【沖縄名物の人気の魚をご紹介】今回、釣りラボでは、ミーバイの特徴、生態、呼び名、生息地、値段相場を徹底解説した上で、ミーバイの味、おすすめのレシピ、人気のお店、釣り方、さばき方などをご紹介します。
ミーバイとは?その特徴・生態をご紹介
「ミーバイ」という魚をご存じですか?
少し聞きなれない名前かもしれませんが、「ミーバイ」とは沖縄の方言でハタ類の総称です。
沖縄では地元のスーパーや市場でも売られていて馴染みのある魚ですが、赤い体に無数の斑点が特徴的で、いかにも「南国の魚」といった出で立ちです。
インパクトのある見た目とはうらはらに淡泊な白身魚で、和・洋・中どの料理とも相性がよくとても美味しいので、沖縄を訪れた際は、ぜひ食べてほしい魚のひとつです。
ミーバイの呼び方
ミーバイは沖縄の方言ですが、一般的にはどのような名前で呼ばれているのでしょうか?
漢字名
ミーバイはハタ類の総称で、漢字名は「羽太(はた)」です。
スズキ目ハタ科ハタ亜科に属する魚の総称です。
別称・別名
沖縄での方言で、ハタ類を総称して「ミーバイ」と呼びます。
ハタ類の特徴でもある突き出した目が由来で「目張り」となり、変音されたと言われています。
英語・外国名
ハタ類の英語名は「Grouper」です。
体の斑点から「Red-spotted(赤に斑点がある)」「Blue-spotted(青に斑点がある)」とつく場合もあります。
学名
学名は「Plectropomus leopardus」です。
Plectropomusはスジアラ属、leopardusはラテン語で豹を意味します。
ミーバイの体の特徴でもある斑点が豹のように見えるため、この名になったとされています。
ミーバイの種類
世界には約190種類、沖縄だけでも約50種類ものミーバイが生息していると言われています。
なかでも最高級種とされるのが「アカジンミーバイ」です。
「アカジンミーバイ」は、「アカマチ(ハマダイ)」「マクブー(シロクラベラ)」と並び、沖縄の三大高級魚のひとつです。
真っ赤な体に青い無数の斑点が特徴的で、大きいものは1メートル近くにもなります。
アカジンの「ジン」は、沖縄の方言で「お金」を意味し、「赤くてお金になる魚」という縁起のいい魚として知られています。
「アカジンミーバイ(スジアラ)」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もご覧ください。
他にも「イシミーバイ(いしがきはた)」「アーラミーバイ(やいとはた)」「ガラサーミーバイ(イシガキダイ)」などが、沖縄の方言名で店頭に並んでいます。
アーラミーバイは、特に釣りのターゲットとして人気があります。
「アーラミーバイ(タマカイ)」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もご覧ください。
また、本土ではアカハタと呼ばれるアカミーバイも、沖縄では人気のある魚です。
こちらの記事もあわせてご覧ください。
ミーバイの生息地
ミーバイの主な生息地は熱帯~亜熱帯地域で、日本国内では沖縄を中心に生息しています。
鹿児島や長崎など九州、山口県でも水揚げされます。
幼魚はエビやカニなどの甲殻類を、成魚は魚類を捕食するため、水深3~100メートルの岩礁やサンゴ礁に身を潜めていることが多いです。
しかし縄張りでじっと待っているだけでなく、餌を求めて泳ぎ回ることもあります。
ミーバイの値段・相場価格
水揚げ量が少ないため、市場では高値で取引されています。
関東や関西の市場では2500円~3500円/キロほどの相場価格で取引されています。
近年では養殖が行われるようになりましたが、まだまだ高級魚の値段です。
ミーバイを使った料理・食べ方
くせのない白身魚のミーバイは、和・洋・中どの料理とも相性がよく、刺身から煮つけ、揚げ物まで幅広い調理方法と相性抜群です。
ここではミーバイを使った料理・食べ方をご紹介します。
どんな味がするの?
ミーバイは、同じハタ科のクエやアラによく似た白身魚で、淡泊でありながら適度に脂がのった上品な味です。
皮と身の間にある脂に旨味が凝縮されているので、刺身でも皮付きのまま調理されることがよくあります。
栄養素・カロリー
ミーバイは脂質が少ない低カロリーの白身魚です。
主な栄養素はタンパク質で、100g中約20g含まれています。
旨味成分であるグルタミン酸などのアミノ酸も多く含まれています。
旬な時期・季節
ミーバイは暖かい地域に生息しているので、ほぼ通年水揚げされていて、年間を通して味のばらつきはあまりありません。
旬の時期は一年中で、どの季節でも美味しく頂けます。
6~8月頃は産卵期になります。
おすすめ人気のレシピ・調理方法
ここではミーバイを使った沖縄の郷土料理から、おすすめの人気レシピ・調理方法をご紹介します。
刺身
やっぱり新鮮な魚は刺身でいただくのが一番!
