アキアジ(鮭)を釣りたいけれど、どのようにすれば良いのかわからない。今回、釣りラボでは、そんなアキアジを釣るために必要なタックル・道具や釣るための方法、そして2024年最新の釣りスポット情報まで解説していきます。
そもそもアキアジ(鮭)とはどんな魚?
アキアジとは北海道の方言で、誰でも知っている魚、サケを指す言葉です。
アキアジは、河川で生まれてすぐに海へ下り、日本から遠く離れたベーリング海まで旅をします。
海で大きく育ったアキアジは秋になると自分の生まれた川に戻り、上流に遡上して産卵します。
産卵したサケは一生を終え、川で死んでしまいます。
アキアジの生息地
日本国内では、アキアジは主に北海道・東北に生息しています。
特に北海道北部・東部の河川のほとんどにアキアジは遡上し、数も非常に多いです。
西日本でも数は少なくはありますが生息している河川もあるようです。
現にアキアジの南限は遠賀川とされており、度々サケの遡上が確認されています。
アキアジの釣れる時期
アキアジの釣れる時期は釣りをする地域によって異なります。
北海道の北部・東部はベーリング海から戻ってくるアキアジが最も早く到達する地域のため、年によって多少前後しますが8月後半には好釣果があがります。
道北・道東でサケが釣れるのは8月後半~11月前半まででしょう。
道央・道南では、地域によりますが9月に入ってから釣れることが多いです。
アキアジの群れが入ってくるのが遅い分12月になっても釣れるようです。
道央・道南でのシーズンは9月~12月前半です。
アキアジの釣れる時間帯
その日の天気・海の状態にもよりますが、特に釣果があがりやすいのが朝マズメです。
日の出の前後1時間の間にアキアジは岸に寄ることが多く、アキアジの泳ぐ姿や跳ねを見ることができます。
また、夕マズメも朝マズメほどではありませんが釣りやすい時間帯で、日の入り前後1時間が狙い目です。
河口のようなアキアジの接岸する要因があるフィールドでは日中でもチャンスがあり、中には深夜の河口でアキアジを釣りあげる猛者もいます。
アキアジの釣り方にはどんな方法がある?
アキアジの釣り方は大まかに分けて以下の3種類あります。
ここからは各種類の釣りに必要な道具・タックルについて解説します。
アキアジ釣りに必要な道具・タックル
3種類あるアキアジ釣りの道具はそれぞれ異なっています。
自分の釣りをするフィールドに合わせた釣り方・道具を選択しましょう。
浮きルアー釣りでアキアジを狙う場合
浮きルアーは最もポピュラーなアキアジの釣り方です。
用意するのはロッド・リール・ライン・仕掛け(ウキ・ルアー)のみのシンプルな釣り方です。
ルアーにはタコベイトを付けたスプーンを用いるのが一般的です。
浮きルアー釣りにおすすめのロッド
浮きルアーでは40~60gのスプーン等をキャストするためロッドの適合ルアーウエイトは最大で50~60g程度あると良いでしょう。
また、他の釣り人が多い中好釣果をあげるためには遠投が必要不可欠です。
11~13フィートのロングロッドが主流となっています。
【アブガルシア】ノースフィールドアキアジ NFAS-1002MH
アブガルシアが展開しているアキアジの専用ロッドです。
力強いバットで大きなアキアジも強引に寄せることができ、魚に主導権を渡しません。
浮きルアー釣りにおすすめのリール
アキアジ釣りで使うラインはPE2号以上が一般的で、飛距離を伸ばすためにも大きめの番手がおすすめです。
シマノで4000番程度、ダイワなら3000番か4000番くらいが丁度良いでしょう。
また、アキアジが掛かったら、周囲の釣り人の邪魔にならないよう、素早く魚を寄せる必要があります。
そのため、リールのギア比は高めの物を選ぶのがベターです。
ベテランの釣り人はベイトリールを用いることもありますが、初心者にはスピニングリールがおすすめ。
【シマノ】ショアジギング リール 16 ナスキー 4000XG
