ヒラマサは出世魚ではない?生態や出世魚のカンパチ・ブリとの見分け方もご紹介

夏場が旬のヒラマサですが、ヒラマサは出世魚なのか、はたまた出世魚ではないのかご存じでしょうか?今回釣りラボでは、ヒラマサは出世魚なのかという疑問を中心にヒラマサ・出世魚の基礎知識や似た姿のブリやカンパチとの違いについて解説します。

ジギング
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ヒラマサとは?その特徴・生態をご紹介

出典:写真AC

ヒラマサは、アジ科ブリ属に分類され、イワシなどの小魚を食べる肉食の海水魚です。
同じブリ属であるブリと混同されたり、出世魚だと思われていたり、何かと勘違いされやすい魚です。

まずは、ヒラマサの特徴や生態、値段から確認していきましょう。

ヒラマサの特徴・生態

ヒラマサは、北海道南部から沖縄にかけて、小さい群れを形成し回遊しています。
泳ぐスピードが早いことで有名で、引きが強いため釣りのターゲットとして人気があり、「海のスプリンター」とも評されます。

主にショアからのキャスティングや、釣り船からのジギングで攻略されることが多い魚です。

早く泳ぐ魚のため、脂身の少ないしまった身質をしており、ブリ属では珍しくあっさりした味わいの魚です。
産卵期は春から夏にかけての暖かい季節で、食材としての旬も同様に夏場です。
夏場に美味しく食べられる魚は少ないので、重宝される食材と言えます。

成長すると1mを超えるサイズとなり、ブリ属の中では大型です。

ヒラマサの値段

何かとブリと比較されるヒラマサですが、実はヒラマサの方が高値が付けられます。
そもそもの市場への水揚げ量が格段に少ない上、養殖においてもブリほど盛んではなく量がないためです。

年や季節によってもちろん変動しますが、魚屋や通販などで手に入れる場合は1kgあたり3,000円程度、1尾3kg程度で10,000円程度がヒラマサの値段の目安でしょう。

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ヒラマサは出世魚ではない!

出典:写真AC

非常に間違われやすいのですが、基本的にサイズや成熟具合によって名前を変えることはないので、ヒラマサは出世魚ではありません。

そもそも出世魚とは?

出世魚とは、同じ魚であってもいくつも名前を持っており、更にサイズや成熟具合によって名前に順番がある魚のことです。

日本の武士が、成人となる元服や地位が上がる出世のタイミングで名前を変えていた風習に由縁しています。
成長するごとに魚の名前が変わっていくことを出世になぞらえて、出世魚と言います。

ヒラマサは地方によっては成長名がある

ヒラマサは出世魚ではありませんが、地方によっては「成長名」と言われる別名が存在しています。

例えば、高知県では、ヒラマサの若魚を「ハマス」と呼び、60cm以上に成長したものをヒラマサと呼びます。
これだけ聞くとヒラマサも出世魚のようにも感じられますが、「ハマス」という名前が用いられるのは高知県のみなので、あくまで地方名という扱いです。

また、ヒラマサの幼魚を「豆ヒラ」や「ヒラゴ」と呼ぶ地方もあります。
しかし、こちらも同じくヒラマサの幼魚を指す地方名という扱いであり、めでたいものの象徴である出世魚という扱いにはなりません。

ウナギやイサキ、サワラやマグロなども、幼魚の頃は別の名前を持っており、成長すると名前が変わる魚の仲間ですが、ヒラマサ同様、こちらも出世魚ではありません。

ヒラマサ以外の出世魚の一覧

出世魚の代表とされているのが、ボラやスズキです。
地方ごとに異なる場合もありますが、以下のように名前が変化していきます。

ボラ

  • オボコ→イナッコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド(関東)
  • ハク→オボコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド(関西)

スズキ

  • コッパ→セイゴ→フッコ→スズキ

その他にも、マイワシ、コノシロなども出世魚に該当します。

マイワシ

  • シラス→カエリ、アオコ、タツクチなど→コバ→チュウバ→オオバ

コノシロ

  • シンコ→コハダ→ナカズミ→コノシロ

いずれも縁起が良い魚として人気があり、祝いの席に用いられることも多い魚です。

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ヒラマサと似たカンパチ・ハマチ・ブリは出世魚?

出典:写真AC

ヒラマサは、カンパチ・ハマチ・ブリと間違えられることの多い魚です。
ヒラマサと似た魚が、出世魚なのかどうか、あるいはその見分け方について、しっかりと確認しておきましょう。

カンパチは出世魚?ヒラマサとの見分け方

ヒラマサとカンパチは、比較的見分けやすい魚です。
ヒラマサと比べてカンパチは、体色が黄味がかっています。

さらに、カンパチの名前の由来とも言われている頭にある「八」のような模様が、決定的です。

このカンパチも、出世魚だと勘違いされやすいですが、出世魚ではありません。(ただし、出世魚とする場合もあります。詳しくは下の記事で解説しています。)

ブリは出世魚?ヒラマサとの見分け方

ブリは、代表的な出世魚です。
ブリが出世魚であるから、ヒラマサも出世魚なんじゃないか?と考えてこちらの記事をご覧になっていた方も多いと思います。

このブリとヒラマサの見分け方ですが、なかなか難しいです。
見分けるポイントがいくつかありますので、順に確認していきましょう。

もっともポピュラーな見分け方は口元です。
ヒラマサはやや丸みを帯びた口ですが、ブリは角ばった口元をしています。

また、ヒラマサもブリも胴体に黄色いラインが走っていますが、見比べるとやや異なっています。
ヒラマサのラインの方が色が濃く、ブリはやや薄い色をしています。

胸びれと黄色いラインの位置にも違いがあり、胸びれとラインが重なっている方がヒラマサで、胸びれがラインより上に位置しているのがブリです。

ハマチは出世魚?ヒラマサとの見分け方

ハマチは、実は出世魚であるブリの50cm程度の時期の名前です。
したがって、ヒラマサとハマチの違いは、上で示したブリとの見分け方同様です。

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ヒラマサは出世魚かどうかのまとめ

出典:写真AC

いかがでしたでしょうか?

今回、釣りラボでは、「ヒラマサは出世魚ではない?生態や出世魚のカンパチ・ブリとの見分け方もご紹介」というテーマに沿って、「ヒラマサとは?その特徴・生態をご紹介」「ヒラマサは出世魚ではない!」「ヒラマサと似たカンパチ・ハマチ・ブリは出世魚?」といったことをご紹介してきました。

他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

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監修者:釣りラボ編集部

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