【人気の高級魚をご紹介】シイラは、ハワイでは「マヒマヒ」という名前で愛される人気の魚です。今回、釣りラボでは、シイラ(マヒマヒ)の特徴、生態、呼び名、生息地、値段相場を徹底解説した上で、シイラの味、おすすめのレシピ、人気のお店、釣り方、捌き方などをご紹介します。ぜひご覧ください。
シイラ(マヒマヒ)とは?その特徴・生態をご紹介
シイラ(マヒマヒ)とは、スズキ目シイラ科に属し、暖かい海域を回遊する大型のフィッシュイーターです。
ハワイではマヒマヒと呼ばれており、そのキャッチーさから日本においてもシイラよりもマヒマヒという名前で流通していることもあります。
日本を始め世界中で食用とされており、日本では高知県のシイラ漬け漁が有名です。
個人が釣りのターゲットとする際は釣り船からのルアー釣りやトローリングが一般的です。
シイラ(マヒマヒ)の産卵期は、春から夏にかけての暖かい季節です。
稚魚は流れ藻などに付いて表層を回遊しながら甲殻類などを食べて成長し、4〜5ヶ月で成熟した後はアジやイワシといった小魚やイカ、甲殻類を食べます。
また、漂流物の影や物音の音源に集まる習性を持っています。
大きなシイラ(マヒマヒ)は2m程度に成長し、オスは額が盛り上がった特徴的な顔つきをしています。
青や緑から金色に輝く美しい体色をしていますが、死後はすぐに黒ずんでしまいます。
シイラの呼び方
続いて、シイラ(マヒマヒ)の様々な呼び方について見ていきましょう。
漢字名
シイラ(マヒマヒ)の漢字名は「鱪」、あるいは「鱰」です。
暑い季節に獲れやすいため、この漢字になったと言われています。
別称・別名
中国地方では、籾殻だけの不良米を「粃(シイナ、あるいはシイラ)」と言い縁起が悪いことから、「万作(豊作の意)」に言い換えた「マンサク」という別名で呼びます。
九州では、シイラ(マヒマヒ)の引きが力強いことから「マンリキ」「マンビキ」「クマビキ」と呼ぶ地方があります。
また、シイラ(マヒマヒ)の体色は光を反射することから「虹の魚」、幼魚は小さく体が薄いため「ペンペン」と呼び、その料理をペンペン料理と称する地域もあります。
英語・外国名
シイラ(マヒマヒ)は、イルカのように船に寄り添って泳ぐことから英語で「Dolphin fish」と呼ばれます。
中国や台湾では、シイラ(マヒマヒ)の外見から「鬼頭刀」「扁頭刀」という名が付きました。
スペインでは、シイラ(マヒマヒ)の体色から由来して、黄金を意味する「Dorado」が名前となっています。
学名
シイラの学名は「Coryphaena hippurus」で、Coryphaenaはシイラ属であることを表し、hippurusはラテン語で金魚を表します。
金魚と聞くと鑑賞用の赤い淡水魚を思い浮かべますが、金魚という名前は光が当たると金色に輝くところから由来しているという説もあります。
シイラの場合も、同じく光が当たると光るその体色から金の魚という意図で学名が付いたのかもしれません。
なぜマヒマヒと呼ぶようになったの?
シイラは、ハワイではマヒマヒという名の高級魚です。
「マヒマヒ」とは「mahi-mahi」つまり「強い、強い」という意味であり、シイラの引きがとても強いことからそのように呼ぶようになりました。
シイラ(マヒマヒ)の生息地
シイラ(マヒマヒ)は、暖かい海を好むため温帯海域を回遊しています。
日本の場合は、初夏に向けて沖合を北海道へ、秋に向けて沿岸部を九州・沖縄へ移動します。
水族館でシイラ(マヒマヒ)を観察する場合は、名古屋港水族館や新潟市水族館、山口県の海響館がおすすめです。
シイラ(マヒマヒ)の値段・相場価格
シイラ(マヒマヒ)は、夏から秋にかけて漁獲されます。
痛みが早いのであまり関東の市場へ流通しませんが、おおむね1kgあたり200〜250円程度が相場価格です。
比較的値段が安く、親しみやすい魚と言えるでしょう。
シイラ(マヒマヒ)を使った料理・食べ方
シイラ(マヒマヒ)を使った料理や食べ方について、見ていきましょう。
どんな味がするの?まずいって本当?
