【人気の魚図鑑】今回、釣りラボでは、イトヨリダイの特徴、生態、呼び名、生息地、値段相場を徹底解説した上で、イトヨリダイの味、おすすめのレシピ、人気のお店、釣り方、さばき方などをご紹介します。
イトヨリダイとは?その特徴・生態をご紹介
イトヨリダイは硬骨魚綱スズキ目イトヨリダイ科イトヨリダイ属に属する海水魚です。
体色は背部が鮮やかな桃色で、腹部は淡色であり、後に紹介いたしますが、この体色が名前の由来にもなっています。
分布は琉球列島を除く本州中部以南、海外では台湾、フィリピン、オーストラリア北西岸でも確認されており、やや深い砂泥底に生息しています。
上品な白身魚であり、うま味が強く美味しいため高級魚として取引されています。
取れる地域が中部以南ですので関東ではあまりイメージがないかもしれませんが、関西では珍重されているのです。
食性は肉食で、エビやカニといった甲殻類、ゴカイなどの底生生物を捕食しています。
今回はそんなイトヨリダイをご紹介いたします。
イトヨリダイの呼び方
まず、イトヨリダイの呼び方についてご紹介いたします。
実は、日本国内でもイトヨリダイだけでなく他の呼び方があります。
漢字名
漢字名は、「糸縒鯛」また「糸撚鯛」とも書きます。
体表の赤と黄色の筋状の模様が金糸に見えたことが由来です。
別称・別名
単に、「イトヨリ」と呼ばれることもあれば「アカナ」「イトヒキ」「ヤモメ」など、様々な呼称があります。
英語・外国名
英語名は「Golden threadfin」です。
「thread」には糸という意味がありますので、金色の糸の魚という意味になります。
学名
学名は「Nemipterus virgatus」です。
「virgatus」は「尾流雲」を語源にしております。
どの名前も、イトヨリダイもきれいな体表模様を参考にした名前が付けられております。
イトヨリダイの生息地
イトヨリダイは、琉球列島を除く本州中部以南、海外では台湾、フィリピン、オーストラリア北西岸でも確認されており、やや深い砂泥底に生息・分布しています。
魚屋さんではよく見ることはありますが、残念ながら水族館ではあまり見ることはできません。
イトヨリダイの値段・相場価格
イトヨリダイの値段は時期によって変動はありますが、3000~4000円程度で推移しています。
通販でも一部取扱いがありますが、通販の際は鮮度に十分に注意してください。
イトヨリダイを使った料理・食べ方
イトヨリダイは高値で取引される美味な魚です。
イトヨリダイの味やおすすめの食べ方を見ていきましょう。
どんな味がするの?
身はやや桜色の白身で、水分が多く含まれており柔らかいです。
くせがなく、旨みが強く、皮目に独特の風味があるので、刺身の際は皮霜造りがおすすめです。
栄養素・カロリー
イトヨリダイは脂肪分の少ない良質なたんぱく源と言われています。
含まれている脂肪分もDHAなどの不飽和脂肪酸が多いです。
DHAはアレルギー反応を緩和したり、癌の発生を抑える作用があるとされています。
カロリーは100gあたり93kcalです。
旬な時期・季節
市場には通年出ておりますが、漁獲量が多くなるのは9月から12月にかけてです。
産卵期が春から夏とされているので、味としての旬の時期は晩秋から春先にかけてと考えられています。
おすすめ人気のレシピ・調理方法
イトヨリダイは通年漁獲されてはいますが、高級魚の一つです。
せっかくですので、イトヨリダイの味を引き出す調理を心がけましょう。
おすすめのレシピ・調理方法をご紹介いたします。
刺身
イトヨリダイの身はとても柔らかく、味も繊細です。
刺身にする際は、皮目にある独特な風味と甘味を味わうために、「皮霜造り」にするのが良いでしょう。
やはり高級魚は一度は刺身で食べて、高級魚たる味、食感を楽しむことをおすすめいたします。
レシピについては後に紹介する捌き方と併せてご紹介いたします。
刺身で食べる際は食中毒、アニサキスが潜んでいる可能性があります。
アニサキスはサバで確認されることが多いですが、イトヨリダイに寄生していないとは言い切れないので、警戒は大事です。
養殖のものは対策をしておりますし、市販の切り身などは取り除いておりますので、そうそう怖いものではありません。
しかし、自分で釣ったものの場合に特に注意が必要です!
白色のミミズのようなものがいないか目を凝らしながら調理してください。
ソテー
次におすすめするのはソテーです。
皮をパリパリになるまで焼くことをおすすめします。
それでも、身は硬くなりにくいので柔らかいまま、お召し上がり頂けます。
天ぷら
身が柔らかいイトヨリダイは天ぷらにしても楽しめます。
ふわふわに仕上がるので食感をお楽しみください。
煮付け
煮付けですと少し甘めの味になるでしょう。
ご飯のお供に最適です。
酒蒸し
酒蒸しはイトヨリダイの皮目にある風味とお酒の相性が良く、イトヨリダイの特徴を引き出せます。
イトヨリダイを楽しめる人気のお店・レストラン
イトヨリダイは和食だけでなく、イタリアンやフレンチでも楽しむことができます。
東京でもイトヨリダイを取り扱っているレストランがございますので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
イトヨリダイにおすすめの釣り方・仕掛け
イトヨリダイは水深40mから100m程を沖釣りで狙うのが主流です。
釣り場によっては岸からでも釣れることはあります。
イトヨリダイを狙うときのおすすめの釣具を見ていきましょう。
イトヨリダイ釣りにおすすめの釣竿・ロッド
釣竿・ロッドはアマダイ専用のものがおすすめです。
イトヨリダイを単独で狙うことはあまりなく、アマダイやホウボウ釣りに使うものを、そのまま流用する事が多いです。
イトヨリダイ釣りにおすすめのリール
イトヨリダイ釣りに使うリールは、小型の両軸のものがおすすめです。
水深を楽に測れるように、メーター付きのものがおすすめです。
イトヨリダイ釣りにおすすめのルアー・ワーム
イトヨリダイは甲殻類を好むので、ルアーもそれに合わせたものをおすすめします。
イトヨリダイ釣りにおすすめの釣り餌
イトヨリダイは甲殻類を好んで食べる、釣具店にある活餌コーナーでエビやカニを買うのもいいですし、オキアミもおすすめです。
イトヨリダイの締め方・捌き方
イトヨリダイを釣りあげたとしても、適切な方法で締めなければ鮮度が落ちてしまいます。
高級魚の味をしっかりと味わうためにも、締め方を勉強しておくことをおすすめします。
イトヨリダイの締め方
鮮度を保つために、締めに挑戦してみてください。
参考になる動画も載せておりますのでご覧ください。
イトヨリダイの捌き方(さばき方)・切り方
まずは全身の鱗を取り除きます。
その後頭と内臓を取り除くことから始まります。
刺身の作り方と併せて、動画にて確認をしておくと、イメージを持てると思います。
イトヨリダイの基本情報まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「【イトヨリダイの基本知識】レシピ・旬な時期・釣り方・さばき方を解説!」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。