
リールのオーバーホールを自分でやってみたいけれど、どんな工具やグリスを用意すればいいのかわからない——そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
この記事では、長年にわたりフィールドに通い続けている監修者のもと、釣りラボ編集部が主要メーカーのメンテナンス用品を複数の観点から比較・検討しました。
ここでは、リールのオーバーホールに必要な工具・グリス・オイルの人気アイテムをランキング形式でご紹介します。自分に合った道具を見つけて、快適なメンテナンスライフを始めましょう。
この記事を監修した人
この記事は釣りラボ編集部のライターが執筆し、釣りラボ 監修者・釣り歴10年以上が監修しています。幼少期から釣りが生活の一部で、週末はほぼフィールドに出ています。ソルトからフレッシュウォーターまで幅広い釣りを楽しみながら、釣りラボ編集部とともに徹底的なリサーチをもとに本当におすすめできる商品だけを厳選してお届けします。
リールのオーバーホール用品の選び方|失敗しないための3つのポイント

リールのオーバーホール用品を選ぶ際に押さえておきたいポイントを、以下の表と合わせて解説します。
| 選ぶポイント | チェック内容 |
|---|---|
| 純正品か社外品か | 使用リールのメーカーに合った純正品を基本に、用途に応じて社外品を検討する |
| 工具の精度とサイズ | リールに使われているネジの規格(プラス・トルクス・六角)に合った精密工具を選ぶ |
| グリスとオイルの使い分け | 高負荷部にはグリス、高速回転部にはオイルと用途を正しく理解して選ぶ |
純正品か社外品か
リールのメンテナンス用品を選ぶ際にまず考えたいのが、メーカー純正品を使うか社外品を使うかという点です。純正品は自社リールとの相性が保証されており、初心者の方でも安心して使えます。一方、IOSファクトリーのような専門ブランドの社外品は巻き心地の向上など、純正品にはない付加価値が得られることもあります。
個人的には、最初はシマノかダイワの純正品から始めて、慣れてきたら社外品を試してみるのがおすすめです。
工具の精度とサイズ
リールのオーバーホールには、プラスドライバー・トルクスドライバー・六角レンチ・めがねレンチ・ピンセットといった複数の工具が必要になります。リールに使われているネジは非常に小さいため、精度の高い工具を選ぶことがネジをなめずに作業するための大前提です。
正直なところ、100円ショップの工具でも作業自体はできますが、ネジの頭を痛めるリスクを考えると精密工具メーカーの製品を選ぶ方が安心です。
グリスとオイルの使い分け
グリスとオイルは見た目が似ていますが、使う場所と役割がまったく異なります。グリスは駆動ギアや摺動部など高負荷がかかる箇所に、オイルはベアリングやラインローラーなど高速回転する箇所に使うのが基本です。間違った場所に使うと、巻き心地が悪化したりパーツの寿命を縮めたりする原因になります。
個人的には、まずオイルとグリスがセットになった製品を1つ持っておくと、使い分けに迷わなくて済むのでおすすめです。
リールのオーバーホールおすすめ人気ランキング10選|工具とグリスを徹底比較

| 順位 | 商品名 | タグ | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1 | シマノ リールメンテスプレー SP-003H | 初心者向け | これ一つでオイルとグリスが揃う安心セット |
| 2 | ダイワ リールガードスプレーセット | コスパ最強 | 大容量で長く使えるダイワ純正セット |
| 3 | シマノ リールグリススプレー SP-023A | 定番 | シマノ純正の安心感でギアを長持ちさせる |
| 4 | ダイワ リールガードグリス | 万能型 | ダイワ純正でリール全体をしっかりケア |
| 5 | IOSファクトリー IOS ギアグリス | 上級者向け | シルキーな巻き心地を追求するならこの一択 |
| 6 | Wera ミクロドライバー +0X60 118022 | プロ仕様 | 精密ネジもストレスなく回せる高精度ドライバー |
| 7 | Wera トルクスHFミクロドライバー TX8 118184 | 必須工具 | トルクスネジを確実にホールドして安心作業 |
| 8 | ホーザン 六角レンチセット W-99 | 万能型 | 極小サイズ揃いでどんなネジにも対応できる |
