【人気の海水魚をご紹介】今回、釣りラボでは、ハナダイの特徴、生態、呼び名、生息地、値段相場を徹底解説した上で、ハナダイの味、おすすめのレシピ、人気のお店、釣り方、さばき方などをご紹介します。
ハナダイとは?その特徴・生態をご紹介
ハナダイは、春~夏が旬の時期ですが、通年で釣れる魚です。
体の色が赤くて、鰓裏は特に深紅色できれいです。
眼の上や側面に薄青色の小さな斑点がいくつか見られます。
水揚げ量がそこそこあるので、スーパーなどでも見かけることがあります。
身はとてもふわふわで、味もしっかり鯛のうま味が感じられるのに、マダイよりも釣れやすくお値段もお安い、手ごろな魚です。
孵化した稚魚、幼魚は内湾で生育します。
それでは、
について見ていきましょう。
ハナダイの呼び方
まずは、ハナダイの呼び方をご紹介します。
漢字名
漢字では、花鯛、鼻鯛と書きます。
外見が赤く、桜色で桜が咲くころから釣れ始める事から「花鯛」という説があります。
また、成魚になると若干おでこが出っ張っていることから、鼻に見立てて「鼻鯛」と言われているという説があります。
別称・別名
ハナダイは、別名チダイとも呼ばれています。
漢字で血鯛と書き、鰓ぶたの縁が血がにじんだように赤くなっていることが所以です。
また、地方によっては姫鯛と呼ばれています。
関東ではハナダイと呼ばれていますが、全国的にはチダイと呼ばれて流通することが多いです。
英語・外国名
英語では、Crimson sea-breamと呼ばれます。
crimsonは、真紅の意味です。
sea-breamは、鯛のことです。
学名
学名では、Evynnis tumifrons、Evynnis japonicaと言います。
どちらもハナダイ、すなわちチダイのことを表します。
種類
今回紹介しているハナダイはチダイの通称であり、種類はありません。
ハナダイ(チダイ)はスズキ系スズキ目スズキ亜目タイ科マダイ亜科チダイ属になります。
シキシマハナダイ、カワリハナダイなどは別の科になります。
ハナダイの生息地
大陸棚上の岩礁・砂礫地で、浅い所~深くまで幅広く生息しています。
北海道南部〜九州南岸の日本海・東シナ海・太平洋沿岸、瀬戸内海、朝鮮半島南岸・東岸にもいます。
ハナダイの生息地ですが、関東では春、桜の咲く時期に相模湾や千葉県沿岸でよく見られます。
ただ近年、漁獲量が減っているようです。
ハナダイは、新潟市水族館 マリンピア日本海で展示されています。
また、新江の島水族館でも展示されています。
マダイとの違いは?見分け方とは
ハナダイとマダイとの違いは色々ありますが、まず尾びれの端が黒くないのがハナダイ、黒いのがマダイです。
次に、エラの色が真紅に赤いのがハナダイ、赤くないのがマダイです。
さらにハナダイは、背ビレの一部が長いですが、マダイは比較的そろっています。
これだけ違いがありますが、焼いてしまうと違いを見分けることは困難です。
大きさについては、かなり違いがあります。
ハナダイは成長して大きくなっても体長45㎝、1㎏程度です。
一方のマダイは、70㎝で6㎏程度や、最大で全長1mにまで成長するものもいます。
値段・相場価格
豊洲市場では、1kgあたり500円~900円程度で取引されています。
スーパーなどでは、1匹当たり300円~800円程度で売られています。
ハナダイを使った料理・食べ方
ハナダイは刺身でも、焼いても、おいしく食べることができます。
どんな味がするの?
