【マトウダイの基本知識】レシピ・旬な時期・釣り方・さばき方を解説!

【人気の魚図鑑】今回、釣りラボでは、マトウダイの特徴、生態、呼び名、生息地、値段相場を徹底解説した上で、マトウダイのおすすめレシピや人気のお店、釣り方、さばき方などをご紹介します。

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マトウダイとは?その特徴・生態をご紹介

マトウダイ

出典:写真AC

マトウダイは、マトウダイ目マトウダイ科に属するフランス料理など洋食では定番の魚です。
円に近い丸みを帯びた平たい体に、的のような黒い斑点と突き出た長い口を持っています。
特徴的な口はストローのように伸ばすことができ、吸い込むように小魚や甲殻類を捕食します。

マトウダイは平均して40cm程度、大きいものでは90cm程度に成長します。
温暖な海域に生息し、群れを作らず単独で泳ぐ魚です。

春にかけて産卵期を迎えるため、晩秋の個体は卵を抱えていることもあります。
幼魚の頃は縦縞模様ですが、成長に伴って縞はぼんやりと不鮮明に変化します。
マトウダイは成長が遅く、40cm程度に成長するには10年程度かかると言われています。

マトウダイの呼び方

マトウダイの呼び方を確認しておきましょう。

漢字名

マトウダイは、漢字では「的鯛」、あるいは「馬頭鯛」と書きます。
由来はいずれも外見からで、体にある的のような模様から的鯛、口の長い馬面から馬頭鯛とされています。

別称・別名

マトウダイは、多くの地方名を持つ魚です。
カガミダイ(福島県、千葉県)、カネタタキ(新潟県、愛媛県)、クルマダイ(新潟県、富山県、石川県、福井県)、バト(福井県)、バトウ(京都府、島根県)、ホンマト(愛知県)などが代表的です。
「カネタタキ」は、楽器の銅羅が由来の名前とされています。

英語・外国名

マトウダイは、英語で「John dory」、あるいは「target perchと言います。
「John dory」については由来が明確ではありませんが、「target perch」は日本での漢字名同様に的に因んだ名前です。

フランス語、ドイツ語、スペイン語では聖書に登場する聖ペトロに関係した名前がついています。
これは、マトウダイの口から聖ペトロがお金を取り出したという伝説や、マトウダイの黒い斑点は聖ペトロの指紋であるという謂れに由来しています。

学名

マトウダイの学名は「Zeus faber」です。
マトウダイ属を表す「Zeus」は神話のゼウスとは無関係ですが、聖ペトロ同様に神や聖人を想起させる名前と言えます。

マトウダイの生息地

マトウダイは温暖な海域を好み、地中海やインド洋、太平洋西部、大西洋東部に分布しています。
日本での生息地は、北海道から九州にかけての海底付近です。
水族館で観察したい場合、茨城県のアクアワールド茨城県大洗水族館がおすすめです。

マトウダイの値段・相場価格

マトウダイは群れないため、大量に市場に出ることはありません。
しかし、洋食では欠かせない魚であることや、好んで食べる地域があることから一定数の流通は安定しています。

概ね1kgあたり1,000円から1,500円程度が相場です。
しかし近年人気が高まっている背景もあり、状態の良いものは1kg程度の個体で2,500円程度の値段がつくこともあります。

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マトウダイを使った料理・食べ方

マトウダイ

出典:写真AC

マトウダイは、日本では日本海側で、世界各地では主に洋食で愛されている魚です。
卵や肝も非常に味が良く、重用される食材となります。

どんな味がするの?

マトウダイは癖のない淡白で上品な白身が特徴です。
生食であればもっちりとした食感を、加熱すればしまったしっかりとした食感を楽しめます。
旨味が豊富で、皮や骨、あらからは良い出汁が出ます。

栄養素・カロリー

マトウダイは、高タンパク低カロリーのヘルシー食材です。
ビタミンやミネラル、コラーゲンが豊富で、美容にも健康にも効果が期待できます。
含まれている脂も、DHAやEPAといった現代人に求められる必須栄養素です。

旬な時期・季節

マトウダイの旬は秋から冬の寒い季節です。
この時期のマトウダイは、春の産卵期に備えて脂肪や栄養を蓄えており、場合によっては卵を抱えています。

おすすめ人気のレシピ・調理方法

マトウダイは、日本だけではなく洋食でもお馴染みの魚です。
そのため、レシピも非常に豊富で、生でも焼いても揚げても煮ても美味しく調理できます。
代表的な美味しい食べ方を紹介しますので、是非挑戦してみてください。

マトウダイを味わうのなら、肝は欠かせません。
特に冬のマトウダイの肝は脂が乗り大きいので、コクもたっぷりです。
鍋に入れても、刺身に合わせて肝醤油にしても絶品です。