| 9 | トネ ショートめがねレンチ HPM46-1012 | 定番工具 | 狭い箇所でも確実にローターナットを着脱 |
| 10 | ホーザン 先曲がりピンセット P-882 | エントリーモデル | 小さなパーツも確実につかめる非磁性タイプ |
ここからは、リールのオーバーホールに役立つアイテムの中から注目の商品をランキング形式でご紹介します。それぞれの特徴を比較しながら、自分のメンテナンス環境に合ったアイテムを見つけてください。
シマノ リールメンテスプレー SP-003H
【初心者向け】これ一つでオイルとグリスが揃う安心セット
ステラやアンタレスにも採用されている純正のオイルとグリスがセットになっており、オイルはベアリングやラインローラーに、グリスは駆動ギアや摺動部にと用途に応じた使い分けができます。極細ノズル付きで細かい箇所にも正確に注油可能です。
リールメンテナンスの基本をこのセットだけで網羅できるため、最初の一本として多くのアングラーに選ばれている定番アイテムです。
正直なところ、シマノユーザーならこのセットを持っていない人の方が少ないのではないかと思うほど、編集部でも評価が高い定番品です。初めてリールのメンテナンスに挑戦する方には、まずこれを手に取ってみることをおすすめします。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 種類 | オイル&グリスセット |
| 内容量 | 各60ml |
| 成分 | 鉱物油 |
| 用途 | ベアリング・ラインローラー・駆動ギア全般 |
ダイワ リールガードスプレーセット
【コスパ最強】大容量で長く使えるダイワ純正セット
オイルはボールベアリングや回転部分に、グリスはリール全般の注油箇所に使用でき、これ一つで基本的なメンテナンスが完了します。各100mlの大容量なので、頻繁にメンテナンスをしても長期間使い続けられます。
極細注入ノズル付きで細かい箇所にも注油しやすく、初心者にも扱いやすい設計です。コストパフォーマンスに優れたメンテナンスの必需品です。
ダイワ派のアングラーには間違いなくこれが第一候補になるという印象です。個人的には、100mlという容量がちょうどよく、複数台持ちの方でも1セットあれば1年以上は余裕で持つと感じています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 種類 | オイル&グリスセット |
| 内容量 | 各100ml |
| 成分 | - |
| 用途 | ボールベアリング・回転部・注油箇所全般 |
シマノ リールグリススプレー SP-023A
【定番】シマノ純正の安心感でギアを長持ちさせる
極細ノズルを採用しており、リールを分解しなくてもギア部にピンポイントで注油できるのが大きな特徴です。駆動ギアや摺動部、ベアリングへの使用に適しており、塗布後は巻き心地がしっとりと回復します。
シマノリールの定期メンテナンスに欠かせない純正グリスとして、初心者からベテランまで幅広くおすすめできるアイテムです。
SP-003Hセットを持っている方でも、グリスだけ先に使い切ることが多いので、単品で持っておくと安心です。編集部でも「とりあえず1本は常備している」というスタッフが多い、まさに定番中の定番です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 種類 | グリススプレー |
| 内容量 | 60ml |
| 成分 | 鉱物油 |
| 用途 | 駆動ギア・摺動部・ベアリング |
ダイワ リールガードグリス
【万能型】ダイワ純正でリール全体をしっかりケア
極細注入ノズルとノズル紛失防止キャップを採用しており、細かい箇所への注油も簡単に行えます。内容量は100mlとたっぷり入っているため、複数台のリールを持っている方でも長く使えます。
ダイワリールのほとんどの注油箇所に使えるため、これ一本で基本的なグリスアップが完了する万能なメンテナンスアイテムです。
粘度はやや硬めのオイルに近い印象で、スプレーセットのグリスと比べると単体使いの方が用途が広いと感じる方が多いようです。個人的には、ハンドルノブのベアリングなど水に触れやすい箇所にはこのグリスが好みです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 種類 | グリススプレー |
| 内容量 | 100ml |
