釣りの糸巻きは釣り人必須のテクニックのひとつです。いざ1人でリールに巻こうとすると失敗してしまう方も多いのではないでしょうか。今回釣りラボでは、ラインの巻き方についてスピニングリールとベイトリールの場合に分けて分かりやすく解説します。
リールとラインの基本情報
リールにラインを巻く際には、「ラインキャパシティ」を参考にしてラインを準備すると良いでしょう。
「ラインキャパシティ」とは、そのスプールにどれだけの長さのラインが巻けるか、目安になる数値のことで、スプールに表示されていることが多いです。
ナイロンライン、フロロカーボンラインなら「号数」と「m」、PEラインなら「強度(ポンド数)」と「m」で表記されるケースが多いです。
リールの種類にはどんなものがある?
リールには、スプールに対して横方向にラインを巻いて行くスピニングリールと、スプールの回転方向にまっすぐラインを巻いて行くベイトリールがあります。
初心者でも扱いやすく、汎用的に使われるのはスピニングリールですが、船釣りなど、バーチカル(垂直方向)な釣りや、精密なキャストコントロールを必要とするルアーフィッシングなどでは、道糸の糸ヨレがほとんど起きないベイトリールが使われることが多くなります。
ラインの種類にはどんなものがある?
釣り糸に使われる主なラインは、ナイロンライン、フロロカーボンライン、PEラインがあります。
それぞれの特徴について説明します。
ナイロンライン
釣り糸の中では最も歴史が古く、汎用的に使われているラインで、安価、しなやかで使い勝手が良い、適度な伸びがあり衝撃吸収性があるなどの特徴がありますが、吸水劣化しやすいデメリットもあります。
フロロカーボンライン
硬くて比重が高いラインのため、水中で仕掛けがなじみやすく、根ズレなどの摩擦に強く、ほとんど吸水せず伸びない特性から、ハリスやショックリーダーなどに多用されます。
PEライン
超高分子ポリエチレンの繊維を編み上げたラインで、ナイロン、フロロカーボンと比較すると同じ太さで約4倍の強度がありますが、比重が軽すぎて風に弱かったり、締結性が悪かったり、摩擦に弱かったり一長一短があり、使いこなすためには知識と経験が必要です。
シーバス釣り、エギング、メバリング、ジギングなど、ルアーフィッシングにはPEラインを使う場面が多いです。
リール別ラインの巻き方
リールにはじめてラインを巻く時は、いい加減に巻いてはいけません。
正しく、一定のスピード、一定のテンションで、まっすぐ巻かなければなりません。
最初の巻き方が悪いと、糸ヨレやバックラッシュなどのライントラブルが格段に増えてしまいます。
ラインに変な巻癖をつけないよう、新品のラインを巻く時は気を使いましょう。
結果として、丁寧な巻き方はラインの高寿命化に繋がります。
ラインを巻く際に必要な道具
リールにラインを巻く場合は、リールを釣竿に固定し、少なくとも一番手元のガイドにラインを通してから作業を開始しましょう。
ラインを巻く際に、あると便利なライン巻き道具を紹介します。
これらがあれば、一人でも正しい巻き方をサポートしてくれます。
【第一精工】高速リサイクラー2.0
リールに糸を巻くだけでなく、古い糸をリールからラインボビンに巻き戻すことも出来る、ショップ御用達のラインリサイクラーです。
下巻きをした上でメインラインを巻くなら必須の道具です。
【SETAKO】勢田工業 ラインスプーラー リール 糸巻き機
直径65mmまでのラインリールを取り付け可能なラインスプーラーです。
ひとりでも、一定のテンションをかけながらまっすぐリールに巻くことが可能です。
下巻きのやり方
シャロースプールの場合を除き、ほとんどのスプールの場合、PEラインを巻く時は下巻きが必要です。
理由は、PEラインが通常は100m、150m、200mといった長さで売られており、ラインキャパいっぱいまで巻ける長さで手に入れづらいことと、比較的高価なPEラインを実用長さ以上に巻くのは出費が多くなってしまうためです。
PEラインの武器である飛距離を目一杯発揮させるために、ラインはラインキャパいっぱいに巻いておきたいので、下巻きが必要になります。
作業には、ラインリサイクラーと、空のラインボビンが2個が必要です。
巻き方の手順は以下の通りです。
スピニングリールの巻き方
スピニングリールのラインの巻き方は、下巻きをしない場合は、以下の手順となります。
ベイトリールの巻き方
ベイトリールのラインの巻き方は、サイドカバーを開けてスプールを取り外すところからスタートします。
リールにラインを巻くときのコツ
リールへのラインの巻き方で気をつけたいことは、スプールに初めて巻くときにどれだけ丁寧に巻いたかで、その後のラインの寿命が変わってくることを意識して作業すると言うことです。
この最初の巻き方をいい加減にやってしまうと糸ヨレが起こりやすくなります。
リールとラインの位置をまっすぐ水平に置き、同じテンションで同じスピードで丁寧な巻き方を心掛けましょう。
巻く糸の長さの計算方法
巻く糸の長さの計算は非常に難しいです。
ラインの太さだけでなく、巻き方によっても変わってきます。
特に巻きテンションが影響します。
概算にはなりますが、簡単に算出してくれるツールが公開されているので、参考にしてみてください。
2人以上で行うと巻きやすい
正しい巻き方を実践するために、出来る事なら2人以上で行いましょう。
すなわち、リールを巻く人と、ラインを押さえる人の2人です。
ラインを押さえる人は、一定のテンションを保ちながら、リールとの位置関係を水平、一直線に保つ重要な役割を担います。
ドラグはやや強めに締めておく
ラインをスプールに巻くときは、ドラグはやや強めに締めておきましょう。
なるべくテンションをかけた状態でラインを巻きたいからです。
ドラグを締めておくことで、スプールのストロークいっぱいにラインが行き渡るような巻き方ができます。
リールの巻き方のまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「スピニングリール・ベイトリールへのラインの巻き方や下巻きの手順を徹底解説!」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。