こちらは日本人に馴染み深い、甘辛い味付けの肝と卵の煮付けです。

刺身

マトウダイの刺身は、淡白でやや甘味があり、もっちりとした食感が楽しい食べ方です。
昆布締めにして風味を加えるのもおすすめです。
アニサキスなどの寄生虫がいる可能性もありますので、身と内臓をしっかり確認するようにしましょう。

ムニエル

マトウダイのムニエルはフランス料理では定番かつ王道の料理です。
皮目をパリッと焼き上げ、バターやニンニク、白いワインで香り高く仕上げるのがコツです。

干物

サイズが小さめで値段のつかないマトウダイは、干物にされることが多いです。
マトウダイ自体が淡白なので、シンプルな塩干しでもみりん干しでも美味しく食べることができます

塩干しの場合、まず開いて内臓を処理し、水分をしっかり拭き取ってください。
塩水に30分から60分程度浸け、さっと水洗いしたら乾燥するまで干しましょう。
塩分濃度は10〜15%がベースですが、好みで加減しても問題ありません。

塩焼き

マトウダイは骨から身が外れやすく食べやすいので、塩焼きにも最適です。
水分を拭き取って、塩を振ったらフライパンかグリルでふっくらと焼き上げましょう
塩焼きは飽きのこないシンプルな味わいですが、目先を変えたい場合は幽庵焼きや味噌漬けもおすすめです。

煮付け

マトウダイは淡白なので、酒と醤油、砂糖を加えた定番の煮付けにするとご飯のおかずにぴったりです。
大根などを合わせて煮ても美味しいです。

マトウダイは旨味たっぷりの出汁が出るので、鍋にも適しています。
塩を振って水分を出したマトウダイを昆布出しに入れ、好みの具材を足しましょう

マトウダイとあさりの旨味味噌鍋
こんにちは~筋肉料理人です!皆さん、お元気ですか~今日の料理はマトウダイとあさ......

マトウダイを楽しめる人気のお店・レストラン

マトウダイと言えば、定番のフレンチで味わってみたいものです。
こちらは、フレンチ激戦区神楽坂のモダンフレンチレストランです。
フランスでは「天使の髪」と言われる細い糸状のカダイフという生地を使ったマトウダイのカダイフ包みを提供しています。

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マトウダイにおすすめの釣り方・仕掛け

出典:写真AC

マトウダイは、泳がせ釣りやサビキ仕掛け、ジギングが主な釣り方です。
産卵期には浅瀬に移動してくるので、春頃が釣りやすいタイミングと言えます。

マトウダイ釣りにおすすめの釣竿・ロッド

泳がせ釣りの場合はヒラメ竿、ジギングの場合は中程度の硬さのジギングロッドか磯竿を使いましょう。

ダイワ(DAIWA)

【ダイワ】ライトヒラメX M-240

感度も良く、大きいマトウダイがヒットしても対応できるタフさもあるロッドです。
コスパも良く、アタリが分かりやすい点が魅力です。

マトウダイ釣りにおすすめのリール

マトウダイを泳がせ釣りで狙う場合、両軸のスピニングリールが適しています。

シマノ(SHIMANO)

【シマノ】アリビオ C3000 3号150m

巻き心地もスムーズで、ライントラブルを防止する機構が搭載されているリールです。
安価で糸付きなので、入門用として初心者にもおすすめです。

マトウダイ釣りにおすすめのルアー(メタルジグ)

マトウダイは泳がせ釣りが一般的ですが、メタルジグを用いるアングラーもいます

Major Craft(メジャークラフト)

【メジャークラフト】ジグパラ ショート

万能なルアーとして人気のあるジグパラです。
アクションを工夫しながらマトウダイにアピールしてみましょう。

マトウダイ釣りにおすすめの釣り餌

マトウダイを狙う場合、小アジや小イワシを釣り餌に使う泳がせ釣りがポピュラーです。
現地で元気な活き餌を入手しましょう。

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マトウダイの締め方・捌き方

出典:写真AC

マトウダイの締め方、捌き方について解説している動画を紹介します。

マトウダイの締め方

マトウダイは目と目の間に切り込みを入れ、そこからワイヤーを差し込んで神経締めをした後に血抜きをします。
こちらの動画はシーバスの締め方を解説していますが、マトウダイの場合も同じ手順です。

マトウダイの捌き方(さばき方)・切り方

こちらはマトウダイの捌き方の解説動画です。
頭を落とす際は、せっかくの肝を傷つけないように気をつけましょう。

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マトウダイの基本情報まとめ

出典:写真AC

いかがでしたでしょうか?

今回、釣りラボでは、「【マトウダイの基本知識】レシピ・旬な時期・釣り方・さばき方を解説!」というテーマに沿って、

  • マトウダイとは?その特徴・生態をご紹介
  • マトウダイを使った料理・食べ方
  • マトウダイにおすすめの釣り方・仕掛け
  • マトウダイの締め方・捌き方

といったことをご紹介してきました。

他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

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監修者:釣りラボ編集部

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