【人気の魚をご紹介】今回、釣りラボでは、ブラウントラウトの特徴、生態、呼び名、世界記録、日本記録、生息地、値段相場を徹底解説した上で、味、おすすめのレシピ、釣り方、さばき方、飼育方法などをご紹介します。ぜひご覧ください。
ブラウントラウトとは?その特徴・生態をご紹介
ブラウントラウトは、サケ科の魚で学名をSalmo truttaといいます。
ブラウントラウトは3種類からなり、一生の大部分を過ごすエリアによって降海型、降湖型、河川型と呼ばれています。
どの種類も11月から2月頃にかけて川の上流で産卵し、3月頃に孵化した稚魚は幼魚になるまでに一年ほどを淡水域で過ごします。
10センチほど成長した幼魚は、降海型、降湖型、河川型に分かれてそれぞれの生息域へと移動していきます。
ブラウントラウトは肉食性であり、一日中採餌行動を行う習性があるため、サケやマスの幼魚や甲殻類などを大量に捕食します。
ブラウントラウトは、他のマス類の幼魚や甲殻類などを食害しながら分布域を広げていくため、日本では要注意特定外来生物にされ、世界的にも侵略的外来種のワーストに100に選ばれています。
ブラウントラウトの呼び方
ブラウントラウトは、ヨーロッパ原産のマス類で、移入によってアメリカや日本へと分布を広げています。
ブラウントラウトは、移入によって世界中に分布域を広げつつあるため、世界各国で様々な名称で呼ばれています。
漢字名
ブラウントラウトは、全体的に茶色い体色をしており、背中部分を中心に黒い斑点が散りばめたような模様があるため、その見た目から漢字名では「茶鱒(チャマス)」と呼ばれています。
別称・別名
ブラウントラウトは、名前にブラウンとついているとおり、全体的に茶色い体色をしています。
特徴的な体色から、ブラウンマス、茶色マス、茶マスなどの別称や別名があります。
英語・外国名
ブラウントラウトという名称は英語です。
英語表記ではBrownTroutと書きます。
また降海型のものはシートラウトと呼ばれ、英語表記はSeaTroutと書きます。
学名
ブラウントラウトの学名はSalmo truttaです。
ヨーロッパ原産の川にすむマスという意味で、truttaはラテン語のマスを意味に由来があります。
ブラウントラウトの生息地
ブラウントラウトは、1900年前後にヨーロッパからアメリカ経由でニジマスなどに混ざって移入しました。
冷水を好み、酸素の多い川や湖を主な生息域としています。
日本国内の生息地では栃木の中禅寺湖や神奈川県の芦ノ湖が有名で、その他には北海道、秋田、山梨などの分布しています。
水族館では山梨県立富士湧水の里水族館など淡水魚を扱う水族館で見ることができます。
大きさは最大どれくらい?
ブラウントラウトは鱒類の中では中型種で通常は40センチ~50センチほどの大きさですが、環境によって大きく成長するケースもあるようです。
世界記録
ブラウントラウトの世界記録は、体長109センチ、体重18.8キロです。
2009年にミシガン州のマニスティーリバーで釣り上げられました。
日本記録
ブラウントラウトの日本記録は、世界記録よりはやや小さく体長97.5センチ、体重4.05キロです。
2010年に北海道の支笏湖で釣り上げられました。
ブラウントラウトの値段・相場価格
ブラウントラウトは、もともとカワマスを移入する際に卵が混入していたことによって日本へ移入されました。
公的機関による移入は行われておらず、食用の養殖はほとんど行われていないため、一般的にはあまり流通がなく、相場価格といえるものがありません。
現状では、ブラウントラウトとニジマスの交配種が信州サーモンとして販売されており、信州サーモンの市場価格は1キロ2,000円程度となっています。
ブラウントラウトを使った料理・食べ方
ブラウントラウトは、養殖がほとんど行われておらず、また漁獲量が大変少ないため一般的にはほぼ流通していません。
ブラウントラウトは流通量が大変少ないため、ブラウントラウト専用の料理はほとんどなく、料理する場合は他のマス類の調理方法を持ちいて調理され、食べてられています。
どんな味がするの?
