【人気の魚図鑑】今回、釣りラボでは、ウグイの特徴、生態、呼び名、生息地、値段相場を徹底解説した上で、ウグイのおすすめレシピや人気のお店、釣り方、飼育方法などをご紹介します。
ウグイとは?その特徴・生態をご紹介
ウグイは、コイ科に分類される淡水魚であり、コイの仲間です。
普段の体の色は銀色ですが、産卵する時期には、体の側面に2本の黒いラインが入った婚姻色をしているウグイを見ることができます。
寿命としては10年程で、大体2年から4年程で成魚になります。
体長は一般的に30センチ前後の大きさですが、大きいものでは40~50センチになる魚もいます。
ウグイの呼び方
ウグイの呼び方は各地域によって分かれています。
そのため一言でウグイと言っても伝わらない可能性もあるため、是非覚えて頂ければと思います。
漢字名
漢字名では、かつてアサリを意味する「鯏」や主に中国(香港)で使用される「石斑魚」と記載する事が多いです。
「鯎」という漢字を使用する事もあります。
別称・別名
ウグイの別称はいくつかあります。
東京都ではハヤ・マルタと呼ばれており、長野県ではアカウオ、栃木県ではアイソ、山形県ではカンザッコ、四国や九州地方ではイダといった呼ばれ方をされています。
英語・外国名
ウグイは英語で、「Dace」や「Shier」と呼ばれておりますが、ミノウやヒメハヤに似ている事から「Minnow」、銀色のボラという意味で「White mullet」とも呼ばれております。
学名
ウグイは「Tribolodon hakonensis」と呼ばれ、他のウグイにも「Tribolodon」は必ず学名に入っています。
また、ウケクチウグイは、ユニークな学名で少し有名です。
こちらのウグイは「Tribolodon nakamurai」と呼ばれており、これは発見者が中村という名字であったため、敬意を表してつけられたという経緯があります。
ウグイの種類
ウグイは、淡水型と降海型の2つのタイプに分かれています。
淡水型のウグイが、一生を河川で過ごすのに対し、降海型は海の方に下って海で過ごします。
降海型のウグイは、海に下る時期は決まっておらず様々ではありますが、体長が大きいケースが多いです。
また、海外にも生息しているウグイですが、実は日本には5種類のウグイが存在しています。
ウグイの生命力は強い?
ウグイは、他の小魚と同様に群れで泳ぐことが多いです。
群れで泳ぐ理由としては、ウグイはトラウトや鵜・カワセミなどが天敵であり、食物連鎖の中では弱い立場にあるためです。
ただ、ウグイはどんな場所でも生きていく事ができるため、「生命力のある強い魚」と評価されています。
なぜ、生命力が強いと言われるのでしょうか?
環境面の強さ
ウグイの生命力の主な要因の1つ目は、環境面です。
綺麗な水の中でしか生きられない魚ではない為、一般的に良くないとされる環境下であっても、問題なく生きていく事ができます。
食事面の強さ
ウグイの生命力の主な要因の2つ目は、食事面です。
水生昆虫や藻類、魚の卵や残飯まで食べてしまいます。
色々な物を食べることができるため、どんな場所でも生きていく事ができます。
これらのように、環境適応力に優れていることもあり、北朝鮮のようなやや過酷な環境でも生息しています。
ウグイの生息地
基本的に、ウグイの生息地は沖縄地方の以外の日本全国であり、主に河川の上流から下流に幅広く生息しています。
しかし、ウグイの近縁種は分布地域が限定されているため注意が必要です。
また自ら釣り上げなくても、山形県鶴岡市の鶴岡市立加茂水族館や、東京都江戸川区の葛西臨海水族園といった水族館で会うこともできます。
ウグイの値段・相場価格
ウグイの値段・相場価格は、約500円〜1,000円前後になります。
ウグイを使った料理・食べ方
ウグイを使った料理や食べ方は代表的なもので下記3点がおすすめです。
1つ目は「ウグイの洗い」になります。
臭みも無く美味しく食べることができます。
2つ目は「ウグイの塩焼き」になります。
シンプルですが、ウグイの旨味を引き立たせる美味しい食べ方になります。
3つ目は「ウグイの円揚げ」になります。
頭から骨まで全部食べることができ、子供にも人気です。
また、ビールのおつまみとしても活躍できるため、大人にも人気です。
では、実際にどんな味がするのかを含め、ウグイの調理方法などを見ていきましょう。
どんな味がするの?
