夏の風物詩といえば鮎がありますよね。釣って楽しく食べても美味しいアユの友釣りについて釣りラボでは詳しく解説します。友釣りに必要な道具や釣り方を分かりやすく紹介していますのでぜひご覧ください。
アユの生態・特徴

アユは川の下流域で生まれ、海水の塩分濃度が低い河口付近で育ちます。
翌年の4、5月頃になると、川を遡上し、石に張り付いた苔や藻類を食べて生活します。
最高水温が20度を下回る9月から12月中旬頃、成魚となった鮎は産卵期に入ります。
アユは産卵が終わると死んでしまう1年魚です。
アユの友釣りとは?

川に移動したアユは、餌となる藻類が多い場所を独占しようと縄張りを作り、入ってきた他のアユを攻撃する習性があります。
この習性を利用したのが、アユの友釣りです。
ハリが付いたオトリのアユを使って、攻撃してくるアユを引っ掛ける釣り方となります。
アユの友釣りは、水の流れの中で生きたオトリアユにハリを付ける、オトリを交換する作業など、慣れが必要な作業が多いです。
初めて友釣りをする場合は、釣り具店などが主催しているアユ釣り教室で体験してみると良いでしょう。
アユの友釣りを行う場所

川でのアユ釣りは、河川の漁業協同組合によって、釣る場所が決められています。
川は狭く資源も限られているため、地域の漁業協同組合が釣り場を管理して、毎年アユを放流しています。
アユの友釣りにおすすめの時期・時間帯

アユは釣りができる期間が地域の漁業協同組合によって、定められています。
アユ釣りが解禁されるのは、6月初旬が多いですが、地域、アユの成長具合によって毎年違いますので、ネットで確認しましょう。
時間帯は、日の出の1時間前後の朝まずめ、日没の1時間前後の夕まずめがおすすめです。
夜はアユは寝ているため、釣れません。
アユの友釣りに使う道具・タックル

アユの友釣りでは、生きたアユとアユ釣り専用の道具を揃える必要があります。
アユ釣りに必要な道具を見ていきましょう。
鮎竿
各釣り具メーカーから、アユ釣り専用の竿が販売されています。
下記の鮎竿は入門の竿として値段的にもおすすめです。
竿の長さは、中間的な8mから9mが良いです。
長いと手が疲れる、短いとオトリアユを泳がせにくいなど、初心者には扱いにくいです。
鮎用のタモ(網)
アユの友釣りでは、川に小物などが流されないよう、次のような場面で鮎用のタモを使用します。
網目が細かいタモほど、ハリが引っ掛かるなどのトラブルが起こりにくいです。
しかし、川の流れの抵抗を受けて扱いにくいので、初心者は、網目が荒めの鮎用のタモを用意すると良いでしょう。
【ダイワ】玉網 鮎ダモ V39
網目は2mm、直径は39cmで、腰に結ぶ尻手ロープ取付けの穴があります。
鮎ダモのなかでは、値段も比較的安く、最低限の機能を持った標準的な鮎ダモです。
【エクセル】鮎ダモ レース網 鮎手玉 1.0mm 39cm
シマノやダイワと比べると低価格です。
網は、耐久性のあるマルチフィラメントタイプなので、品質も問題ありません。
引き舟
引き舟も、アユの友釣り専用の道具のひとつです。
オトリや釣ったアユを入れておく舟の形をした入れ物です。
アユ釣りは、川の中に立って釣りをするため、頻繁に岸まで戻ることは面倒です。
そのため、ロープで自分の腰に引き舟を縛り付けて川に浮かべておきます。
引き舟には隙間があり、川の水が流れこむため、アユにとって快適です。
【ダイワ】釣りエサ箱 友舟 AF-600R
この引き舟は、上部が1cmほど持ち上げり、水に浮かぶようになっています。
そのため流れのある川の中でも、反転しにくく安心です。
オトリカン
釣り場に行く前に、オトリ用のアユを準備して、このオトリカンに入れておきます。
釣り場に着いたら、足場の良い浅瀬にオトリカンを置きます。
そして引き舟にアユが一杯になったら、オトリカンへ移します。
エアポンプは別売りですが、必ず付けたほうが良いです。
オトリカンだけの場合、30分程度で弱ってしまいます。
【ダイワ】餌箱 鮎 友カン ブラック/イエロー GX-1500
このオトリカンは、15Lサイズなので、コンパクトで軽く、持ち運びが便利です。
側面からも鮎を投入できる構造になっています。
【シマノ】オトリ缶R ブラックイエロー OC-012K
このオトリカンは、20Lサイズで、ちょうどシマノの引き船を収納できるサイズです。
川に横に倒して置くことができ、川の水が入りやすく、光は入りにくい構造です。
鮎ルアー
オトリに鮎ルアーを使えば、オトリの管理・交換も簡単で、気軽に友釣りを楽しむことができます。
【カツイチ】ルアー リアユ 125 S イエロー鮎
友釣りの仕掛けはそのままで、生きたオトリをこのルアーに変えるだけで、釣りをすることができます。
使えるオトリアユがない場合に、予備として準備しておくと良いです。
アユの友釣りに使うおすすめの仕掛け

