【ムラソイの基本知識】生態・見分け方・レシピ・旬な時期・釣り方を解説!

【人気の魚図鑑】今回、釣りラボでは、ムラソイの特徴、生態、呼び名、生息地、見分け方、値段相場を徹底解説した上で、ムラソイの味、おすすめのレシピ、人気のお店、釣り方、さばき方などをご紹介します。

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ムラソイとは?その特徴・生態をご紹介

出典:写真AC

ムラソイは、スズキ目カサゴ亜目メバル科メバル属に分類される魚です。
ムラソイは「卵胎生魚」で、卵を体内で孵化させ、仔魚の状態まで育ててから産仔します。
春から初夏にかけてが産仔シーズンです。

非常に浅い場所でも、僅かなすき間や穴に好んで入り込み、じっとしています。
エサを見つけると貪欲にアタックしてきます。
食性は雑食で、甲殻類や多毛類、貝類や魚類、昆虫など、何でも食べます。

穴釣りでは、魚肉ソーセージなどの加工品にも食いついてきますので、餌に困ることはありません。

ムラソイの呼び方

ムラソイは、その外見が似ているカサゴやタケノコメバルなどと混同されて呼ばれることもあります。
混同されたまま、カサゴとして店頭で売られていることもあります。

漢字名

ムラソイは漢字では、はっきりしないマダラ模様があることから「斑曹以」、「群曹以」と書きます。

別称・別名

ムラソイは、釣り上げられると脱糞することから、少し下品ですが、ビチクソ、クソビジ、クソッピリなどと呼ばれます。

英語・外国名

ムラソイは、英語では「Spotbelly rockfish」といいます。

学名

ムラソイの学名は、「Sebastes pachycephalus pachycephalus」といいます。

ムラソイの生息地

ムラソイの生息地は、日本各地の岩礁地帯やゴロタ場などの浅い場所に分布しています。
水深30cm程度の浅場でも、身を隠すことができる場所であれば生息しています。

村越正海氏が提唱している「綿菓子釣法」はゴロタ場のちょっとしたすき間や穴にロッドの穂先を入れてチョンチョンさせて誘う釣りですが、釣っている魚がムラソイです。

サイズは最大どれくらい?

ムラソイは、ソイの仲間としては余り大きくなる種ではなく、最大でも35cmくらいにしかなりません。

オウゴンムラソイとの違い

ムラソイの亜種にオウゴンムラソイがいます。
オウゴンムラソイは、ムラソイよりさらに小さい魚で、最大25cmくらいにしかなりません。

ムラソイと形はそっくりですが、オウゴンムラソイは、背びれの周辺から尾びれにかけて、不規則に金色や赤色の斑紋が入ります。

クロソイ・カサゴ・タケノコメバルとの違い

ムラソイと類似する魚は他にもクロソイやカサゴ、タケノコメバルなどがいます。
クロソイは、ムラソイより北方性が強く、サイズも50cmを超えるものもいて、北海道などでは人気のロックフィッシングのターゲットになっています。

ムラソイとカサゴも形はよく似ていますが、カサゴの方が体高が低く、体色も赤っぽいため区別できます。
タケノコメバルはメバルと名がついていますが、実はソイの仲間で、ムラソイとタケノコメバルは非常に見分けが難しいです。

釣れた直後はタケノコメバルの方が体色が黄味がかっていること、タケノコメバルは目の間がくぼんでおらず、棘がないことなどから区別します。

ムラソイの値段・相場価格

ムラソイは、専門で漁獲されることはなく、刺し網や定置網にたまたまかかる程度の魚であるため、市場にはほとんど出回りませんが、活魚であれば高級魚として取引されます。
スーパーの鮮魚コーナなどでは、カサゴと混同して並んでいることもあります。

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ムラソイを使った料理・食べ方

出典:写真AC

ムラソイは淡白な白身魚で、食味は非常に良いです。
刺身、煮付け、味噌汁、唐揚げが定番の食べ方です。

どんな味がするの?

ムラソイの身はやや硬めですが、歯応えと甘みがあり、大変美味な魚です。
熱を加えると、肉質はさらに締まります。

栄養素・カロリー

高タンパク、低カロリーで、ビタミンB12とビタミンEを抱負に含みます。
可食部100gあたりの熱量は110kcal程度です。

旬な時期・季節

一年中釣れる魚ではありますが、ムラソイが美味しい時期は秋から春にかけてとなります。

おすすめ人気のレシピ・調理方法

ムラソイは淡白な白身魚で、基本どんな料理もおいしくいただけます。
冬場のムラソイは、良質な脂を蓄えていて、味噌汁や鍋料理が最高においしいです。

刺身

ムラソイは、その体型から、歩留まりが悪く、捌きづらいのですが、30cmを超える大型が釣れたら是非とも刺身でいただきたいです。
紅葉おろしを添えたポン酢との相性は抜群です。

ムラソイの刺身とネギトロ!皮は湯引き!ムラソイは絶品釣り魚
千葉内房の堤防で釣ったムラソイ。 頭が大きいこともあって小さいものは唐揚げにして食べることが多いですが、今回のムラソイは...

