【危険な魚をご紹介】アリゲーターガーは、非常に大型の怪魚であり、日本にも生息しています。今回、釣りラボでは、アリゲーターガーの特徴、生態、呼び名、生息地、最大の大きさ、値段相場を徹底解説した上で、アリゲーターガーの食べる方法やおすすめのレシピ、人気のお店、釣り方、飼育方法、さばき方などをご紹介します。
アリゲーターガーとは?その特徴・生態をご紹介
アリゲーターガーの大きな特徴は、鋭い歯を持ち頑丈で長く突き出た口の部分です。
体はガノイン鱗と呼ばれる非常に硬い鱗で覆われています。
このようなワニに似た外見がアリゲーターガーという名前の由来です。
アリゲーターガーは体長2mほどの大型の淡水魚で大型の河川や湖が主な生息地ですが、汽水域や海域での生息も確認されています。
魚類でありながら、浮袋に毛細血管があり空気呼吸も可能です。
日本ではペットとして飼育されていたアリゲーターガーが川や湖に放流されて野生化し、生態系への被害が出たため2018年に特定外来生物に指定されました。
アリゲーターガーはワニのような外見から凶暴だと思われがちですが、じつは臆病でおとなしい性格をしています。
原産国のアメリカでも日本国内でも、捕食を目的として人に襲い掛かったという報告はありません。
アリゲーターガーの呼び方
ここではアリゲーターガーの呼び方をまとめました。
別称・別名
アリゲーターガーは別名、ガーパイク(gar pike)とも呼ばれています。
パイクとは槍の意味で、その細長い体が由来です。
英語・外国名
英語ではalligator garと書きます。
中国語の表記は鳄雀鳝です。
鰐はワニ、鳝はウナギの意味でワニに似た外見とウナギのような細長い体をしていることからこのように呼ばれます。
学名
アリゲーターガーの学名はAtractosteus spatulaです。
spatulaとは平べったいへらという意味で、アリゲーターガーが持つ幅が広い吻を言い表しています。
アリゲーターガーの日本での生息地
琵琶湖や多摩川、荒川、鶴見川でアリゲーターガーを目撃したという報告が多数あります。
また、大阪城や名古屋城の堀で捕獲されたこともあります。
また、アリゲーターガーと出会うことができる水族館は
などです。
アリゲーターガーの値段・相場価格
アリゲーターガーは現在「外来生物法」により、飼育することや販売、譲渡などが原則として禁止されているため購入することはできません。
規制前は、体長10cmほどの幼魚が1500円程度、70cmほどになると20000円程度の価格で販売されていました。
プラチナアリゲーターガーと呼ばれる白い個体は人気があり、150万円以上の高値で取引されることもありました。
アリゲーターガーの大きさは最大どれくらい?
正式な記録として残っているものでは、1953年にミシシッピ州で捕獲された全長304.8cmで重さが104.4kgのアリゲーターガーが最大の大きさのものです。
その後にも1963年には重さ137kg、2011年には全長260cm、重さ150kgの個体が報告されています。
アリゲーターガーを使った料理・食べ方
ここでは、アリゲーターガーを使った料理や調理法をご紹介します。
そもそも食べることはできるの?
アリゲーターガーの肉には川魚の持つ臭みがあるものの、毒性はないので食べることができます。
しかし、卵は有毒なので食べることができません。
どんな味がするの?
