タイラバは、一年中楽しめるというイメージがあります。しかし、真鯛は時期によって行動パターンが変わる魚です。釣りにベストな時期を見極め。釣果アップを狙いましょう。今回、釣りラボでは、季節ごとのメリットとコツを紹介していきます。
タイラバにおすすめの時期はいつ?
タイラバはこの10年ほどで一気に釣り人たちの間で広まった、マダイを効率よく釣りあげるための釣法です。
一般的に落として巻き上げるだけの簡単操作に加え、マダイ以外にもフラットフィッシュにロックフィッシュ果ては青物まで豊富な魚種が狙えること、さらにスカートやネクタイの形状や色にこだわる楽しさなどもあり大人気となりました。
本来はオフショアで楽しむ釣法でしたが、ここ5年ほどは陸からタイラバを楽しむ『ショアラバ』も開拓され、注目の度合いは高まる一方です。
そのタイラバが、季節ごとに違いはあっても基本的に年中楽しめることをご存じでしょうか?
今回はマダイの旬や習性などを中心に、季節ごとのタイラバを紹介させていただきます。
春にタイラバをするメリット
桜鯛とは春に釣れるマダイの別称です。
春はマダイの旬とされ、よく耳にする乗っ込みと呼ばれる時期でもあります。
産卵に向け栄養を蓄えるため荒食いをし、特に大型が狙えることが特徴でしょう。
当然高確率でオスなら白子、メスなら卵を有すことからスペシャルな季節と言って申し分ありません。
春特有の大型真鯛を釣りあげたら一体何種類、何人分の料理ができるでしょうか。
多くの釣り人が期待に胸膨らませ海へ向かう、それが春のタイラバです。
秋にタイラバをするメリット
春が桜鯛ならば、秋は紅葉鯛です。
この呼び名のセンスたるや。
四季と魚と日本人の関係性の素晴らしさを如実に物語っていますね。
話がずれましたが、秋もまた来るべく冬に向け真鯛は荒食いを始めます。
産卵後の体力低下もすっかり克服し、脂も乗り、白子や卵はなくても大変美味しい時期です。
サイズが期待できないわけでは決してありませんが、それ以上に数釣りが期待でき、春とはまた違った楽しみ方ができる、それが秋のタイラバです。
タイラバが難しい時期は?
年中楽しむことができるタイラバですが、上記の春と秋は特別な時期と呼べるでしょう。
一般的に秋はそうでないとされますが、ともに旬と呼ぶにふさわしいと私は思います。
では夏と冬はどうでしょうか。
確かに春と秋に比べるとタイラバに向いている時期とは呼べないかもしれません。
しかしあくまでそれは比較論であって、決して釣れないわけではありません。
ここでは少し難易度が高い夏と冬のタイラバについて説明いたします。
夏にタイラバをする際の注意点
夏の真鯛は非常に高活性です。
活性が高いと釣れやすいと思われがちですが、真鯛の場合群れは散りがちで棚も上から下へと縦横無尽に変わるため、大変的が絞りにくいと言えます。
そのためボトムから主に数メートルを主戦場とするタイラバは苦戦することもあるでしょう。
当然ですが、これは真鯛に関しての話です。
実は夏はヒラメやマゴチなどのフラットフィッシュ、アコウなどのロックフィッシュが釣りやすい時期になります。
そのため夏のタイラバが貧果かと言えば決してそうなるとは限りませんので、嬉しい外道に期待してタイラバへ行くことは十分アリ、ではないかと私は思います。
冬にタイラバをする際の注意点
さて、タイラバをするうえで一番厳しい季節、冬です。
冬の真鯛は深場へ落ちていき、海底でじっとしていることが多いとされます。
タイラバも辛抱強く当たりを待つ根気が必要となるでしょう。
しかし、私がよく釣りに行かせていただく島の漁師さんなどは冬の真鯛を一番の値打ちものと呼びます。
脂をため込んだ冬の真鯛、挑戦する価値があるかもしれません。
時期以外にタイラバで気をつけるべきポイント
さて、ここまで時期ごとのタイラバを紹介してまいりましたが、それ以外のポイントについて簡単に触れさせていただきます。
タイラバにおすすめの時間帯
オフショアでのタイラバでしたら夜間行う船宿さんはないでしょう。
基本的に朝マズメを狙った早朝からの釣行になるとは思います。
しかしショアラバを行うのであれば時間帯はさらに大事なポイントです。
まず第一に最大潮流時刻を押さえましょう。
それに加えよく言うマズメが絡めば期待度が急上昇します。
釣行時には潮見表をよく確認したうえで出かけることが大事です。
タイラバにおすすめの釣り場
ショアラバを行う上で大事なのは早く複雑な潮流のある場所です。
それがあれば磯がでも堤防でもかまいません。
流れに逆らわない方向でうねりや湧き上がっている場所があれば積極的にキャストしましょう。
ショアから大型の真鯛を釣りあげることに成功すれば達成感は格別です。
是非挑戦してみてください。
タイラバにおすすめの地域
タイラバ人気はもはや全国区です。
お近くの船宿に問い合わせればすんなり乗船することができるはずです。
福岡県北の玄界灘、鹿児島県の錦江湾、長崎の天草エリア、瀬戸内海の明石海峡付近は西日本屈指の人気エリアです。
関西以東では和歌山県の加太友ヶ島水道付近、伊勢湾、東京湾は言わずもがな、北は東北から北海道まで「私の住んでる場所ではタイラバできない・・・」というようなことはないはずです。
このエリアの広さ、選択肢の豊富さもタイラバの人気の一因、魅力と言えると思います。
タイラバの時期についてまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「タイラバにおすすめの時期は春と秋!産卵と荒食いを狙おう!」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。