ブラウントラウトは他の鱒類と似た食味がありますが、もともと食用目的で移入されてないこともあり、他のマス類と比較して食味に劣ると言われています。
栄養素・カロリー
他の鱒類と同じく、ビタミンB12やビタミンDといった栄養素が豊富に含まれています。
また脂質があまり多くないため、低カロリー高たんぱくの食材です。
旬な時期・季節
ブラウントラウトの旬の時期は、春から夏にかけてです。
おすすめ人気のレシピ・調理方法
ブラウントラウトは、サケやニジマスなどの鱒類と同様に調理するとおいしく頂くことができます。
刺身
ブラウントラウトは淡水魚であるため、寄生虫には十分な注意が必要です。
特に顎口虫、肝吸虫、肺吸虫などの寄生虫は、誤食により重篤な症状になるケースが多いため、できる限り生食は控えるべきでしょう。
どうしても生食する場合には、-20度以下24時間以上冷凍してからルイベにしましょう。
また使用した調理道具は熱湯殺菌を行うなど徹底した消毒が必要です。
同じマス類であるサクラマスのルイベの作り方はこちらを参考にしてください。
ムニエル
ブラウントラウトは、他の鱒類と同様にバターなどの脂質を利用した加熱調理に向いています。
なかでも、ムニエルはブラウントラウトのたいへん向いたレシピです。
同じマス類であるサクラマスのムニエルの作り方はこちらを参考にして下さい。
ブラウントラウトにおすすめの釣り方・タックル
ブラウントラウトは肉食性で、エビやカニなどの甲殻類や昆虫、魚の稚魚などを捕食しています。
ブラウントラウトは非常に獰猛で、一日中採餌行動をするため、ゲームフィッシュとして大変人気です。
日本では、冷水域である川の上流や湖になどに生息しており、各エリアの環境やブラウントラウトの食性にあわせて、餌釣りやルアーフィッシング、フライフィッシングなどで釣ることができます。
ブラウントラウト釣りにおすすめの釣竿・ロッド
それでは、ブラウントラウトを釣るにおすすめの釣竿・ロッドを紹介します。
【シマノ】カーディフNX S77ML
ブラウントラウト釣りには欠かせないバットの強さと粘りを持つモデル。
50センチクラスのトラウトも難なく対応できるロッドです。
ブラウントラウト釣りにおすすめのリール
ブラントラウト釣りにおいてはドラク性能の高いリールが求められます。
ドラグ性能の高いリールを紹介します。
ブラウントラウト釣りにおすすめのルアー・ワーム
ブラウントラウトは非常に獰猛な肉食性で、イワナやヤマメなどの稚魚を好みます。
いろいろなルアーで釣ることができますが、フィッシュイーターにおすすめのミノーを紹介します。
ブラウントラウト釣りにおすすめの釣り餌
ブラウントラウトは、他のマス類と同じような餌と使って釣ることができます。
おすすめのエサは、川虫やいくら、ぶどう虫などです。
ブラウントラウトの締め方・捌き方
ブラウントラウトをおいしく食べるためには、しっかりと締めることが大切です。
基本的には他の鱒類と同様の締め方・捌き方をします。
ブラウントラウトの締め方
他のマスと同じく魚が釣れたら速やかに血抜きを行うこと大切です。
ヤマメを使った締め方をご紹介します。
ブラウントラウトの捌き方(さばき方)・切り方
ブラウントラウトの捌き方です。
淡水魚ですので、寄生虫に注意をして捌くことが大切です。
ブラウントラウトの飼育方法・飼い方
ブラウントラウトは鱒類の淡水魚であるため、飼育にはいろいろな条件があります。
低水温かつ水質を保つための飼育道具を紹介します。
飼育時に必要なもの
ブラウントラウトは中大型種の鱒類ですので、ある程度大きな設備が必要になります。
以下が飼育に必要な最低限の設備です。
飼育時の注意点
ブラウントラウトは肉食性のため、飼育時には生餌を用意する必要があります。
また低水温を好み、酸素の多い清涼な水質を好むため、常に水温や水質の管理をする必要があります。
ブラウントラウトの基本情報まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「ブラウントラウトとは?料理方法や味、釣り方、さばき方、飼育方法を解説!」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。