キジハタ、別名アコウと呼ばれ、高級食材として釣れた時の達成感が大きい人気のあるターゲットです。今回釣りラボでは、キジハタ釣りについてオススメの時間帯や時期、仕掛けなどを詳しく解説します。釣り方は動画も合わせてご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
キジハタの生態・特徴
キジハタとはハタ科の魚で、日本では青森から沖縄までの広い範囲、特に西日本に多く生息している魚です。
関西地方では「アコウ」と呼ばれ、市場では1キロ3000円以上で取引される高級魚として、釣り人からも大変人気の魚種です。
キジハタは、褐色に体に朱色の斑点があり、ヒレは黄色味を帯びているのが特徴です。
また、生まれた時は全てメスですが、成長するとオスになるという変わった特徴を持っています。
キジハタの生態として以下の点が挙げられます。
キジハタは岩礁帯を好み、特に海藻の多い岩場の穴の中に住んでいて、エサとなる甲殻類や小魚を食べると巣穴に戻る習性があります。
その為ヒットした後の根に潜ろうとする引き味が強烈で、釣り人からは釣って楽しく食べて美味しいターゲットとして人気があります。
キジハタの釣れる場所
キジハタの釣れる場所としては、まずは岩礁帯などの硬い岩場がある事が絶対条件ですが、砂地や海藻が近くにある岩場であればなお良いポイントであると言えます。
キジハタは日本海側でよく釣れる魚で、新潟や富山、福井といった北陸地方から九州沿岸部では魚影が濃く釣りやすいでしょう。
太平洋側でも最近は千葉や神奈川、伊豆半島でも釣果が見られるようになってきましたが、釣れやすいのは紀伊半島から九州沿岸部と言われています
キジハタが釣れる時間帯
キジハタは夜行性なので、やはり夜が1番狙いやすい時間帯となります。
朝マズメ、夕マズメももちろん活発にエサを追うので、夜~朝マズメもしくは夕マズメ~夜を狙うのが最も釣れる時間帯だと言えます。
キジハタ釣りのシーズン
キジハタは梅雨が明けて水温が上がり始めてからが良い時期で、ベストシーズンは7月~9月と言われています。
釣り方によっては一年を通してハタ釣りを楽しむことができますが、水温が下がるにつれて深場に潜っていきます。
キジハタ釣りの仕掛け
キジハタはその雑食性からいろいろな釣り方で狙う事ができる魚です。
ワームやジグを使用したルアー、サバやイカの切り身を使用したぶっこみ釣り、エビなどを使用した泳がせ釣り、ブラクリを使った穴釣りなどいろいろな釣り方が楽しめます。
ルアーフィッシング
近年ワームやジグヘッドを使った「グルーパーゲーム」と呼ばれるキジハタをはじめとする根魚釣りが発展し、専用タックルが開発されるなどルアーアングラーからとても注目されています。
防波堤や磯からのおかっぱりはもちろん、最近ではロックフィッシュルアー専門で船を出している船宿もあります。
キジハタだけではなくカサゴや他のハタ類もよく釣れるので、ルアーフィッシング初心者の方にもおすすめしたいです。
仕掛け・タックル・ワーム
竿は8フィートクラスのM~MHくらいの硬さのもの、リールはPE1号が200mほど巻ける3000番クラスのものが良いです。
ラインはPE0.8号~1.2号、リーダーはフロロカーボンの4号~6号(20lb~25lb)を使用してください。
また、ワームは甲殻類を模したクロー系、小魚を模したシャッド系の2種類あると狙える幅が広がります。
ワームのリグはテキサスリグやビフテキリグ、フリーリグなどが一般的に好まれています。
シンカーの重さはポイントの水深や潮の速さによって変わりますが、おかっぱりでは7g~15gくらい、ボートからの釣りでは20g~40gくらいが使いやすいです。
また最近では専用のジグヘッドなどを使用した釣りや、スロータイプのメタルジグを使った釣り方も発達してきています。
【一誠】海太郎 ジャコバグ3.2インチ
ブラックバスでもお馴染みの一誠から発売されている根魚用のワームです。
困ったらこのワームを投げるアングラーも多い、とにかく釣れると評判のクロー系ワームです。
【ダイワ】19セルテート LT3000-XH
LTコンセプトによって大幅な軽量化とパワーを両立したライトソルトルアーアングラーにおすすめのモデルです。
根魚の強烈な突っ込みにも十分対応できます。
【ダイワ】HRF KJ 85MS
ダイワの大型ロックフィッシュ専用シリーズのHRFから、キジハタに狙いを絞って開発されたHRF KJシリーズです。
30gまで投げられるので、岸からも船からも使いやすいバーサタイルモデルです。
釣り方