| 成分 | - |
| 用途 | リール全般の注油箇所 |
IOSファクトリー IOS ギアグリス
【上級者向け】シルキーな巻き心地を追求するならこの一択
ギア面にしっかりまとわりつきノイズを低減し、シルキーな回転を実現します。温度変化に強く、ソルトウォーターでも安心の防水性能を備えています。使用量は純正グリスの半分以下で済むため、見た目以上に長持ちします。
少量で効果を実感できる反面、塗りすぎると巻きが重くなる点には注意が必要です。ワンランク上の巻き心地を求める方におすすめです。
正直なところ、使いこなすにはある程度の経験が必要ですが、ハマったときの巻き心地は純正グリスとは別次元という印象です。使用量がシビアなので、初心者の方はまず純正品に慣れてからステップアップするのがよいでしょう。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 種類 | ギアグリス |
| 内容量 | 8g |
| 成分 | 100%化学合成油 |
| 用途 | リールのギア部 |
Wera ミクロドライバー +0X60 118022
【プロ仕様】精密ネジもストレスなく回せる高精度ドライバー
回転キャップとファストターニングゾーンを備えており、素早いネジ回しが可能です。細かいネジを多く扱うリールのオーバーホールでは、こうした操作性の違いが作業効率に大きく影響します。
PH0サイズはシマノ・ダイワ問わず多くのリールに対応しており、リールメンテナンスの基本工具として1本持っておきたいアイテムです。
一度Weraのドライバーを使うと、もう安価なドライバーには戻れないという声が多いのも納得の操作感です。個人的には、回転キャップの滑らかさが気に入っていて、リール以外の精密作業にも重宝しています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 種類 | 精密プラスドライバー(PH0) |
| 内容量/サイズ | 軸長60mm・全長157mm |
| 素材 | 特殊工具鋼 |
| 用途 | リールのプラスネジの分解・組立 |
Wera トルクスHFミクロドライバー TX8 118184
【必須工具】トルクスネジを確実にホールドして安心作業
Wera独自のHF(ホールディングファンクション)によって、ネジをビット先端にしっかり保持できるため、小さなネジの紛失リスクを軽減できます。回転キャップ付きのエルゴノミックハンドルで、長時間の作業でも疲れにくい設計です。
TX8サイズはシマノリールのボディネジに多く採用されており、分解・組立の両方で活躍するオーバーホールの必須工具です。
シマノリールをメインで使っている方にとっては、トルクスドライバーは避けて通れない工具です。HF機能でネジがビットにくっついてくれるのは、リール内部の狭いスペースで作業するときに本当に助かるという印象です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 種類 | 精密トルクスドライバー(TX8) |
| 内容量/サイズ | 軸長60mm・全長157mm |
| 素材 | 特殊工具鋼 |
| 用途 | リールのトルクスネジの分解・組立 |
ホーザン 六角レンチセット W-99
【万能型】極小サイズ揃いでどんなネジにも対応できる
インチ規格とミリ規格の両方が含まれているため、国内外メーカーのリールを問わず対応できるのが大きな強みです。日本製ならではの高い精度で、小さなネジでもなめにくく安心して作業を進められます。
コンパクトなビニールケース付きで収納や持ち運びにも便利です。リールメンテナンスだけでなく、さまざまな精密作業にも活躍する工具セットです。
極小サイズの六角レンチは意外とホームセンターでは手に入りにくいので、このセットを一つ持っておくと安心です。編集部でも評価が高い工具で、リール以外にもロッドのリールシートの調整などで出番があります。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 種類 | 六角レンチセット(9本組) |
| 内容量/サイズ | 0.71〜4.0mm |
| 素材 | - |
| 用途 | リールの六角ネジの分解・組立 |
トネ ショートめがねレンチ HPM46-1012
【定番工具】狭い箇所でも確実にローターナットを着脱