シイラ(マヒマヒ)は、赤身魚でありながらも脂が少なく、あっさりとした淡白な味わいの魚です。
癖がないのでどんな調理法にも馴染み、身が厚くふわふわとしています。
「まずい」と嫌われることがあるのは、やはり脂が少なく傷みやすいためでしょう。
運搬途中に味が劣化してしまうため、産地から遠のくほど味の評価は下がります。
また、産卵を終えたばかりで旨味や養分を保持していない夏のシイラ(マヒマヒ)を口にしてしまった可能性もあります。
栄養素・カロリー
シイラ(マヒマヒ)は脂が非常に少なく、カロリーは100gあたり108kcalしかありません。
野菜からは摂取することができないビタミンDやビタミンB12を含んでおり、骨の形成や細胞の増殖に役立ちます。
妊娠中も食べて大丈夫?
シイラ(マヒマヒ)は、妊娠中に食べることを控えた方が良い食材のひとつです。
水銀が含まれているため、胎児の神経系や脳の発達に悪影響を与える可能性があるためです。
食べる場合は、1週間に1回かつ100g以内を限度としましょう。
旬な時期・季節
シイラ(マヒマヒ)は、漢字名の通り夏に獲れやすい魚のため、夏を旬とされます。
しかし食材としての旬は、実は秋から初春にかけての産卵前の季節です。
産卵を控えたシイラ(マヒマヒ)は体に養分を蓄え、太るようになるからです。
おすすめ人気のレシピ・調理方法
それでは、シイラ(マヒマヒ)を使った料理のレシピや調理方法を紹介します。
シイラ(マヒマヒ)は、基本的に淡白でどんな調理法でも美味しく食べられる魚です。
以下に紹介するレシピ以外にも、照り焼きや塩焼き、ソテーやカルパッチョ、天ぷらや唐揚げ、すり身を入れた鍋といった幅広いレシピが存在しています。
地方によっては卵の煮付けや胃袋・肝を塩茹でして酢味噌を合わせる食べ方が好まれており、山間部では燻製やジャーキー、みりん干しといった長期保存可能な調理法が伝わっています。
また、シイラ(マヒマヒ)はハワイ料理で非常にポピュラーな食材で、グリルやフライに特製ソースやタルタルソースをかけて食べます。
日本で試せるハワイアンレシピもありますので、興味があればクックパッドなどをチェックしてみてください。
刺身
シイラ(マヒマヒ)は刺身で食べることができますが、生食用の切り身はあまり流通していないのが現実です。
自分で釣りあげたシイラ(マヒマヒ)の場合は、皮に腸炎ビブリオ菌や表皮粘液毒を持っているのでしっかり処理をしないとお腹を下してしまいます。
アニサキスといった青物でお馴染みの寄生虫がついている可能性もあるため、内臓にも気を配りましょう。
新鮮でしっかりとした処理がなされたシイラ(マヒマヒ)であれば、ぶつ切りにするだけで十分にご馳走です。
ムニエル
シイラ(マヒマヒ)に塩胡椒と小麦粉を振ってフライパンでバター焼きにするムニエルは、誰にでも好まれる味わいです。
ムニエルソースを工夫したり、野菜を添えたりといった工夫をすることで、見栄えが豪華になります。
こちらは、バターのコクとレモンの香りが爽やかなムニエルの定番レシピです。
煮付け
淡白なシイラ(マヒマヒ)は、煮付けても美味しく食べられます。
醤油と砂糖で和風にしてもこってりと中華風にしても、ご飯のお供に抜群です。
こちらは、昆布茶を使ったさっぱりとした煮付けです。
新鮮なシイラ(マヒマヒ)をあっさりと食べたい時に作ってみてください。
フライ
ハワイ料理としてポピュラーなのがタルタルソースをたっぷりとかけたシイラ(マヒマヒ)のフライです。
ソースによって味わいが違うので、バリエーションを増やすことも簡単です。
こちらは、衣にバジルを混ぜた食べやすいフライのレシピです。
同様に、衣に粉チーズを混ぜて揚げる方法もおすすめです。
ホイル焼き
シイラ(マヒマヒ)と野菜やきのこをアルミホイルに閉じ込める蒸し焼きは、優しい素材の味を楽しめる調理法です。
