キス釣りの中でも手軽に楽しめることで人気のあるウキ釣りですが、キスのウキ釣りの詳しい釣り方についてご存じでしょうか?今回釣りラボでは、キスの浮き釣りについて用意したいおすすめタックルや仕掛け、分かりやすいウキ釣りの釣り方などを解説します。
キスの生態・特徴
小型ながら力強いアタリと、初心者でも比較的簡単に釣れるキス釣りは投げ釣りが特に人気ですが、ウキ釣りでも釣ることができます。
キスのウキ釣りをご紹介する前に、キスの生態・特徴について解説していきます。
キスは北海道(主として南部)から台湾、フィリピンまで生息しており、ほぼ本州の海岸では釣ることのできる魚です。
生息地は沿岸の砂地で、夜は砂に潜って眠り、朝になると出てきてゴカイや小型のエビなどを食す肉食の魚で最大で35cmまでなります。
日本近海にはシロギスとアオギスが生息していますが、アオギスは生息域も狭く、日本ではキスといえばほぼシロギスのことをさします。
冬場には水深40~50mの深さに移動しますが、春から夏には産卵時期となり水深15mより浅い海域に上がってくるほか捕食活動も活発となり、キス釣りのシーズン到来となります。
ウキ釣りとは?
ウキ釣りとは、ラインの途中にウキを固定し、その下に針やオモリを置くことで、ウキの浮いている海面から針(えさ)までの長さを調整する釣りの方法です。
ウキ釣りは漢字では浮き釣りとも言い、多くある釣り方の中の一つで、釣りの代名詞とも言えます。
魚がヒットしエサをくわえこみ、水中にウキが引き込まれる瞬間を見て、竿を合わせるのはウキ釣りの醍醐味の一つです。
キスのウキ釣りの基本
キスのウキ釣りの基本的なところをタックルや、仕掛け、季節、そして場所などを中心としてご紹介していきます。
キスの浮き釣りにおすすめのタックル
キスの浮き釣りにおすすめのタックルをご紹介します。
キス釣りにおすすめのロッド・釣竿
キス釣りの釣り竿は、浮き釣り用の磯竿がおすすめです。
キスは主に砂浜海岸に多く生息しているので、遠投があまりできない浮き釣りでは長めの磯竿が使いやすいでしょう。
もちろん投げ釣り用の竿を1本しか持っていない初心者は、投げ釣り用の竿で代用しても構いません。
【ダイワ】磯竿 スピニング リーガル 1.5-53
高強度釣竿のスタンダードモデル
堤防や磯など幅広く使用できる価格と性能のバランスを考えたスタンダードモデルとなっています。
リールシートはスタンダードモデルは軽量の板シート、遠投モデルはロールシートを採用しており、穂先は強度の高いチューブラ穂先を採用しています。
こんな人におすすめ
- 釣り初心者や初めてキス釣りをする方
- 手軽に始めたいけれど、ある程度の性能を求める方
キス釣りにおすすめのリール
キスは小型の魚なので、リールについてもそれほど大きなものは不要で、アジやメバルなどの釣りにも使われる2500番台のスピニングリールが、軽量で扱いやすいでしょう。
【シマノ(SHIMANO)】スピニングリール 15 ツインパワー 2500S
強靱で高性能なリール
釣具メーカーのシマノで長い歴史を持つツインパワーは金属ローターとHAGANEボディにより、歪みやねじれを抑制し強い剛性感を持っています。
またロングストロークスプールを用いたことで、キャストの性能を向上させています。
こんな人におすすめ
- 長時間の釣りに耐える耐久性にこだわる方
- キャスト性能が高く、遠投にも興味がある方
キス釣りにおすすめのライン
キス釣りに使うラインはナイロンなど価格が比較的安く、くせがつきにくいものがおすすめです。
【サンライン(SUN LINE)】クインスター2号
カラフルな優れたライン
600mの長さで700円程度の価格で販売されており、コスパは最高です。
巻き癖がつきにくく、しなやかなラインで汎用性が高い上に操作性に優れています。
視認性を高めるために複数の色から選択することができます。
こんな人におすすめ
- コスパ重視でウキ釣りをする方
- たくさん釣り上げるために長時間釣りをする方
キスのウキ釣りの仕掛け
砂浜からの釣りが多いので、砂浜から沖に向かってキャストする必要があり、遠投にも向き、風の影響を受けにくい円錐ウキがベースとなります。
棒ウキは、投げた時に糸が絡みやすいので、絡みにくくする、飛ばしウキなどの併用が必要です。
基本的な仕掛けをご紹介します。
ラインにウキ止め玉、シモリ玉、円錐ウキ(2Bか3B)ゴム管(ヨウジ止め)、ガン玉(2Bか3B)、サルカンの順につなぎます。
サルカンの先にハリス(1m程度)付きのキス針仕掛け(6~10号)を取り付ければよいでしょう。
サルカンと針の間にガン玉を取り付けても良いです。
キスのウキ釣りに最適な時期・時間帯
キスは冬場は比較的深い海底で生息しており、捕食活動も活発ではありません。
キスが徐々に岸に近づき始める3月位からがキス釣りに向いた季節ですが、岸に最も近づく6月から8月がキスのウキ釣りには最適な季節です。
6月から8月になるとキスは水深1m程度の浅瀬まで近づいてくるので、岸から少し投げるだけで釣ることができます。
9月~11月になるとキスは再び沖に生息域を移すので、岸からのウキ釣りでは釣りにくくなる季節です。
ただしこの季節のキスは30cm級のものもいるので大物狙いにはおすすめです。
キスのウキ釣りに最適な時間帯は、朝と夕方のマズメ時です。
少しずつ明るくなる時間帯や暗くなる時間帯は、キスの警戒心が少なくなってくるのでキスのウキ釣りに向いています。
キスのウキ釣りができる場所
キスのウキ釣りは、砂浜海岸や堤防など、基本的に投げ釣りを行えるところであれば行うことができます。
ただし砂浜海岸では遠浅のところよりも、波打ち際か深くなるところの方が、おすすめです。
あまりにも浅いところにはキスもあまり近づいてこないからです。
また、海底に岩礁が多く、投げ釣りで根がかりの多い場所などは、ウキ釣りにおすすめの場所です。
キスの釣り方
ウキ釣りでのキスの釣り方をご紹介していきます。
キスの浮き釣りのできる場所は、砂浜や堤防(海底が砂地)となります。
砂浜の場合には、海岸から見て白波が立っている駆け上がりと呼ばれる場所はプランクトンが多く、魚が多く生息しています。
浮き釣りの場合、この駆け上がりに向けて、キャストすると良いでしょう。
エサはゴカイやアオイソメなどを用います。
ウキから針までの長さは、ウキが浮いた状態で、針が海底につく位の長さに調整しますが、一度ではわからないので、何回か調整が必要となります。
ウキ釣りの仕掛けの作り方の例をYouTubeでご紹介します。
キスのウキ釣りの様子もYouTubeにアップされています。
キスのウキ釣りのポイント
キスのウキ釣りのポイントとして以下の点を押さえておきましょう。
ウキ釣り以外のキスの釣り方
ウキ釣り以外のキスの釣り方で主流なのは、キスの投げ釣りとなります。
ウキ釣りと同じフィールドとなりますが、遠投ができますので、沖深くに生息するキスを狙うことができます。
投げ釣りと同じ仕掛けで、堤防から10m位を狙うチョイ投げ釣りも人気の釣り方です。
キスはワームで釣ることもできます。
ただし、キスは口が小さいので、小型のジグヘッドを選ぶかあるいは、キスの投げ釣りの仕掛けの針にゴカイに似たワームを取り付けることをおすすめします。
また、キス用の針を用いてジグヘッドを自作してもよいでしょう。
なお、チヌなどを釣りあげる団子を使った紀州釣りでも、場所によってはキスが掛かることもあるようです。
キスのウキ釣りのまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「キスのウキ釣りにおすすめタックルや釣り方を分かりやすく解説!」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。