七面鳥の肉や鶏むね肉に似た外見をした白身の肉です。
川魚がもつ独特の臭みがあり、食べるとパサパサしていて脂っぽさはありません。
おすすめ人気のレシピ・調理方法
ここでは、アリゲーターガーの調理方法をご紹介します。
丸焼き以外の方法で調理する際には、あらかじめナタや小型のノコギリを使って身を皮から切り取っておく必要があります。
鍋
好みのスープや出汁で煮込む調理法です。
アリゲーターガーは灰汁が多く、酒や香味野菜を使って臭みを消す必要があります。
フライ・ソテー
原産地のアメリカやメキシコでアリゲーターガーを食用とする際には、フライやソテーにすることが多いです。
硬い皮を取り除いて、フライパンで焼いたり衣をつけて油で揚げたりして食べます。
どちらの調理法でも臭みやパサつきを抑えるために、しっかりした味のソースを添えて食べます。
フライにする時には臭みを取るためにハーブを衣にまぜるのが美味しく食べるポイントです。
丸焼き
釣り人の中には、釣り上げたアリゲーターガーを丸焼きにして食べる人もいます。
硬くて包丁では切れない皮も、丸焼きにすればパリパリと剥がれるようになります。
アリゲーターガーを鑑賞しながら食事ができるお店・レストラン
店内に大きな水槽があり、ゆったりと泳ぐアリゲーターガーを鑑賞しながら食事ができるカフェです。
アリゲーターガー捕獲におすすめの釣り方・仕掛け
ここでは、アリゲーターガーを捕獲する方法と仕掛けについてご紹介します。
アリゲーターガーは肉食で、他の魚やカニやエビなどの甲殻類を捕食します。
生きたものだけでなく死肉を食べる習性もあるので、ルアーでもエサ釣りでも釣ることができます。
エサ釣りをするなら、針とオモリだけの簡素な仕掛けにエサをぶら下げて待つシンプルな「ぶっこみ釣り」がおすすめです。
「シーバスを狙っているときにアリゲーターガーが釣れた」という報告が多くあるので、アリゲーターガーを釣りたい人はシーバスが釣れる場所を探してみるとよいでしょう。
アリゲーターガー釣りにおすすめの釣竿・ロッド
アリゲーターガーのパワーに負けないタフさが求められます。
ビッグベイト用のバスロッドや雷魚用のロッドがおすすめですが、シーバスロッドやショアジギング用のロッドを使用することもできます。
アリゲーターガー釣りにおすすめのリール
ロッドと同様に、パワー負けしない強力なリールが必要です。
強いドラグ力を持ち、太いラインを巻くことができるリールが適しています。
【アブガルシア】ベイトリール ロキサーニ パワーシューター
大型狙いで力を発揮するパワー型のリールです。
太い糸を巻き取ることができる大きなハンドルが特徴です。
アリゲーターガー釣りにおすすめのルアー・ワーム
体長1m以上の大物を狙うならビッグベイトがよいでしょう。
アリゲーターガーが食いつきやすい細長いルアーがおすすめです。
アリゲーターガー釣りにおすすめの釣り餌
サンマやアジ、サバなどのスーパーで入手できる魚の切り身をエサとして使用できます。
また、ブルーギルなどの小魚を現地調達して泳がせ釣りをすることもできます。
アリゲーターガーの飼育について
ここでは、アリゲーターガーの飼育についてまとめています。
飼育禁止になったって本当?販売されてないの?
アリゲーターガーは2018年に「特定外来生物」に指定されたため、外来生物法によって飼育や保管、生きた状態での運搬が禁止されています。
飼育の許可を受けていない人にアリゲーターガーを販売したり、譲渡することも禁止されているため、現在は販売されていません。
新規で飼育することはできる?
学術的な研究や水族館等での展示、教育といった目的であれば飼育は不可能ではないですが、一般の人が飼育の申請をして許可されることは難しいでしょう。
ペットや観賞用という目的でアリゲーターガーの飼育が認められることはありません。
アリゲーターガーの締め方
アリゲーターガーの鱗は並みの刃物では刃が通らないくらい硬いので包丁ではなくナタを使って、皮から身をはがすように捌きます。
手際よくアリゲーターガーを捌く様子が見られる動画をご紹介するのするので、参考にしてください。
アリゲーターガーの基本情報まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「アリゲーターガーは本当に危険?その生態や飼育方法、釣り方を解説!」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。