鮎の友釣りの仕掛けは、大きく次の4つの部分にわかれています。
天井糸
水面より上の部分で、仕掛け全体の長さを調節する役目があります。
太さはナイロン0.8〜1号程度がおすすめで、目印を作っておくと、オトリの鮎のいる場所を確認しやすいです。
水中糸
水中に入る部分で、天井糸より細い糸が水流の影響が少なくなりおすすめです。
ナイロン0.3号ほどが良いです。
ハナカンまわり
オトリのアユの鼻にハナカンを付け、逆ハリを背びれの付け根に取り付けます。
糸の太さはナイロン0.8号、ハリは3〜4号が良いです。
掛けハリ用のハリス
掛けハリ用のハリスは、鮎を釣る部分で、逆ハリのハリス止めに糸を取り付けます。
ナイロン1〜2号で、ハリは7号がおすすめです。
アユの友釣りのやり方

アユの友釣りは、生きたアユを使う、川の流れの中で釣る、リールを使わないなど、初心者にとって難易度が高い釣りです。
鮎ルアーを使う場合も、やり方は同じです。
友釣りのコツを紹介しますので、ぜひ動画で確認しながら読んでください。
おとりの付け方
アユの体はぬめりがあり、また暴れるため、ハナカンを付けるのも大変です。
是非、下記の動画で、アユの掴み方とハナカンの付け方を確認してください。
オトリアユの送り出し方
オトリアユを送り出す時は、足元から、そっと川に送り出しましょう。
そして元気に泳ぐか確認してください。
オトリアユの操り方
引き釣りと泳がせ釣りの2種類があります。
引き釣りでは、糸を比較的張った状態で釣り、泳がせ釣りでは、糸をたるませ、自由にアユを泳がせて釣ります。
アユが釣れた時
アユの取り込み方法には、引き抜きと引き寄せの2種類があります。
引き抜きは、アユを上に釣り上げて、タモでキャッチしますが、初心者には難しいです。
下記の動画は、比較的簡単な引き寄せの取り込み方法が詳しいので、是非見てください。
オトリアユの選び方
オトリアユは、黒っぽく艶があり、動きが素早いアユが良いです。
自分で釣ったをオトリにする場合は、背、口、胸の傷は良いですが、腹にハリ傷がついたアユは弱りが早いので避けます。
友釣りのポイント
次の3つのポイントで、苔が付いて黒光りしている石やアユの食み跡を見つけましょう。
アユ釣りの服装・装備

アユの友釣りは、川の中へ入って釣るため、適切な服装や装備をすることが重要です。
最低限必要な服装・装備は、フィッシングベスト、鮎ベルト、鮎タビです。
最近では、Tシャツや短パンで友釣りをするライトスタイルという服装が流行っています。
しかし、ライトスタイルの場合、川の中へ攻め込んで友釣りをすることは危険です。
【ダイワ】バリアテック ショートベスト DV-3008
ベストのポケットの中に、ハリや糸などの小物を収納できます。
川の中で、オトリの交換や、ハリの交換などの作業をするのに役立ちます。
【エクセル】鮎タビ フェルトスパイクソール 中割 FP-5750
この鮎タビは、フェルトスパイクソールなので、石の上でも滑りません。
また水が中に入っても、簡単に水抜きをすることができます。
アユの友釣りのまとめ

いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「アユの友釣りのやり方を徹底解説!おすすめの鮎ルアーや仕掛けもご紹介」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます





