テグスの結び方を徹底解説!釣りで活躍する簡単かつ最強のノットは?

テグス(釣り糸)の結び方は、釣りをするのであれば最低限知っておく必要があります。今回、釣りラボでは、そんなテグスの結び方について、釣果への影響や、最強かつ簡単な結び方を、テグス同士で結ぶ場合と金具と結ぶ場合に分けてご紹介します。

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テグスとは?結び方はどれくらい釣果に影響する?

とは?

出典:写真AC

テグスとは、もともとは「天蚕糸」と書き、テグスサンという蛾の幼虫の体内の絹糸腺という器官を取り出して、酸処理して延伸させた糸のことでした。

1匹のテグスサンの幼虫から2〜3mのテグスが取れたため、これを木の棒などにくくりつけ、釣りをしていたようです。

現在は化学繊維の釣り糸(主にナイロン糸)のことをテグスと言います。

テグスは釣りの糸として使われるのはもちろんですが、その透明度と強度(特に水に強い)から、様々な用途に使われています。
ビーズを使ったネックレスやブレスレット、指輪など、アクセサリー材料としてもテグスは使われます。

釣り糸として使う際は、結び方によって、仕掛け全体の強度に大きく影響が出てきます。

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テグス同士の簡単な結び方

出典:写真AC

テグス同士の結び方として簡単なものにはいくつかありますので紹介します。

結び方を正しく覚えることが最も重要です。
全部覚える必要はありません。
これから紹介する結び方のいくつかを何度も練習し、完璧にマスターしてください。

テグス結び

テグス結びは「フィッシャーマンズノット」とも呼ばれる結び方で、二本の糸を片側ずつ結び、最後に強く引っ張って、結び目を互いに密着するように調節する結び方です。

  • 二本のラインを数10cm重ねて置く
  • 片方の端糸をラインに結ぶ
  • 反対側の端糸をラインに結ぶ
  • 互いのメインラインを引っ張り、結び目を同化させる

このそれぞれのラインへの結び方がユニノットになると電車結びになります。

このテグス結びはどちらかというと、アウトドアでのロープワークに多用される、太いロープ向きの結び方です。

チチワ結び(エイトノット)

チチワ結び(エイトノット)は、非常に簡単ながら強度が高く、さらにいろいろな用途に使えるマルチなノットです。
これは必修科目と言って良いでしょう。
必ずマスターしておきましょう。

  • ラインの先端を20cmくらい二つ折りにする
  • 二つ折りにしたラインで輪を作る
  • 輪の根元を1回転させ、その輪の中に、二つ折りしたラインを通して締める

延べ竿のリリアンへの道糸の締結、サルカンと道糸の締結など、応用出来る場面は非常にたくさんあります。

FGノット

FGノットは、ファーストジギングノットといい、PEラインとフロロカーボンリーダーの結束に使う摩擦系ノットです。
慣れるまでは大変ですが、一度慣れてしまえば簡単に結ぶことができます。

  • 左手の人差し指と薬指にメインライン(PEライン)を10回程度巻く
  • 人差し指と薬指の間のPEラインにショックリーダーをクロスさせる
  • ショックリーダーにPEラインを10回以上クロス巻きにして締め上げる
  • リーダーとPEラインの本線を一緒にPEラインの端線で外掛け結びを数回する
  • リーダーの端をライターで炙りコブを作る
  • PEラインの本線をPEラインの端糸で5〜6回ハーフヒッチ

このラインシステムは、現場でも簡単にできるのか魅力です。
是非、修得していただきたいノットです。

SCノット

SCノットは、ショックアブソーブド・キャプテンノットはといい、FGノットよりも更に手順が簡単で、FGノットよりも強いノットと呼ばれています。

  • PEメインラインを30cm程度のところで2つ折りにする
  • 2つ折りしたPEラインをリーダーに30回程度巻きつける
  • PEラインの頭の輪にリーダーの端糸を通して締め上げる

手順はこれだけですが、締め上げるのにはかなりコツがいります。
動画を見て、何度も練習してください。

電車結び

古くから使われている簡単な締結方法です。
締結強度はさほど高くはありませんが、小物釣り程度であれば全く実用には問題ありません。
テグス結びのそれぞれのラインへの結び方がユニノットになったものが電車結びです。

  • ライン二本を重ねて持つ
  • 片方の端糸をもう片方のライン本線にユニノットで結ぶ
  • もう片方のラインの端糸も同じようにユニノットで結ぶ
  • 互いの本線を引き、結び目を締め付けて同化させる

この結び方も締め付け時の摩擦熱に気をつけて、ラインを濡らしながら締め付けるなどの工夫が必要です。

一番簡単な最強の結び方はどれ?

これまで紹介した結び方のうち、最も簡単で最強の結び方は、SCノットであると言えます。
ただし、締付けの際にPEラインが絡まったり、ダンゴになってしまったら強度は出ませんので必ずやり直してください。

最終的な強度は、100%正しく結べた時だけ発揮します。
少しでも納得が行かなければやり直したほうが良いでしょう。

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テグス(釣り糸)と金具のほどけない結び方6選

糸

出典:写真AC

テグス同士の結び方と同様に、金具とテグスを結ぶ場面も非常に多いです。
道糸とサルカン、サルカンとハリス、ルアーアイとショックリーダーなどです。

ここでは、テグスと金具の結び方を紹介します。

ユニノット

ユニノットはあらゆる釣りの場面で使う基本の結び方です。
難しいことはないので、必ず修得してください。

  • 金具にテグスを通し、テグスを二つ折りにする
  • 折り曲げた端糸で輪を作り、テグスの本線と輪を一緒に3〜4回内掛け結びにする
  • 摩擦熱に気をつけて締め込む

パロマーノット

ルアーアイにルアーを結ぶのに適しているパロマーノットは、その手軽さと強度に優れた結び方です。
ジギングをするなら是非覚えておきたいのにです。

  • テグスを二つ折りにして金具のリングに通す
  • 二つ折りしたテグスごとリングを1回結び、軽く締める
  • テグスの先端の輪にリングを徹して締め込む

クリンチノット

クリンチノットも非常に使う場面が多い結び方です。
小物釣りではクリンチノットで充分ですが、その他の釣りでは、より強度が出るダブルクリンチノットをおすすめします。

  • 金具にテグスを通します(ダブルクリンチノットは2回通します)
  • ライン本線と端糸を5〜6回絡めます
  • 端糸を金具とテグスの間に出来た輪に通して締め込みます

クリンチノットとダブルクリンチノットのちがいは、最初の工程で金具にラインを1回通すか2回通すかの違いですが、ダブルクリンチノットの強度はかなり高くなります。

完全結び(漁師結び)

完全結びは、漁師結びとも呼ばれる結び方で、通常の使用下で結び目が緩むことが絶対にない優れた結び方です。
コツを掴めば簡単にできますので、是非覚えておきたいノットです。

  • テグスを二つ折りにしてリングに通し、折り返す
  • 折り返した二つ折りの輪とライン本線を重ね、端糸をリング側から4回巻きつける
  • 巻きつけた端糸を二つ折りの輪に通して締め込む

ハングマンズノット

ハングマンズノットは、死刑執行人が絞首刑の際に使ったと言われる結び方です。

ユニノットのような結び方ですが、ユニノットは本線と端糸を内掛けで結びますが、ハングマンズノットは外掛けで結びますので、より簡単です。
締め込みの際の摩擦熱が発生しやすいので、ラインをを湿らせてから締め込みましょう。

フリーノット

フリーノットは、リーダーをルアーアイに直結する際に使われる結び方です。
ルアーアイへの締め込みを行わず、ルアーが自由に動きやすいノットです。
また、ルアーチェンジの際に簡単に解くことができる特殊な結び方です。

太くて硬いラインが使いやすく、細くて柔らかいラインには向きません。

フリーノット作成の全行程を予め二つ折りにしたラインで行うのがダブルフリーノットです。

一番簡単な最強の結び方はどれ?

以上、金具のリングとテグスの締結方法を紹介してきましたが、この中で、一番簡単で最強の結び方はどれでしょうか?

経験上、最も簡単な結び方はパロマーノットだと思います。
ただし、ラインが硬いと非常にやりづらいノットです。

強度と手間のバランスがよく、おすすめしたいのは完全結び(漁師結び)になります。

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テグスの結び方についてまとめ

出典:写真AC

いかがでしたでしょうか?

今回、釣りラボでは、「テグスの結び方を徹底解説!釣りで活躍する簡単かつ最強のノットは?」というテーマに沿って、

  • テグスとは?結び方はどれくらい釣果に影響する?
  • テグス同士の簡単な結び方
  • テグス(釣り糸)と金具のほどけない結び方6選

といったことをご紹介してきました。

他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

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監修者:釣りラボ編集部

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