毛虫は、自宅の庭や近隣の公園などでも出没する比較的身近な虫ですが、刺されてしまうと皮膚炎の症状がでます。今回、釣りラボでは、毛虫に刺された際に出る症状、正しい対処方法・応急処置、薬の選び方、刺されないようにするための工夫などをご紹介。
毒を持った毛虫の生態・特徴
川端で釣りをするときなど、周りの木に毛虫がついているのを見かけたことがあるかもしれません。
ご自身が木陰で休んでいたり、子供が公園で遊んでいたりする時に毛虫に刺されてしまいまいした。
その時、適切に対処できますか?
もし刺されたときにどう対処したらいいのか、この記事で詳しく説明していきます。
毒を持った毛虫の種類
まず、どんな毛虫がいるのかを知っておきましょう。
身近な場所に生息する毒を持った毛虫には以下の5種類がいます。
この中でもチャドクガによる被害が多く、細かい毛が特徴で、気づかないうちに服に付着していてかゆくなることもあります。
毛虫の種類によって、腫れとかゆみだけであったり、激しい痛みを伴ったり、異なる症状がみられます。
毛虫に刺されやすい時期
種類によって発生時期は異なりますが、全体では4月から10月にかけてが毛虫が発生します。
特に、6月から9月にかけて大量に発生するので注意が必要です。
冬の間は繭の中で成虫になる準備をするため見かけなくなります。
毛虫に刺されやすい場所
毛虫はサクラ、ウメ、バラなど身近な場所に植えられている木に生息します。
特に葉っぱの裏側に大量に生息していますので、木の下にいると上にいた毛虫が落ちてきて刺されるということもあります。
暑いと木陰で休みたくなりますが、もしかしたら毛虫がついているかも、と葉っぱの様子を確認しておきましょう。
毛虫に刺された場合にみられる症状と対処方法
毛虫に刺されるとかゆくなったり腫れたりしますよね。
そんな症状に対してどのように対処したらいいのでしょうか。
毛虫皮膚炎の症状
毛虫に刺されたら、すぐに症状が出る場合と数日経過してから症状が出る場合があります。
次のような症状が見られたら、毛虫による皮膚炎を疑ってみてください。
症状1:かゆみ
広範囲の赤い湿疹とともに強いかゆみを感じます。
毛虫の毒に対するアレルギー反応です。
かゆいからといって 掻いてしまうと、肌を傷つけ炎症が広がってしまいます。
症状2:痛み
毛虫の毒によって、刺された場所がひどく痛むこともあります。
症状3:腫れ
刺された場所が赤く腫れます。
掻いてしまうと、さらに腫れてしまいます。
応急処置・対処方法
もし毛虫に触ってしまったり、毛虫皮膚炎の症状がでたりしたら、次のような応急処置で対処してください。
1. 毒針をガムテームなどで抜く
毒針は小さくて何本も刺さっているので、ガムテープなどを使って取り除きます。
強く押し付けてしまうと、毒針がさらに皮膚の中に入ってしまうことになるので、軽く行ってください。
針が目で確認できるときは、ピンセットで抜くこともできます。
2. 洗い流す
毒針をだいたい抜けたら強めの流水を刺された場所にかけて針を洗い流します。
3. 氷などで冷やす
痛みやかゆみがある場合には氷やアイスパックを使って冷やします。
この時も強く押さえつけないようにしてください。
4. ステロイド・抗ヒスタミン系の薬を塗る
薬を塗ることで、早く炎症を抑えることができます。
抗ヒスタミン系の薬はかゆみを抑え、ステロイド系の薬は腫れを抑えます。
なお、市販の薬を使っても症状が治まらない場合は使用を中止し、すぐに皮膚科を受診して適切な処置を受けてください。
また、目や口のまわりを刺された場合薬を使うとかえって危険ですので、市販薬は使わず皮膚科を受診してください。
5. 衣類・服を洗濯しておく
衣類・服に毛虫の針が残っていることがあります。
毛虫に刺されたと時に着ていた服は洗濯しておきましょう。
6. 治るまで放置・経過観察
毛虫に刺されてから数日から場合によっては数週間、症状が持続します。
7. 治らない・広がる場合は病院へ
3,4日立っても症状が治まらない・炎症が広がる場合は医療機関を受診してください。
毛虫に刺された時にやってはいけないこと
毛虫に刺されて炎症が出ている間は次のことはしないでください。
炎症が広がったり、完治までに時間がかかってしまいます。
患部をこする・かく
患部をこする・かくことはしないでください。
こすったりかいたりすることで、肌に残っていた毛虫の針がほかの場所に触れてしまい、炎症が広がることがあります。
そもそも、こする・かくという行為自体が肌を傷つける原因にもなります。
かいて気持ちよく感じるのは、掻くことで肌を傷つけた痛みによってかゆみを感じなくしているだけなのです。
絶対にかいたりこすったりしないようにしましょう。
プール・スイミングはやっても良い?
プール・スイミングは通常刺された後、行っても大丈夫です。
ただし、掻きむしったせいでとびひになってしまった場合は入ってはいけません。
また、プールの水を介して伝染することはないのですが、触れることで伝染してしまいます。
ですので、できるだけ患部の露出を控えるという観点から考えると、プールに入るのはやめておいた方が良いかもしれません。
毛虫に刺されないようにするために
できることなら毛虫に刺されたくないですよね。
以下のことを注意しておけば毛虫に刺されることは少なくなります。
ぜひ試してみてください。
虫除けスプレーを使う
市販の虫除けスプレーを使います。
毛虫以外にも蚊やアブなど嫌な虫をよけてくれるので便利です。
肌の露出が少ない格好・服装をする
毛虫に刺されないために肌の露出を控えましょう。
自然の多いところに行く際は、長袖長ズボンを着用してできるだけ木の葉にはだがふれないようにしてください。
夏場は暑いので木のすぐ近くを通るときだけでも大丈夫です。
薄手の長袖の用意をしておきましょう。
洗濯物を室内干しする
直接毛虫に刺されなくても、毛虫の針が風に飛ばされて外に干した洗濯物に付着していたことが原因でへ虫皮膚炎になることもあります。
近所に桜や梅など毛虫の付きやすい木があったり、庭で椿を植えている場合、6月から9月にかけての大量発生期には部屋干しすることをおすすめします。
前もって駆除しておく
毛虫を見つけたら刺される前に駆除しておくのも手です。
方法としては以下の4種類があります。
捕まえてから無毒化する
1.の捕まえてから無毒化する、は毛虫のついた葉を枝ごと切り落としてビニール袋に入れた後、熱湯をかけたり薬を使ったりして毒をなくす方法です。
毒をなくすので処理が楽になるのですが、枝を切り落とす際の振動で毛虫が毒針を飛ばすことがあるので注意が必要です。
動けなくしてから捕獲する
2.の動けなくしてから捕獲するは、専用の薬剤を使います。
毛虫の針が飛散するのを防ぎます。
ただし、殺虫成分は入っていないので固定材を使った後捕獲して処分してください。
剪定する・殺虫剤をまいておく
3.4.は予防策です。
日ごろから剪定しておくことで毛虫がついてもすぐに発見することができます。
また、毛虫が卵を産み付ける前の3月ごろから殺虫剤を散布しておくことで毛虫の発生を防ぐことができます。
毛虫に刺された際の症状・対処方法まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「毛虫に刺されたら放置してはダメ?症状・対処方法・おすすめの薬をご紹介!」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。