SCノットは、PEラインとリーダーの結束方法としてFGノットと並ぶほどの人気があります。今回、釣りラボでは、SCノットの特徴、やり方(焼きコブ・ハーフヒッチ・エンドノット)から、強度に関する考察まで幅広く解説します。ぜひご覧ください。
SCノットとは?
SCノットは、正式にはショックアブソーブド・キャプテンノットと言い、強度の高さと比較的簡単な手順から人気が高まっている釣り糸の結び方の一つです。
エギングやシーバス、ショアジギングなどルアーの遠投が必要な釣りから、オフショアでのジギングまで対応できる汎用性の高いノットなので、是非覚えておきましょう。
SCノットはPEラインとリーダーの結束方法
PEラインは引っ張り強度が高く伸びにくい反面、摩擦や傷に弱いためショックリーダーが必須です。
PEラインとショックリーダーの結束方法と言えばFGノットが定番ですが、近年はSCノットという結び方が注目されています。
SCノットの特徴・メリット
SCノットは、摩擦によってラインを食い込ませて強度を得る摩擦系ノットです。
シーバスからヒラマサ程度のターゲットに使用する太さのPEラインをリーダーと結束する場合に真価を発揮します。
なお、アジングやメバリングで使うような細いラインを結束する場合には不適ですので、注意してください。
FGノットよりも強度が強い
SCノットは今まで定番だったFGノットと比較して強度が高く、新しい最強ノットとも称されています。
ラインを編み込んで結ぶFGノットの強度が80パーセント程度に対し、ラインを巻きつけて結ぶSCノットの強度は95パーセント程度です。
また、結束している部分がFGノットよりも長いため、負荷が分散されることにより耐久性が上がるのもメリットと言えます。
簡単な結び方である
SCノットの大きな魅力は、FGノットよりも簡単な結び方である点です。
編むのではなく巻きつけるので慣れればスピーディーに結束でき、ラインとリーダーを急いで繋ぐ必要のある大会やナブラなどのシチュエーションに向いています。
FGノットに時間がかかってしまったり、練習してもノットアシストなどがないと上手く編めないというアングラーは、SCノットを覚えておくと焦らずに済みます。
SCノットのやり方(動画付き)
それでは、具体的にSCノットのやり方を見ていきましょう。
まず、手順を確認しておいてください。
編み込む必要のあるFGノットと比べ、簡単に結束できるのが分かります。
締め込む際にラインを湿らせることが、より強度を上げるコツです。
締め込みにくい場合は、ワセリンや市販のPEライン用潤滑液などを活用してみましょう。
YouTubeの動画を見ながら手順を確認すると分かりやすいのでおすすめです。
焼きコブは必要?
ノットの仕上げの際にカットしたリーダーをライターなどで炙って作る焼きコブには、すっぽ抜け防止の役割があります。
締め込みが甘く万が一ラインが滑ることがあっても焼きコブ部分で止まるので、必ずコブを作るようにしてください。
また、コブが大きすぎるとガイドトラブルの原因になりますので、気をつけましょう。
ハーフヒッチのやり方
ハーフヒッチは輪にラインを通して締めるだけの結び方で、ひと結び・止め結びとも呼ばれます。
ハーフヒッチだけで用いることはあまりありませんが、SCノットを始めとしたノットの補強や止めとして使いますので覚えておきましょう。
不安な場合はYouTubeの動画でやり方を確認しておいてください。
エンドノットのやり方
エンドノットは、ノットの仕上げに行います。
ハーフヒッチと似ており、輪の中にラインを2度以上通して締めるだけの簡単な方法です。
すっぽ抜けや巻いたラインの緩みを防止する仕上げの工程なので、忘れずに行ってください。
逆作用ピンセットで結ぶという手も
細かい作業が苦手なアングラーは、逆作用ピンセットを使ってラインを結ぶのもおすすめです。
逆作用ピンセットは持ち手を掴むと開いて緩めると閉じるため、ラインを保持したまま結んだり巻いたりする際に使用します。
必須ではありませんが、目が悪い場合や冬場で指が思うように動かない場合に助けになってくれる便利な道具です。
カラビナSCノット
SCノットは、比較的簡単なノットであるものの、やはり初心者の方には少し難しいかもしれません。
そういった時には、カラビナを使ったSCノットにチャレンジしてみるとできるようになるかもしれません。
非常に簡単かつ早く結べる方法ですので、ぜひ挑戦してみてください。
詳しいやり方は、以下の動画でわかりやすく解説されていますので、ぜひ参考にしてみてください。
SCノットの強度について
SCノットは強度の高い結束方法ですが、具体的にどのような場面で有効なのか抑えておきましょう。
すっぽ抜けることはある?
SCノットは基本的にすっぽ抜けにくい強固な結び方ですが、どうしても抜けてしまうという場合には巻き付け回数や締め込みの固さが適切かどうか再確認してください。
また、SCノットはアジングやメバリングなどのライトゲームに適した細いPEラインの結束には向いていません。
細いラインを使用したい場合は、PRノットなどの別の結束方法を選びましょう。
エギング・シーバスは大丈夫?
SCノットはFGノット同様にスムーズにキャスティングできるので、エギングやシーバスなど遠投するルアーフィッシングに向いている結束方法です。
FGノットよりも結束部分がやや太くなりがちですが、ガイドに引っかかるほどではありません。
タイラバ・ジギングにも対応している?
船からオモリや仕掛けをフォールさせるタイラバやジギングにも、SCノットは力を発揮します。
FGノットには2号以上の太さのPEラインでは締め込みにくいというデメリットがありましたが、SCノットの場合は太いラインでも問題ありません。
マグロなど大型青物に対応したラインでも、十分に強度を保つことができるノットです。
ただ、太いPEラインに対して細いリーダーを使用すると、摩擦が上手くかからずラインが滑りやすいことがあります。
PEラインとリーダーの太さのバランスを考えて選ぶようにしましょう。
巻き回数によって強度は変化する?
SCノットでは、PEラインをリーダーに巻きつける回数の目安は20〜30回となっています。
ただ、巻けば巻くほど強度が上がるという訳ではありません。
太めのPEラインの場合はやや少なめに、細めのPEラインの場合はやや多めに巻くのが強度を上げるコツです。
巻き方や締め込み方や、ラインとリーダーのバランスによっても変わりますので、練習しながらベストな巻き回数を探ってみてください。
より簡単で強度の強い結び方はある?
SCノットは簡単で強度の高い結び方です。
簡単さと強度の強さの両方でSCノットを上回る結び方は、なかなかありません。
より強度の強い結び方を求めるのであれば、SFノットを試してみてください。
ただ、SFノットは結び方が難しくしっかり締め込んでいないとすっぽ抜けやすいというデメリットもあります。
PRノットは強力ですがボビンノッターというアシストを必要とし、FGノットは初心者には編み方が難しいという欠点があります。
10秒ノットやトリプルエイトノットは簡単ですが、強度の面ではやや不安があります。
大切なのは、それぞれのノットのメリット・デメリットを理解して、適切なシチュエーションで使えるようになることです。
場合によっては強度よりもスピーディさが重視されることや、手軽さが優先されることもあります。
SCノットの基礎知識まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「SCノットの強度はどれくらい?簡単で強い結び方をご紹介【初心者必見】」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。