リールのライン交換のやり方をわかりやすく解説!巻き方のコツや時期もご紹介

釣りを楽しむ人にとって、リールのライン交換は快適に釣りをするための必須事項です。コツをつかめば簡単に自分でできるようになります。今回、釣りラボでは、ライン交換時期の目安や、必要な道具、やり方やコツをわかりやすく紹介します!

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リールのラインを交換する時期の目安は?

リール

出典:写真AC

リールに巻いたラインは、仮に釣りで使わなくても確実に劣化します。
ましてやハードに使う釣りのシーンでは、場合によっては釣行のたびに新しいラインに巻き直すこともあります。

一般的には、数回の釣行で巻き替えと言うのが基本ですが、ラインの太さ、釣りをした場所など、様々な要因で、ラインのダメージの程度は異なりますので、一概に何回釣りをしたら交換というように、明確に定義することはできませんが、お金の許す限り、マメに交換する方が、トラブルが少ない快適な釣りができます

リールやラインを購入した釣具店でお願いすれば、巻き作業をやってくれる場合もありますが、客が多く店が忙しい時は迷惑になりますので、可能な限りラインの巻き替えは自分で行いましょう。

ナイロンラインを交換する時期の目安

ナイロンラインは、釣りのラインとしてはもっとも歴史が古く、現在でも様々なシーンで使われている優れたラインですが、吸水による劣化という欠点がありますので、定期的に巻き直しをする必要があります
ナイロンラインは新品のうちは透明度の高い外観をしていますが、吸水劣化すると透明度が低下し、白っぽくなります。
また、表面にコーティングしてあるナイロンラインの場合は、コーティングが剥がれると、ゴミが付着しやすくなったり、手触りがザラザラしてきますので、それも交換の目安です。

こうなってしまったものは著しく強度が低下していますので、巻き直しが必要です。
ざっくり、釣行4〜5回程度で交換するイメージでしょう。

PEラインを交換する時期の目安

PEラインは極細の繊維を編み上げたラインのため、非常に強度が強く、耐久性も良いのですが、摩擦に弱いため、ラインの表面がささくれが多くなったり、高切れが頻発したり、染めているカラーが落ちたりした場合は交換のサインです。
外観上問題がないと思われる場合、釣行のたびにフッ素スプレーなどでラインのメンテナンスをきちんとしている前提で、釣行10回程度で交換するのが一つの目安です。

フロロカーボンラインを交換する時期の目安

フロロカーボンラインは耐水性に優れ、ほとんど吸水せず、比重が高く、ハリがあり、紫外線にも強いため、メインラインとしても、ショックリーダーとしても、ハリスとしても、最も万能に利用されているラインです。
摩擦にもある程度強いのですが、もともとこの特性から、根ズレしやすいシーンで使われることが多いため、絶対的に傷みやすいラインと言えます。
釣行5〜6回で交換するイメージです。

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リールのラインを交換する前にすべきこと

リール

出典:写真AC

リールのラインを交換する前には、リールの洗浄を必ず行いましょう
ドラグを締め、シャワーでやさしく水(温水はグリース類を流失させる可能性があるためNGです)をかけながら、軽く砂埃や塩分を洗い流します。
その後、陰干しして完全に乾燥させたら、指定の箇所に注油します。

注油箇所は取扱説明書に書かれていますので、よく確認し、注油してください。
注油してはいけない場所もありますので、そういう箇所には絶対に注油してはいけません。

ライン交換に必要な道具を用意

リールの洗浄・注油が終わったら、いよいよライン交換の作業に入ります。
ラインの交換に先立ち、必要なものを準備します。

リールに巻くラインの種類を決める

まずは、新たに巻くラインを決めます。
ラインキャパは、スピニングリールの場合はスプールに、ベイトリールの場合は本体に記載されていますので、巻きたいラインの材質と号数(ポンド数)の記載を確認します。

ナイロンライン

ナイロンラインは、しなやかで適度な伸びがあり、結束性が強く、非常に使い勝手の良いラインです。
ナイロンラインは吸水する性質があり、吸水すると強度が極端に劣化するのですが、最近はコーティング技術の進歩により、吸水性を改善したものも数多く販売されています。
ウキフカセ釣り用のメインラインやトラウト釣り用のラインに向いています。

PEライン

PEラインは、直線強度が非常に強く、同じ太さなら、ナイロンラインやフロロカーボンラインの約4倍の強度があります。
そのため、同じ強度なら太さをはるかに細くでき、スプールにたくさん巻けます。
伸びはほとんどなく、飛距離が最も出るのがPEラインです。

しかし、熱と摩擦に弱く、さらに結束性が極悪で、PEライン単体で使うことは難しいため、ナイロンもしくはフロロカーボンのラインをショックリーダーとして先端に結ばなければならないという弱点があります。

