大潮は、他の潮回りに比べて非常に釣りやすいと言われています。今回、釣りラボでは、そんな大潮で釣りがしやすい理由、大潮で釣りやすい魚・釣りにくい魚、中潮との差、大潮のタイミングを確認する方法をご紹介。ぜひご覧ください。
大潮は本当に釣りやすいの?
「大潮の時は釣果が上がりやすい」と耳にしたことはないでしょうか。
この記事では、その理由や釣りやすい魚についてまとめました。
大潮のタイミングを知るツールもご紹介しています。
そもそも大潮とは?
潮の満ち引きは1日の中だけではなく、太陽と月の引力の影響を受けて15日周期で変化を繰り返しています。
この変化のことを潮回りといいます。
大潮とは満潮と干潮の差が一番大きい潮回りのことです。
なぜ大潮は釣りやすいと言われるの?
ここでは大潮がなぜ釣りやすいのかについてまとめています。
干潮と満潮の水位差が大きい
大潮は満潮時と干潮時の水位差が大きいため、潮の動きが速くなります。
そのため水中のプランクトンが潮の動きに合わせて動くようになり、それらを捕食する魚の動きも活発になるのです。
普段は沖にいる魚が潮の動きに合わせて沿岸近くまで寄ってくるのも、大潮が釣りやすいと言われる理由の一つです。
魚の活性が上がる
大潮で潮の動きが大きくなることで、魚はエラから水中の酸素を取り込みやすくなり、活性があがります。
また、水中のプランクトンを捕食する小型魚の動きが活発になることで、フィッシュイーターと呼ばれる小型魚を捕食対象とする大型魚の活性が上がり、エサに食いつきやすくなります。
水中の視認性が悪くなる
大潮では潮の動きが速いため、水中の視認性が悪くなります。
そのため、仕掛けやラインが魚に見破られにくく、釣り人に有利です。
産卵によるバチ抜けが起こりやすい
バチとはイソメやゴカイなどをまとめた呼び方です。
バチは普段、砂の中に身を潜めていますが、産卵のために水中に出てくることをバチ抜けといいます。
大潮は潮の動きが大きく、バチ抜けが起きやすい時期です。
そのため水中を漂うバチを追いかけて、魚の活性が上がると言われています。
場所・ターゲットにより釣果は変動する
大潮ならどんな釣りでも結果が出るとは限りません。
場所やターゲットによって大潮での釣果は変動します。
例えば、船釣りは大潮の時には結果が出にくい釣りの一つです。
潮の動きが速いので、船の速度を一定に保つのが難しく、糸や仕掛けが絡まりやすいためです。
海の上層部と下層部で潮の速さが違う二枚潮であることも多く、仕掛けを狙ったタナに落とすことが難しいという理由もあります。
大潮で釣りやすい魚
大潮で釣りやすい魚は以下の通りです。
シーバス
シーバスは大潮で釣りやすい魚の代表選手です。
小魚やバチ抜けしたベイトを追って活性が上がり、エサに食いつきやすくなります。
アジやエビの泳がせ釣りや、ミノーやバイブレーションを使用したルアーフィッシングが一般的な釣り方です。
アジ
アジも大潮で活性が上がり、釣りやすい魚です。
ただし、わずか1gしかない軽いルアーを使用するアジングは仕掛けが流されやすいため、初心者には難しいかもしれません。
初心者の方が大潮にアジ釣りをするには、サビキ釣りがおすすめです。
サビキ釣りとは撒き餌で魚をおびき寄せて、エサに似せた針で釣り上げる方法で、活性の高いアジを釣るのに適しています。
青物
大潮は、活発になったアジやイワシなどの小魚を追って岸に近づいてくる青物を狙うチャンスです。
メタルジグを使用したジギング、撒き餌カゴの代わりにジグを取り付けた仕掛けを使用するサビキジギングなどの釣り方があります。
大潮で釣りにくい魚
潮流の激しい場所は大潮での釣果が期待できません。
流れが速すぎると、仕掛けを狙ったところに落とせなかったり、ラインが絡まったりしやすいためです。
干潮で干上がってしまう浅瀬も大潮の釣りには適しません。
浅瀬の岩場での根魚釣りには、潮があまり動かず長い時間釣り続けられる小潮や長潮の方が向いているでしょう。
カサゴやメバルなどの根魚を釣るには、岩の隙間に仕掛けを落とす穴釣りがおすすめです。
イカも大潮では釣りにくいと言われています。
イカは泳ぎが得意ではなく、潮の動きが速いと流されてしまいやすいためです。
またイカ釣りのエギングの仕掛けは、流れが速いと安定しにくいです。
イカ釣りは夜釣りで行うことも多いですが、大潮が起こる満月には月明かりのせいで常夜灯の効果が出づらくなってしまいます。
イカ釣りには、小潮・長潮・若潮の潮の動きが穏やかな潮回りがよいといえるでしょう。
中潮の方が釣りやすい?
中潮は大潮の次に干満の差が大きい潮回りです。
大潮より潮の動きはゆるやかになります。
そのため潮の流れが速すぎる場所や、泳ぐ力が強くないターゲットを選ぶなら、大潮よりも釣果が出やすいこともあります。
大潮のタイミングを確認する方法
ここでは、大潮のタイミングを確認する方法と便利なツールをご紹介します。
潮汐カレンダー・表を使う
潮汐カレンダー・潮汐表とは、潮回りやその日の満潮・干潮の時刻、日の出・日没の時刻などがまとめられた表のことです。
釣具店で入手できるほか、インターネットでも見ることができます。
なお、こちらからは全国各地の潮汐表・潮見表を簡単に確認することができます。
ぜひご活用ください。
潮汐情報アプリを使う
潮汐情報を見られるアプリもあります。
「タイドグラフBI」は国内の約3000箇所の潮汐情報が見られるアプリです。
潮汐情報以外にも、天候や波の高さ、気圧の変化なども1画面で確認できます。
さらに雨雲の情報、気象庁による台風・地震・津波の警報もリアルタイムで受信、表示できるため安全に釣りを行うのに役立ちます。
iOS版
android版
タイドグラフ機能付き時計を使う
タイドグラフ機能付き時計を使えばスマホを取り出す手間が省けます。
海釣りに出かけることが多い方は1つ持っていると便利です。
【カシオ】スポーツギア W-S210H-1AJF
カシオのタイドグラフ機能付きの腕時計で、設定した場所のタイドグラフを見ることができます。
10気圧の防水とアラーム機能も搭載されたモデルです。
ソーラー充電式で釣行中に電池が切れる心配がありません。
大潮についてまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「大潮はなぜ釣りやすいと言われるの?その理由・釣りにくい魚・確認方法をご紹介」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。