【人気の高級魚をご紹介】今回、釣りラボでは、チカメキントキの特徴、生態、呼び名、生息地、相場、市場価格を徹底解説した上で、味、おすすめのレシピ・料理方法、人気のお店、釣り方、さばき方などをご紹介します。ぜひご覧ください。
チカメキントキとは?その特徴・生態をご紹介
チカメキントキは、スズキ目キントキ科の大型の魚です。
成魚は体長40cmほどで、最大で60cm程度です。
金色の大きな目と赤い体が特徴で、キンメダイとよく似ていますが全く別の種類の魚です。
食用の魚で味がよく、高級魚としても知られています。
チカメキントキの稚魚は、成魚と違って体が黒く1円玉くらいの大きさです。
稚魚は日海ではめったに出現せず、見つけることは難しいです。
幼魚はやや浅場に生息しており、沿岸の定置網で漁獲されることもあります。
チカメキントキの呼び方
あまり聞きなれない名前のチカメキントキですが、呼び方についてご説明します。
漢字名
チカメキントキを漢字名で表すと「近目金時」となります。
魚類学者の田中茂穂が、キントキダイの仲間で目と吻の間が狭いという意味を込めて、このように名づけました。
別称・別名
チカメキントキは東伊豆・外房方面などでは、別称「カゲキヨ」と呼ばれます。
キンメダイとよく似ているので、混同して両方とも「キンメ」と呼ぶ地域もあります。
英語・外国名
英語・外国語名は「Longfinned bullseye」です。
他にも、「Longfin Bigeye」という名前もあります。
学名
チカメキントキの学名は、「Cookeolus japonicus」です。
フランスの博物学者キュヴィエによって1829年初記載されました。
キンメダイとの違い
チカメキントキとキンメダイは、どちらも目が大きく赤い体でよく似ていて混同しがちな魚です。
すでにご紹介したように、地域によっては両者とも「キンメ」と呼ぶこともあります。
キンメダイとの違いの一つは、ウロコです。
チカメキントキのウロコは硬く細かく、剥がれにくいのが特徴です。
一方で、キンメダイは簡単にウロコが剥がれます。
他にも、キンメダイにはある口先のトゲがチカメキントキにはない点も違います。
市場価格も、チカメキントキよりキンメダイの方が若干高いです。
チカメキントキの生息地
チカメキントキは暖かい海を好み、熱帯・亜熱帯の海で世界中に生息しています。
日本では、北海道より南の日本海・東シナ海・太平洋に広く分布しています。
主に中部から西日本・南日本でよく獲れます。
水深100~400mの岩礁帯やサンゴ礁に生息しており、大型の成魚になるほど深場に潜り、群れを作って遊泳しています。
チカメキントキの値段相場・市場価格
チカメキントキの値段相場は、大きいものでキロ単価1500円以上になります。
味がよいと人気があるので、市場価格は高めになっています。
ただし産地で消費されることが多いため、都市部の市場で見かけることはあまりありません。
チカメキントキを使った料理・食べ方
美味と言われているチカメキントキですが、どのように料理したらよいのでしょうか?
チカメキントキを使った料理や食べ方をご紹介します。
どんな味がするの?
チカメキントキは白身魚で、血合いの部分が非常においしいです。
淡白ですが旨味と甘味が強いです。
大型のチカメキントキでは、引き締まった弾力のある食感になり、小型だと脂が少ないさっぱりした味わいになります。
旬な時期・季節
チカメキントキの旬の時期は、11月から2月頃までです。
晩秋から冬にかけてが、旬の季節と言えます。
地域によっては春から夏でも釣れますが、旬を外すとやや旨味に欠けた味になります。
おすすめ人気のレシピ・調理方法
それでは、チカメキントキのおすすめ人気レシピ・調理方法をご紹介します。
刺身
チカメキントキは刺身でも非常においしい魚です。
釣った直後から、4日目くらいまで刺身で食べられます。
おすすめは、少し厚めの刺身にして塩をつけて食べる方法です。
塩がアクセントになってチカメキントキの旨味が引き出されます。
煮付け
チカメキントキは煮付けにも適しています。
旨味が強い大型のチカメキントキは、あっさりした味付けにするとよいでしょう。
逆に小さいものはしっかり味を付けるようにするのがおすすめです。
こちらのレシピも参考にしてみてください。
肝握り
チカメキントキの身を握りにするのもおいしいですが、肝の握りも絶品です。
肝握りは、旨味が強く後から甘味も感じられます。
肝と身を和えて、軍艦巻きにするのもおすすめです。
チカメキントキを楽しめる人気のお店・レストラン
大手町にあるこちらのお店では、チカメキントキの姿煮が食べられます。
千葉県館山市の漁港直送で海鮮料理が楽しめるお店です。
チカメキントキにおすすめの釣り方・仕掛け・タックル
ご紹介した通り、チカメキントキは水深100m~400mのところに生息しています。
そのため、陸から釣りあげることは難しく、船釣りで狙うのが一般的です。
胴付き仕掛けを使って餌釣りしたり、ルアーを使ってスロージギングを楽しむこともできます。
チカメキントキ釣りにおすすめの釣竿・ロッド
ルアー釣りの場合、ロッドは6~7フィートある青物用の専用ロッドがおすすめです。
【ダイワ】スロージギングロッド ソルティガSJ 61B-3
高反発・高感度が特徴のスロージギングロッドです。
水深100mから500mまで対応できるラインナップで、チカメキントキをターゲットとするゲームでも活躍できます。
チカメキントキ釣りにおすすめのリール
チカメキントキ釣りには、巻き上げパワーのある電動リールがおすすめです。
【ダイワ】レオブリッツS500
大型の青物から中深場のターゲットまで、幅広く対応できるハイパフォーマンスタイプの電動リールです。
この一台あれば、オールマイティにオフショアゲームを楽しめます。
チカメキントキ釣りにおすすめのルアー・ワーム
ルアーは、扁平な形で120g前後のグローカラーのメタルジグがよいでしょう。
チカメキントキ釣りにおすすめの釣り餌
チカメキントキで餌釣りをする場合、使う餌はサバの切り身やキビナゴ、イカがよいです。
餌の持ちをよくするために、サバは塩で締めておきましょう。
餌の消費が激しいので、余分に用意するのがおすすめです。
チカメキントキの締め方・捌き方
チカメキントキは捌くのが少し難しい魚です。
ここでは、チカメキントキの締め方・捌き方をご紹介します。
チカメキントキの締め方
チカメキントキの締め方には、神経締めがあります。
神経締めをすると、死後硬直を遅らせることができます。
チカメキントキはアタマが硬いので、鼻の穴から神経を破壊するようにします。
こちらの動画を参考にしてみてください。
チカメキントキの捌き方(さばき方)・切り方
チカメキントキはヒレなどが鋭いため、ケガの危険があります。
手袋をしたり捌く前に調理用バサミなどでヒレをカットしておくとよいでしょう。
3枚おろしが基本です。
こちらの動画の捌き方の参考になりますので、ぜひご覧ください。
チカメキントキの基本情報まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「【高級魚チカメキントキ】の市場価格・料理方法・釣り方・さばき方を解説!」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。