ラインとラインを結束するのに用いられるサルカン。そんなサルカンの正しい使い方をご存じでしょうか?今回釣りラボでは、サルカンとラインとの結び方を中心に最強・簡単な結び方を紹介します。
そもそもサルカンとは?

サルカンは、道糸とハリスなどを接続する金具で、道糸側、ハリス側など、それぞれを接続する金具の輪が中央の胴部に接続され、互いに自由に回転する機構になっといる金具です。
サルカンをつける目的は、接続されたそれぞれの糸のヨレを、糸を接続した輪が回転することで解消することです。
そのため、サルカンはヨリモドシとも呼ばれます。
道糸とハリスの間にサルカンを噛ませると、糸のヨリはは解消されますが、感度が落ちたり、サルカン自体が潮を受けて流されることがあるため、小さなアタリを見極めるて確実にアワセたいウキフカセ釣りの一部では、サルカンを使わず、道糸とハリスの直結を推奨している釣りもあります。
サルカンはPEラインの直結びは原則できませんので、ナイロンライン、フロロカーボンラインの接続に使います。
サルカンの結び方でおすすめの6選を紹介

サルカンの結び方には様々なものがあります。
糸の太さ、対象魚ごとに使い分ける必要があります。
それぞれ一長一短があるのですが、大事なことは、締め込みを確実に行うことです。
また、締め込む際は、摩擦熱が発生しやすくなります。
摩擦熱が発生すると、ラインの強度が著しく低下しますので、ラインを濡らしながら締め込むとか、摩擦熱が発生しない工夫をしてしっかりと締め込みましょう。
サルカン結び
サルカン結びは、ユニノットの変形型と言える結び方です。
どちらかと言うと細いラインに向いています。
締め込みの際は、結び目が不自然に折り重なったりしないように、ゆっくりと目視で確認しながら締め込みます。
クリンチノット結び
クリンチノット結びは、サルカンを一番簡単に結ぶことができるノットです。
小型魚が対象であればこれで充分ですが、強度にやや不安があるので、心配であればダブルクリンチノットをおすすめします。
ダブルクリンチノット結び
クリンチノットの一番最初、サルカンの輪にラインを通す工程を2回ループにしたクリンチノットです。
これだけで実用強度がかなり上がります。
クリンチノットをするなら、ダブルクリンチノットが良いでしょう。
チチワ結び
チチワ結びは、チチワを先に作り、できた輪をサルカンの輪に通し、通した先のチチワの輪ににサルカンを一回転させる結び方です。
この結び方は、サルカン側には一切締込みを行っていない特殊な結び方になりますが、釣り方を問わず、非常に汎用性の高い結び方ですので、是非覚えていただきたいノットです。
ユニノット結び
ユニノット結びは、釣りをするなら、絶対にマスターしなければならない、基本のキであるユニノットを使った結び方です。
この結び方もサルカン以外にも使える、非常に汎用性が高い結び方ですが、締め付けの際、ラインに熱摩擦が加わりやすい結び方ですので、注意しながら締め込みを行いましょう。
ウキフカセ釣りなどでは、道糸方にユニノット、ハリス方にクリンチノットという組み合わせが多いです。
漁師結び(完全結び)
漁師結びもユニノットの変形で、ルアー/サルカンとラインを結ぶノットの中でも非常に締結強度が高い結び方です。
ただ、結び目が大きくなりますので、大物狙いの太ハリス仕掛けを作るのに向いています。
サルカンの最強かつ簡単な結び方はどれ?

サルカンやリング金具を締結する結び方で、最も簡単で強度の強い結び方は、以下に紹介するイモムシノットです。
一番最初の工程である、リング部へのループの締め込みが強度を決めますので、この工程はしっかりと確実に行います。
あとは、ハーフヒッチのみで仕上げて行きます。
このイモムシノットという結び方は、もともとのラインの引っ張り強度を上回る強度を出すことも可能で、まさに最強の結び方と言え、タフなジギングにも対応出来ます。
結束強度ランキングもトップクラスです。
サルカンの選び方・ポイントをご紹介

サルカンには、様々なサイズがあり、大きくなればなるほど重量が重くなり、破断強度も大きくなります。
ウキ釣りなど、仕掛けの重量を厳密に管理しなければならない釣りの場合は、サルカンは破断強度よりも重量に気を使いますが、それ以外の釣りは破断強度を基準に選びます。
サルカンの種類
サルカンには樽型サルカンと呼ばれるものと、スイベル型サルカンと呼ばれるものがあります。
破断強度が強いのはスイベル型サルカンです。
スイベル型サルカンは「ローリングサルカン」などの名称で売られています。
サルカンが二つ接続されたトリプルサルカンもあります。
これは、本線にエダスを出すのに便利です。
サルカンのサイズ
サルカンのサイズと重量と破断強度にはメーカー毎の相関性はありません。
一般的に、番手が小さいものの方が大きく、重量があり、破断強度も高いです。
1号を超えるサイズは1/0、2/0号など、分数の形で呼ばれます。
この呼び方になると、頭の数字が大きくなるほどサイズが大きくなります。
どういったサルカンを選ぶべき?
サルカンの選び方は破断強度を基準に選びましょう。
スイベル型サルカン(ローリングサルカン)を選んでおけば問題ありません。
一般的に使われるサルカンは?
一般的に使われるサルカンは、タル型サルカンで、既成の投げ釣り仕掛けなどにも使われています。
破断強度は低めですが、非常に安価です。
大物狙いの場合
大物狙いの場合は、もっと破断強度が強いベアリングスイベルを使うこともあります。
【オーナー】P-17 ボールベアリングスイベル
破断強度52kgのパワースイベルです。
大型魚に負けない強度があり、ベアリング使用によるスムーズな回転で糸ヨレを解消します。
小型の魚を選ぶ場合
小型魚狙いの場合は、破断強度は気にせず、重さとサイズで選びましょう。
仕掛けのバランスに影響を及ぼさない、小型軽量のものが理想です。
【NTスイベル】タル型サルカン クロ # 20
非常に小さいタル型サルカンです。
破断強度は6.7kgなので、カサゴや小型のメジナ釣りなどに使えます。
サルカンの結び方のまとめ

いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「サルカンの最強かつ簡単な結び方はどれ?おすすめノットを6つご紹介!」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
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