釣り餌の定番として、多くの釣り人に親しまれているオキアミとアミエビ。ですが、この2つの明確な違いをご存じでしょうか?今回、釣りラボでは、オキアミとアミエビの違いについて大きさや値段、集魚効果に着目をして解説していきます。
オキアミとは?
オキアミとアミエビの違いについて、理解するために、まずはそれぞれの特徴をご紹介していきます。
両者の大きな違いを早く知りたいという方は、こちらをクリックしてください。(該当見出しにジャンプします。)
オキアミとは、形がとてもエビに類似しているプランクトンの一種です。
生物学上では、オキアミ目オキアミ科に属します。
オキアミの特徴・生態
オキアミの一番の特徴は、エビに似た見た目です。
しかし、実際はエビの仲間ではなく、カニやロブスターなどと同じ甲殻亜鋼に属します。
オキアミの見た目
体長は、よく見かけるもので、3センチ程度です。
大きいものでは、15センチ~30センチにもなります。
オキアミの生息地
全世界の海に生息し、日本近海ではマルエリオキアミやツノナシオキアミなどが生息しています。
オキアミは、海面を漂いながら、植物プランクトンを捕食しています。
南極オキアミのように、寒い海に生息するオキアミもいますが、オキアミには、脂肪を沈着させ、生成する能力がないため、寒さには弱く、冬は流氷の下の喪に隠れて生活をしています。
オキアミは、非常に大きな群れを作り、群れの長さが6キロメートルになるものもあります。
また、数百万匹が1立法メートル内に集まり、個体密度も非常に高い群れをなします。
オキアミのその他特徴
オキアミは、エビとは違い、外エラや活性化された消化酵素を持っています。
また、オキアミは非常に豊富な成分を持っているため、クジラやペンギン、魚類などの海洋生物のエネルギー源となっています。
オキアミの用途・使い道
オキアミは、主に釣り餌や食用として使われます。
釣りでは、小さいものはサビキのコマセや撒き餌として使用されます。
多きものは、グレ(メジナ)や大型の青物、根魚など様々な狙いで使用されます。
オキアミで釣れる魚の例
オキアミを使用した釣り方で、釣れる魚をご紹介します。
サビキ釣り
まず、サビキ釣りです。
サビキ釣りでは、サビキカゴにコマセとしてオキアミを使用します。
釣れる魚は、アジやイワシなどの小型の青物や、堤防付近ではカサゴやアイナメなども釣れます。
フカセ釣り・穴釣り
次にフカセ釣りや穴釣りなどの磯釣りです。
磯釣りでは、3~5センチ程度のオキアミを刺し餌として使用します。
グレ(メジナ)や、アイナメ、カサゴ、また、チヌなども釣れます。
オキアミの値段・相場
オキアミの値段は、1キロ未満であれば、500円以下で、3キロ前後であれば、およそ600円~1000円前後で入手できます。
オキアミの入手方法
オキアミは、釣具店や港や海岸など海釣りが可能な近くで入手できます。
また、通販で購入するという方法もあります。
通販で購入するのであれば、以下の商品がおすすめです。
オキアミを使ったレシピ
オキアミは、食用としても使用されます。
数あるオキアミ料理の中から、今回はとても簡単で、手軽な卵焼きのレシピをご紹介します。
材料(2人分)
オキアミを使った料理の作り方
とてもありがちですが、美味なのでぜひ試してみてください。
また、砂糖を入れると甘めの卵焼きにもなります。
お好みで入れてみてください。
参照元URL:
https://cookpad.com/recipe/5669214
※材料の一部を改変しています。
アミエビとは
続いて、アミエビについてご紹介します。
アミエビは、オキアミとは違いエビの一種です。
正式には、アキアミといい、サクラエビ科の一種です。
生息地は、日本や東南アジアなどの汽水域に、幅広く生息しています。
アミエビの特徴・生態
アミエビは、体長10〜30ミリ程度の小さなエビです。
アミエビの主食は海中のプランクトンです。
魚や鳥の餌になるため、繁殖は年に2回あります。
一方、寿命は短く、夏季に繁殖するもので2~3カ月程度、冬季に繁殖するもので7カ月前後しか生きられません。
アミエビの用途・使い道
アミエビは、主にその個体の小ささからコマセとして使用されます。
また、オキアミと混ぜると撒き餌として、魚をより集めやすくなります。
オキアミで釣れる魚の例
アミエビは、コマセや撒き餌として使用するので、サビキ釣りが合っています。
そのため、サビキ釣りで釣れる魚全般が釣れます。
