ベイトリールを使う際のライン選びに困ってしまう方は多いのではないのでしょうか?ライン選びは、釣果にも影響を与える重要なポイントです。今回、釣りラボでは、ベイトリールに合うラインの選び方やおすすめのライン11選、ラインの巻き方を解説します!
そもそもベイトリールとは?
ベイトリールとは、両軸受けリールとも呼ばれ、ラインを巻き取るスプールの回転軸がリールの左右両側から支えられている構造のリールのことを言います。
スピニングリールは、スプール自体は回転せず、ローターというラインを巻き取る糸巻きが回転しながら、ラインの放出方向とは90°の角度からスプールにラインを巻きつけて行くのに対し、ベイトリールはスプール自体が回転し、ラインの放出方向と同じ縦方向に巻き取って行きます。
ベイトリールの特徴
ベイトリールはスピニングリールと比べると、力学的に非常に合理的な構造をしています。
スピニングリールには絶対に必要な、ローターもベールもラインローラーもありません。
その変わり、ギアの噛み合わせを切ったり入れたりするクラッチと、ラインをスプールに均等に巻き上げるためのレベルワインダーがあります。
ベイトリールは、ハンドルから入力される回転力を、レベルワインダーを左右に動かす力に変換するウォームシャフトギアを除き、すべてのギアの回転は同じ方向を向いているため、パワーロスが少なく、強い巻き上げが可能となります。
ベイトリールとスピニングリールの違い
ベイトリールとスピニングリールは構造が全く違います。
簡単に説明すると、ベイトリールは縦の釣りに向いています。
巻き上げ力が強く、ラインの太さを選ばず使うこともできるため、深海を攻略する大物釣りにも向いています。
ベイトリールではキャスティングもできますが、スピニングリールと比べると慣れが必要です。
スピニングリールは、キャスト性に優れ、ベイトリールで起こりやすい、バックラッシュなどのライントラブルが少ないリールです。
しかし、細いラインに向いている構造のため、太いラインを扱いづらい、ラインに巻き癖が付きやすいなどのデメリットもあります。
ベイトリールに合うラインの選び方は?
ベイトリールに合うラインの選び方について説明します。
ベイトリールはラインを選ばず、何号のラインでも(何ポンドのラインでも)使えます。
ラインの種類
ベイトリールに使われるラインの素材はナイロン若しくはフロロカーボンが主流ですが、オフショアジギングなどではPEラインを使うこともあります。
ナイロンラインの特徴
ナイロンラインは安価でしなやかな使い勝手が特徴です。
比重が1.3前後と、ゆっくり沈む性質があるため、チヌ釣りやグレ釣りなど、磯釣りでは今でもメインの活躍をしています。
古くからメインのラインとして使われてきた実績があり、アイテム数も大変種類が多いです。
しかし、吸水性があり伸びやすいため、耐久性はやや劣ります。
近年は、コーティング技術が進歩し、吸水しにくいものや伸びにくい高性能なナイロンラインも多数発売されています。
フロロカーボンラインの特徴
フロロカーボンラインは吸水性がほとんどなく、伸びないため、使用感は硬く、使い勝手はやや劣るものの、摩擦に強く、水キレも良いため、耐久性に優れます。
根ズレに強いため、カバーがきついフレッシュウォーターでのバス釣りや、根掛りが多い根魚釣り、穴釣りなどに向いてます。
フロロカーボンラインは、メインラインで使用する他、ハリスやショックリーダーなどにも使われ、現時点では最も多く使われているラインと言えます。
PEラインの特徴
PEラインは、直線強度がナイロンラインやフロロカーボンラインの4倍強いため、ラインを細くできるメリットがあります。
オフショア釣りをする場合のラインは、タナを把握するために、一定間隔で色分けされていたりマーカーがついているPEラインが便利です。
しかし、摩擦に大変弱いこと、結束性が悪いことなど、使い勝手は良くないので、初心者には扱いが難しいラインです。
オフショア釣り以外では、PEラインをベイトリールで使うシーンは多くはありませんが、最近はPEラインをルアーと直結するメソッドをするアングラーも増えてきています。
