初心者でも手軽に楽しめ、食べても美味しいアジ釣り。今回釣りラボでは、そんなアジ釣りに最適な時期を地域別・アジの種類別に詳しく解説していきます。ぜひご覧ください。
アジの生態・特徴【アジ釣りの基本】
日本人の食卓に馴染みの深いアジは、北海道南部からほぼ日本列島沿岸全域の広い範囲に生息しています。
アジには、沖合を回遊するタイプと、餌や水温などの状況が良いとそのまま浅い海の岩礁に居着いてしまうタイプがいます。
体には、棘状のゼイゴ(硬い鱗)があり、回遊をするアジは黒っぽく、前後に細長いですが、居着きタイプは黄色がかっており体高が高いです。
アジ釣りの時期・シーズンはいつ?
アジは暖かい海水を好み、季節的に日本列島沿岸を回遊しているため、アジ釣りをする海域に回遊がある時期かどうか、確認しておくことが重要です。
回遊のない時期にアジ釣りをしても、良い釣果は得られませんが、ベストシーズンに釣れば、初心者でも簡単にたくさん釣ることができます。
また、アジの幼魚ばかり釣れる時期、大型のアジが釣れる時期など、季節、地域によって特徴があるので、是非確認しておきましょう。
地域によって異なるアジ釣りのシーズン
アジは暖かい海水を好み、春になると北上し寒くなると南下します。
そのため、地域によってアジ釣りができるシーズンが異なります。
関東地方
関東地方では、6月になると、春に生まれた20cm未満の豆アジがたくさん釣れます。
横須賀市港緑地公園にある、海釣り公園のデータによると、アジ釣りの一番のピークは9月、10月半ばで、11月前には一気に少なくなります。
静岡県の伊豆半島付近では、冬でも黒潮が近くを流れているため、1月に大きなアジを釣ることが可能です。
また船釣りであれば、一年中、東京湾や相模湾でアジ釣りを楽しむことができます。
関西地方
関西地方では、6月、7月になると、春に生まれた豆アジが釣れ始めます。
お勧めの時期は7月〜10月で、30cmを超えるアジが紀淡海峡を通ってやってきます。
アジが大阪湾内まで回遊する時期は、9、10月までです。
太平洋に面した和歌山県の紀伊半島先端付近では、暖流の影響で海水温が高く、冬の時期でも大きなアジを釣ることができます。
北海道・東北地方
東北地方の日本海側では、暖流である対馬海流が流れているため、5月、6月に30cmを超えるサイズの大型のアジが釣れます。
秋田県の男鹿半島の周りは、潮の流れも良く、豊富なエサもあり、アジ釣りに人気があります。
夏が近づくと、幼魚である豆アジが主流になり、夏から秋にかけて大きく成長したアジを釣ることができます。
太平洋側では、寒流である親潮の影響を受け水温が低いため、アジはあまり岸まで近づいてきません。
また北海道は北限ぎりぎりであるため、年間を通して釣果は少なくサイズも小さいです。
中国・四国・九州地方
中国地方の瀬戸内海では、山から栄養豊富な養分が海へ流れ込み、魚のエサとなるプランクトンが豊富にあります。
5月あたりから、産卵前のアジがエサを求めて豊後水道を通り、瀬戸内海へ回遊してくるので、広島県の釣り場でも、大きなアジを釣ることができます。
九州地方のアジ釣りは、冬の時期がおすすめです。
海水温が高い黒潮にのって大型のアジが回遊しているためです。
寒い時期でも、尺アジと呼ばれる30cmを超えたアジがたくさん釣れます。
鹿児島県の海域では、5月に産卵前の荒食いをするアジを狙うことができます。
福岡県、長崎県の釣り場は、2月でも尺アジを狙ったアジ釣りが盛んです。
アジの種類によって異なる時期
アジには、回遊する「クロアジ」と、そのままエサのある湾内に居着いてしまう「キアジ」の2つの種類があります。
それぞれ釣れる時期が異なるので確認しましょう。
クロアジの釣れる時期
クロアジは、春から夏になると、暖かい黒潮にのって北上します。
回遊型のクロアジの釣れる時期は、九州は海水温が高いため一年を通して釣れるチャンスがありますが、静岡県沖では4月頃、房総沖では5月頃から釣れるようになります。
キアジの釣れる時期
キアジは、エサが豊富にある湾内に居着いているので、比較的いつでも釣れることができます。
また春から夏の産卵前の時期になると、餌の食いつきが良くなりたくさん釣れることがあります。
アジ釣りに最適な時間帯
アジ釣りに最適な時間帯は、1日に3回のアジが捕食をする時間です。
「朝マズメ」と呼ばれる日の出の1時間前後の時間帯と、「夕マズメ」と呼ばれる日の入りの1時間前後の時間帯、そして他の魚たちが寝静まった夜です。
5時から6時の早朝、魚たちがエサを求めて活動し始めます。
アジのエサとなる動物性プランクトン、小魚も活発に動き出すので、アジも捕食しようと活動的になります。
「夕まずめ」と呼ばれる夕方の5時から6時の時間帯も、同様に魚がエサを求めて活動するため、釣りやすい時間帯です。
アジは夜行性ではありませんが、夜にエサを求めて回遊していることがあります。
なぜなら、アジの天敵である大型魚の活動が鈍くなるため、ゆっくりエサを食べることができるからです。
そのため、夜間もアジ釣りにはおすすめの時間帯といえます。
アジ釣りにおすすめの場所
アジ釣りをするには、潮の流れの良い場所がおすすめで、春先は港の沖堤や防波堤のあたりが良いです。
シーズンが進むにつれて、エサを追い求め岸の近くまで回遊してくるので、港の奥の堤防でアジ釣りをすることができます。
夜に釣る場合は、アジのエサとなるプランクトンが集まる常夜灯の近くがおすすめです。
アジ釣りのやり方
アジ釣りの主なやり方には、サビキ釣り、カゴ釣り、ルアーを使ったアジングなどがあります。
家族で楽しむには、寄せ餌をまいて、色んな魚が釣れるサビキ釣りがおすすめです。
またアジングも、初心者でも手軽に楽しめることから最近人気があります。
アジ釣りにおすすめのタックル・仕掛け
アジ釣りをするなら、アジングがおすすめです。
柔らかいワームをジグヘッド(オモリとハリ)に取り付けるだけで、簡単に準備ができます。
アジ釣りの時期に関するまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「アジ釣りに最適な時期はいつ?地域別・種類別の釣れる時期・季節を解説」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。