味はほとんどマダイと変わりません。
調理で熱を通しても身が硬くならない特徴があります。
透明感のある上質の白身で身離れがよく、とても食べやすいです。
皮にもうま味と甘みがあり、色合いもよく上品な味ですのでお祝膳にもハナダイの塩焼きがよく使われています。
栄養素・カロリー
お刺身では、カロリーは100g当たり105kcal程度です。
一匹分だと、約270gで284kcalです。
一匹分あたり、タンパク質52g、脂質6g、炭水化物0.3g程度です。
ビタミンB12、ナイアシン等も含まれています。
旬な時期・季節
ハナダイは幅広い水温で分布しており、産卵期に幅があるため地域差があります。
大体の産卵期が秋なので、春から夏にかけて最も脂がのった美味しい旬と言われています。
おすすめ人気のレシピ・調理方法
ハナダイはそこまで大型ではありませんので、慣れてしまえば調理はそれほど難しくはありません。
ぜひ挑戦してみてください。
刺身
夏、旬を迎えたハナダイは刺身で食べて実に味わい深いです。
三枚に下ろして皮を引いて刺身にするだけです。
なお、寄生虫には気をつけてください。
詳しくは以下のレシピページをご覧ください。
塩焼き
ワタ、うろこを取り、ヒレに塩をつけて、全体に塩をまぶして焼きます。
詳しくは以下のレシピページをご覧ください。
干物
小振りのハナダイを開き、干します。
詳しくは以下のレシピページをご覧ください。
アクアパッツア
ワタ、うろこをとって、野菜と一緒に15分ほど煮込むアクアパッツアもおすすめのレシピです。
とっても簡単で煮込むだけなのに見た目が華やかなので、おもてなし料理になります。
詳しくは以下のレシピページをご覧ください。
ハナダイを楽しめる人気のお店・レストラン
ハナダイの塩焼きや酒蒸しは絶品です。
旬の時期がありますので、入荷があるか問い合わせてから予約をした方がいいかもしれません。
ハナダイにおすすめの釣り方・仕掛け
ハナダイは、船釣りのウィリー仕掛けを使ったコマセ釣りで狙います。
ポイントによってハナダイだけでなく、アジやマダイ、サバ、カサゴなど他の魚も狙うことができます。
コマセ釣りはポイントについたらコマセ(撒き餌)をまいて、魚をおびき寄せてウィリーバリを食わせて釣ります。
魚の食い入れがいい時は、ウィリーバリに何も餌をつけなくてもよいですが、あまりよくないときは、イソメやオキアミを少しつけて食わせます。
ハリ数は3本~4本です。
魚を引き付けるためウィリーバリの色を上からピンク、白、緑と変化させます。
ミチイトはPE3~4号を使用します。
タナは船長の教えてくれるタナの上面を狙います。
ハナダイは上面にいることが多く、また元気のいい魚ほど上面にいます。
ウィリー仕掛けでは、シャクリが重要なので、鋭く短めにシャクリましょう。
2秒~8秒が目安です。
マダイと違ってハナダイは群れになっていることも多いので、当たりだしたら数を多く狙うことができます。
ハナダイ釣りにおすすめの釣竿・ロッド
ウィリーシャクリのロッドには、2.1m~2.3m程度の竿を使用します。
ウィリーシャクリ専用の竿も販売されています。
【ダイワ】シーパワー73 50-210
7:3先調子です。
竿の弾力性が効いていて、小気味よくシャクることができます。
長さもちょうどよく、使い勝手がいい竿です。
ハナダイ以外にも幅広く活用することができます。
ハナダイ釣りにおすすめのリール
ハナダイ釣りに使うリールは、中型か小型の両軸リールで、2~3号のPEラインが150m~200m程度巻けるものを選びます。
ルアー・ワームは必要?
ハナダイ釣りでは、基本、疑似餌のウイリー針を使用しますので、ルアー、ワームはつけません。
ハナダイ釣りにおすすめの釣り餌
釣り餌としては、コマセ用のまき餌が販売されています。
オキアミやシバエビがハナダイに有効です。
ハナダイの捌き方(さばき方)
ハナダイは比較的小ぶりなので、家庭でもさばきやすい魚です。
背びれがとがっていますのでケガに注意しながら、ぜひ実践してみてください。
ハナダイの基本情報まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「【ハナダイの基本知識】レシピ・旬な時期・釣り方・さばき方を解説!」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。