【初心者におすすめ】ベイトリールに合うラインの選び方
初心者におすすめの、ベイトリールに合うラインの選び方を説明します。
何をターゲットに、どんな釣りをするのかにより、選択すべきラインは変わりますが、初心者にも使い勝手の良い(ライントラブルが起こりにくい)ラインを選びましょう。
初心者は、まずはナイロンラインからスタートすることをおすすめします。
結束にあまり気を使う必要はなく、必要最低限のノットを覚えておけば十分釣りができること、適度なハリがあり、バックラッシュをしてしまっても直しやすいこと(PEラインがバックラッシュすると直すのが大変です)、適度な伸びがあり、ショックリーダーが不要なこと、価格が安いことなど、メリットが多数あります。
まずはナイロンラインを駆使し、ベイトリールの使い方を覚え、ライントラブルなく釣りができるようになってから、フロロカーボンライン、PEラインも挑戦しましょう。
ベイトリールにおすすめのライン14選
ここからは、ベイトリールにおすすめのラインについて、素材別に紹介して行きます。
【クレハ】シーガーPE X8 200m|PEライン
クレハの汎用PEラインの大ヒット商品です。
クレハの、最高強度を誇る原糸「グランドマックスPE」を使用し、強度に優れ、かつコスパに優れているベストセラー商品です。
【シマノ】ピットブル8+ 5カラー 0.8号 200m|PEライン
シマノの定番中の定番の高性能PEラインです。
10m毎に5色に塗り分けられ、さらに1mピッチ、5mピッチでマーカー加工されているため、船上からタナの把握がしやすい製品です。
【サンヨーナイロン】APPLOUD GT-R|ナイロンライン
渓流や本流トラウト、エリアトラウト釣りで、岩の多い場所を攻める場合に適しているナイロンラインで、一般的なナイロンラインの約20倍の耐摩耗性を持っています。
【モーリス】アバニ キャスティングPE マックスパワー X8 ショアマスター ホワイト 1号 200m|PEライン
視認性の良い白いPEラインです。
1号ながら20.2lbと強度が高く、非常にライントラブルが少なく仕上げられています。
ショアジギングなどなタフなキャスティングに向いています。
【DUEL】PEライン HARDCORE スーパー X8
ベイトキャスティング必需品のPEライン
2021年に発売されたHARDCORE スーパー X8は、4本撚り以上の張りと硬さを持ち、ベイトキャスティングに打ってつけのPEラインになります。
原糸撚りの密度アップと表面特殊養生により、レベルワインダーへの接触摩擦が大幅に軽減されたことで、キャスト時のバックラッシュ発生率を抑制することに成功しています。
こんな人におすすめ
- ベイトキャスティングが得意で、バックラッシュを軽減する方法を模索している方
- PEラインの張りや硬さにこだわるフィッシングマニアの方
【デュエル】HARDCORE スーパー X4
高張力PEライン
デュエルから2021年発売のPEラインになります。
HARDCORE スーパー X4は号数問わず、PEラインらしからぬピッとした張りを持たせたラインになっており、ベイトリールには適しているPEラインです。
HIP製法と特殊樹脂コートを製糸工程に採用する事で、耐摩耗性とラインの取り扱いが大幅にアップしたPEラインです。
こんな人におすすめ
- ベイトリールを使うことが多い方
- PEラインの取り扱いに苦労しやすい方
【ダイワ】ナイロンライン ジャストロン DPLS|ナイロンライン
初心者に大変おすすめの、コスパ最高のナイロンラインです。
長さが500mあるので、海釣りでも川釣りでも、惜しげもなく交換して、常にフレッシュな状態で使用したいです。
【ラパラ】マルチゲーム ナイロン 2号 300m クリア|ナイロンライン
ラパラの汎用ナイロンラインではありますが、強度が高く、10g程度のルアーまでキャストできるしなやかな商品です。
コスパに優れているので、数回の釣行で巻き替えながら、新しい状態で使いましょう。
【シマノ】グラップラー8 PE 200m 2号
