【クロソイの基本知識】レシピ・旬な時期・釣り方・さばき方を解説!

【人気の魚図鑑】今回、釣りラボでは、クロソイの特徴、生態、呼び名、生息地、値段相場を徹底解説した上で、クロソイの味、おすすめのレシピ、人気のお店、釣り方、さばき方などをご紹介します。

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クロソイとは?その特徴・生態をご紹介

クロソイ

出典:写真AC

クロソイは、スズキ目カサゴ亜目メバル科メバル属に分類される魚です。
北方性の魚で、東北・北海道では人気のロックフィッシュゲームのターゲットとなっています。
沿岸の水深50m〜100m程度の岩礁地帯に生息しています。
三陸地方では養殖も行われています。

クロソイは卵胎生の魚です。
産卵はせず、北海道近海では10月〜1月頃にかけて交尾をしたら、受精卵はメスの体内で孵化し、稚魚の間は体内で育ちます。

産仔は5月〜6月頃、数cmに成長した状態で産まれてきます。
幼魚時代は甲殻類や多毛類を好んで食べますが、成魚は魚食性がでてきます。

成魚は縄張り意識が強くなり、自分の住処の近くにくる魚に攻撃的になります。

クロソイの呼び方

クロソイは、マダイの漁獲が少ない北海道や東北地方では高値で取引される重要な水産資源となっています。
全国に様々な地方名があります。

漢字名

クロソイは漢字では「黒曹以」と書きます。

別称・別名

クロソイは、スイ、スエ、ソエ、ガヤなどの他、クロメバルやタケノコメバル、オコゼなど、他の魚の名称で呼ばれている地域もあります。

英語・外国名

クロソイは英語では「Black rockfish」といいます。

学名

クロソイの学名は「Sebastes schlegelii」といいます。

クロソイの生息地

クロソイは北方系の魚のイメージが強いですが、北海道以南の日本各地の岩礁地帯に生息します。
若魚のうちは、浅い海域で過ごすため、漁港や地磯で見ることができますが、成長につれて深場へ移動します。
交尾シーズンになると再び浅場に現れます。

クロソイには居付きの個体も存在します。
居付きの個体は通年ロックフィッシュゲームの対象になります。

ムラソイ・マゾイとの違い

クロソイとよく似た魚に、ムラソイとマゾイ(キツネメバル)がいます。

ムラソイはあまり大きくならない魚ですので、40cmを超えていればクロソイであることがほとんどですが、30cm未満の個体の場合は上唇と目の間にある棘の本数で見分けます
クロソイの棘には3本、ムラソイは2本です。

同じように、クロソイとマゾイ(キツネメバル)も、同じ場所の棘で見分けます。
クロソイは3本であるのに対し、マゾイには棘にはありません。

クロソイの値段・相場価格

クロソイは「北の鯛」と呼ばれるほど、北海道、東北地方では重要な魚として取引されています。
淡泊な白身魚であること、最大で60cm程度の大きさになることから、高級魚として扱われ、キロ1,500円〜3,000円で取引されています。

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クロソイを使った料理・食べ方

クロソイ

出典:写真AC

クロソイはソイの仲間ではもっとも一般的に食べられている魚です。
煮ても焼いても揚げても味噌汁にしても、もちろん刺身でも大変おいしくいただけます。

どんな味がするの?

50cm級の大きなサイズのクロソイは、脂がたっぷり乗り、何してもおいしいです。
一番は刺身でしょうか。
甘くてむちむちの食感は、クロソイならではのものだと言えます。

是非、厚切りをおろしポン酢で食べてみてください。
もちろん、火を通しても非常においしいです。
冬のソイ鍋はブリやタラに匹敵するおいしさです。

栄養素・カロリー

クロソイは、DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)といった不飽和脂肪酸を多く含みます。
これらの不飽和脂肪酸は、「オメガ3脂肪酸」に分類される成分で、人間の脳、目、血管に作用すると言われています。

この、DHA、EPAは体内で作出することはできないので、ほとんどの場合は魚から直接摂取することになります。

旬な時期・季節

通年流通する魚ではありますがは、やはり旬は冬です。
脂を蓄える厳冬期のクロソイは、肝もパンパンに膨れ、メスであれば卵巣も発達します。
カワハギにも劣らぬ濃厚な肝は絶品です。

おすすめ人気のレシピ・調理方法

クロソイは、クセがなく、脂をたくさん蓄えている、大変おいしいいロックフィッシュです。
どうやって食べてもおいしいです。

刺身

脂の乗った、旬のクロソイは、是非刺身でいただきたいですが、釣りたてよりも、管理された状態で数日置いてからいただくと、旨味成分が倍加されて絶品です。
管理とは、雑菌を繁殖させないよう、温湿度管理を徹底することと、ドリップなどの水分を完璧に吸い取ることです。
それができないならやらない方が安全です。

クロソイには、寄生虫がいることがあります。
生食する際は充分気をつけてください。
クロソイの寄生虫としては、アニサキスと、「ゴマ虫」と呼ばれる、リリアトレマという2種の寄生虫が代表的です。

リリアトレマは食べてしまってもございます悪影響は無いようですが、アニサキスはダメです!

