【人気の魚図鑑】今回、釣りラボでは、ミノカサゴの特徴、生態、呼び名、生息地、値段相場を徹底解説した上で、ミノカサゴの味、おすすめのレシピ、人気のお店、釣り方、さばき方などをご紹介します。
ミノカサゴとは?その特徴・生態をご紹介
ミノカサゴは体長25cmほどの海水魚で、左右に広がった胸ビレと長い背ビレが特徴です。
胸ビレ・背ビレ・尻ビレに毒を持っていて、素手で触れると大変危険です。
ミノカサゴは夜行性で、昼は岩場の隙間などに身を潜めています。
左右の胸ビレをヒラヒラと動かしながら泳ぐ姿は優雅ですが、好奇心が高く攻撃的な性格をしています。
ダイバーにしつこくつきまとわれると、怒って逆に追いかけてくることもあります。
過剰な刺激を与えることは控えましょう。
食欲が旺盛で、貝や甲殻類、他の魚類を捕食します。
天敵はなく、繁殖力も高いため数が増えて、生態系に与える影響が問題になっている場所もあります。
ミノカサゴの繁殖期は8月です。
孵化した稚魚は成魚とほとんど同じ姿をしていますが、体が透き通っていて美しいのでダイバーに人気があります。
ミノカサゴの呼び方
ここではミノカサゴの呼び方についてまとめました。
漢字名
ミノカサゴは漢字で「蓑笠子」と書きます。
特徴的なヒレが蓑や笠のようにも見えることが由来です。
別称・別名
ミノカサゴの別名は、地域によって様々です。
などがあります。
水中を優雅に泳ぐ姿から、「海の貴婦人」と呼ばれることもあります。
英語・外国名
ミノカサゴは英語では「Luna lionfish」といいます。
lionfishはミノカサゴの仲間のことです。
学名
ミノカサゴの学名は「Pterois lunulata」です。
Pteroisはミノカサゴ類という分類をさします。
ミノカサゴの種類
日本国内で見られるミノカサゴ属の魚は、
の4種類です。
中でも、ミノカサゴとハナミノカサゴはよく似ていて、見分けるのが困難です。
ミノカサゴの生息地
ミノカサゴは太平洋からインド洋にかけての暖かい地域の浅い岩礁やサンゴ礁に生息しています。
日本国内では、北海道南部より南の岩の多い沿岸で見ることができます。
ミノカサゴに出会うことができる水族館は、
などです。
ミノカサゴの値段・相場価格
水揚げされる量が少なく、一般に出回ることはほとんどありません。
そのため非常に安価で、地魚を扱うスーパーなどで、1パック100円から350円程度で販売されていることがあります。
ミノカサゴには毒がある?
ミノカサゴのヒレにある毒針に刺されると、患部が腫れ上がり激痛が走ります。
人によっては吐き気やめまいを起こすこともあります。
もし刺されてしまったら、
などの対処をしてください。
ミノカサゴの飼育方法
ミノカサゴは観賞用のペットとして飼育することができます。
海水魚の中では飼育が容易で、病気にもかかりづらいため、初心者にもおすすめの魚です。
体が小さいので小さい水槽での飼育も可能ですが、ヒレを広げて泳ぐ姿を楽しむためには90cm以上の大きな水槽が推奨されます。
ミノカサゴを使った料理・食べ方
ここでは、絶品だと評判のミノカサゴを使った料理や食べ方をご紹介します。
どんな味がするの?毒があるって本当?
ミノカサゴは脂の少ないあっさりした白身の魚です。
肉質は柔らかく、水分が多いのが特徴です。
胸・背中・尻尾のヒレには毒があるので調理する際には取り除くようにしてください。
栄養素・カロリー
ミノカサゴのカロリーは100gあたり80kcalです。
ほとんどがタンパク質で、脂質は少なく糖質はほとんど含まれていません。
旬な時期・季節
ミノカサゴの旬は、春の終わり頃から秋にかけてです。
おすすめ人気のレシピ・調理方法
ここではミノカサゴのレシピやおすすめの調理法をご紹介します。
刺身
毒針のあるヒレを切り落とし、3枚におろして食べやすい大きさに切ります。
軽く炙って食べるのもおすすめです。
魚には寄生虫が付いていることがあるので、
などの対策をとって食中毒を防いでください。
また、ミノカサゴのヒレには毒がありますので、取り外す際には十分に注意してください。
唐揚げ
まず毒のあるヒレを切り落とします。
鱗を落として内臓を取ったら、下味をつけて丸ごと唐揚げにします。
煮付け
こちらは、だし汁・醤油・酒・みりんを使ったシンプルな煮つけのレシピです。
しゃぶしゃぶ
刺身にする要領で3枚におろしたら薄くスライスして、しゃぶしゃぶにします。
あっさりしたミノカサゴの味に合わせてポン酢で食べるのがおすすめです。
ミノカサゴを楽しめる人気のお店・レストラン
伊豆にある、地魚が食べられる食堂です。
ミノカサゴにおすすめの釣り方・仕掛け
ミノカサゴを釣るには、穴釣りがおすすめです。
ミノカサゴを狙って釣るのは難しいですが、穴釣りは高級なタックルや難しいテクニックが不要で、初心者にも楽しめる方法です。
穴釣りでは、ブラクリというオモリと針が一緒になった仕掛けを使って、岩場やテトラポットなどの障害物の間にいるメバルやカサゴといった魚を釣り上げます。
ブラクリはロストに備えて多めに用意しておきましょう。
また、ミノカサゴはヒレに毒を持っているため素手で持ってはいけません。
メゴチバサミを準備しておきましょう。
ミノカサゴ釣りにおすすめの釣竿・ロッド
ミノカサゴ釣りには、長さが1.2m~1.5m程の短めのロッドが適しています。
アタリが分かりやすい穂先が柔らかいものがよいでしょう。
ミノカサゴ釣りにおすすめのリール
スピニングリールでも両軸リールでも小型のものであれば使用できます。
価格は安いもので構いません。
ミノカサゴ釣りにおすすめのルアー・ワーム
穴釣りではエサを使うことが多いですが、ワームでもよく釣れます。
ターゲットの大きさに合わせた小さめのものがおすすめです。
ミノカサゴ釣りにおすすめの釣り餌
虫エサやイカの切り身も使いますが、よく釣れると言われているのはオキアミです。
ミノカサゴの捌き方(さばき方)
ミノカサゴの捌き方の手順は、
です。
ヒレはキッチンバサミを使うと切りやすいです。
こちらの動画ではミノカサゴの捌き方を丁寧に解説してくれています。
ミノカサゴの基本情報まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「【ミノカサゴの基本知識】絶品レシピ・旬な時期・釣り方・さばき方を解説!」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。