カーボンロッドが主流となった今でも、一部のアングラーから熱狂的な支持を受けるグラスロッド。今回、釣りラボでは、そんなグラスロッドの特徴・メリットや、活躍の場面、種類、おすすめのロッド、2020年の新製品、一緒に使いたいルアー、自作方法をご紹介。
ロッド・釣竿そもそもグラスロッドとは?

ロッドの材料は、主に木材、グラスファイバー、カーボンファイバーがあります。
カーボン繊維をメッシュ状に編んだシートをエポキシなど樹脂で固めたものを細く巻いて焼き上げたものがほとんどです。
現在はカーボン、或いはカーボンにグラスファイバーを混ぜたカーボンコンポジット製が主流ですが、カーボン含有率よりもグラスファイバーの含有率の方が多いものをグラスロッドと呼んでいます。
グラスロッドのメリット
グラスロッドのメリットは、安価であること、しなやかに曲がること、魚の食い込み性に優れること、カーボンロッドに比べて衝撃に強いことなどが挙げられます。
軽さを重視するカーボンロッドよりも折れない特徴があります。
グラスロッドのデメリット
グラスロッドのデメリットとしては、第一に重いことが挙げられます。
また、ルアーフィッシングのシーンでは、細かいアクションをルアーに伝えることは苦手です。
最近のロッドではほとんどありませんが、紫外線劣化などで、ロッドのコシがヘタり、寿命を迎えてしまうこともあります。
グラスロッドが活躍する釣り
カーボンロッド全盛の時代でありますが、グラスロッドが好まれる釣りには特徴があります。
雷魚、ナマズ、鯉など、フッキングからファイトで大きな衝撃が加わる釣りでは、しなやかな曲がりで魚からのパワーをいなしやすいグラスロッドが好まれます。
また、ティップからベリーにかけてのしなやかさから、フッキングの際に魚を弾きづらいため、バス釣りやトラウト釣り、シーバス釣りや青物釣りでも、グラスロッドを好んで使うアングラーも一定数います。
グラスロッドにはどんな種類がある?

グラスロッドには、100%グラスファイバーを樹脂(エポキシ樹脂やフェノール樹脂)で固めたものをピュアグラスロッドと言うのに対し、カーボンファイバーなど、グラスファイバー以外の材料と混ぜてあるものをグラスコンポジットロッドと言います。
ピュアグラス
グラスファイバー100%のピュアグラスロッドは、ミノーやバイブレーションなどのハードルアーを投げる際、しなやかに曲がるため、ルアーの重量がロッドに乗りやすく、バネの力を利用したキャストが非常にやりやすい特徴があります。
LやMLなどのやわらかいロッドの場合はダレを感じるかも知れませんので、ルアー用にはM以上の硬さのものが良いでしょう。
グラスコンポジット
グラスファイバーとカーボンファイバーなどを混ぜた素材で作られているグラスコンポジットロッドは、グラスロッドのしなやかさとカーボンロッドの軽さ、パワーを兼ね備えた特徴を持っています。
MH以上の硬さで、パワーを重視したい場合や、ショアジギングなどに向いています。
おすすめのグラスロッド6選!