味噌汁

ムラソイは味噌汁にすると最高のダシが出ます
小さいものは、内臓を抜いてよく洗って丸のまま、大きなものはぶつ切りにして鍋に入れます。
沸騰させるとアクやエグミが出るので気をつけましょう。

プリプリ ソイ汁 レシピ・作り方 by みい☆223|楽天レシピ
楽天が運営する楽天レシピ。ユーザーさんが投稿した「プリプリ ソイ汁」のレシピ・作り方ページです。脂がのって美味しいので是...

唐揚げ

ムラソイは唐揚げでいただくのも大変ポピュラーです。
130℃〜140℃くらいの低温の油でじっくり揚げてから一度油から上げて、次に180℃の高温で二度揚げすると、頭も骨もすべて食べられるようになります。

丸のままより、身と骨は分けておいたほうがうまく行くでしょう。
唐揚げも、おろしポン酢でいただくのが最高です。

ムラソイの唐揚げ by 明石浦漁業協同組合
ガシラによく似たムラソイ。 磯釣りの外道などでかかります。 プリプリでくせのない白身は刺身、塩焼きのほか唐揚げも絶品^^...

ムラソイを楽しめる人気のお店・レストラン

新潟県十日町市の日本料理「寿々木」さんでは、山間にあるにもかかわらず、季節の様々な魚がいただけます。
通年ではありませんが、ムラソイが入荷することもあります(要確認)。

寿々木(地図/十日町・津南/小料理) - 楽天ぐるなび
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ムラソイにおすすめの釣り方・仕掛け

出典:写真AC

乗り合い船で沖の岩礁地帯を胴突き仕掛けで狙うムラソイ船もありますが、ムラソイ釣りが面白いのは圧倒的に地磯でのロックゲームです。
また、テトラ帯での穴釣りも、安全が確保できるのであれば楽しく、おすすめです(単独釣行や子連れでテトラ帯に乗るのは絶対にやめましょう)。

ムラソイ釣りにおすすめの釣竿・ロッド

地磯の水深の浅いゴロタ場で、綿菓子釣法でムラソイが釣れると「こんなところにもいるのか」と驚かされます。

シマノ(SHIMANO)

【シマノ】ルアーマチック S60

6フィートのスピニングリール用バスロッドですが、穴釣りも、ちょっとしたロックゲームもこなします。

ムラソイ釣りにおすすめのリール

リールは小型のスピニングリールが扱いやすいでしょう。
穴釣りの場合は片手でクラッチの操作ができるロッドが良いでしょう。

ダイワ(DAIWA)

【ダイワ】リバティクラブ 2500

ハイコスパで耐久性能も十分のスピニングリールです。
不意の大物にも落ち着いて対応できます。

ムラソイ釣りにおすすめのルアー・ワーム

ムラソイはソフトルアーにもハードルアーにも果敢にアタックしてきますが、ソフトルアーの方が反応派良いでしょう。

Major Craft(メジャークラフト)

【メジャークラフト】パラワーム ソフトピンテール クリアレッド

非常に柔らかいストレートタイプのワームで、さかんにバイトしてきます。

ムラソイ釣りにおすすめの釣り餌

ムラソイは雑食性のため、基本、エサは何でも食いついてきます。
ただし、針もちを考えた場合、アオイソメやイワイソメ、鯖の切身やイカ短冊などが使いやすいでしょう。

現地でとれる貝類や昆虫類でも釣れます。
人間が食べる魚肉ソーセージやちくわ、かまぼこなどでも釣れます。

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ムラソイの締め方・捌き方

出典:写真AC

ムラソイを締める際は、必ず手袋など、保護具をつけましょう、ヒレやエラ部に鋭い棘があります。

ムラソイの締め方

ソイに限った話ではありませんが、魚の締め方は神経締めをおすすめします。
脳に穴を開けるピックと、脊髄に挿入するワイヤーが必要ですが、高いものではないので、持っていて損はありません。

自宅に持ち帰って食べるときの味が格段においしくなります。
やり方を是非覚えてください。
脳の位置さえ正確に探れるようになれば、あとは難しくありません。

ムラソイの捌き方(さばき方)・切り方

ソイを捌くのは少しコツがいります。
身体を横にしてまな板の上に置いたときに、フラフラと動きやすい形状をしているためです。
魚体の下に濡れたタオルなどを敷くとやりやすくなります

棘に注意しながら捌いて行きます。

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ムラソイの基本情報まとめ

出典:写真AC

いかがでしたでしょうか?

今回、釣りラボでは、「【ムラソイの基本知識】生態・見分け方・レシピ・旬な時期・釣り方を解説!」というテーマに沿って、

  • ムラソイとは?その特徴・生態をご紹介
  • ムラソイを使った料理・食べ方
  • ムラソイにおすすめの釣り方・仕掛け
  • ムラソイの締め方・捌き方

といったことをご紹介してきました。

他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

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監修者:釣りラボ編集部

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