PEラインは、ショックリーダーやルアー、リールのスプール、スナップなどと結んで使う釣具です。そんなPEラインの正しい結び方を、状況別に詳しくご紹介。また、一番簡単で最強のおすすめの結び方もあわせてご紹介。ぜひご覧ください。
PEラインの特徴・性質
PEラインは、UHMWPE(超高分子ポルエチレン)樹脂を繊維化して作ったフィラメントを数本束ねて編み込んだ糸で、ナイロンやフロロカーボンラインと比較して、引っ張り強度が約4倍あり、比重が軽く、吸水せず、ほとんど伸びないという特徴があるラインです。
これだけ見ると良いことばかりのように思いますが、PEラインは摩擦に弱く、根ズレなど物理的な摩擦やラインを結ぶ際の摩擦熱などが加わると極端に強度が落ちる弱点もあります。
そのため、ショックリーダーが必要になります。
PEラインとショックリーダー(ライン同士)の結び方
PEラインの先に、1〜1.5mほどの長さのショックリーダーを結びますが、PEラインは非常に締結性が悪く、「摩擦系ノットは」と呼ばれる特殊な結び方でラインシステムを組まないと、すっぽ抜けの原因になってしまいます。
以下は代表的なPEラインとショックリーダーの結び方です。
動画をよく見て、何度も練習し、完璧にマスターしましょう。
全部覚える必要はありません。
完全にマスターしたノットが2〜3種あれば十分です。
練習の際は太い紐を2本使ってやるとやりやすいです。
PEラインとリーダーの結び方1:FGノット
FGノットは、はじめは取っつきづらいかもしれませんが、慣れてしまえば比較的簡単に結ぶことができます。
このノットは、リーダーに巻いたPEラインがどれだけきちんと締め付けられているかが強度のカギとなります。
PEラインとリーダーの結び方2:SCノット
SCノットは、とても簡単な手順で、非常に強度が出るノットです。
締め込みにコツが要りますが、正しく締め込みができた場合は大変強いラインシステムが出来上がります。
PEラインとリーダーの結び方3:ノーネームノット
8の字ぐるぐるノットとも呼ばれる結び方です。
難しい結び方ではありますが、慣れれば現場でも短時間で結べて、すっぽ抜けも少ない優れたノットです。
どちらかと言うと細いライン同士の結束に向いています。
PEラインとリーダーの結び方4:ファイヤーノット
ファイヤーノットは、ノーネームノットの手順を簡易化したようなノットですが、非常に強度が高いと言われています。
太いライン同士でも組みやすいノットです。
PEラインとリーダーの結び方5:オルブライトノット
強度はあまり強いとは言えませんが、大変簡単な結び方で、古くから多用されています。
太さの異なるライン同士の結束にも向いています。
PEラインとリーダーの結び方6:エイトノット
エイトノットは、アウトドアのロープワークで多用されるノットで、全てのノットの基本となる結び方です。
ぜひ覚えてください。
PEラインとリーダーの一番簡単な最強の結び方はどれ?
PEラインとショックリーダーの結束で、簡単で強度も高い結び方はSCノットと言えるでしょう。
ただし、SCノットに限らず、ラインをシステムは正しい手順で結べていて、かつ正しく締め付けができていてはじめて最大の締結強度が出ます。
失敗したと思ったらそのままにせず、必ず切り捨ててやり直しましょう。
PEラインとルアー・スナップを直結で結ぶ方法
ここからは、PEラインとルアー、スナップ、サルカンなどを直結する場合の結び方を紹介します。
PEラインは滑りやすく、金具に直結する場合はその結び方、締め付け方には細心の注意が必要です。
実際、ソルトウォーターではPEラインとルアーやスナップやサルカンなどを直結することはほとんどありませんが、バス釣りでスピニングリールとフィネス系ルアー使い、カバーを執拗に攻めるようなパワーフィネスのアングラーには直結する人も存在します。
PEラインと金具の結び方1:パロマーノット
パロマーノットは非常に簡単で強度が強い、ルアーのアイとの直結には最適のノットです。
PEラインと金具の結び方2:クリンチノット
クリンチノットは非常に簡単な結び方で、ルアーアイに通したラインを4〜5回ひねり、端糸をルアーアイにできたラインの輪に通すだけの結び方ですが、PEラインの直結には向いていません。
力が掛かるとすっぽ抜けてしまいます。
スプールにラインを巻く際の最初の固定にはクリンチノットがやりやすいでしょう。
どうしてもクリンチノットでルアーを結ぶなら、ダブルクリンチノットにしましょう。
PEラインと金具の結び方3:漁師結び(完全結び)
漁師結びはPEラインの直結には向いています。
引っ張る力がかかる芳香はラインが締まる方向だからです。
手順は難しくありません。
慣れが必要ですが、慣れてしまえば非常に使い勝手の良い、信頼できる結び方となります。
PEラインと金具の一番簡単な最強の結び方はどれ?
これらの結び方で、一番簡単な結び方はパロマーノットです。
正しく締め込みが行われていれば強度も最強ですが、正しく締め込みが出来ていないアングラーが多いのもパロマーノットの特徴です。
そういった意味では、漁師結びの方が強度は安定するでしょう。
何度も言いますが、正しい手順で結ばれていて、正しく締め込みが行われた時だけ、最大の強度が得られます。
PEラインの結び方についてまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「PEラインの結び方を徹底解説!リーダー・ルアー・リールとの正しい結び方」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。