サビキ釣りでは、アジやイワシなどがメジャーです。
アミエビの値段・相場
アミエビは、オキアミに比べ比較的安く入手できます。
1キロ前後の冷凍ブロックなら500円程度で入手できます。
使用する前に解凍する必要があるので、バケツなどの水を入れることができるものを、用意することをおすすめします。
アミエビの入手方法
アミエビもオキアミと同様で、釣具店や釣り場近くの関連ショップ、通販などで入手できます。
また、アミエビは、冷凍ブロックで売られていることが多いです。
通販で購入するのであれば、以下の商品がおすすめです。
アミエビを使ったレシピ
アミエビを使った佃煮のレシピを紹介します。
材料
アミエビを使った料理の作り方
香りがとてもよく、ご飯のお供にとてもおすすめの一品です。
ぜひ試してみてください。
参照元URL:
https://cookpad.com/recipe/1314245
※一部材料に変更をしています。
オキアミとアミエビの大きな違い
では、実際に何が両者で違うのか、オキアミとアミエビの違いについて詳しく説明します。
違い1:大きさ
まずは、オキアミとアミエビの違いとして最も挙げられやすいのが、大きさです。
オキアミの体長は、2~6センチ程度の個体が多いですが、中には、30センチを超える種類も存在します。
一方、アミエビは、エビの仲間ではありますが体長はオスで10ミリ程度、メスでも30ミリ以下の個体が大半です。
比較的、プランクトンであるオキアミのほうが、アミエビよりも体長は大きいのが特徴です。
違い2:匂いの強さ
次は、臭い(匂い)の強さです。
特徴的なのは、アミエビの臭いです。
アミエビは、強烈な臭いを持っています。
そのため、集魚効果を期待し、撒き餌としてよく使われています。
一方、オキアミは、臭いはありますが、アミエビほどではありません。
違い3:撒き餌の沈下スピード
アミエビは、撒き餌としてよく使用されます。
オキアミに関しても、アミエビのコマセに混ぜよく使われます。
撒き餌としての沈下スピードは、オキアミのほうが比較的早いです。
釣りで使用するオキアミは、個体の大きさが2センチ~3センチ程度のものが多いです。
一方、アミエビは、1センチ程度かそれ以下の大きさのものがよく販売され、使用されるため、オキアミに比べ小さく、海面付近で個体が漂います。
そのため、オキアミのほうがやや早く沈み込みます。
違い4:釣れる魚の種類
釣れる魚は、オキアミのほうが種類が豊富です。
刺し餌としてオキアミを使用する際、チヌやグレなどの中型の魚も狙えます。
また、根魚も好んで、オキアミを食いに来るので、比較的、堤防や磯釣りでは多用されます。
一方、アミエビは撒き餌やサビキ釣りのコマセとして使用されることが多く、サビキ釣りで釣れる魚が主になります。
例としては、アジやイワシ、サバなどの小型の青魚です。
違い5:値段
値段は、同じ重さで比較すると、オキアミのほうが高いです。
購入する場にもよりますが、釣魚施設では、アミエビのコマセが冷凍ブロック一つで500円前後で売られていることが多いです。
内容量もおよそ1キロから1キロ半程度のものが大半です。
オキアミとアミエビはどっちの方が釣れる?
オキアミとアミエビの主な用途は違いますが、単純な釣魚数で比較すると、アミエビのほうが釣れるでしょう。
アミエビを強烈な臭いを放つため、海中に落とすと、比較的魚がすぐ集まります。
また、時間帯によって、アジやイワシの群れが近くに来た場合、臭いに釣られ、よくヒットします。
一方、オキアミ単体で使用した場合、アミエビに比べさほど臭いがないため、魚が気づくのを待つことが基本です。
オキアミを使用する場合は、アミエビを共に使用するほうが良いでしょう。
撒き餌にオキアミとアミエビを混ぜると集魚効果UP
オキアミとアミエビの特徴を説明してきましたが、どちらか一方だけを使用するよりも、撒き餌としてどちらも混ぜる(ミックスする)ほうがより釣果が期待できます。
撒き餌に両方を混ぜることによって、お互いのデメリットを補い、単一で使用するよりも集魚効果が上がります。
オキアミとアミエビ の違いについてまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「オキアミとアミエビの違いとは?値段や集魚効果、釣れる魚の種類などを比較」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。