フロロカーボンライン

フロロカーボンラインは、比重が1.78~1.81と高く、軽量リグを沈めるのに便利な素材です。
ハリがあり、透明度が高く、衝撃にも比較的強いラインのため、ある程度万能に使えるラインではありますが、風合いが硬く、折れクセが付きやすいです。
また、口径の小さなスプールでは、ラインがはじけてしまうトラブルも起こりがちです。

ただし、根ズレに強いので、ロックフィッシュゲームや穴釣りに非常に向いています。
そして、3lb~6lb程度の極細のフロロカーボンラインは、アジングに向いています。

リールに巻くラインの太さ・長さを決める

ラインの材質が決まったら、次にラインの太さと長さを決めます。
ターゲットに応じてラインの太さを決めたら、リールに記載されているラインキャパ分の長さを用意します。

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リールのライン交換をする方法を解説!

リール

出典:写真AC

ここからはいよいよ、ラインの交換をする方法について説明します。

リールのラインをはずす

まずは古いラインをすべて外しましょう

手で引っ張り出す

ラインを手で引っ張り出していると、びっくりするほど手が汚れます。
一見まだきれいに見えても、ラインは埃や塩がたくさん絡みついています。
これまでの釣果に感謝しつつ、全部捨てましょう

下糸が巻いてある場合は、下糸の状態をよく確認し、問題なければ下糸だけ残しておいても良いでしょう。

道具(リサイクラー)を使ってはずす

「リサイクラー」という道具を使えば、古いラインを手早く巻き出す事ができます。
第一精工製「高速リサイクラー2.0」がおすすめです。

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スプールの汚れを落としキレイにする

古いラインをすべて取り去ったら、スプールの根元の部分までよく見て汚れを落とします
ウエットティッシュがあると便利でしょう。

新しいラインをスプールと結ぶ

新しいラインをスプールに取り付けますが、結び方はユニノットをおすすめします。

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リールに新しいラインを巻く

スプールにラインを結び、ハンドルを軽く回してみて、ラインが空回りしないことが確認出来たら、一気に巻いて行きます。
巻く際には以下の通りコツがありますので、参考にしてください。

ロッドにリールをセットし、一番根元の大きなガイドのみにラインを通し、ラインを手で押さえながら、一定のテンションで巻いて行きますが、摩擦熱で手がやけどしないよう、濡れタオルなどを間に噛ませてラインとロッドを押さえつけるようにして、テンションを掛けたまま巻くと良いでしょう。

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巻き方のコツ①一定の力加減で巻く

巻き方のコツとしては、一定のテンションで巻くことが大事です。
途中でテンションが緩くなったり強くなりすぎたりすると、糸ヨレの原因となります。

巻き方のコツ②一定の速度で巻く

一定のスピードでハンドルを回すことも重要です。
スピードが早かったり遅かったりすると、テンションが変わったり、スピニングリールの場合はオシレーションの、ベイトリールの場合はレベルワインダーのスピードが変わってしまい、ラインの偏りなどの原因となります。

ラインが適量になったら完了

以上のことに注意をしながら、スプールいっぱいにラインを巻いたら完了です。
ラインがスプールのフランジの高さと同じになるのが理想です。

巻きが少なすぎると、スピニングリールの場合は飛距離が大きく低下します。
巻きが多すぎると、特にベイトリールの場合はスプールのフランジ部分にラインが食い込んでしまい、動かなくなってしまい、スピニングリールの場合はラインがパラパラほどけてきます。

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リールに巻いたラインを長持ちさせる方法はある?

リール

出典:写真AC

ラインはなるべく頻繁に交換し、いつもフレッシュなラインを使いたいですが、お金もかかるので、少しでもラインが長持ちするように、キチンと手入れしましょう。

釣りを楽しんだ後にライン洗浄をする

まずは、釣りをし楽しんだあとは必ずラインを洗浄しましょう
シャワーで水をかけながら、埃や塩を洗い流します。
その後、日陰で乾燥させ、ラインスプレー(速乾性フッ素スプレー)をスプールの上から十分吹き付けると良いでしょう。

高品質なリングを装着した竿を使う

高性能なガイドリングを装着した竿を使うと、ラインがガイドリングに当たる際のラインの傷みを軽減出来ます。
SiCリング(シリコンカーバイド)は超放熱性、超スベリ性、超硬度、超軽量のガイドリングです。

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リールのライン交換についてまとめ

リール

出典:写真AC

いかがでしたでしょうか?

今回、釣りラボでは、「リールのライン交換のやり方をわかりやすく解説!巻き方のコツや時期もご紹介」というテーマに沿って、

  • リールのラインを交換する時期の目安は?
  • リールのラインを交換する前にすべきこと
  • リールのライン交換をする方法を解説!
  • リールに巻いたラインを長持ちさせる方法はある?

といったことをご紹介してきました。

他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

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監修者:釣りラボ編集部

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