釣りたてのミーバイは身が硬く、少し寝かせて熟成させることで、より一層おいしくいただくことができます。
寝かせたミーバイはねっとりとした舌触りになり、濃厚な旨味が特徴です。
また皮と身の間がぷるんと美味しい部分なので、皮付きのままもおすすめです。
ミーバイは小魚や甲殻類を捕食する肉食魚のため、寄生虫が体内にいる可能性があります。
青魚につくことで有名なアニサキスですが、ミーバイなどの白身魚にも稀についていることがあります。
さばいた時にアニサキスを発見した場合は、刺身ではなく加熱するほうがよいでしょう。
ミーバイ汁
沖縄ではミーバイのアラが入ったみそ汁は「ミーバイ汁」と呼ばれ、郷土料理として親しまれています。
煮付け
水分が多く、身が柔らかいミーバイは煮つけに最適。
アラを使うと出汁がよく出て、しょうゆベースの煮汁が白身にしっかり染み込みご飯によく合います。
バター焼き
ミーバイの身は柔らかく崩れやすいので、しっかりと焦げ目がつくまで揚げ焼きするのが、パター焼きのポイントです。
マース煮
沖縄の郷土料理「マース煮」はシンプルな塩煮のことで、あっさりとした白身のミーバイもマース煮に適しています。
一緒に煮た豆腐は、ミーバイの出汁がたっぷり染み込んで美味です。
ミーバイを楽しめる人気のお店・レストラン
では、ミーバイを楽しめる人気のお店・レストランをご紹介します。
海鮮居酒屋ちゅらさん亭
沖縄の新鮮な魚と泡盛が自慢のお店。
アットホームな雰囲気で、観光客はもちろん地元の人も通う人気店です。
たらじさびら
糸満漁港で水揚げされた新鮮な魚を食べることができます。
店内には大きな水槽があり、料理だけでなく魚の鑑賞も楽しむことができます。
ちぬまん国際通り店
ミーバイを使ったコース料理「特選!活ミーバイづくし」がおすすめ。
刺身、しゃぶしゃぶ、アラ煮など、様々な料理が楽しめます。
ミーバイにおすすめの釣り方・仕掛け
沖縄は真冬でも気温が高く、黒潮の暖流の影響で水温は22度を下回ることはあまりありません。
ミーバイは一年を通して釣ることができるでしょう。
特に春・秋がベストなシーズンと言われています。
ミーバイは岩礁やサンゴ礁に身を潜めていることが多いため、根が多い場所や堤防の近くが狙いやすいスポットです。
ルアーはどれでも良いですが、身を潜めているので沈むタイプの方が釣りやすいでしょう。
大型のミーバイは船釣りも楽しめます。
大型のミーバイに適しているのがスロージギングです。
専用のロッドとリールを用意することをおすすめします。
ミーバイ釣りにおすすめの釣竿・ロッド
ミーバル釣りのタックルは、竿は剛竿で長さは3メートル前後がおすすめです。
ミーバイ釣りにおすすめのリール
リールはスピニングの大型か、内軸受けの中型がおすすめです。
ミーバイ釣りにおすすめのルアー・ワーム
ミーバイは岩礁やサンゴ礁に身を潜めていることが多いため、沈むタイプのルアーがおすすめです。
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ミーバイ釣りにおすすめの釣り餌
グルクン・カタカシ・ムロアジなどの釣り餌がおすすめです。
狙うミーバイのサイズによって変えた方がよいでしょう。
ミーバイの締め方・捌き方
釣ったミーバイを鮮度を落とさず、美味しいままに持ち帰るため、しっかりと締めておきましょう。
ミーバイの締め方【神経締め】
ここでは最近注目されている「神経締め」をご紹介します。
神経締めをした魚は24時間ほど死後硬直が始まらないと言われています。
氷締めや活き締めに比べ、鮮度が長持ちするのが特徴です。
ミーバイの捌き方(さばき方)・切り方
ミーバイは大きさによっては骨が大きすぎて切りにくい場合があります。
動画に出てくるような万能ハサミがあると捌きやすく便利です。
ミーバイの基本情報まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「【沖縄名物ミーバイの基本知識】レシピ・旬な時期・釣り方・さばき方を解説」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。