【人気の魚図鑑】今回、釣りラボでは、アマダイの特徴、生態、呼び名、生息地、値段相場を徹底解説した上で、アマダイのおすすめレシピや人気のお店、釣り方、さばき方などをご紹介します。
アマダイとは?その特徴・生態をご紹介
アマダイは甘鯛または尼鯛と記され、スズキ目キツネアマダイ科アマダイ属に分類される魚の総称です。
鯛という漢字が使われていることから、鯛に間違われやすいですが、実際の分類はタイ科ではありません。
日本では主にシロアマダイ、キアマガイ、アカアマダイの3種類が通年を通して漁獲され、高級食材としても有名です。
アマダイの呼び方
アマダイの呼び方は、諸説色々とありますので、一部ご紹介していきます。
漢字名
甘鯛または、尼鯛と表記します。
甘鯛の語源は、鯛よりも甘く、甘味が身上とされたことが転じて、この呼び名となりました。
他にも尼鯛と記されるのは、アマダイの横顔が法師頭巾を被った尼僧に似ていることから由来します。
別称・別名
地方によってそれぞれの呼び方が異なり、静岡ではオツキダイ、関西地方ではクジ、山陰地方ではコビル、コビリなどの別名が存在します。
英語・外国名
英語名は、tilefish(タイルフィッシュ)です。
学名
学名は、Branchiostegus japonicusと表記します。
アマダイの生息地
海水魚で水深2~30mの浅いところから、300mほど海底の砂地で、巣穴を掘ったところを生息地としています。
日本では、北の青森県の日本海側から千葉県外房や瀬戸内海、九州地方など、広域にわたって分布しており、世界規模で見ると東シナ海やアフリカ西部沿岸の大陸棚に生息しています。
日本においては、新江ノ島水族館や京都水族館新エリアで見ることができます。
アマダイの種類
アマダイの種類は全体で見るとなんと28種類もいます。
日本で見られるのは5種類で、日本で高級魚として一般的に知られている「アカアマダイ」、日本産のアマダイの中で最も甘いとして知られる「シロアマダイ」、ほかにキアマダイ、スミツキアマダイ、ハナアマダイなどがいます。
最後の2種類はほとんど見られない種類です。
アマダイの値段・相場価格
高級魚とされているアマダイは、1キロあたり3000円から5000円が基本的な相場価格ですが、スーパーや小売店では1キロで7000円、高いと10000円という値段がつくこともあります。
季節や時期によっても異なるため、あくまでも目安価格です。
アマダイを使った料理・食べ方
アマダイは身が甘く柔らかいのが特徴的です。
柔らかく水っぽいため、生のままで食べる刺身というよりかは、一味加えて蒸したり、焼いたりするなどして、素材そのままの味を楽しむような料理や食べ方がおすすめです。
どんな味がするの?
味は、脂肪が少なく淡白なため、脂っぽさやしつこさがなく、上品な甘みが全体的にあります。
また、焼いた際に、皮から出る香りも同様にほんのり甘く、鼻を突き抜ける感覚がたまりません。
栄養素・カロリー
アマダイには、主な栄養素として、疲労回復や新陳代謝を促進してくれるビタミンB1などの多くのビタミンや、骨を丈夫にするカルシウム、人間のエネルギー源となるタンパク質などが含まれています。
カロリーは100gあたり113kcalと決して低い数字とは言えませんが、栄養価の高い魚です。
旬な時期・季節
アマダイは、年間を通して出回っています。
地域によって旬とされている時期が異なり、山陰では夏など諸説ありますが、最も漁獲量が多いのは8月から12月で、一般的な旬とされている時期・季節は秋から春にかけてとなっています。
おすすめ人気のレシピ・調理方法
レシピや調理方法は、アマダイの風味を豊かにしてくれる焼き物や蒸し物がいいでしょう。
他にも刺身や煮つけなど下処理や前準備に気を付けながら作れば、美味しく食べられる調理方法が様々あるため、下記で見ていきましょう。
刺身
刺身にする場合は、釣ったばかりの鮮度のある状態で食べるのがおすすめです。
鮮度が落ちてしまうと水っぽさが出てしまい、本来のうまみが失われてしまうので、鮮度の高いうちに食べるようにしてください。