大手釣具メーカー、シマノのリーズナブルなスピニングリールです。
サケ釣りには高価なリールは必要なく、この程度のスペックがあれば十分です。
浮きルアー釣りにおすすめのライン
近年では、PEラインの低価格化もあり、ほとんどの浮きルアー釣りのアングラ―はPEラインを使っています。
大きいものでは90㎝近くにもなる魚を素早く寄せる必要があるため、太めのPEラインがおすすめ。
PE2~3号を選択すると良いでしょう。
浮きルアー釣りにおすすめの仕掛け
スプーンは35~50g、浮きは専用のフロートのM~LLサイズを選択しましょう。
大手釣具メーカー各社から浮きルアーの仕掛けがセットとして販売されています。
浮きフカセ釣りでアキアジを狙う場合
浮きフカセ釣りは浮きとタコベイトのみのシンプルな仕掛けです。
浮きルアーとは異なりリーリングせずアタリを待ちます。
浮きフカセ釣りにおすすめのロッド
浮きフカセ釣りのロッドは浮きルアー用のものでOKです。
浮きルアーで反応がなくなったら仕掛けを浮きフカセに付け替えて釣る、という方も数多くいます。
浮きルアーと同じくロングロッドが有利です。
【アブガルシア】ノースフィールドアキアジ NFAS-1002MH
フカセ釣りには飛距離が必要になる場面も多いため、10フィート以上ロッドがおすすめ。
浮きルアーと兼用も可能です。
浮きフカセ釣りにおすすめのリール
ロッドと同じく、リールも浮きルアーの物が流用できます。
浮きルアーと同じく、周囲の釣り人の邪魔にならないよう素早く取り込む必要があり、ギア比の高いリールがおすすめです。
【シマノ】ショアジギング リール 16 ナスキー 4000XG
ギア比が高いため、素早く魚を取り込めます。
また、アキアジとのファイトに十分な剛性を持っており、安心して魚とやり取りすることができます。
浮きフカセ釣りにおすすめのライン
繊細なアタリを逃さないよう、メインラインはPEやフロロカーボンが一般的です。
飛距離を出したい際にはPEラインを使うと良いでしょう。
一方で、潮の流れが速い場所ではフロロカーボンがおすすめです。
また、アキアジが掛かった際にバラしを防ぐため、ハリスにナイロンラインを用いる方もいます。
浮きフカセ釣りにおすすめの仕掛け
浮きフカセの仕掛けセットが各社からラインナップされています。
はじめての方はこちらを使うと良いでしょう。
投げ釣りでアキアジを狙う場合
アキアジはぶっこみ釣りとも呼ばれる投げ釣りによっても狙うことができます。
投げ釣りでアキアジを狙う多くの釣り人は1人で複数本竿を出し、アタリを待ちます。
フィールドはサーフが一般的で、数メートル間隔で仕掛けをキャストし、竿立てに竿をセットします。
注意してほしい点は、1人で出す竿の本数は5本までがマナーであること。
最盛期にはフィールドに釣り人がごった返すため、他の釣り方よりも広く場所をとる投げ釣りをする際には周りに気を配りましょう。
また、近年では釣り座の場所取りも問題視されており、警察により撤去が行われたエリアもあるため注意が」必要です。
投げ釣りにおすすめのロッド
アキアジの投げ釣りでは、30号程度のオモリを使用するため強めのロッドがおすすめです。
サケは案外岸際まで回遊してくるので遠投する必要はなく、短めの投げ竿でOK。
一人で複数本竿を出すことを考え、比較的安価なロッドを多く揃えると良いでしょう。
【ダイワ】リバティクラブ サーフ T30-420
大手釣具メーカー、ダイワが展開している入門用投げ竿です。
入門用と侮るなかれ、アキアジの強烈な引きにも負けないパワーがあります。
投げ釣りにおすすめのリール
5000番程度のスピニングリールが一般的です。
リールの感度や重量はほとんど釣果に直結しないため、安物のリールでOK。
複数本竿を出すため、竿の数だけリールが必要になります。
投げ釣りにおすすめのライン
