10秒ノットは、PEラインとリーダーの結束方法として非常に取り掛かりやすい初心者必見の結び方です。今回、釣りラボでは、10秒ノットのメリット、やり方(ハーフヒッチ・エンドノット)から、強度に関する考察まで幅広く解説します。
10秒ノットとは?
10秒ノットとは、主にラインとリーダーを結束する際に用いられる結び方で、「オルブライトノット」の変形版です。
「10ノット(テンノット)」とも呼ばれ、10秒でできるほど簡単だということが名前の由来とされています。
10秒ノットの特徴について見ていきましょう。
なお、原型であるオルブライトノットについて知りたいという方は、こちらの記事もご覧ください。
10秒ノットはPEラインとリーダーの結束方法
PEラインは、引っ張り強度と感度が高く飛距離の伸びも良いことから、ルアー釣りや海釣りで用いられることの多いラインです。
細くても大物をターゲットにできる便利なラインですが、摩擦に弱くショックリーダーを必要とするという弱点も存在します。
そこで重要になってくるのが、PEラインとショックリーダーの結束方法です。
PEラインとリーダーの結束方法には様々なものがあり、新しいノットが編み出されることもよく有ります。
今回紹介する10秒ノットは、PEラインとリーダーの結束方法の中でも比較的新しく、早さと簡単さが特徴です。
10秒ノットのメリット
早くて簡単に結べる10秒ノットの、メリットを紹介します。
非常に素早く結ぶことができる
面倒で複雑な編み方が多い結束方法の中でも、10秒ノットは非常に素早く結ぶことができる方法です。
仕掛け交換の必要に迫られてもスピーディーに釣りに復帰できるので、時合のタイミングを逃したくない時に最適です。
簡単な結び方である
10秒ノットは難解な編み方や工程が不要なので、とにかく簡単で覚えやすい結び方です。
複雑なノットはまだできないというPEライン初心者はもちろん、手元の見えにくい夜釣りや強風が吹く現場、寒さで手が思うように動かない時などに重宝します。
それほど強度が弱くない
10秒ノットは早くて簡単に結べるノットですが、それほど強度が弱くないのも魅力です。
簡単なノットは得てして強度の弱さが指摘されるものですが、適切なシチュエーションで用いれば十分に活躍させることができ、特に強度が低いという声もありません。
特に、細い糸を結束する際に強度が出る結び方です。
10秒ノットのやり方(図解動画付き)
10秒ノットの結び方について説明します。
手順は以上です。
ラインを巻く際に隙間なく巻くことと、締め込む際に糸を湿らせてゆっくり締め込んでいくことがポイントです。
こちらは、色の違う太いひもを使って分かりやすく解説している動画です。
是非参考にして、結び方を練習して見てください。
ハーフヒッチのやり方
ハーフヒッチとは、輪に糸を通して締める結び方のことです。
止め結びと呼ばれることもあり、主にノットの補強や止めの際に使われます。
10秒ノットの場合も、上記の手順の最後に4回程度ハーフヒッチを行って補強しておきましょう。
輪に糸を通して締めるだけの簡単な結び方ですが、まだ不慣れだという場合は動画で確認しておくと安心です。
エンドノットのやり方
エンドノットとは、緩みや抜けを防止するためのノットの仕上げの工程です。
ハーフヒッチと似ていますが、輪の中に糸を通す際に一度ではなく2〜3回糸を巻きつけて結びます。
10秒ノットでも、ハーフヒッチで補強した後にエンドノットを行っておきましょう。
10秒ノットの強度について

10秒ノットの強度はどの程度なのか、押さえておきましょう。
すっぽ抜けることはある?
10秒ノットはある程度強度がある結束方法ですが、すっぽ抜けることもあります。
原因として、締め込みが甘い可能性や、10秒ノットが不得意とする太いラインを使っている可能性が考えられます。
締め込みの際にラインを湿らせてしっかりと締めることと、適したラインを使っているかどうか、再確認してください。
電車結び・FGノット・SCノットと強度を比較
早さと簡単さにおいて大きなアドバンテージを持つ10秒ノットですが、電車結びやFGノット、SCノットなどのメジャーな結束方法と比べてどうでしょうか。
それぞれのノットの特徴も併せて見ていきます。
電車結びとの違い
電車結びとは、ユニノットの変形版で簡単に素早く結べる方法です。
強度はあまりなく、結びコブが大きいのが難点です。
10秒ノットと強度は同程度ですが、10秒ノットの方が結びコブが小さくガイド通りがスムーズです。
FGノットとの違い
FGノットは、PEラインとリーダーの結束方法として最もポピュラーです。
シーバスやエギング、中型青物まで対応できる強度がありますが、やや難しく現場での結束には慣れが必要です。
10秒ノットよりも編み込んでいるぶん、強度があります。
SCノットとの違い
SCノットはルアーの遠投や船からのジギングにも対応できる強度の高いノットです。
ライトゲーム向けの細いラインの結束には不向きです。
強度だけで言えば10秒ノットよりも高いですが、それぞれ得意なラインが異なるので純粋な比較は難しいと言えます。
エギング・シーバスは大丈夫?
10秒ノットには、0.3〜1.5号程度のPEラインが適しています。
エギング・シーバスの際に使用するPEラインの太さに適合しているので、エギングやシーバス釣りも問題なく楽しむことができます。
タイラバ・ジギング・青物釣りにも対応している?
タイラバやジギング・青物釣りの場合も10秒ノットで対応できます。
特にアジなどの小型青物をターゲットにしたショアジギングには最適です。
10秒ノットは、大型のターゲットとのファイトに耐えうる強度はありませんので、対象のサイズは小型〜中型程度まで、0.3〜1.5号程度のPEラインを使うという点は忘れないようにしてください。
より簡単で強度の強い結び方はある?
10秒ノットよりも簡単さを求めるのであれば、「トリプルエイトノット」や「宏昌丸ノット」をおすすめします。
いずれも簡単で早く結べると評判の結び方です。
しかし、10秒ノットも同様ですが、複雑に編み込むような結び方に比べると、簡単な結び方はどうしても強度の面で劣ってしまいます。
それぞれのノットの得意・不得意なシーンを理解して、適した場面で活躍させることが重要です。
早さや簡単さを重視したいシーンと、多少時間がかかっても強度が必要なシーンで、ノットを使い分けられるようになるとベストです。
10秒ノットのまとめ

いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「10秒ノットの強度はどれくらい?簡単で強い結び方をご紹介【初心者必見】」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
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