【幻の魚をご紹介】今回、釣りラボでは、アカメの特徴、生態、呼び名、生息地、値段相場を徹底解説した上で、アカメの味、おすすめのレシピ、人気のお店、釣り方、さばき方などをご紹介します。
三大怪魚アカメとは?その特徴・生態をご紹介
アカメは「幻の魚」として有名な、スズキ目アカメ科アカメ属の大型魚です。
暗い場所で光を反射して赤く光る目が特徴の日本固有種で、スズキに似た体色をしています。
警戒心が強く、夜行性で、小魚や甲殻類を食べる肉食魚です。
産卵期は夏で、幼魚の頃はコアマモなどの藻の間に集団で固まって生息します。
体の模様も成魚と幼魚で異なっており、幼魚の頃は縞模様や斑点がありますが、成魚になると銀色がかった一色に変化します。
環境変化や稚魚の乱獲により個体数を減らしており、地域によっては絶滅危惧種に指定されています。
現在は高知県でのみ釣りのターゲットとして楽しむことができますが、希少性が高い魚なので、ルールを守り保護していく必要のある魚です。
イチゴなどに用いる天敵製剤としてのアカメや、庭木として用いられることが多い樹木のアカメとは異なります。
また、キントキダイ類を地方によってアカメと呼ぶことがありますが、そちらとも異なるので混同しないよう注意が必要です。
アカメの呼び方
アカメの呼び方について紹介します。
漢字名
アカメは、漢字では「赤眼」と書きます。
漢字で表される通り、暗いところでアカメの目が赤く光るところが由来です。
別称・別名
アカメは地域によって別名を持っています。
マルカ(宮崎県、沖縄県)、ミノウオ(高知県)、メヒカリ(徳島県)などが代表的です。
メヒカリについては漢字で「眼光」と書き、「赤眼」同様に特徴的な眼から名前が付けられています。
英語・外国名
アカメは英語で「Japanese lates」です。
日本の固有種なので「Japanese」とついています。
学名
アカメの学名は「Lates japonicus」です。
「Lates」が、アカメ属を意味します。
生息地・飼育されている水族館
アカメは、西日本の太平洋沿岸部、黒潮に面した地域に生息しています。
主な生息地として高知県と宮崎県が知られていますが、宮崎県では絶滅危惧種として漁獲が禁じられています。
高知県では四万十川流域で釣ることが可能ですが、アカメの保護のために様々なルールが設けられているので、必ず従うようにしましょう。
水族館などで観察したい場合は、高知県の桂浜水族館がおすすめです。
大きさは最大どれくらい?
アカメは、1mを超える個体が珍しくない大型魚です。
最大サイズはどのくらいでしょうか。
世界記録
アカメは日本の固有種なので、日本で認定された記録が世界記録となります。
認定機関であるJGFAによると、2016年6月に高知県で釣り上げられた39kg、132cmのアカメが世界記録です。
日本記録
アカメに関しては、世界記録と日本記録がイコールです。
認定記録として残っていないだけで、もっと大きいアカメを見たことがあるという釣り人も多いため、もっと大きなアカメが現れる可能性は十分にあります。
値段・相場価格
アカメは一般に流通することはほとんどありません。
ごくまれに定置網にかかったアカメが市場へあがることがあるようですが、あまり一般的に食べることができる魚ではないようです。
市場へあげられた場合、1kgあたり2000円程度の値がついたと言われています。
食用ではありませんが、熱帯魚店などで観賞用として飼育されているアカメを購入することは可能です。
観賞用アカメであれば、サイズによりますが1匹あたり5000円から10000円程度です。
アカメを使った料理・食べ方
極めてレアなアカメですが、一体どんな味がするのでしょうか。
どんな味がするの?
アカメは分厚い皮と硬い骨が特徴で、良い出汁が出る魚です。
身は弾力がありしっかりとした食感で、火を通すと締まります。
生息している川によって味が違うと言われており、特に脂の乗り方に差異が見られます。
基本的にはスズキに似て、白身が淡白な味わいです。
大型になると臭みが増すので、食べるのであれば中型程度のものがベストです。
おすすめ人気のレシピ・調理方法
アカメを使ったレシピや、調理方法について紹介します。
刺身
アカメを刺身として食べる場合、内臓を取り除いて三枚に下ろしたら、一般的な刺身の厚さよりもやや薄めに切りましょう。
数日熟成させるのもおすすめです。
アカメに限りませんが、天然の魚には寄生虫がいることが多いので生食する際は注意してください。
刺身の一部は漬け丼にしても美味しいです。
こちらはアカメを捌き漬け丼にして食べているレシピブログです。
煮付け
アカメは淡白な白身なので、煮付けにしても美味しく食べることができます。
皮が分厚いので皮自体も楽しめ、骨が太く硬いので身が外れやすく食べやすい魚です。
身を綺麗に洗って水分を取った後、ポピュラーな酒と醤油と砂糖で甘辛く煮付けましょう。
塩焼き
シンプルな塩焼きにすれば、アカメの身そのものを味わうことができます。
アカメに塩をふり、皮が香ばしくなるようしっかりと焼き上げてください。
煮付け同様、こちらも皮部分を美味しく食べられるよう気をつけるのがコツです。
アカメにおすすめの釣り方・仕掛け
アカメを釣りたい場合、釣り方もタックルもシーバス用のものを用意しましょう。
重量のある巨大魚なので、引きに負けないようタフなベイトタックルがベストです。
ルアーフィッシングがポピュラーですが、泳がせ釣りで挑むアングラーも存在します。
繰り返しますが、アカメはアカメは絶滅危惧種に指定されています。
せっかく高知県でアカメ釣りが楽しめるのですから、その環境を壊さないようマナーとルールを守ってアカメ釣りを楽しむようにしてください。
釣竿・ロッド
アカメは堤防や防波堤付近まで近付いてくるので、飛距離はあまり必要ありません。
【アブガルシア】SXSC-802X-BB-KR
アブガルシアのソルティーステージの中でも、ビッグベイトルアーに対応できるモデルです。
重いルアーや強い引きにも耐えられるタフさを持っています。
リール
アカメを釣り上げるためには、リールにドラグ力が必要です。
ルアー・ワーム
ルアー・ワームについても、シーバス用のものを使いましょう。
現場の状況に合わせて対応できるよう、トップウォーターからボトム系、ビックベイトまでいくつか準備してください。
【シマノ】エクスセンス サルベージソリッド
シーバス向けバイブレーションルアーです。
活性が低い時でも釣果を上げられると評判のルアーなので、アカメにも試してみてください。
ナチュラルなカラーがおすすめです。
釣り餌
アカメを餌釣りで狙う場合は、泳がせ釣りになります。
チヌやボラを現地調達して、エサにしましょう。
アカメの締め方・捌き方
希少なアカメを締めたり捌いたりする機会はあまりありませんが、もしチャンスが訪れた際はきちんと処理を行って美味しく食べましょう。
締め方
釣り上げたアカメは基本的にはリリースがベースであり、市場へは定置網にかかったアカメがごく稀に出てくる程度です。
あまり締める機会はありませんが、一般的な魚の締め方の解説動画を紹介します。
捌き方(さばき方)・切り方
こちらは、定置網にかかったアカメを捌く動画です。
神経を取り除き、血抜きをしてから熟成させています。
アカメの基本情報まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「【幻の魚アカメの基本知識】生態・生息地・釣り方・レシピを解説!」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。