高性能なPEライン
2021年にシマノからPEライン、グラップラー8が発売しました。
何よりも伸びやすさ、強さと劣化がしにくいのが魅力です。
強度の安定感、張り方も硬すぎず柔らかすぎず、底物から青物までさまざまな魚種に対応できるよう初心者からベテランまで納得の使いやすさです。
低価格帯でこのクオリティというのが素晴らしいと思います。
こんな人におすすめ
- ラインに強度や耐久性を求める方
- 幅広い魚種に対応したい方
【サンライン】海平 0.6号 500m
カムフラージュ性の高い、スチールグレーのナイロンラインです。
安価ながら、チニングなど、不意の大物にも対処できるパワーを持ったハイコスパラインです。
【クレハ】シーガー フロロマイスター 1.2号 320m|フロロカーボンライン
クレハの超コスパフロロカーボンラインです。
メバリング、穴釣りなどに向いています。
非常に使用感が硬いので、アジングに使用する場合は口切れに注意が必要です。
【ヤマトヨテグス】フロロバリュースター 2号 300m|フロロカーボンライン
バス釣り、ライトソルトゲーム、アイナメやカサゴ、キジハタなどのロックフィッシュゲー厶など、幅広いジャンルに対応します。
高い透明性と、しなやかなハリが特徴です。
【ジャッカル】レッドスプール 100m 2号 8lb|フロロカーボンライン
バス釣り用、シーバス釣り用にチューンされたフロロカーボンラインです。
高感度、高強度、高透明度を実現し、ランカーサイズのビッグワンを確実に仕留めるパワーがあります。
【モーリス】VARIVAS クラウン船PE X8 300m 2号
VARIVASのオフショア用PEラインで、強度の高い8本ブレイドの表面にフッ素コーティングを施し、高感度かつ高耐久を実現したプレミアムPEラインです。
ベイトリールのラインの巻き方とは?
ベイトリールのラインの巻き方は、スピニングリールよりも最初が少しだけコツがいりますが、「はじめの結びをしっかり締め付ける」、「一定のテンションで巻く」、「レベルワインダーをよく見ながら、スプールに均等に偏りなくラインが巻かれていることを常に確認する」を守れば誰でもうまく巻けるはずです。
ラインキャパが多すぎて不経済なときは下巻きしましょう。
ベイトリールにラインを巻く際に必要な道具
ベイトリールにラインを巻く際は、「高速リサイクラー」や、ラインマーキーという道具を使うと非常に便利です。
ラインの巻き取りのみならず、古いラインの巻き替え回収や、下糸をピッタリ巻きたいときにも、これがあれば正確に行えます。
ベイトリールのラインの巻き方を解説
ベイトリールにラインを巻く際は、一番最初のスプール及びレベルワインダーへのラインの通し方、スプールへのラインの結び方に気をつけます。
きちんとスプールにラインが締め付けられていないと、ハンドルを回してもラインが空回りするだけでスプールに巻き付いて行きません。
ユニノットなどで確実に締めましょう。
スプールにテープ止めなどをしてはいけません。
スプールの重量バランスが崩れ、キャスタビリティが悪化します。
スプールへの最初の止め方は、以下の動画を参考にしてください。
ベイトリールにラインを巻く際に注意すべきこと
巻き始めたら、一定のテンションで、レベルワインダーの動きもよく見ながら、綺麗に巻くことが大事です。
スプールに均等にラインが巻かれていることをよく確認しながら巻いていきます。
巻きすぎるとクラッチレバーが切れなくなったり、ラインがスプールのフランジを乗り越えてエッジに食い込むなど、トラブルのもととなります。
少なめでのメリットは飛距離以外にはあまりありません。
巻き量には気をつけましょう。
巻すぎよりは少ないほうが良いでしょう。
ベイトリールのラインについてまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「【2024年】ベイトリールにおすすめのライン14選!選び方のポイントや巻き方も解説」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。