海釣りにおいて重要な潮目とは、そもそもどういう意味なのでしょうか?今回、釣りラボでは、潮目の意味や読み方、釣りで重要とされている理由・発生しやすい箇所・特定に便利なツールやアプリまでをわかりやすくご紹介しています。ぜひご覧ください。
潮目とは?その意味や読み方
潮目(しおめ)という言葉、みなさんも聞いたことがあると思います。
一体どういった意味の言葉なのでしょうか。
大辞林には、「異なる二つの潮流の接する海面に現れる帯状の筋」とあります。
2つの潮の流れがぶつかって線のように見えるところ、それが潮目なのです。
一般用語で、局面が変わることを「潮目が変わる」と言いますが、海釣りにおいても、潮目は非常に重要な概念になります。
この記事では潮目が重要な理由や、潮目が見ることができる場所などを解説していきます。
英語でなんと言う?
潮目は英語で「tide」もしくは「a current rip」といいます。
海釣りに限らず一般的に使われる「潮目が変わる」は、英語で「turn the tide」といいます。
潮境との違いは?
「潮目」の類語として、「潮境」という言葉があります。
どちらも2つの潮の流れがぶつかるところという意味は共通しています。
違いとしては、「潮境」がぶつかったところ全体を示しているのに対し、「潮目」はぶつかった時に水面にできる線のみを指します。
「潮境」の中でも「潮目」のあたりは非常によい漁場になります。
潮目はなぜ海釣りで重要なの?
潮目では、青魚から根魚まで、様々な魚が集まりやすく、良い漁場となります。
ここでは潮目が良い漁場となる理由を見ていきましょう。
プランクトンが発生しやすい
潮目で2つの流れがぶつかると、ぶつかった衝撃で海底にいるプランクトンが水面近くに巻き上げられていきます。
そのため、プランクトンを餌とする魚が集まりやすくなり、良い漁場となるのです。
様々な種類の魚が生息している
潮目ができる場所として有名なのが、千葉県館山市の沖合です。
館山沖では九州方面からやってくる日本海流(黒潮)と、北海道方面からやってくる千島海流(親潮)がぶつかります。
そのため、アジ・タイ・イワシ・タチウオといった暖かいところを好む魚とサケ・タラ・ホタルイカなどの寒いところを好む魚の、どちらもが潮目に集まります。
このように、2つの海流が合流する地点になるため、潮目には様々な種類の魚が集まるのです。
そのため、実はルアーフィッシングだけでなくフカセ釣り、タイラバといったシンプルな技法でも魚が大量に釣れる可能性があります。
潮目を見極めて高い釣果を得てくださいね。
潮目での釣りにおすすめのルアー
潮目での釣りにおすすめのルアーをご紹介します。
このブレードにより、潮目での激しい流れにしっかり対応できるだけでなく、見た目も含め目立つため魚を呼びやすいのです。
特にコアマンのパワーブレードは、軽量で遠投しやすく、種類も多いのでおすすめです。
【メジャークラフト】コアマン パワーブレード
潮目でのルアー釣りにおすすめなのは、なんといってもスピンテールジグです。
スピンテールジグとは、ルアーのテール(尻尾の部分)に回転するブレードがついたジグのことです。
【メジャークラフト】ジグパラブレード
スピンテールジグ同様、流れに乗れる、軽量というメリットがあるのがバイブレーションです。
メジャークラフトのジグパラブレードはスタイリッシュなデザインで魚が集まりやすいです。
潮目はどこで発生するの?
上記の通り良い漁場となる潮目ですが、どういった場所で発生するのでしょうか。
また、どのようにして見つけるのでしょうか。
ここでは、潮目の発生しやすい場所と、潮目を見つける方法について解説します。
潮目が発生しやすい場所
潮目が発生しやすい場所は、大きく分けて太平洋側と日本海側の2つに分かれます。
太平洋側のスポット
太平洋側は、先ほど例に出した千葉県館山市のように、黒潮と親潮がぶつかる場所が潮目になります。
館山市以外では、東北の三陸沖が有名で、以下の地点が漁場として知られています。
日本海側のスポット
一方の日本海側は、南側から対馬海流が、北側からリマン海流がやってきます。
合流地点としては北陸が有名です。
北陸には、海底に漁礁という隆起した部分が多いため、魚がとどまりやすく、よい漁場となっています。
潮目を地域ごとに確認する方法
船釣りでの有名どころとしては上記の通りですが、それ以外の地域や、磯釣りの漁場であっても日々潮目は変わります。
各地域で「潮見表カレンダー」というものが作成されており、これを読み解くことでおおよその傾向は分かります。
特に、「上げ潮」と呼ばれる、満潮に向かっていく時間を把握することは重要です。
満潮に向かうということは潮が岸に向かっているということになるため、魚も岸に寄ってくるためです。
全国各地の潮見表は、こちらから探すことができます。
しかし、実際は当日の天候などによって変わりますので、自分で判断することが必要になります。
次項では、自らで潮目を見つける手助けとなるものを紹介します。
潮目の見つける際に便利なツール
潮目の見つける際に便利なツールを2つほどご紹介します。
釣りアプリ
全国の潮見表がチェックできる上、当日の天候を反映した釣りアプリがいくつかリリースされています。
初心者におすすめなのは、「しおさいS-潮見表」です。
見やすい上、防災情報も確認できます。
慣れてくると「タイドグラフBI」が良いでしょう。
多くの地点の情報を長期に見ることができます。
また、BI(爆釣指数)という独自の指標があることも魅力です。
偏光サングラス
特に天気のいい日だと、日光が海面に反射して、潮目を見ることが非常に難しくなります。
日光の影響なく潮目を見るために、偏光サングラスを用意するようにしましょう。
海釣りで重要な潮目についてまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「潮目ってどういう意味?海釣りでの重要性やどこで発生するか・見分け方を解説」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。