45度のオフセット角とショートタイプの全長114mmにより、狭い作業スペースでもスムーズにナットを回せます。10mm×12mmの二面幅は、多くのスピニングリールのローターナットに対応しています。
信頼の国産ブランドTONEの製品で、精度と耐久性に定評があります。コンパクトで取り回しがよく、リールの分解作業を快適にしてくれる一本です。
ローターナットを外すにはこのサイズのめがねレンチが必須です。ショートタイプなので力加減の調整がしやすく、スピニングリールのオーバーホールを本格的にやるなら持っておいて損はないという印象です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 種類 | ショートめがねレンチ(45°) |
| 内容量/サイズ | 二面幅10×12mm・全長114mm |
| 素材 | 構造用鋼 |
| 用途 | ローターナットの着脱 |
ホーザン 先曲がりピンセット P-882
【エントリーモデル】小さなパーツも確実につかめる非磁性タイプ
先曲がり(カーブ)タイプなので、手元の視界を遮らずに細かい作業ができます。素材にはステンレス(SUS304)を採用しており、非磁性のため磁気を帯びたパーツがくっつかず、リールメンテナンスに最適です。
全長115mmのコンパクトサイズで取り回しがよく、ベアリングやワッシャーなどの微細パーツのピックアップに重宝します。
リールの内部には本当に小さなパーツが多いので、ピンセットは必ず用意しておきたい工具です。非磁性のタイプを選ぶことで、ベアリングなどの金属パーツがくっつかず作業がスムーズになります。個人的には、先曲がりタイプの方がパーツを取り出しやすいと感じています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 種類 | 先曲がりピンセット |
| 内容量/サイズ | 全長115mm |
| 素材 | ステンレス(SUS304) |
| 用途 | 小型パーツ・ベアリングの取り扱い |
よくある質問|リールのオーバーホールについての疑問を解決

Q. リールのオーバーホールはどのくらいの頻度で行うべき?
目安としては1年〜2年に1回が推奨されています。ただし、海水での使用頻度が高い方や、砂浜でのサーフフィッシングが多い方はもう少し短いスパンでのメンテナンスが理想的です。普段の釣行後に水洗いと簡易注油を行っていれば、オーバーホールの頻度はそこまで高くなくても問題ありません。
Q. 自分でオーバーホールするのとメーカーに出すのはどちらがいい?
メーカーの公式オーバーホールが最も安心で確実です。ただし、ラインローラーの注油やハンドルまわりの簡易メンテナンスであれば自分でも十分に行えます。ボディ内部の分解はリスクを伴うため、慣れるまではパーツの写真を撮りながら少しずつ進めるのがおすすめです。
Q. ダイワのマグシールド搭載リールは自分で分解しても大丈夫?
マグシールド搭載リールのローターの分解はおすすめしません。マグオイルが漏れてしまうと自分では補充できず、メーカー修理が必要になります。また、他のオイルと混ざるとマグシールドの機能を失う可能性があるため、ボディ部分への注油も避けましょう。
Q. オイルとグリスはどう使い分ければいい?
基本的に、ベアリングやラインローラーなど高速回転する箇所にはオイルを、駆動ギアや摺動部など高負荷がかかる箇所にはグリスを使います。迷ったときはメーカーの説明書に記載されている注油箇所を参考にするのが確実です。
まとめ|リールのオーバーホール用品選びで迷ったら

リールのオーバーホールは、正しい工具とグリス・オイルを揃えることで、自分でも十分に取り組める作業です。大切なリールを長く快適に使い続けるためにも、定期的なメンテナンスを心がけたいところです。
初心者の方には、まずオイルとグリスがセットになったシマノ リールメンテスプレー SP-003Hまたはダイワ リールガードスプレーセットから始めるのがおすすめです。コスパ重視で大容量が欲しい方にはダイワのスプレーセットが、巻き心地にこだわりたい上級者にはIOSファクトリー IOS ギアグリスが最適です。
工具類では、Weraのドライバーやホーザンの六角レンチセットなど、精度の高い製品を選ぶことで作業の安全性と効率が大きく向上します。
個人的には、まず純正のオイル&グリスと基本的な工具を揃えて、簡易メンテナンスから始めてみることをおすすめします。自分でリールの状態を把握できるようになると、釣りそのものがもっと楽しくなりますよ。