ここからは、おすすめのグラスロッドを合計6つご紹介していきます。
おすすめのピュアグラスロッド3選
まずは、しなやかさ重視でフッキング性に優れる、おすすめのピュアグラスロッドを紹介します。
【メジャークラフト】セルヴァ フルグラス鯰モデル SVC-692MH/CAT
強力なフッキング動作と、力強いファイトを必要とするナマズ釣りに最適のロッドで、ランカーサイズのナマズにも対応します。
MHの硬さで、しなやかで粘りが特徴のピュアグラスロッドにあって、パワーも同時に獲得しています。
鯉釣りや雷魚釣りなどにも向いています。
【遠里釣具】シーマスタッグ ソリッドシャープ 195cm
100%ピュアグラスロッドでありながら、219gの超軽量設計で、手持ち釣りで威力を発揮します。
ダレることのない、極細無垢ソリッドグラス削り出しブランクスは異次元の高感度を誇ります。
【GOKUSPE】無限ピュア船 LF Spec 235-80号
針がかり性を重視するタチウオ専用オフショアロッドです。
100%グラスソリッドのブランクスが、より繊細にアタリを捉え、確実にフッキングまで持っていきます。
タチウオ以外にも、青物、アマダイ、ヒラメ、マゴチなどにも使えます。
おすすめのグラスコンポジットロッド3選
カーボンとグラスの長所を両立させたロッド群がグラスコンポジットロッドです。
【アブガルシア】ワールドモンスター WMCC-652M MGS
ナマズ、雷魚はもちろん、バラマンディ、ピラルクー、ガーパイクといった世界の巨大魚に挑むのに十分なパワーを持っています。
ターゲットや移動手段に応じ、2ピースと4ピースモバイルパッラインアップがあります。
【ダイワ】ライトゲームXV MH-180
アジやメバルなどのライトゲームから、タチウオ、マゴチ、ヒラメまでこなすマルチユースのグラスコンポジットロッドです。
コンパクトに収納できる3ピースロッドですので、いつでもどこでも使用できます。
【メガバス】OROCHI XXX(オロチカイザ) F4.1/2-68KG
カーボンの軽量感とグラスファイバーのしなやかさのいいとこ取りをした、オロチシリーズ唯一のグラスコンポジットロッドです。
活性の低い時のバスに確実に口を使わせるアクションと、吸い込みの弱いバイトを確実にフッキングさせる粘りがあるロッドです。
【2020年〜2021年新作】グラスロッドおすすめ2選

ここでは、2020年以降に発売された、最新のグラスロッドを紹介します。
※2021年の最新情報は、随時更新していきます。
【シマノ】20 ゾディアス ハードベイト専用グラスコンポジット ベイト
7〜28g程度の幅広い重量レンジのハードプラグのさまざまな動きを演出することに優れたグラスコンポジッドです。
【テイルウォーク】グラッピー S55UL
バスや渓流トラウトプラッギング専用のグラスコンポジットロッドですが、海でのハゼクランクや穴釣り、カサゴなどのライトゲームに使用しても面白いショートレングスロッドです。
グラスロッドにおすすめのルアー

グラスロッドにおすすめのルアーを紹介します。
グラスロッドでは、ベイトフィネスのような繊細なアクションはあまり得意ではありませんが、ロッドのしなりを利用したストップアンドゴーやリフトアンドフォール、ただ巻に向いています。
グラスロッドは、ブランクスのしなやかな曲がりによる、バイト弾きの少なさや、フッキング後のバラシの少なさが最大のメリットになります。
クランクベイト
クランクベイトのようにゆっくりとトップを引いてくるようなルアーには、グラスロッドは向いています。
トップウォーター
ホッパーやペンシルベイト、フロッグなど、トップウォーターを引いてくるルアーも、もさもさとゆっくり動かすのであればグラスロッドは向いています。
バイブレーション
バイブレーションはロッドが水圧を受けて曲がりやすく、疲れるかもしれませんが、バイト弾きの少なさを最も実感できるルアーでしょう。
シャッド
シャッド系ルアーやワームで水深のあるボトムをゆっくり引いたり、カバーの真下をネチネチ攻める場合も、グラスロッドのしなやかさは役に立ちます。
活性が低い冬季にゆっくりと淵を攻略するのに向いています。
グラスロッドは自作することはできる?

グラスロッドは昔から自作する人が一定数います。
ガイド、ブランクスへの糸巻きや塗装などに趣向を凝らした釣竿製作は楽しいです。
手先の器用さに自身がある人は、是非自分だけのオリジナルタックル製作に挑戦してみましょう。
グラスロッドについてまとめ

いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「【2020年】グラスロッドおすすめ8選!ピュア・コンポジットで人気の製品をご紹介」というテーマに沿って、「そもそもグラスロッドとは?」「グラスロッドにはどんな種類がある?」「おすすめのグラスロッド6選!」「【2020年新作】グラスロッドおすすめ2選」「グラスロッドにおすすめのルアー」「グラスロッドは自作することはできる?」といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
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