また、人間に直接の害はありませんが、「メダマイカリムシ」という寄生虫がアマダイの目にいることがあります。
それを見つけた際は、目玉の部分は食べないようにしたほうがいいです。
酒蒸し
酒蒸しはアマダイに塩を一振りして、お酒と昆布に浸して、蓋をして蒸すだけの簡単調理方法です。
甘みが引き出され、しっとりとして柔らかい身がとても美味しいレシピなので、試してみてください。
塩焼き
塩焼きは定番の調理法ですが、下処理だけ押さえればあとは焼くだけです。
シンプルでご飯のお供にたまりません。
昆布締め
少し時間を置く必要がありますが、昆布締めは非常に楽にできます。
塩を一振りして身を引き締め、酢水で戻した昆布にアマダイを挟んだ状態で冷蔵庫で半日置きます。
刺身として食べるには、淡白で味に物足りさがあるためか、この食べ方が人気です。
煮付け
魚といえば、煮つけも欠かせない料理の一つですね。
煮つけは、生姜やお酒で魚独特の臭みも消せるため、絶妙な醤油と砂糖の甘さ加減が、和食らしい一品です。
干物
干物は先ほどの塩焼きと同様にグリルで焼くという方法もありますが、炊き込みご飯として食べるのもおすすめです。
アマダイを楽しめる人気のお店・レストラン
高級魚として特に料亭で取り扱われることが多いのが、京都です。
そんな京都の高級懐石「飯田」はこちらの食べログからご覧いただけます。
アマダイにおすすめの釣り方・仕掛け
釣り方は沖釣りで、主に小型ボートで釣る方法と、知らない人同士で乗りあう乗合船で釣る方法があります。
主流なのは、小型の電動リールでの片天秤仕掛けの2本針ですが、胴付きオモリ仕掛けやテンヤといった釣り方もあります。
アマダイ釣りにおすすめの釣竿・ロッド
アマダイ釣りにおすすめのロッドとして、今回ご紹介したい商品は、ダイワシリーズの製品です。
商品紹介は下記の通りとなります。
【ダイワ】ライトアマダイX 190
軽くクセのない使い心地と先端のダイレクトな感覚が特徴のアマダイ専用の釣り竿です。
初心者から中級者まで使用できるアイテムで、価格帯も高級竿に比べるとお手頃です。
アマダイ釣りにおすすめのリール
アマダイ釣りに使うリールは、シマノシリーズの電動リールがおすすめです。
【シマノ】電動リール フォースマスター 400
スピードクラッチを搭載したシマノシリーズの小型の電動リールです。
操作がとてもしやすく、長く釣りをしていても苦にならないため、おすすめのアイテムです。
アマダイ釣りにおすすめのルアー・ワーム
アマダイ釣りには、ルアーではなくワームを使用するのが一般的です。
おすすめのワームはこちらです。
【NIKKO KASEI】スーパーオキアミ(L) 087
アマダイの警戒心も解ける程の細かなディテールです。
餌として基本のオキアミを再現したワームとなります。
アマダイ釣りにおすすめの釣り餌
アマダイの釣り餌の定番は、何と言ってもオキアミです。
形が整っていて、目もしっかり付いているものが、好ましいでしょう。
他にもイソメや海エビ、ホタルイカなどを餌にしても良いです。
アマダイの締め方・捌き方
次にアマダイの締め方と捌き方を動画とともに紹介していきます。
アマダイの締め方
締め方はまず先端のとがったピックで、魚の目上を突き刺して、アマダイを脳死させ、そのあとにエラ部分から血抜きを行います。
そして、先ほどピックで開けた穴から、針金や神経締め専用の器具で、神経を抜いて完了です。
アマダイの捌き方(さばき方)・切り方
アマダイのさばき方は、3枚おろしか干物用の背開きです。
先から述べているように、身が柔らかいため、すき引きを使用して優しくウロコを落としてから、3枚おろしは腹から、背開きは文字通り背中から切れ目を入れ、ハラワタ・背ワタを掃除してさばきます。
アマダイの基本情報まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「【アマダイの基本知識】レシピ・旬な時期・釣り方・さばき方を解説!」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。