【海のゴジラ】今回、釣りラボでは、オオカミウオの特徴、生態、呼び名、生息地、値段相場を徹底解説した上で、オオカミウオの味、おすすめのレシピ、人気のお店、釣り方、さばき方などをご紹介します。
オオカミウオとは?その特徴・生態をご紹介
オオカミウオはギンポの仲間で、1mほどある細長い体をした海水魚です。
大きく鋭い歯と、筋肉が発達した強靭な顎を持っています。
顎の力は非常に強く、サザエの硬い殻を砕くほどです。
その鋭い歯と見た目がオオカミを連想させるため、オオカミウオという名前が付けられました。
獰猛そうな外見をしていますが、実は臆病で大人しい性格をしています。
他のギンポ類と同様に、産んだ卵の塊に自分の体を巻きつけて保護する習性があります。
孵化したばかりの稚魚は、体長が3cmほどでオレンジ色をしていて、成魚とは似ても似つかないメダカに似た可愛らしい姿です。
オオカミウオの稚魚や幼魚の生態については目撃例が少なく、詳しい成長過程が判明していません。
そのため、人工的に繁殖させるのは困難です。
日本では、2016年に青森県の浅虫水族館が初めてオオカミウオの孵化に成功しました。
オオカミウオの呼び方
オオカミウオの呼び方を「漢字名」「別名」「外国名」「学名」に分けてご紹介します。
漢字名
オオカミウオは漢字で書くと「狼魚」です。
英語のwolffishを日本語に訳したものです。
別称・別名
オオカミウオはその見た目から、「海のゴジラ」と呼ばれています。
また、アイヌ語では「チップカムイ」といい、神の魚として崇められてきました。
英語・外国名
英語ではwolffishやBering wolffishと呼ばれます。
ロシアでは犬を意味する「собака(サバーカ)」と呼ばれることもあります。
学名
オオカミウオの学名はAnarhichas orientalisです。
Anarhichasとはスズキ目オオカミ科という分類を指します。
オオカミウオの生息地
オオカミウオは東北地方以北からオホーツク海、ベーリング海にかけて生息しています。
水深50mから100mほどの岩の多い海域に群れで生存しています。
また、特徴的な見た目が人目を引くため、様々な水族館で飼育されています。
オオカミウオに会うことができる水族館には
などがあります。
噛まれると非常に危険
オオカミウオは大人しい性格で、積極的に人を襲うことはありません。
しかし、貝を噛み砕くほどの顎と歯を持っているので、噛まれれば大ケガをする可能性があります。
釣り上げたときなどに噛みつかれないように注意してください。
オオカミウオの値段・相場価格
オオカミウオは食用にすることも可能ですが、漁獲量が少なく一般に流通することはほとんどありません。
地魚として売られていることもありますが価格は安く、3~4kgで5000円前後、7~8kgほどの大きなものが10000円ほどで販売されています。
オオカミウオを使った料理・食べ方
ここでは、オオカミウオを使った料理や食べ方をご紹介します。
どんな味がするの?
オオカミウオの身はクセのないあっさりとした白身です。
日本で食用にされることは少ないですが、海外ではフィッシュアンドチップスなどの揚げ物やムニエルとして食べられています。
栄養素・カロリー
オオカミウオのカロリーは100gあたり約108kcalです。
そのうちの約70%がタンパク質で、残りを脂質が占めています。
糖質はほとんど含まれていません。
旬な時期・季節
オオカミウオの旬の時期・季節は、7月から8月で夏から秋にかけてです。
おすすめ人気のレシピ・調理方法
ここではオオカミウオのおすすめレシピと調理方法をご紹介します。
刺身
オオカミウオは刺身で食べることもできますが、寄生虫がいることがあるので注意が必要です。
症例が多いのはアニサキスで、アニサキス症という激しい腹痛を伴う食中毒の原因となります。
新鮮なものを食べる、内臓を生で食べない、目視できるものは除去するといった対策がありますが、どうしても刺身で食べたければ冷凍して死滅させるのが確実です。
-20℃で24時間以上冷凍すればアニサキスを死滅させることができます。
酢や醤油、わさびなどの調味料ではアニサキス症を予防することはできません。
天ぷら
臭みのある皮を取り、食べやすい大きさにカットしてから衣をつけて油で揚げます。
淡泊な身は油との相性がよく、おすすめの調理法です。
唐揚げ
一口大に切って、酒や醤油、にんにく、しょうがなどで下味をつけ片栗粉をまぶして油で揚げます。
煮付け
皮をとって内臓を取り出し必要なら食べやすく切って、みりんや醤油などのお好みの調味料で煮込んでください。
こちらのレシピでは、内臓まで美味しく食べられる煮付けの作り方が紹介されています。
フィッシュアンドチップス
イギリスの伝統料理として有名なフィッシュアンドチップスです。
オオカミウオは洋風のフライにすると美味しく食べられます。
こちらのレシピでは、オオカミウオの切り方のコツも紹介されています。
オオカミウオを楽しめる人気のお店・レストラン
東京都内でオオカミウオを食べられる海鮮居酒屋です。
オオカミウオにおすすめの釣り方・仕掛け・タックル
オオカミウオは水深50m~100m付近に生息しているので、釣り船を使った沖釣りが適しています。
重量のあるメタルジグとパワー重視の大物狙いのタックルを使用して、迫力のある釣りを楽しむことができます。
個体数が多くないのでオオカミウオだけを狙って釣るのは難しいですが、群れを成しているので一匹釣れれば次々に釣り上げることができるのも魅力です
エサ釣りをするなら、胴付き仕掛けにイカ一杯を丸ごとエサにするのがおすすめです。
オオカミウオ釣りにおすすめの釣竿・ロッド
重量のあるルアーを扱えるタフなロッドが最適です。
【シマノ】コルトスナイパー エクスチューン S106XH/PS
マグロやヒラマサなどの大物を狙うのに適したロッドです。
8000番から20000番のパワフルなリールが推奨されています。
オオカミウオ釣りにおすすめのリール
ロッド同様にオオカミウオに負けないパワー重視のリールを選びます。
オオカミウオ釣りにおすすめのルアー(メタルジグ)
ルアーは、100g~500gのメタルジグをその場の状況に応じて使い分けるとよいでしょう。
【Lightbare】メタルジグ セット3色
40gから250gまで7種類あり、同じ重さのものが3個セットになっておりコスパが良いです。
夜光塗料が使用されており、夜釣りや水深の深い場所にも適しています。
オオカミウオ釣りにおすすめの釣り餌
スーパーや鮮魚店などで購入できるイカを、一杯丸ごと針につけて餌にするのがおすすめです。
オオカミウオの捌き方(さばき方)
オオカミウオの捌き方は、
という手順です。
こちらの動画で詳しい手順を見ることができるので参考にしてください。
オオカミウオの基本情報まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「【海のゴジラ】オオカミウオのレシピ・旬な時期・釣り方・さばき方を解説!」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。