浮きルアーや浮きフカセとは異なり、ナイロンラインを用いることが一般的です。
ラインの太さは6号程度あれば80㎝を超える大物が掛かっても安心でしょう。
投げ釣りにおすすめの仕掛け
投げ釣りの仕掛けは胴付き仕掛けのエダスの先にフロートとタコベイトが付いた構造になっています。
はじめのうちは市販の仕掛けを揃えて釣りに臨むと良いでしょう。
フロートの色はシルバーがおすすめ。
【がまかつ】A1スーパーアキアGストロング投仕掛
大型のアキアジをターゲットとした専用フック、スーパーアキアGストロングを採用している仕掛けです。
不意の大物もがっちりフッキングして釣りあげることができます。
アキアジが釣れない原因とその対処方法
何度も通っていてもなかなか釣れない、周りの釣り人は釣るのに自分だけ釣れない、そんな経験をするかもしれません。
釣れないことには必ず原因があるはず。
ここではそんな釣れない人が犯しがちなミスの一部を紹介します。
場所・ポイント選びのミス
そもそもアキアジが岸寄りしにくい場所で釣りをしているようでは魚は釣れません。
河川のような淡水の流入するエリアの付近を選択しましょう。
ただし、北海道等の河川には河口規制と呼ばれるサケマス類の採捕の禁止されているエリアがあるため注意しましょう。
餌選び・付け方のミス
アキアジ釣りの餌はサンマ、カツオ、エビ等様々ですが、状況によって有効な餌が変化します。
そのため、餌は1種類ではなく複数の種類持っていくと良いでしょう。
サンマやカツオ等の魚の切り身は餌持ちが悪く、付け方によってはキャストの際に千切れてしまいます。
餌持ちの良さではイカがダントツでおすすめです。
切り身の餌は塩漬けにして縫い刺しにするなど、餌の付け方も工夫すると良いでしょう。
また、餌は匂いが重要で、ニンニクやめんつゆなどで臭い付けをすると良いでしょう。
仕掛けの選定ミス
釣り人が多く、浮きルアーのような大きなアクションの仕掛けに魚がスレている場合があります。
そんなときには浮きフカセや投げ釣りの方が有効です。
また、同じ種類の仕掛けでも、ルアーの種類、タナ等が違うと釣果に差が出ます。
周りで釣果をあげている釣り人の仕掛けを参考に、状況に応じた仕掛けの選択をしましょう。
【2022年】北海道のアキアジ釣りスポット情報
2019年は記録的な不漁となり数多くの釣り人を苦しめましたが、2020年は幾分か改善したようです。
ここでは2020年に好調だったアキアジ釣りスポットを紹介します。
ぜひ、2021年シーズンの参考にしてみてください。
オホーツク海でおすすめの釣りポイント
藻琴川河口は、網走市内を流れる藻琴川の河口です。
毎年多数のアキアジが遡上のために岸寄りし、釣り人の数もかなり多いです。
河口付近は浮きルアーの釣り人が多く、ちらほらと浮きフカセの方も見られます。
投げ釣りは河口から離れた場所で釣り座を構えるルールがあるようです。
日本海でおすすめの釣りポイント
箸別川河口は、増毛町のアキアジ釣りスポットです。
浮きルアーと投げ釣りでアキアジを狙う釣り人が多いように感じます。
例年では9~10月がベストシーズンです。
札幌から近いこともあり混雑することもあります。
太平洋でおすすめの釣りポイント
原木川河口は、北海道有数の観光都市、函館市内のサケ釣りスポットです。
函館近辺では比較的早めに釣れはじめ、12月初旬まで次々と群れが入ってきます。
浮きルアー・フカセ主体の釣り場で、地元の釣り人によって仕切られており、独自のルールが定められているため初めて訪れる際には注意が必要です。
アキアジ釣りについてのまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「アキアジの釣り方を徹底解説!2021年の最新釣りスポット情報やおすすめタックルもご紹介」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。