海釣りや船釣りをしている潮汐や潮回りという言葉を聞いたことがあるかと思います。では実際に釣果に関わる潮汐はどんな時なのでしょうか?今回釣りラボでは、釣れる潮汐について、潮汐の種類や一番釣果が上がる時間などを分かりやすく解説します。
海釣りに欠かせない潮汐とは?
潮汐という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
月や太陽の引力によっておきる現象で、海面の高の高さが上下する現象です。
日常の言葉では潮汐という言葉より潮という言葉だけで表されることが多いです。
水面の高さによって名前が変わり、一番高い状態を満潮・低い状態を干潮と呼びます。
潮汐が釣果に関わる理由
釣り人の間では潮汐が釣果に関わる重要なファクターであることが常識になっています。
上げ3分・下げ7分という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
ではなぜ海で起こる潮の流れや干満の差が釣りに影響するのでしょうか。
簡単に解説していきます。
潮汐によって海水が動くことで潮の流れがおきます。
そうすると波が起こり、海中に酸素が取り込まれます。
その酸素によって魚のエサであるプランクトンが活性化し、その結果としてプランクトンを捕食する魚の活性が上がります。
その連鎖によって全体的に魚の活性が上がるというわけです。
満潮と干潮
満潮と干潮は1日のうちに2回ずつ起こります。
先ほど少し紹介したように、水面の高さによって名前が変わり、一番高い状態を満潮・低い状態を干潮と呼びます。
一般的に満潮のピーク・干潮のピークは潮の流れが止まっており、魚の活性は低いと言われています。
干潮から満潮に向かうタイミングの上げ3分、満潮から干潮に向かうタイミングの下げ7分が釣れる時間帯とされています。
0が干潮で10が満潮としての釣り言葉なので覚えておくと良いでしょう。
潮汐の種類
潮の干満は一定ではありません。
地球と月・太陽の位置によって干満差は少しずつ変わってきます。
どのような種類があるのか紹介します。
大潮
大潮とは、太陽・月・地球が直線の位置関係になった時に太陽と月が同じ方向に引力を働かせる状態の時期のことです。
この時期が一番干潮と満潮の潮位差が一番大きくなります。
大潮の時期は泳ぐ力が強い魚の活性が上がる時期ですので、青物やシーバスといった魚を狙うのに最適な時期になります。
中潮
中潮とは、ちょうど大潮と小潮の間の時期のことです。
潮位差も大潮と小潮の間くらいの干満差になります。
大潮に近い時期の中潮を狙うと魚の活性も上がり、釣れる魚も増えてくるでしょう。
小潮
小潮は、地球を中心に太陽と月が直角方向にずれている状態になった時期のことです。
月と太陽がそれぞれの引力を打ち消しあうので干満の差が一番少ない時期になります。
潮の流れがあまりない小潮は根魚やエギングでのイカ釣りなどで釣りをすると釣れるでしょう。
長潮
長潮とは、小潮の中でも一番水位の変化が少ない時期のことです。
ずっと長い間同じ潮位が続いているように見えるので長潮と呼ばれています。
潮の流れが緩慢であることから狙った魚が釣れることは少なく、余り釣りに適していない時期です。
若潮
若潮は、小潮・長潮と変化の少ない時期が続いた後に訪れる時期のことです。
干満の差が徐々に戻り、潮が若返るという意味から若潮と呼ばれます。
一般的にはまだ潮の流れが戻ってきていないので魚を釣るのは難しい時期とされています。
そのあとに訪れる中潮や大潮に期待を込めて潮が若返るという名前をつけたのでしょう。
現在の潮汐を知りたい場合はどうすれば良い?
現在の潮汐を知りたいのであれば、こちらの潮汐表・潮見表一覧をぜひ活用してください。
全国各地の潮汐表を探して、閲覧することができます。
一番釣れる潮時はいつ?
釣り人にとって重要なことは一番釣れる潮時はいつか、ということでしょう。
一般的には潮の流れが大きくなる大潮のタイミングで、上げ3分・下げ7分を狙うと一番釣れるとされています。
しかし、魚によっては潮の流れが少ないほうが釣れる場合もありますので、狙う魚によって潮時を変えるというのが良い選択だと思います。
少しだけ魚の種類別に釣れるとされている潮時を紹介します。
メバルなどの根魚の場合
メバルやカサゴなどの根魚は急流を嫌う性質があります。
生息場所もそのような潮の流れが少ない岩場やテトラポットの周りに生息しています。
根魚が潮回りが少ない小潮でも良く釣れるのはこの性質によるものです。
根魚狙いの釣りの時は潮が動きにくい小潮の時期を狙うと釣れるでしょう。
青物狙いの場合
サバやブリ、ヒラマサなどの青物狙いの場合は大潮の時期が釣れるでしょう。
青物は潮の流れが良いほど活発に動くので、魚の活性も上がります。
アオリイカの場合
アオリイカは干潮になると沖合に出て、満潮時に海岸沿いに寄るという動きをします。
ですので、満潮になる少し前の時間を狙っていくと釣れるでしょう。
また、潮回りは大潮の時期の方がアオリイカが好む水深が確保しやすいので大潮の時期を狙うと良いでしょう。
潮汐の動きはどう捉える?
釣りに影響を与える潮汐の動きですが、毎日少しづつ変化していくので何もない状態でとらえることはできません。
気象庁がその日ごとの満潮時刻・干潮時刻を発表していますので、その時間を参考に潮汐の動きを捉えると良いでしょう。
また、最近は釣り人に向けて潮汐の動きが分かる時計やアプリも出てきていますので活用すると良いでしょう。
月の満ち欠けも魚が釣れるかに関係する?
潮汐が釣りに影響していることをご紹介しましたが、これは月の満ち欠けが影響しているといっても良いでしょう。
月の引力によって潮の干満が起こるので月の満ち欠けも釣りに影響しています。
満月・新月が大潮の時期になりますので、月の満ち欠けにも気を配って釣りの予定を組むと良いでしょう。
魚が釣れる潮時のまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「海釣りで意識すべき潮汐の動きって?一番釣れる潮時を魚種別に紹介!」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。