チヌ・クロダイの落とし込み釣りで大活躍するタイコリール(落とし込みリール)。今回、釣りラボでは、そんなタイコリールの選び方、おすすめのリールを紹介した上で、その使い方や自作方法を徹底解説!ぜひご覧ください。
タイコリール(落とし込みリール)とは?
海釣りの中でもダントツの人気魚、黒鯛の落とし込み釣りで使われることが多く、特徴的なリールです。
形が太鼓に似ているのでタイコリールと名付けられました。
タイコリールを使うメリット
簡素な作りで軽く、初心者でも楽しめるタイコリール。
ヘチ釣りやチヌ釣りなど楽しむことができます。
タイコリールを使うメリットについて、ご紹介いたします。
メリット1:指ドラグができる
タイコリールにはドラグがついていません。
そのため、糸が出てしまうのでそれを指で押さえて止めなければならず、この行為を「指ドラグ」と呼びます。
この方法では、サミングというロッドを持った方の親指でスプールを押さえて自分の指先の感覚をもって操作します。
この「指ドラグ」が魚とのやりとりが面白く魅力的な最大のポイントです。
メリット2:巻き癖がつきにくい
道糸をねじりながら巻き取るスピニングリールですと、カールコードのように巻き癖がついて余計に糸ふけが出てしまいます。
糸ふけとは、魚の動きや塩や風で道糸が流されて緩んだ状態のことを言います。
一方、タイコリールですと、直線にラインを巻き取るので、縦方向に緩やかな巻き癖はついてしまうものの、大きな糸ふけが出づらいのです。
タイコリールはスプール径がスピニングリールよりも大きめに設計されているので直線で巻き取ることができます。
メリット3:リールの値段が安い
スピニングリールに比べて非常に安く購入することができます。
タイコリールの構造が簡素なので、高性能のものであっても、比較的安いです。
一般的なリールは10万円を超えるものもありますが、タイコリールですと、数万円ほどで購入することができます。
なので、コストパフォーマンス面でも挑戦しやすいのではないでしょうか。
タイコリールを使うデメリット
指ドラグができて、釣っている感覚が楽しめるタイコリール。
それと同時に初心者にはデメリットになってしまう部分をいくつかご紹介いたします。
デメリット1:バックラッシュが起きやすい
ストッパーがない為、スプールを押さえていた指を離すとリールが逆回転してしまい、どんどん不要な道糸が放出されてしまいます。
スプールの中で道糸が絡んでぐちゃぐちゃになる現象をバックラッシュといい、トラブルの原因になります。
最初は戸惑いますが、慣れてくれば対応できます。
デメリット2:あわせるのが最初は難しい
指の感覚で魚との対話を楽しめるものの、はじめのうちは、あわせるのが難しいかと思います。
あわせるときにスプールが回らないように、指で押さえるテクニックが必要です。
大物がかかった場合も、早く巻くテクニックを必要とします。
慣れてくるまでの過程も楽しみのうちではありますが、最初のうちは大変かもしれません。
タイコリールの選び方・ポイント
慣れてくればヘチ竿やシーバスロッド、メバリングロッドなど、いろいろな竿で楽しむことができます。
まずは大切なリールから自分の好みのスタイルに合わせて選んでみましょう。
ここでは、いくつかの選ぶポイントをご紹介いたします。
選ぶポイント1:ギア比
タイコリールのギア比は1対1です。
深くまで仕掛けを落とす釣り方と違い、水面から数メートルのタナでの距離なのでで、糸が調整しやすくなっています。
選ぶポイント2:ドラグの有無
バックラッシュ防止のための「ドラグ機能」というものがあります。
ドラグなしの場合、釣り餌の重さでラインの出し入れを自由自在にスムーズに行うことができます。
獲物がかかったら、スプールを指で押さえるテクニックが必要で、どちらかというと慣れた人向けにおすすめです。
ドラグ付きの場合は、スプールを押さえていなくても、逆回転が起こらないので、安心です。
初心者は、テクニックがいらないドラグ付きの購入をおすすめします。
選ぶポイント3:スプールの直径
スプールの直径が大きいものを選ぶ方が、糸に巻き癖が付きにくくなるのでおすすめです。
市販のもので、だいたい65〜90㎜のものが多いです。
ただし、スプールの直径が多くなると自重は重くなってしまいます。
一日ではなく短時間なら問題ないかと思いますが、慣れていない初心者は普通サイズをおすすめします。
おすすめのタイコリール9選!