調味料やソースを工夫することで、洋風にも和風にもアレンジできます。
このレシピのように、マスタードやオリーブオイルを使ったホイル焼きにはワインがぴったりです。
シイラ(マヒマヒ)を楽しめる人気のお店・レストラン
続いて、シイラ(マヒマヒ)を楽しめるお店・レストランを紹介します。
こちらは、ハワイアンフードとドリンクが楽しめるダイニングです。
フライとタルタルソースを挟んだマヒマヒバーガーや、マヒマヒのフリッターが食べられます。
また、シイラ(マヒマヒ)は生食用の流通が乏しく、本来は寿司ネタとしてあまりメジャーではない魚です。
しかし、近年くら寿司で「漬けシイラ」として提供されたことで、手軽に食べることができるようになりました。
シイラにおすすめの釣り方・仕掛け・タックル
シイラを釣りのターゲットにする場合は、釣り船でのルアー釣りやトローリングが一般的です。
引きが強いので、ファイトに耐えられるタフなタックルを選びましょう。
シイラ釣りにおすすめの釣竿・ロッド
シイラを釣る場合、7ft程度のヘビーなキャスティングロッドを選びましょう。
あまり長いと船上での取り回しが悪く、邪魔になってしまいます。
【アブガルシア】オーシャンフィールドOFOS-78M
オフショア対応のロッド
オフショアからシイラやカツオ、ブリやヒラマサをターゲットにするために設計されたスピニングロッドです。
シイラ(マヒマヒ)のバイトに合わせてしっかりアワセることができ、カーボン素材で軽く、安価ながら魚とのやり取りを安定させてくれます。
こんな人におすすめ
- オフショアでの釣りに興味がある方
- シイラ釣りやカツオ釣り、ブリ釣りなど大型の魚をターゲットにする釣りが好きな方
シイラ釣りにおすすめのリール
シイラ釣りに使用するのであれば、ベイトリールではなく、ライントラブルが少なく飛距離の出るスピニングリールがおすすめです。
メーカーや竿との相性もありますが、4000〜5000番台でPEライン2号が200m程度巻ければ問題ありません。
【ダイワ】レグザLT6000D-H
タフなスピニングリール
アルミボディにタフデジギアを載せたレグザ2019年モデルは、タフさにこだわった中価格帯スピニングリールです。
ジギング、ショアジギング向けのLT6000D-Hは、シイラやカツオをキャスティングで狙うシチュエーションに最適です。
こんな人におすすめ
- シイラ釣りに興味があるが、初心者向けでもなく、プロ向けでもない人
- ジギング、ショアジギングがメインの釣りで、中価格帯のリールを探している人
シイラ釣りにおすすめのルアー・ワーム
基本的に表層を回遊しているシイラにアピールする際は、ペンシルベイトやフローティングタイプのジャークベイトといったトップウォータープラグを使用します。
水しぶきや音に向かって集まる習性を利用するならば、アピール力の高いポッパーやバイブレーションも有効です。
【ヤマシタ】ポップクイーン F130
ポップクイーンは長い歴史とたくさんのファンを持つソルト用ポッパーです。
中でもF130は、トップウォーターでシイラやカツオ、マグロを狙うために設計された王道かつ実力派のポッパーと言えます。
シイラ釣りにおすすめの釣り餌
シイラはルアー釣りが基本ですが、餌釣りができない訳ではありません。
餌釣りを行いたい場合は、アジやイワシといった小魚を付けた泳がせ釣りにトライしてみましょう。
餌に寄ってくるシイラは比較的小型ではありますが、堤防といったショアからシイラ釣りが楽しめます。
シイラ(マヒマヒ)の基本情報まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「高級魚シイラ(マヒマヒ)とは?人気のレシピ・味・釣り方・捌き方を徹底解説」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。