ホッケは太平洋岸、日本海、その他日本各地の海に生息する釣りの定番ターゲットです。初心者でも釣ることができ、特に北海道での釣りがおすすめです。今回、釣りラボでは、ホッケの釣り方ごとにおすすめのロッド・リール・餌・仕掛けなどを詳しくご紹介。
ホッケ釣りに関する基本情報
ホッケは、スズキ目カジカ亜目アイナメ科ホッケ属に分類する魚で、外見はアイナメによく似た魚です。
北方性の魚で、日本海沿岸に多く、秋田県、青森県以北〜北海道一帯に分布します。
太平洋側は岩手県以北に分布しますが数は日本海側の方が多いです。
ホッケはシーズン通して重要な食用魚として全国に流通していますが、肉には水分が多く、足が早いため、産地以外では鮮魚の状態で流通することは少なく、高級料理店以外は、殆どが干物として流通していますが、コールドチェーンの発達で、関東や関西でも鮮魚で販売されたり、刺身で提供する料理店も増えて来ています。
ホッケは、60cmを超えるサイズに成長する魚で、引き味も食味も良いことから、東北、北海道では釣りの対象として人気があります。
ホッケは若魚はショアからでも十分狙える魚であり、投げ釣り、サビキ釣り、ウキ釣り、ルアー釣りで釣ることができます。
ホッケの生態
ホッケの産卵期は9月〜12月頃で、水深10〜20m程度の浅い岩場の隙間に産卵します。
孵化するまで雄が不眠不休で卵を守ります。
孵化した稚魚は海面を浮遊しプランクトンを食べ、幼魚サイズになると浅場の岩礁帯に居付き、甲殻類などを捕食します。
幼魚の間は青緑色の体色をしていますが、成魚になると水深100m程度までの海底に棲むようになります。
寿命は7〜8年と言われています。
ホッケが釣れる時期・シーズン
ホッケは、成長すると水深100m付近の沖合いまで生息範囲を広げますが、産卵期にあたる秋から冬にかけて接岸し、ショアからの釣り対象魚になります。
ショア釣りのベストシーズンとしては12月~1月の厳冬期、カレイのシーズンと重なる頃です。
東北の日本海側で、雪がしんしんと降る真冬のサーフで投げ釣りをしている人がいれば、ほとんどホッケ狙いのアングラーです。
春から産卵期までは沖釣りの対象魚です。
ホッケが釣れる時間帯
ホッケが釣れる時間帯は、朝マヅメ、夕マヅメはもちろん、夜釣りでも雨でもあまり釣果は変わりません。
基本、プランクトンを追って群れている魚なため、群れが居れば爆釣、来ていないところでは丸ボウズということが良くあります。
ホッケが釣れる釣り場
ホッケは北方性の魚で、通年釣れる魚です。
産卵前に接岸し、産卵後の体力回復の荒食い期食いまで、すなわち、夏〜春まではショアで釣れます。
ショアの場合は、堤防、漁港、磯、サーフなどどこでも釣れます。
太平洋側よりも日本海側の方が数が多く、釣りも盛んです。
冬以降は沖の水深100mくらいまでの岩礁帯に移動します。
ホッケを釣るのにおすすめの地域
ホッケは釣りの名所と呼ばれるところはたくさんあります。
北海道は札幌近郊、石狩地区、利尻島、礼文島、小樽市、函館市、江差町、室蘭市、苫小牧市、紋別市、稚内市、釧路市、知床、積丹、岩内、泊漁港、神岬漁港、八雲町(旧熊石町)ウトロ漁港、甲千畳敷の磯、珊内漁港など、至る所でホッケが釣れますが、特に道南と道東地区が盛んです。
東北は、青森県津軽地区、秋田県、山形県、新潟県などの日本海側一帯、太平洋側は青森県下北地区から岩手県、宮城県にかけての三陸海岸一帯がポイントです。
東北では圧倒的に日本海側が盛んです。
ホッケのおすすめの釣り方①サビキ釣り
ホッケは北国では身近な釣りのターゲットです。