それでは、ここから初心者から上級者までのおすすめのタイコリールをそれぞれご紹介していきたいと思います。
何から選んでいいのか迷われた際にぜひお役立てください。
【プロマリン】バトルフィールド黒鯛 BK90NR|初心者用
扱いやすく余計な機能もついていません。
デザインも軽さもよく、ランキング上位のこちらはコスパも良しの人気のリールです。
【黒鯛工房】THEアスリートヘチ88w−TG|上級者
回転性能重視で操作性も高められ、スプール操作が思いのままに。
ハイエンドマシンがフルモデルチェンジし最高のパフォーマンス発揮してくれます。
【シマノ】セイハコウ リミテッド RC83
トラブルフリーのタイコリール
シマノから2020年発売のタイコ型リールになります。
セイハコウ リミテッド RC83は、従来のタイコ型リールの機構からベイトリールに則した設計になっており、初めて使用する方でも簡単に取り扱えるモデルに進化しています。
オートマチックでドラグが発動しますので、根掛りや水抵抗でのバックラッシュを防ぐことが可能になり、トラブルフリーのタイコリールに進化しています。
こんな人におすすめ
- 初心者でも扱いやすいタイコリールを探している方
- トラブルを最小限に抑えたスムーズな釣りができるリールをお探しの方
【シマノ】鱗夕彩Esplay67|中級者
スムーズにラインを出すことができ、操作性も優れています。
さすが人気のシマノ製品。
シンプルでありながらハイクオリティなリールです。
【宇崎日新】INVICTA クロダイ RND-SB
ノブにベアリング搭載の高級タイコ型リール
宇崎日新から2020年発売のヘチ釣り用タイコ型リールになります。
INVICTA クロダイ RND-SBは、Friction freeの組付け精度で、ストレスのない回転性能を実現しているタイコ型リールです。
マシンカットスプールとブルーメタリックカラーが高級感を漂わせ、ノブの根元にもしっかりとベアリングを搭載し、価格以上の使用感を得られます。
こんな人におすすめ
- ヘチ釣りをする頻度が高く、性能にこだわる方
- 高級感のあるタイコリールを使いたいと考える方
【ダイワ】バイキング極50 パワーバージョン|中級者
極シリーズの中でもスプール性能も高くなり、軽量化もされていルリニューアルモデル。
ブレーキングもしっかりできるパワーバージョンです。
【黒鯛工房】THEヘチリミテッド88−RT|上級者
ノンスリップラバーが装着されているので大物がかかった時にはじかれにくい仕様になっています。
バックラッシュを防ぐクリックストッパーも搭載。
【オーランド】舞匠メタル 80 Ⅲ
落とし込みで有名な老舗ブランド、オーランドから2020年に発売された人気モデルです。
舞匠メタルシリーズの最新機種で軽量化、回転性能がアップしました。
シンプルな設計ながら軽量で精巧なアルミ削り出しボディで、見た目にも美しい一品です。
2ボールベアリングで高い回転性能を誇り、ヘチ釣りや前打ちに最適。
ダイレクトドライブ仕様で、やり取りも楽しめるリールです。
こんな人におすすめ
- ヘチ釣りや前打ちをよく行う方
- 軽量かつ精巧なデザインが好みの方
タイコリールの正しい使い方
タイコリールを始めたてのときは、うっかりスプールで指で押さえておくのを忘れてしまうこともあります。
バックラッシュを起こさないように気をつけたり、慣れるまでに時間もかかるでしょう。
釣りを楽しむためにも正しい使い方を知っておく必要があります。
ラインの巻き方
ラインの巻き方は非常に簡単です。
しかし、使う人により、どちらの手の方で巻くかが重要です。
自分で巻くこともできますが、慣れていない方は第一精工の高速リサイクラーがおすすめです。
それ以外には釣り用具店で糸を巻いてもらうのが1番安全でしょう。
その際もしっかり、右手か左手かを伝えるようにして下さい。
仕掛けの落とし方
黒鯛は警戒心が強い魚なので、できるだけ影が水面に映らないように落としていきましょう。
落とすだけで初心者には挑戦しやすいですが、足元の注意が疎かになり、足を滑らせてしまうことも多いです。
しっかりと安全に注意しながら釣りをしてください。
アタリのあわせ方
黒鯛は夏から秋にかけて、上から落ちてくる餌に反応して上の方に上がってくることが多いです。
ですから、まずは上の方から探っていきましょう。
それでもアタリがない場合は底の方に落としていきましょう。
バックラッシュを防ぐには?
しっかりと親指でブレーキをすることが大切です。
合わせる際も、ドラムに親指を置いたままで行ってください。
最初は慣れないかもしれませんができるだけ、癖をつけるようにしましょう。
タイコリールは自作できる?
タイコリールは自作することができます。
しかし、一から材料を購入するとタイコリールを買えてしまう金額になるかもしれません。
ですので、初めは自分で作るのではなく、購入するようにしましょう。
おすすめのタイコリールについてまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「タイコリールの使い方を徹底解説!おすすめ9選や自作方法も【2024年】」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
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