gの超軽量スプーン、や小型プラグを自在に操るための極細PEラインです。
スピニングリールにもベイトリールにも適しています。
エステルラインでおすすめのトラウト用ライン2選
最後に、エステルラインでおすすめのトラウト用ラインをご紹介します。
【モーリス】スーパートラウトエリア マスターリミテッド 150m 1.3lb
魚のアベレージサイズが小さめのエリアトラウト用超高感度エステルラインです。
比重1.35で、中層を正確にリトリーブできるラインです。
【よつあみ】チェルム アンバーコード SG D-PET 200m
PEライン製造大手のよつあみが手掛けるエステルラインです。
エステルラインの常識を覆すしなやかさと高い感度を持ち合わせたバランスの良い製品です。
【2023年話題】おすすめのトラウトライン5選

【ダイワ】ジャストロン 1.5号(6lb) 300m
ダイワの超ハイコスパフロロカーボンラインです。
惜しげもなくバンバン新しいラインに巻き替えて、常に新品のラインで釣りをしたいアングラーに最適です。
【バリバス】スーパートラウトアドバンスベイトフィネス
2021年8月、バリバスから発売のトラウト用ベイトフィネスPEラインになります。
スーパートラウトアドバンスベイトフィネスPEX4 100M 0.6号は、ネイティブ・エリア、どちらでも問題なく使用可能なベイトリール用PEラインです。
4本編みにより、ラインに張りとコシがあるためトラブルも発生しにくく、安心してキャスト可能です。
こんな人におすすめ
- トラウト釣りで、バイトを感じやすく、軽量なラインが欲しいという方
- トラウト釣りで、高い粘度が求められる時期でも、十分な強度を持つラインが欲しいという方
【YGKエックスブレイド】オルトロス PEWX8 ゾーンフィネスシャングリラ
エックスブレイド オルトロス PEWX8 ゾーン フィネス シャングリラは、2020年によつあみから発売になった、超極細PEラインになります。
トラウトゲームをはじめ、アジングやメバリングのライトゲームでも使用可能なシンキングタイプのPEラインは、水流をしっかりかみ、超高密度WX工法で撚られた原糸は、ショートバイトを確実にアングラーへ届けます。
こんな人におすすめ
- トラウトゲームでの釣りを楽しむ方
- アジングやメバリングのライトゲームでも、PEラインの使用を検討している方
高評価の口コミ・評判をピックアップ!
- 特有のトラブルがなく、強度も申し分ない。
- スプールの馴染みが良く、色が好みのシルバーで、飛距離トラブルレスが謳われた通り良かった。
低評価の口コミ・評判をピックアップ!
- 水面に浮くので、ライトリグには不向きであると感じた。
- 底どりが難しく、耐摩耗性や結束強度に難を感じた。
【サンライン】シューター・デファイアー D-Braid 7lb 120m
通常のPEブレイド4本に、比重が高い特殊な芯材を入れたハイブリッドPEラインです。
糸絡みを軽減するハリと糸癖を軽減するしなやかさを備えた全く新しいラインです。
【ヤマトヨテグス】エステルライトゲーム

ヤマトヨテグスの新作ラインは硬く伸びない素材であるエステルを使ったラインです。
比重が高いので軽量ジグを用いてトラウトを狙う方におすすめしたいラインになっています。
管理釣り場でのエリアトラウトにもってこいのラインです。
こんな人におすすめ
- 管理釣り場でエリアトラウトを楽しむような初心者から中級者の方
- 軽量ジグを用いてトラウト釣りをする、上級者の方
トラウトラインについてまとめ

いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「【2023年】トラウトラインおすすめ13選!素材・太さなどの選び方も徹底解説」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
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