釣りの方法もサビキ釣り、ウキ釣り、投げ釣り、ルアー釣りと多岐にわたりますので、初心者からベテランまで楽しめます。
道具も一般的なもので問題ありません。
まずは、初心者が一番楽しめるサビキ釣りについて解説します。
サビキ釣りのコツ
サビキ釣りのコツは、コマセを切らさないようにこまめに撒くことと、ホッケがいるタナを正確に把握することです。
一度着底させてから、リールを少しずつ巻き、ホッケが釣れたタナを覚えておくことが大事です。
サビキ釣りにおすすめのタックル
ホッケのサビキ釣りにおすすめのタックルは、長さ3.6m程度で2〜3号のサビキ竿に2000〜2500番のスピニングリール、ナイロン3〜4号の道糸にサビキ仕掛けというのがスタンダードです。
サビキ釣りにおすすめのロッド
ホッケのサビキ釣りにおすすめのロッドを紹介します。
サビキ釣りにおすすめのリール
ホッケのサビキ釣りにおすすめのリールをを紹介します。
【アブガルシア】スピニングリール 17 カーディナルⅡ SX2500S
替えスプールがついている、コスパ抜群のスピニングリールです。
ロケットラインマネジメントシステム搭載により、ライントラブルの少ない釣りが可能です。
サビキ釣りにおすすめのオモリ
ホッケのサビキ釣りに使用する錘は、10号前後のものを使います。
ロッドの錘負荷の範囲内で使用します。
サビキ釣りにおすすめの仕掛け
ホッケのサビキ釣りにおすすめの仕掛けを紹介します。
【ハヤブサ】ひとっ飛び 飛ばしサビキ リアルアマエビ 8-3
オキアミを模したスキンを使用し、中型魚にも使える3本針の飛ばしサビキ仕掛けです。
ホッケが複数掛かり、揚げられないときは針を落として使います。
ホッケのおすすめの釣り方②ウキ釣り
ホッケの産卵期には、最も接岸していますので、ウキ釣りで狙うことも可能です。
棚はボトム付近であることが多いため、遊動ウキ仕掛けが良いでしょう。
ウキ釣りのコツ
ホッケのウキ釣りのコツも、コマセを少しずつ、絶え間なく撒いてボトムを足止めすることと、タナを合わせることです。
ウキ釣りにおすすめのタックル
ホッケのウキ釣りにおすすめのタックルは、4.5〜5.3m程度の磯竿と、浮力B程度の遊動式の棒ウキを使いましょう。
ウキ釣りにおすすめのロッド
ホッケのウキ釣りにおすすめのロッドは、メジナ用の2号程度の磯竿が使いやすいでしょう。
ホッケのウキ釣りにおすすめのリール
ホッケのウキ釣りには2500番前後の汎用スピニングリールが良いでしょう。
ウキ釣りにおすすめのウキ
ホッケの浮き仕掛けに使うウキは、視認性の良いものを選びましょう。
ウキ釣りにおすすめの針
ウキ釣りに使う針は、できるだけ針持ちの良いものを選ぶようにしましょう。
ウキ釣りにおすすめのエサ
ホッケのウキ釣りにおすすめのエサは、スジエビやオキアミが基本となりますが、北海道ではマグロの切り身がホッケの特効餌として多用されています。
ホッケのおすすめの釣り方③投げ釣り
大物のホッケを狙うなら投げ釣りがおすすめです。
仕掛けをフルキャストし、アタリを待つスタイルなので、防寒対策をしっかり行うことが大事です。
投げ釣りのコツ
ホッケの投げ釣りのコツとしては、胴突き仕掛けを潮目や岩礁地帯と砂泥底の変わり目など変化のあるところを目掛けて投げることです。
アタリを待つ際は、ロッドを立てかけるタイプの三脚が必須です。
投げ釣りにおすすめのタックル
ホッケの投げ釣りにおすすめのタックルを紹介します。
投げ釣りにおすすめのロッド
ホッケの投げ釣りは、20〜25号の錘を付けた胴突き仕掛けをフルキャストしますので、しっかりとした投げ竿が必要です。
