【人気の魚図鑑】キジハタ(アコウ)は、釣りのターゲットとしてだけでなく、食用としても人気の高い高級魚です。今回、釣りラボでは、キジハタの特徴、生態、呼び名、生息地、値段相場を徹底解説した上で、キジハタの味、おすすめのレシピ、人気のお店、釣り方、おすすめタックル、さばき方などをご紹介します。
キジハタとは?その特徴・生態をご紹介
![キジハタ](https://tsuri-labo.jp/wp-content/uploads/2020/09/4c2a43c6891f37bb418ef92d2306953b-1-1024x683.jpeg)
キジハタとは、スズキ目スズキ亜目ハタ科ハタ亜科に分類されるロックフィッシュのひとつです。
元々は西日本で好まれていた高級魚で、釣りのターゲットとしても人気があります。
オレンジ色をベースとしたフットボール状のボディに散る赤い斑点と、トゲトゲした背びれが特徴です。
キジハタの幼魚は集団で生息していますが、成長すると群れを作りません。
幼魚の頃にあった横縞も成長に伴って薄くなり、餌も甲殻類から小魚へと変わります。
また、幼魚は全てメスですが、40センチ程度に成長するとオスに転換する「雌性先熟」という面白い生態を持っています。
キジハタは個体数が少なく、山口県では親魚を保護する目的で採捕制限がかけられています。
30cm未満のキジハタがヒットした場合は、必ずリリースしましょう。
キジハタ(アコウ)の呼び方
キジハタの呼び方は、その多くが見た目に関係しています。
漢字名
キジハタは、漢字では「雉子羽太」と書きます。
釣ったばかりの新鮮なキジハタの目の色は、雉子の羽のような緑色をしていることが由来です。
別称・別名
キジハタという名前は、主に関東で使われています。
関西ではキジハタではなく、アコウと呼ぶ方がポピュラーです。
ただ、紛らわしいのですが、関東でアコウと言えば、アコウダイという目玉の飛び出た深海魚を指すので注意してください。
キジハタは西日本で愛されている魚なので、アコウ以外にも西での別名が豊富です。
例えば山陰ではアカミズ(赤水)、長崎などではアカアラ(赤荒)、愛知ではアズキマス(小豆鱒)と呼ばれています。
赤や小豆など、いずれも体の色を連想させる名前です。
英語・外国名
キジハタは英語で「Redspotted grouper」と呼びます。
「Redspotted」は「赤い斑点の」という意味で、「grouper」はハタ科の魚の総称です。
「Hong Kong grouper」と呼ばれることもあり、香港でも高級魚として人気です。
香港では「紅斑」と表記します。
こちらも赤い斑点から来ている名前です。
学名
キジハタの学名は「Epinephelus akaara」です。
マハタ属のキジハタという意味になります。
長崎の地方名である「アカアラ」が、学名にもそのまま使われています。
キジハタの生息地
キジハタは、暖かい海を好むため、日本の青森から九州南部や中国の沿岸域に生息しています。
また、ロックフィッシュなので、岩場や砂場、テトラなどの障害物の陰に潜んでいることが多いです。
水族館で観察を楽しみたい場合は、広島県の大型ショッピングモール内にあるマリホ水族館はいかがでしょう。
瀬戸内海の生き物を展示した水槽で、岩場に潜むキジハタを見ることができます。
大きさは最大どれくらい?日本記録は?
キジハタは、最大で60cm程度まで成長しますが、40cm前後が一般的な大きさです。
JGFAで認定されている日本記録は、2008年に長崎県で釣られた2.83kg、56cmです。
別の認定組織である日本サーフキャスティング連盟では、2017年に岡山県で釣られた62.7cmが最大サイズであるとされています。
キジハタの値段・相場価格
キジハタは、関西でもあまり一般に販売されず、寿司屋や料亭などに卸される高級魚でした。
時期・シーズンにもよりますが、活魚であれば1kgあたり5,000円から10,000円程度の値が付きます。
締めてあるキジハタでも、1kgあたり3,000円は下りません。
キジハタを使った料理・食べ方
![キジハタ](https://tsuri-labo.jp/wp-content/uploads/2020/09/97adc3f7cad4336971fc44ebfa7edead-1-1024x768.jpeg)
キジハタは、癖がなく品の良い白身魚です。
様々な料理や食べ方ができますので、紹介します。
どんな味がするの?