胃酸でも死なず、胃壁を内側から食い破るため、地獄の苦しみにのたうち回る、最悪の寄生虫です。

しかし、アニサキスは肉眼で見えますので、刺身にする際はよく観察し、見つけたらピンセットで引き抜きましょう。

煮付け

クロソイは、甘辛く煮付けると濃厚な旨味を存分に味わうことができます。
新鮮な抱卵個体なら、卵の煮付けも絶品です。
冬の大型の個体なら、肝もパンパンになっている可の句的

肝ポン酢

お酒が足りなくなる絶品レシピ、ナイスサイズのクロソイを、厳冬期に釣り上げた釣り人だけがいただくことができる至福の味です!

塩焼き

クロソイは塩焼きにしてもおいしいです。
ウロコは比較的剥がしやすいので、残さず剥がしておきましょう。
皮と身の間にうまみが凝縮されています。

クロソイを楽しめる人気のお店・レストラン

新潟県新潟市の居酒屋「笑太」さんでは、クロソイが定番メニューとして提供されています。
プロの煮魚を食べて、下処理や味付けの参考になさってみてはいかがでしょうか?

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クロソイにおすすめの釣り方・仕掛け・タックル

クロソイ

出典:写真AC

クロソイは、最大で60cmにもなる大型のロックフィッシュですので、タックルは、ハタやアイナメを狙うような、ロックフィッシュゲーム対応の強いタックルで臨むことをおすすめします。

クロソイ釣りにおすすめの釣竿・ロッド

根に潜られた時に引きずり出すことができるパワーのあるロッドが理想です。
長さは釣り場の状況にもよりますが、長いものは必要なく、7〜8ft程度で十分対応できるでしょう。

Major Craft(メジャークラフト)

【メジャークラフト】ロックフィッシュロッド 3代目クロスステージ CRX-802MH/S

ロックフィッシュゲーム用に開発された、メジャークラフトの人気シリーズです。
根を果敢に攻めるのに必要なパワーのあるロッドです。

クロソイ釣りにおすすめのリール

リールはドラグ性能が良いスピニングリールが理想です。
サイズは2500番〜3000番程度が良いでしょう。

ダイワ(DAIWA)

【ダイワ】レガリス LT3000-CXH

ダイワのLTコンセプト(Light & Tough)搭載の軽量、高剛性のリールです。
実勢価格7,000円台のリールとしてはかなりスペックは高いモデルです。

クロソイ釣りにおすすめのルアー・ワーム

一発大物狙いするなら、岩礁地帯でジグヘッドをつけたワームをキャストするワインド釣法が良いでしょう。
クロソイは夜行性のため、夜光タイプのリグが良いでしょう。

MARUSHINGYOGU(マルシン漁具)

【マルシン漁具】ワインド用ルアー サンダートセット 21g

夜光性ジグヘッドとシャッドタイプのワームセットです。
根がかりがキツい場合派トレブルフックをシングルフックに交換すると良いでしょう。

クロソイ釣りにおすすめの釣り餌

生エサは、イカナゴ、イワシ、鯖の切身などが定番です。
針持ちの良さは塩締めした鯖の切り身が一番良いでしょう。

イワイソメ、アオイソメなどの虫エサでも釣れます。
大きいものを針いっぱいに房がけしてアピールします。

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クロソイの締め方・捌き方

クロソイ

出典:写真AC

クロソイは、できるだけ早く締めましょう
特に、冬の肝や卵巣をいただきたいなら必須です。
棘に気をつけて、タオルなどで魚体を包んで神経締めしましょう。

クロソイの締め方

目と目の間、側線の延長上の高さのあたりに脳があるので、ピックを突き刺して脳を破壊します。
その後、ワイヤーを奥に向かって挿入し、神経を破壊します。

クロソイの捌き方(さばき方)・切り方

身を取ったあとの頭や骨などは捨てずに、味噌汁や潮汁のダシに使いましょう。
滋味深いダシが出ます。

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クロソイの基本情報まとめ

クロソイ

出典:写真AC

いかがでしたでしょうか?

今回、釣りラボでは、「【クロソイの基本知識】レシピ・旬な時期・釣り方・さばき方を解説!」というテーマに沿って、

  • クロソイとは?その特徴・生態をご紹介
  • クロソイを使った料理・食べ方
  • クロソイにおすすめの釣り方・仕掛け・タックル
  • クロソイの締め方・捌き方

といったことをご紹介してきました。

他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

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監修者:釣りラボ編集部

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