【シマノ】サーフリーダー 振出 405DX-T
高機能投げ竿の決定版
キャスト時やファイト時ののねじれの力を抑え込む、カーボンテープをX状に巻いて補強したハイパワーX、ガイド固定部にローレット加工を施し、ガイドが緩んでくるくる回らないトータルガイドホールドシステムなど機能充実の投げ竿です。
こんな人におすすめ
- 遠投が必要な場合において、ロッドに求める性能にこだわる方
- 投げ釣りにおいて、ガイドの位置が安定しており、ストレスを感じたくない方
投げ釣りにおすすめのリール
ホッケの投げ釣りにおすすめのリールは、4000〜5000番のハイギアのキャスティングリールです。
【シマノ】AR-C エアロ BB 4000HG
汎用リールの使い勝手にサーフキャストリールの飛距離、大物を確実に捉えるドラグを装備したハイパフォーマンスリールです。
投げ釣りにおすすめの仕掛け
ホッケの投げ釣りにおすすめの餌は、魚の切り身になります。
例えば、サンマ、サバ、そして、特効餌とされているマグロの切り身がおすすめです。
ホッケのおすすめの釣り方④ルアー釣り
ホッケ釣りはルアーでも可能です。
数釣りは難しいですが、ゲーム性の高い釣りが楽しめます。
ルアー釣りのコツ
ホッケはどんなルアーにも果敢にアタックしてきます。
狙うレンジは中層からボトムです。
数釣り重視なら中層を、サイズ重視ならボトムを重点的に攻略します。
ルアー釣りにおすすめのタックル
ホッケのルアー釣りにおすすめのタックルは、スーパーライトジギング用の軽めのタックルが良いでしょう。
ルアーはメタルジグ、バイブレーション、ワームあたりが定番です。
ラインはPE1.5〜2号に、フロロカーボンリーダー20〜25lb前後を1ヒロ結んでおきます。
ルアー釣りにおすすめのロッド
ホッケのルアー釣りにおすすめのロッドを紹介します。
ルアー釣りにおすすめのリール
ホッケのルアー釣りにおすすめのリールは、3000番前後の軽量スピニングリールです。
ルアー釣りにおすすめのルアー・メタルジグ
ホッケのルアー釣りにおすすめのルアーを紹介します。
【シマノ】コルトスナイパー イワシロケット 30g ブルピンイワシ
シマノの定番のメタルジグです。
オールマイティのルアーとして、タックルケースに忍ばせておきたい製品です。
ホッケを釣った後におすすめのレシピ
ホッケは、産地以外では干物として流通することがほとんどなので、釣ったら是非、他の調理法で食べたいです。
刺身
アニサキスが寄生していることがあるので、十分注意が必要です。
特にホッケは水分が多く、身が柔らかい魚ですので、生の状態では保存がききません。
出来れば、マイナス20度前後で冷凍し、アニサキスを殺してから刺身にしましょう。
ホッケの刺身はなかなか食べることができない、釣り師ならではの食べ方です。
フライ
フライにしてしまえば、鮮度を気にしなくても食べられますが、鮮度の良いホッケのフライはふわふわで、甘みが強い味が大変美味です。
煮付け
ホッケの煮付けも絶品です。
皮が破れて身が崩れやすいので、沸騰は厳禁です。
煮汁をすくって上からかけながら、よく煮詰めて行くと、旨味のある脂と煮汁の甘辛さが相まってご飯が進みます。
ホッケの釣りのまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「ホッケのおすすめの釣り方を4つ紹介!釣れるポイント・時期も徹底解説!」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。