PEラインは、高い耐久性が売りのライン。だからこそ、交換のタイミングが分からないという人は多いのではないでしょうか?今回、釣りラボでは、PEラインの寿命や交換時期の判断方法、長持ちさせるコツなどを紹介していきます。
PEラインの寿命について
強度が高く、様々なフィッシングシーンで重宝されるPEラインですが、その寿命について詳しく知らないという方も多いでしょう。
釣り場へ行って、肝心な時にラインが切れてしまっては楽しみも半減です。
特に、大物がヒットしたのにラインの寿命が原因で高切れしてしまっては悔いても悔いきれません。
また、まわりへの危害や怪我にも繋がります。
そんな事の無いように、この記事ではPEラインの寿命についてご紹介します。
基本的に寿命が長い
基本的には、PEラインは他の素材のラインと比べて寿命が長く、使い方に気を付ければ頻繁に巻き替えることはほとんどありません。
これはPEラインの原糸の素材である、ポリエチレンの特性に由来します。
以上のような特性があるため、一般的に、PEラインは寿命が長いとされています。
そんなPEラインですが、交換の目安はハッキリは決まっていません。
以下に記述する内容を参考に確認してみてください。
使い方で寿命が変わる
基本的に寿命が長いといったPEラインも、使い方によってはその寿命が伸びたり縮んだりします。
使い方と言っても、釣りをしているときに魚に噛まれる・岩場に擦るといったことは避けられません。
肝心なのは、使い終わった後のメンテナンスなのです。
そんな場合は要注意です。
以下で寿命を伸ばすポイントを抑えましょう。
PEラインの劣化の原因
ラインの劣化には原因があります。
よく理解しメンテナンスに繋げることで、ラインの寿命を最大限に伸ばしましょう。
塩分が付着した
PEラインは細い原糸をより合わせてできています。
そんなPEラインを海水で使用した場合、細かな塩の結晶がこの細い原糸に付着し、塩の結晶の角が糸を傷つけるため、塩分が付着すると劣化が早まるのです。
海水で使用したあと、洗わずに後日釣りに出かけた日は注意です。
ガイドと擦れる瞬間に、ラインは傷つきその寿命を縮めます。
下記で紹介するように、しっかり洗うようにしましょう。
摩擦で劣化した
PEラインは引っ張ったときの強度は強いものの、原糸はとても細く、摩擦には弱い構造となっています。
岩場などで擦ったり、キャスト時にガイドに擦れることで少しずつ劣化していきます。
特にバックラッシュ(キャスト時に勢いよくリールからラインが飛び出し、リールの中で絡まる現象)の時など、ライントラブルが起きた際は大きく傷つくことが考えられます。
摩擦で傷つくと、表面の滑らかさが失われます。
これはラインの寿命を縮めるだけでなく、ガイドとの摩擦を大きくし、キャスト時の飛距離を落とすことにも繋がります。
良いコンディションで釣りを楽しむためにもラインの傷つきには気を配るようにしましょう。
PEラインを交換するタイミング
PEラインが傷ついた際、交換するタイミングや目安をご紹介します。
表面に傷ができたら交換する
PEラインの表面に傷ができると、ラインは毛羽立ってきます。
少しくらいの毛羽立ちなら問題ないですが、多く見られるようになってきたら寿命です。
交換のタイミングと言えるでしょう。
ちなみに、PEラインには編み数が存在しますが、この編み数が大きいPEラインほど摩擦には弱くなります。
編み糸の一本一本が細いため、それぞれが摩擦で切れやすいためですね。
よって、4本編みよりも8本編み、8本編みよりも1編みの毛羽立ちがより注意が必要となります。
短くなったら交換する
これは最も分かりやすいですね。
ラインを使い続け、切ったりした後で、リールのスプール(ラインが巻いてある場所)を確認しましょう。
スプールの底が見えたり、明らかに短くなってきたら交換するタイミングです。
ラインが短くなれば、その分最高飛距離も落ちるということです。
最高のパフォーマンスを発揮するためにも、ラインが短くなればケチらず、交換するようにしましょう。
自分で交換の期間を決めて交換する
上記で触れましたが、PEラインの交換目安にハッキリとしたものはありません。
使っている本人が安心できるよう、「1年に1度交換」などと自分で期間を決めると、交換タイミングを迷わず使うことができますね。
PEラインの寿命を長くする方法
PEラインの劣化は、完全防ぐということはできませんが、下記のような方法で寿命を伸ばす事は出来ます。
ラインも安いものではありません。
しっかりメンテナンスをして、長持ちさせましょう。
塩分・汚れを真水で落とす
PEラインは、使用後しっかり洗浄しましょう。
特に海水で使用時は、塩分が残らないよう真水での洗浄が必要です。
水道水で問題ありません。
洗いかたは2種類あります。
流水で洗い落とす方法
こちらの方法のほうが手軽にできることがメリットです。
ラインが巻かれたリールを取り出し、ドラグを適度に締めます。
流水でリールごとラインをすすぎますが、このときリール本体に水があまり入らないように注意してください。
また、水の温度にも注意が必要です。
お湯ではなく、水を使用しましょう。
お湯はリールに差してあるグリス等を溶かしてしまう可能性があり、リールの劣化に繋がります。
寒い時などは苦労しますが、水で洗うことを覚えておきましょう。
最後に乾かします。
ラインは紫外線でも劣化するので、日陰に1日ほど置いて乾燥させましょう。
付け置きする方法
ラインを水につけ置きし、塩抜きする方法です。
ラインをスプールごと取り外し、そのまま水に漬け込んで塩分を抜きます。
数時間付け置きした後、流水で洗い流し、日陰で乾燥させましょう。
コーティング剤をスプレーする
PEラインには専用のコーティングスプレーがあります。
フッ素コーティングをするものであり、摩耗を少なくするとともに、色落ちを防ぐ役割もあります。
また、表面の摩擦が減ることにより、ガイドとの摩擦も減り、キャスト時の飛距離を伸ばすことにも繋がります。
次回の釣りを気持ちよくするためにも、乾燥した後コーティング剤をスプレーするメンテナンスをするようにしましょう。
PEラインの寿命のまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「PEラインの寿命は使い方で変わる!交換タイミング・長持ちさせるコツを紹介!」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。