キジハタは「夏のフグ」とも呼ばれ、淡白で上品な旨味が魅力の魚です。
さっぱりしておりやや固めの心地よい食感で、透明感のある身質をしています。
火を通すと身により弾力が出て、甘みと旨味が増します。
栄養素・カロリー
キジハタは、脂が少なくタンパク質の多い魚です。
アミノ酸が豊富なので、旨味を豊富に含んでいます。
おおよそのカロリーは、100gあたり92kcalと控えめです。
旬な時期・季節
「夏のフグ」と呼ばれるように、キジハタの旬はなんと言っても初夏です。
このシーズンは、見た目も涼しげで美しい刺身でさっぱりと食べるのをおすすめします。
おすすめ人気のレシピ・調理方法
鮮度の良いキジハタは刺身がおすすめですが、その他にも様々な調理方法があります。
以下に紹介するレシピ以外でも、あら汁や味噌汁、唐揚げなどもおすすめです。
刺身
旬の新鮮なキジハタは、是非とも刺身で頂きましょう。
皮引きした身を薄めに切って食感を楽しむのも、皮のまま霜降りにするのも美味しいです。
熟成させるとまた違った旨味を味わうことができます。
魚を生食する場合、気になるのは寄生虫です。
キジハタにはイカリムシという寄生虫がつくことがあり、食べても害はありません。
見つけたらその部分を取り除いて食べましょう。
後ほど紹介するおろし方の動画内で、刺身の切り方も解説してあるので参考にしてください。
煮付け
大きさにもよりますが、キジハタの煮付けは丸々煮ても美味しく食べられます。
川や頭の部分も美味しいです。
鍋
キジハタと一緒に季節の野菜や豆腐を合わせる鍋ものは、寒い季節にぴったりです。
昆布だしでも、ちり鍋でも美味しく食べられます。
雑炊で締めると、キジハタの旨味を最後まで味わえて最高です。
酒蒸し
キジハタの上品な白身は、酒蒸しにするとふっくらとして絶品です。
シンプルに酒と塩・醤油でもいいですし、蒸した後に中華風のタレで仕上げるのもおすすめです。
塩焼き
キジハタといえば刺身や煮付けや定番ですが、塩焼きもおすすめの料理です。
火を通したキジハタのしっかりとした食感と、旨味と脂のバランスが絶妙です。
オリーブオイルなどで洋風に焼いても美味しいです。
キジハタを楽しめる人気のお店・レストラン
キジハタを楽しめるお店やレストランを探す場合、日本海や瀬戸内海から仕入れを行なっている魚介料理や寿司店がおすすめです。
広島県にあるこちらの寿司店は旬の瀬戸内食材が売りなので、キジハタについても間違いないでしょう。
キジハタにおすすめの釣り方・仕掛け・タックル
![キジハタ](https://tsuri-labo.jp/wp-content/uploads/2020/09/628e727418adb7453d4044376060ecbf-1-1024x683.jpeg)
キジハタは、生き餌を使った泳がせ釣りやルアー釣りがポピュラーです。
ショアからもオフショアからもターゲットにできます。
餌の小魚が活発になる朝夕のマズメや、夜釣りが釣果を上げやすいタイミングです。
キジハタ釣りにおすすめの釣竿・ロッド
キジハタを釣る場合、オカッパリからのルアー釣りか泳がせ釣りが一般的です。
ルアー釣りの場合は、エギングロッドやシーバスロッドと兼用しても構いません。
泳がせ釣りの場合は、5m程度の磯竿を用意しましょう。
【アブガルシア】ソルティースタイル キジハタ
こちらは、ルアーフィッシングを楽しむためのキジハタ専用モデルです。
大型のキジハタにも対応できるパワーと、感度の良さを備えています。
キジハタ釣りにおすすめのリール
キジハタをターゲットにする場合、2500番台のスピニングリールが適しています。
キジハタ釣りにおすすめのルアー・ワーム
キジハタをルアーで釣る場合は、テキサスリグ仕掛けやメタルジグがおすすめです。
フィールドによって使い分けてください。
サイズは、3〜4インチ程度が適しています。
【エコギア】キジハタグラブ
キジハタグラブは、キジハタ専用に開発された最強ワームです。
特徴的なテールがキジハタに効果的で、遠投性も高く底取りもしやすいのが魅力です。
キジハタ釣りにおすすめの釣り餌
キジハタの餌釣りは、現地調達したイワシなどを使う泳がせ釣りが一般的です。
調達が難しい場合は、釣具屋で事前に入手してから現場へ向かいましょう。
キジハタの締め方・捌き方
![キジハタ](https://tsuri-labo.jp/wp-content/uploads/2020/09/6ee6e9f075656e8da35c69a12d4720ba-1-1024x768.jpeg)
高級魚であるキジハタは、せっかくなので上手に締めて捌きたいところです。
動画を参考にして挑戦してみてください。
キジハタの締め方
キジハタを釣った後で、生かしたまま持ち帰れない場合は、締めた後でエラを切って血抜きをしましょう。
少しキジハタのサイズは小さめですが、締め方を解説した動画を紹介しますので、参考にしてください。
前半は釣り方の解説で、9:10辺りから締め方の解説が始まります。
キジハタの捌き方(さばき方)・切り方
キジハタは骨が太いので、捌きやすい魚です。
ぬめりやトゲに注意しながら、鱗を落としましょう。
こちらの動画は、刺身にするところまで丁寧に解説しています。
キジハタの基本情報まとめ
![キジハタ](https://tsuri-labo.jp/wp-content/uploads/2020/09/056c4ea8cf21745ce251974496a1a5ca-1-1024x683.jpeg)
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「キジハタ(アコウ)ってどんな魚?レシピ・値段相場・釣り方・さばき方を解説」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
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