釣り方は、まずボトムまでワームを落とし着底してからリフト&フォールを繰り返す釣り方と、着底後にタダ巻きをして再度ボトムを取り直すスイミングの2種類があります。
キジハタの活性の高いマズメ時にはシャッド系ワームでのスイミング、活性が落ちてくるタイミングでクロー系ワームでのリフト&フォールやズル引きで狙いましょう。
動画ではワームの選び方、カラーチョイス、ワームの形状によっての使い分け方も詳しく解説されているのでぜひ参考にしてください。
ジグヘッドを使用したスイミングでのキジハタの狙い方が紹介されている動画です。
ぶっこみ釣り
防波堤や磯からのぶっこみ釣りでもキジハタを狙う事ができます。
ぶっこみ釣りは比較的お手軽にできる釣りなので、まず1匹釣ってみたいという方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
エサはアジやイカの切り身やイソメなどを使って、匂いでキジハタにアピールしましょう。
仕掛け・タックル
仕掛けは中通しオモリ、サルカン、ハリのシンプルなものの方がトラブルも少なくて良いでと思います。
釣り糸はPEラインであれば3号以上、ナイロンラインでは5号以上の太いものを使用しましょう。
竿はパワーのある磯竿の5メーター以上あるものの方が、根に潜られにくくて使いやすいです。
釣り方
ぶっこみ釣りをする時は、軽く沖へ投げてアタリがくるまで待ちましょう。
アタリがきたら大きく竿をあおって合わせを入れ、根に潜られないようにリールを巻きましょう。
泳がせ釣り
泳がせ釣りは岸からはもちろん船からも狙う事ができ、ぶっこみ釣りよりも大物が釣れる可能性が高い釣り方です。
エサは生きたイワシやアジ、モエビなどを使用しますが、その釣り場でのキジハタのエサになっている魚を知る事が重要です。
条件さえ合えば最も釣れる仕掛けですので、中級者の方には挑戦してほしい釣り方です。
地域によっては飲ませ釣りと呼ばれ、船からの大物釣り師に人気の釣り方です。
仕掛け・タックル
岸釣りでの泳がせ釣りの竿やリールは、ぶっこみ釣りと同じもので対応できると思います。
今回は船からの泳がせ釣りで使用するタックルを紹介したいと思います。
竿は先調子のオモリ負荷50号くらいのものが底を取りやすいので良いです。
リールはベイトリールがおすすめで、ラインはPE3号のハリスはフロロカーボン5~6号、オモリは水深や潮の速さで決めましょう。
釣り方
生き餌をつけていったん底まで落とし、そこから2mほど巻きあげたところでアタリを待ちましょう。
アタリがない場合は3~5mほどゆっくりとしゃくりながら巻き上げ、再度底まで落として2mほど巻き上げます。
穴釣り
穴釣りではブラクリという仕掛けを使用して、テトラポットや岩の穴の中に仕掛けを落とし込んで釣る方法です。
エサはイソメ類が人気の釣りですが、エサ持ちのよいイカの切り身などとも使い分ける事で更なる釣果アップをめざしましょう。
また、最近では穴釣り用のワームも販売されているので、イソメが苦手な方にはこちらをおすすめします。
仕掛け・タックル
穴釣りは足元に仕掛けを落とし込むので、竿は短い方が取り回しもよく扱いやすいです。
リールはスピニングでもベイトでも好みのものを選び、ラインは根ずれに強いフロロカーボンの3号程度の太さが良いでしょう。
【ジャッカル】エッグアーム LONGER スポーティレッド
初心者の方でも楽しめるジャッカルからの本格派穴釣り用ロッドです。
スピニング、ベイトどちらもセットできる専用設計です。
釣り方
穴釣りはその名の通り、テトラポットや岩の穴にひたすら仕掛けを落とし込む釣り方です。
穴の中に仕掛けを入れ、底まで落としたら数回シャクって底に5秒ほどステイ、これを繰り返します。
アタリがない場合には、次の穴に切り替えてテンポよくランガンして魚のいる穴を探しましょう。
キジハタ釣りにおすすめの餌
キジハタ釣りで使用される餌は、ぶっこみ釣りではイソメ類やイカやアジの切り身、ぶっこみ釣りでは生きたアジやモエビが主流です。
生き餌が苦手な方には人工エサも販売されていますので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
キジハタの釣り方のまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「キジハタの釣り方を徹底解説!時期・時間帯、おすすめの仕掛けやタックルもご紹介」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。