ウグイの味は泥臭く生臭いため、なかなか食べれないまずい魚とされていますが、産卵期になる春から夏にかけては美味しく食べられます。
また、調理方法次第で格段に美味しくなるため、どのような方法があるのかを知っておくことは重要になります。
栄養素・カロリー
ウグイの栄養素・カロリーは、1gあたり下記のようになります。
また、ビタミンB12とビタミンD、亜鉛の成分が高い事が特徴になります。
詳しくは、こちらのサイトをご覧ください。
旬な時期・季節
ウグイの旬な時期は、産卵期になる春から夏にかけてが最も美味とされています。
おすすめ人気のレシピ・調理方法
ウグイはきちんと調理すれば、非常に美味な魚に変貌します。
人気のレシピや調理方法を記載致しますので、是非ご参考にして頂ければと思います。
刺身(ウグイの洗い)
ウグイの刺身は、ウグイの洗いという食べ方がメジャーです。
ウグイ特有の臭みを消して食べることができることができます。
ウグイの洗いの調理方法に関して詳しくは、こちらのサイトをご覧ください。
刺身を食べる際の注意点
ウグイを調理する際、寄生虫がいる可能性もあるため、3つのポイントを意識して注意して下さい。
塩焼き
ウグイのメジャーな食べ方として、塩焼きも有名です。
ふんわりとした食感を楽しむことができます。
詳しくは、こちらのサイトをご覧ください。
円揚げ
ウグイを、大人から子供まで誰でも美味しく食べることができる調理方法が円揚げです。
ニジマスの調理方法として有名ですが、ウグイでも美味しく食べることができます。
詳しくは、こちらのサイトをご覧ください。
ウグイを楽しめる人気のお店・レストラン
ウグイ料理が楽しめるお店は多くはないですが、下記になります。
是非一度足を運んでみてください。
ウグイにおすすめの釣り方・仕掛け
ウグイを釣る方法は、基本的に「ルアー釣り」と「餌釣り」の2つに分かれます。
また、餌釣りの場合、「ウキ釣り」と「ミャク釣り」という2つの方法に分かれます。
流れの速さに影響されますが、初心者はウキ釣り、中・上級者はミャク釣りをすることが多いです。
ウグイ釣りにおすすめの釣り竿・ロッド
ウグイ釣りにおすすめの釣竿・ロッドをご紹介します。
【ダイワ】トラウトロッド スピニング トラウト X 55UL
こちらのロッドはしなりが良いため、バイトした感覚を感じやすいです。
また、ラインの抜けも良く、狙い通りに飛びます。
ウグイ釣りにおすすめのリール
続いて、ウグイ釣りにおすすめのリールをご紹介します。
【ダイワ】15 レブロス 2004H-DH
ダブルハンドルですが、程よい重量感でありながら巻き心地が良く、滑らかでスムーズに回るためコスパが良いです。
あわせて、6~7ポンドのナイロンラインを使うことが多いです。
ウグイ釣りにおすすめのルアー・ワーム
ウグイ釣りにおすすめのルアーをご紹介します。
初心者の方は、まずはウグイのルアーフィッシングに挑戦してみてください。
【ダイワ】トラウト ブレットン
ウグイの口が小さいからか、3g以下のスピナーで良く釣れます。
比較的安価であり、初心者でもリールを巻くだけで釣れると言われるためおすすめです。
ウグイ釣りにおすすめの釣り餌
ウグイ釣りにおすすめの釣り餌をご紹介します。
【マルキュー】ヤマベチューブハエ
雑食であるため基本的にエサは何でも大丈夫ですが、絞り出し針先に付けるだけであるため簡単持ち運びと取り付けが便利です。
ウグイの飼育方法・飼い方
ウグイは、ペットとしても人気の高い魚です。
最終的に30cm程の魚に成長し、流れがある川を好む習性があります。
そのため、ウグイの飼育方法としては、泳ぎ回ることも考えて60cm~90cmの水槽に、強い水流を作ることができるようなろ過機やポンプを使用して飼育することがベストです。
エサに関しては雑食であるため様々ですが、人工肥料は栄養バランスが整っているためおすすめです。
飼育するに当たって必要なもの
飼育するにあたって必要なものは、下記7つになります。
稚魚を同じ水槽に入れないように注意
前述したように、ウグイは何でも食べてしまうため、自分より小さく口に入る稚魚は食べられてしまう可能性があります。
そのため、稚魚を同じ水槽に入れないように注意が必要です。
大きさが近いフナ、オイカワなどは混泳対象となります。
その他の注意点
その他の注意点としては、ウグイは水質の変化に弱いため、水が汚れたらすぐ変える・食べ残しの無いようにエサを与える事が重要です。
水の入れ替えは最低でも週に一度は変え、水温の上昇にも弱いため、水温管理も注意が必要です。
しかし、とても勢いよくジャンプする種類の魚であるため、水槽の蓋を開けファンを当てて水温を下げることができません。
そのため、蓋つきの水槽と水槽用のクーラーが必要になり、状態よく飼育するためには維持費がかかります。
加えて90cm程の水槽を用意するためには、それなりに設置スペースが必要になることも懸念点の1つになります。
ウグイの基本情報まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「ウグイってどんな魚?おすすめの調理方法・旬な時期・釣り方・飼育方法を解説!」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。